統合失調症になった話(※理解ある彼君はいません) 推しと福祉に救われて社会復帰するまでの劇的1400日
- KADOKAWA (2023年2月22日発売)
本棚登録 : 149人
感想 : 10件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784041130926
作品紹介・あらすじ
「私も働くことで 誰かを支える 一本の綱になりたい」
Twitter総いいね22万
お一人様でも社会復帰できる!
ある日目の前にユニコーンと歯車が現れた――笑って泣ける、明るい精神疾患コミックエッセイ
【岩波明(監修)によるコラム×対談も掲載!】
【全編改訂×新規書き下ろし漫画付】
オタクのズミクニは、ユニコーンが歯車に押しつぶされる幻覚を見て、自分が統合失調症を発病したことに気づく。精神科病院に措置入院するも、そこでの生活は初めてづくし。ガラス張りの保護室、監視付きのトイレ、歌い続ける同室患者。戸惑いつつも療養し、なんとか退院。以前と同じ介護士の職にもどるが、今までのようには働けず……。
一度病気になったら社会に戻れない?
頼れる恋人や家族がいないと生きていけないの?
推しへの想い、病院関係者、SNSの仲間たち、職場の上司、障害者年金、就労移行支援事業所――たくさんの人や福祉に救われ、ズミクニは社会復帰を目指す!
みんなの感想まとめ
精神疾患を抱える中での社会復帰を描いたこの作品は、著者自身の体験を基にしたコミックエッセイです。統合失調症というテーマながら、明るくユーモラスな視点を持ち、読者に希望を与えます。主人公が直面した幻覚や...
感想・レビュー・書評
-
半額セール+ポイント還元で実質約300円の激安価格になっていたので読んでみた。
作者自身が統合失調症になり、1400日後に仕事復帰するまでの歩みをマンガ化したもの。よくまとまっている。
統合失調症の体験談コミックは他にもたくさんあって、そのうちKindle Unlimitedで読めるものをすべて読んだことがある。率直に言って「作品以前」の出来のものが多かった。
その中にあって、本作は私が読んだ中ではいちばん「作品になっている」という印象だ。シンプルでカラフルな絵柄もセンスがよい。
「作品になっている」とは、言い換えれば自分を客観視して表現できているということ。「つらかった」「苦しかった」だけで終わっていないのだ。
客観視の証となるのが、随所に笑いの要素があること。そもそも、タイトルのあとに添えられた「(※理解ある彼君はいません)」という言葉だけでクスッとさせられる。
笑いの要素もありつつ、切ない部分もあり、一般人に統合失調症のことを知らしめる啓蒙の機能もちゃんと具えている。
また、統合失調症による幻覚の描写は、(ヘンな言い方に聞こえるかもしれないが)当事者ならではのリアリティが素晴らしい。
たとえば、幻覚の一つについて、「あまりの美しさに見惚れてしまいました」という一節がある。非当事者からはこんな言葉はけっして出てこないだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分がなる可能性だってあるし、まったくの他人事ではないし、読んでおいて損はない。
-
Twitterは知らなかったのですが、タイトルの「(※理解ある彼君はいません)」にひかれて思わず購入。自分は中年未婚男性で軽い精神疾患も経験したので、精神疾患系のコミックエッセイは電子版含めて比較的多く読みましたが、自分が読んだものの中で女性が主人公の場合は、親の理解が得られなくても理解のある彼氏さんがいて救われたというのが多く、「そりゃ理解あるパートナーいればわりとなんとかなるよな・・・」と思っていたのでした(苦笑)。
とはいえ。ズミクニさんは理解ある彼君さんはいらっしゃらなかったようですが、人とのご縁を大切にされていてそれが社会復帰につながったようで、これはかなり重要なことだと思いました。加えて大事なのが、的確にSOSを出すこと。この本を読んでいて、ズミクニさんのお人柄がにじみ出ていたので、きっといい人なんだろうなと思いました。
何より、ズミクニさんが自ら社会とつながろうと試みているところが素晴らしいと思いました。
コミックエッセイの書き手は女性が多い印象があって、そのせいか、この手の本では男性が主人公のものがあまり見られないので、男性の場合どうなのだろうと気になりました。SOSが的確に出せなかったり、親に理解されなかったりで表面に出てこないで問題を抱えている当事者がたくさんいるのではないかと心配です。なんとか、みんなの生きづらさが少しでも軽減される世の中になってほしいものです。 -
Twitterにアップされている内容とほぼ同じ。書き下ろし分は少ない。
岩波明さんとの対談が興味深い。症状の出始めで早く医療に繋がることの大切さ、しかし一方で、現状維持の体制では、ズミクニさんのようにスムーズに医療に繋がれないこともあり得ることを知った。
統合失調症は原因など多くの事柄が未だに不明なままではあるが、適切に医療福祉などに繋がれば、十分社会復帰が可能な疾患であることを、ズミクニさんが示してくれている。 -
自分とは症状が違う部分も同じ部分もあったけど、第三者ではなく当事者本人の目線で描かれた貴重な闘病体験だと思った。
医師との対談も参考になる。 -
私は、家族が統合失調症で順調に回復していたのですが、本人が服薬を勝手にやめたために再発して、保護入院させることになる経験をしました。私から見れば、とても信じられない挙動でしたが、本書でズミクニさんの絵を見て、ああこうだったのかと少しは納得がいきました。幻視や妄想の世界は、言葉より絵の方が分かり易いです。閉鎖病棟の生活も、退院後に本人から聞いたのと同じような様子が描かれています。この漫画を読んで初めて、入院させられる側から世界がどう見えていたのかを教えられました。
また、入院中だけではなく、社会復帰の訓練中のズミクニさんの様子から、優しい人柄が感じられました。
岩波先生とズミクニさんとの対談が巻末に載せてあり、発病のメカニズムや早期治療に必要性やその他いろいろなことを教えていただきました。また、薬を飲むことと、途中で薬をやめないことの重要さを、改めて噛みしめました。 -
まあさうなんだらうな
前半は統合失調症の措置入院。吾妻ひでおの禁煙病棟とか相原コージの鬱病とか、マンガ家の入院実録ものも多いなかで、オタクの女性によるもの。それらと似た印象。
後半は障碍と就職の困難。障害者手帳を取ることを拒否する母親など。
まあさうなんだらうなとおもふ。
絵は素人っぽさがありつつ、ちょっと独特。 -
お詫び行脚 思ったより新刊が頒布できている 病院で人の優しさに触れた事で自分の病気は寛解できたのだと思います 私にとって統合失調症はハードルではなくて行動するうえでの一つの指標なのかもしれない 「無為自閉」の状態を長期間継続している患者さんをしばしば見かける
-
Twitterで見かけて、これは全部読みたいと思って購入。公共福祉をきちんと調べて使う、これって大事なことだと思った。
