- KADOKAWA (2022年11月11日発売)
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感想 : 105件
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784041130964
作品紹介・あらすじ
誰か教えてほしい
恋愛や親友の定義を、人生の模範解答を――
親元から離れ寮で生活する19歳・朝日光は、小学校の同級生だった長谷川琴葉と偶然再会する。
当時の担任が川に転落したニュースが飛び込んできて動揺していると、
琴葉が「私が先生を殺したの」と告白、そのうえ一緒に逃げてほしいと言う。
しかし光は先生を殺した犯人は琴葉ではないと確信していた。なぜなら――。
互いに秘密を抱えながら、ふたりは小学校の修学旅行先だった京都に向かう。
『愛されなくても別に』の著者が描く、愛と友情と嘘だらけの衝撃作!
みんなの感想まとめ
秘密を抱えた二人の女子が、再会をきっかけに修学旅行をやり直す旅に出る物語です。彼女たちは、過去の出来事や互いの悩みを背負いながら、自由を求めて京都へ向かいます。物語は、友情や成長を描きつつ、ミステリー...
感想・レビュー・書評
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嘘だけが心の安定剤… これからの人生を憂う、若者たちの不安を綴った青春ミステリー #嘘つきなふたり
■あらすじ
主人公19歳の彼女は、実家を離れて東京で勉学に励む日々。ある日小学校時代の友人とばったり出会い、微妙な距離感の友情が芽生え始める。一方で、二人の小学校時代の担任の先生が死体となって発見されるのだった。
主人公は友人から告げられる、先生を殺害したのは私であると。
■レビュー
武田先生の真骨頂、若い世代の葛藤や不安といった心情描写がお見事!
苦しまぎれの中で吐露されるセリフの数々や、若者たちの深層心理に潜む苦痛が手に取るようにわかる。いつもの作品とおり辛辣でした。
今回は特にヤングからアダルトに成長する世代。
大人になるとはどういうことなのか? 正解のない問題に対して、事件や出会いを通して彼女たちなりに答えを出していく。私も20代の思い悩んでいた時代を思い出し、胸が苦しくなりました。
本作で推したい登場人物は京都で出会ったお姉さん二人。
数々の名セリフが超ステキ。なんといっても結婚や人生に対する価値観がエグイんです。
結婚は若ければ若いほど良い、昔ながらの結婚をしたいと思って何が悪い。
人生なんてクソ、毎日をがんばって少しずつマシにする。
世の中に潔癖な奴なんていない、多かれ少なかれ悪い奴もいる。しかし助けてくれるいい奴もいる。
誰の何に対する嘘なのか。そしてその嘘をどうするべきなのか。
彼女たちが少しだけ成長した姿が、胸にじんわり染み込みました。
■推しポイント
若かりし頃、恋人に振られてしまって、ひとり京都に旅に出たんです。観光客でいっぱいの中、男子一人で清水寺の紅葉を見ながら、ぼんやりと歩いていました。
私はなぜ振られてしまったのか… 一生懸命に彼女を愛し、自分の人生もしっかり歩んでいるつもりなのに。
最終日、京都の街を出るときに、雨上がりの空にひろがる綺麗な夕日を見たんです。それは「嘘」みたいに美しい景色で、まるで夕日を見ている自分が「空想」の世界にいるようでした。
辛いことがあったら、空想の世界に逃げ出すような背中の煤けている男なんて、たいした魅力はないんですよ。旅の終わりに夕日をみながら、なんとなく振られた原因を悟ったんです。
大人になるとはどういうことなのか…忘れていた記憶を呼び起こす作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
秘密を抱える女子ふたりの逃避行を、ミステリーも絡めて描いた友情物語。
女子版「スタンド・バイ・ミー」みたいな感じで面白かったです。
7年ぶりに再会したふたりが一緒に行けなかった修学旅行のやり直しで京都へ向かいます。
小学校の担任教師の不審死。不穏な空気が漂いながらも、再会したばかりのふたりの距離の縮め方や微妙な関係性が何だか微笑ましいというか…
多感な10代の心理描写が細やかで上手いなと感じました。
全く違うタイプのふたりですが、ふたりとも生活環境などに悩みがあって生きづらさが伝わってきました。京都のドミトリーで出会った女性たちにも色々あって、考え方や価値観は人それぞれだなぁと思いました。
時系列をずらして小学校時代とアラサーの今も描かれています。
ふたりの友情と成長がとても良かったです。
自分の人生を自由に生きる。周りのことから解放される。色々と大切なことに気付かされました。
特に若い世代の人にオススメです。
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途中で、ついている嘘が予想しやすかったが
最後まで読めました
誰もが少しの嘘を日々重ねて生きていると
思う
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必然か偶然か再び出会った2人が、自由を求め、修学旅行をやり直す旅に出る。母親が全てであった光にとって、琴葉は自由そのものであり、琴葉は光を欲していた。「中山を殺した」という真実から逃げるために。お互い、「今」から逃れられず、もがいて足掻いている。中山のせいで、母親、溝口、どら焼きを失った琴葉。中山のせいで、琴葉、溝口、どら焼きを失った光。失ったものが似通っていて、同じ人を憎んでいる。皆は、中山のことを良い人だと褒めるが、裏の顔を知っている2人にとって、この状況は残酷であり、復讐がしたいと思うのは当然のことだろう。中山もまた、「良い教師」像に囚われ、窮屈な状態で生きていた。誰しも自分を型に当てはめて生きていることの窮屈さを抱えながら生きている。互いに秘密を抱え、「中山を殺した」という事実を背負う2人は、とてもアンバランスだが、足りないところを補い合える相棒のような感じがした。小学生の時に別れて以来の再会でこんなにも仲良くなれるのかと思ったが、何も考えていないようで、相手のことを観察している琴葉だからこそ、空いた時間を埋められたのだと思う。頭が良く、優等生のまま生きることと、頭はそんなに良くないものの、様々なことを経験して、生きる術を知っていること。どちらが正解なのか分からないし、どちらの生き方もある。でも、選択することから逃げてはいけない。そんなメッセージを感じた。選択することから逃げ続けたまま、大人になり、取り返しのつかないことになった時、中山のようにこの世界から自分を消すしかなくなるのだろう。相手を知るには自分も自己開示しなければいけない。それが例えどんなに格好悪い自分でも。光の皮を破ったのは琴葉だけでなく心音さんや、千春さんという大人だった。光と琴葉にとって、2人が初めてちゃんとした大人に見えたのではないだろうか。揺れ動く感情、自分という人間、何を信じれば良いのか分からない19歳。現実から目を逸らさず、見つめた先に、本当に大切な人と、本当の自己を見出すことができるのかなと感じた。過去は過去のまま。傷を抱えながら優しい思い出だけ保管しておく。もう、進むしかない。2人の諦めにも捉えられる感情と決意を感じた。『愛されなくても別に』でもそうだったが、対極にいる2人がお互いを必要とする関係を描くのが本当に素敵。唯一無二の存在ってこういう関係を言うのだろうなと思った。
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日常の嘘がリアルに自分を苦しめる。
優しい嘘なのか意地悪な嘘なのかは嘘の湿度にもよる。高校卒業したばかりの若い子の心情がリアル。思い出す過去の自分。
一番の嘘つきはアイツだな。天罰だ。 -
19歳の光と小学校時代の同級生・琴葉。かつての担任の不自然死をきっかけに京都へ逃避行する二人は、それぞれ秘密を抱え、嘘をつくことで自尊心を保とうとしていた。
物語は、女の子特有の関係性の機微や、完全に善でも悪でもない人間模様を繊細に描く。先の読めない展開とともに、ミステリー要素を含んだ友情物語として進行し、伏線も回収され、最後は前向きな結末を迎える。
当時叶わなかった修学旅行のやり直しの旅に胸を打たれた。京都で二人が巡った場所を、自分も辿ってみたいと思った。 -
表紙とタイトルのわりに、淡々としていたかな。
もっと毒々しい、息をのむような嘘を期待していたからやや残念。
一番の嘘つきは、中山かな。 -
ミステリー要素もあってすらりすらりと読めてしまった。
琴葉氏が"人生なんて基本的にクソなんだって"と吐き捨てている場面では「激しく同意」とキモヲタ風味に激しく首肯し人差し指を差したくなるほどだった。大好きなフレーズがまた増えて嬉しい限りでございます。 -
読みやすく面白かった。母と娘の関係は、いろいろとあるなと。
教師も一面だけの人って、いるよねって、思う。
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小学校の時に転校してしまっま親友・琴葉と偶然、再会した光。そして急遽、二人で京都修学旅行をやり直すことに。彼女たちは何から逃げようとしているのか。
「嘘つきなふたり」だが、嘘をつくのは二人だけじゃない、ていうか全員?「嘘」でうまくいくときもあるし、いかないときもある。どんな嘘かによって、人となりがわかったりもする。 -
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ミステリーかと思いきや、小学生の頃に仲良くなった2人の再会からの青春物語。さらっと読めました!
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感想は、なんと言ったらいいのかわかんないんだけどお互いが嘘をついたことで縛られていたものから向き合うことができたんだなぁと思いました -
※
小学校時代に別れた友達との10年ぶりの
再会に表面上は喜びながらも、琴葉との
距離感を掴みかねて戸惑いを隠せない
主人公の光。
母親の示す道に沿って真面目で優等生に
勉強だけしてきた光は、琴葉に誘われ初めて
母親に黙って琴葉と二人だけの修学旅行に
出かけるが、不自然な再会の裏には相手に
見せない嘘があり、互いに本音を曝け出し
あった時、二人の友達関係はどんなふうに
変わっていくのかを描いた物語。
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「私が先生を殺したの」
不穏なセリフで始まる、やり直しの修学旅行。
嘘つきなふたりの、京都逃避行の行方は…?
いつ、なにがあったのか、気になりつつも、
修学旅行に出かけたふたりの姿は青春そのもので、
このシチュエーションには似つかわしくないほどまぶしい。
友人との旅で人生観が変わったり、
今まで気付かなかったものが見えたり、
私にもそういうことがあったなぁと
気づけば一緒に旅を楽しんでいました。
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かなり好みの小説だった。最初から最後まで面白く読み終わった。嘘つきなふたりというタイトルもとても良かった。一生の友人に出逢えてるのが羨ましい。
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「嘘つきなふたり」というタイトルから、登場人物が嘘をついていることはわかる。
何が嘘で、何が本当のことなのか探りながら読んでいるうちに、あっという間に読了。
人を傷付けるような嘘、自分自身が苦しくなってしまうような嘘はつきたくないなと思った。
でも、そんな嘘を許してくれる人がいるっていうのはいいなとも感じた。 -
クソみたいな毎日を少しずつマシにしていくんだ。
著者プロフィール
武田綾乃の作品
