親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない。 (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041130865

作品紹介・あらすじ

 高校の入学式の朝、巳城陸は玄関先にいた女の子に一目惚れをした。おろしたての制服に、春の陽気を纏ったポニーテール。そんな目も覚めるような美少女は、五年来の親友だった――。
 小学校からの親友・西園寺碧。昔からソフトボール一筋で、野球部だった俺と趣味も合い、いつの間にか気の置けない仲になっていた。そんな彼女の姿が、春休みの少しの間でこんなに変わって見えるなんて……。 一方、密かに陸に好意を寄せていた碧も、そんな陸の心情の変化に気付くわけもなく……。

「陸~、今日は一緒に何するー?」
「そ、そうだな……」

 親友同士から始まる、距離感ゼロの両片想いラブコメ開幕!!

感想・レビュー・書評

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  • 【バットを振らなきゃ当たらないから、思い切って言葉にしよう】

    親友同士の恋の物語。

    距離が近すぎたからこそ、自分が抱いた感情が恋なのか疑問に思う。
    告白する事でこの居心地の良い関係が壊れてしまうのを恐れてしまって。
    幼馴染だった碧の高校デビューと共に女らしい魅力を身に纏った彼女の変化に、ドキマキして動揺を隠せない陸。
    お互いを意識しながらも、一歩踏み出せない日進月歩な心の歩みを乗り越え。
    すれ違いや空回りをしながらも、勇気を出して起こした行動がバットにボールが当たるかのように。

    お互いを両想いにさせる引き金となるのだ。

  • これぞ、両片思い系ラブコメの真骨頂。 お互いのちょっとした行動や言葉に対し、お互いにあれやコレや深読みし、わたわたする姿が軽快なタッチで描かれた、読んでいてぽわぽわする、ある種の清涼剤のような作品でした。 二人とも、それぞれの親友に相談し、ちゃんとデートの下見やおしゃれ等の様々なアプローチを試みているにも関わらず、全てがうまい具合にから回っている姿は、見ていて微笑ましい限りでした。 2人のこれからの道筋はまだまだ遠そうですが、応援したい限りです。

  • 【Bookwalker】野球部だった陸とソフトボール部だった碧は5年来の親友同士。二人はいつしか互いに恋心を抱くけど、「親友」から一歩先に踏み出せない。そんな「今さら君に恋した」なんて言えない両片思いの二人のラブコメ。前作同様に登場人物どうしの掛け合いが軽快で楽しいですね。また、二人の来歴から恋愛を「球技」に例えるのも面白い。あと一歩を踏み出せない理由が、互いに「言えないこと」があること、すなわち互いを思い遣る気持ちであることに何とも切なさともどかしさを感じてしまうけど、これぞ青春とも思います。続きを楽しみにしています。

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著者プロフィール

三上こた:第25回スニーカー大賞にて、『硝子の傭兵と空の騎士団』及び『君が好きな私が好き!~陰キャとナルシストの青春ロールプレイ~』の2作品で特別賞を受賞しデビュー。

「2020年 『型破り傭兵の天空遺跡攻略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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