優莉凛香 高校事変 劃篇 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 343
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041131855

作品紹介・あらすじ

凶悪テロリスト・優莉匡太の四女、優莉凜香。姉の結衣を常に意識し、焦燥が混じった憎悪ばかりを募らせていた。苛烈な宿命を負った少女は生きることへの諦念を抱きつつ、一方で中学生らしいアオハルの日々を夢想した。たわいない会話で笑い合える友達、胸をときめかす淡い恋……そんな少しの希望を胸に、非情な現実に立ち向かう――。孤独を抱えるサブヒロインを真っ向から描く、完全新作の壮絶スピンオフエピソード!

感想・レビュー・書評

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  • 凜香がすごく愛らしく描かれていて微笑ましかった。情景は殺伐としてるけど。
    本編では「腹のたつ妹」ように描かれているイメージだったけど、この本を読むと憎めない情に厚い子というイメージに変わった。
    このスピンオフはまた、続きが読みたい。

  • 凛香の特別編も面白かった。
    北海道での攻防。凛香かなりのピンチでした。
    特別編は凛香のアオハルでした。
    優莉凛香 高校事変 劃篇の次は、いよいよ13巻。新シリーズ突入です。

  • 松岡圭祐『優莉凛香 高校事変 劃篇』角川文庫。

    先頃、全12巻で完結した『高校事変』のスピンオフ的なサイドストーリー。優莉結衣の憎たらしい妹の優莉凜香が主人公だ。

    やはり、結衣が登場しないと物足りない。残念ながら凛香には主人公は重すぎ、あくまでも脇役にしか過ぎないようだ。

    平成凶悪のテロリストであった優莉匡太の四女の優莉凜香は何かにつけ、姉の結衣を意識しながら、姉より劣る自分に焦燥感を募らせながらどうにか生きていた。

    またまた問題行動を起こした凛香は春休みに北海道の帯広錬成校で規定カリキュラムを受けることになった。しかし、その学園は武装暴力団に支配され、巨額の遺産を持つ韓国人少年を監禁していた。

    本体価格800円
    ★★★★

  • 2022年10月角川文庫刊。結衣の妹の凛香を主人公にした別巻スピンオフ。あまり振るわないです。

  • 平成最凶のテロリスト、優莉匡太の四女凜香。

    児童養護施設『あしたの家』に暮らす凜香。
    春休み期間中、北海道・帯広の矯正施設『帯広錬成校』行くことに。

    『帯広錬成校』は半グレに乗っ取られたワケありの施設だった。

    コロナ禍、祖父、両親、親族をすべて失い、巨額の資産を継承することになった幼い留学生・キム・ハヌルが、11兆円の資産を狙う武装勢力ヤヅリに『帯広錬成校』に軟禁されていた。

    かつて恋人を姉結衣に殺された韓国半グレ武装勢力パグェのメンバー、パク・ヨンジュは資産の横取りのため凜香に接触を図る…

    壮絶な資産の鍵を握るハヌル、ナノメモリーカードの奪い合いが…

    高校事変スピンオフ。

    なんだろう、結衣と違って、迫力、スピード感にかける…

    凛香の持つ甘さなんだろうか…
    結衣がクールすぎるのか…
    結衣と比べてしまう…

    凛香も常に結衣を意識している、からなのか。

    まあ、まだ中学2年なんだから、子供なんだから仕方ないのかも。

    『高校事変13』、まだ続くのかと。
    しかも凛香が主人公ぽい…
    もう終わったから、スピンオフはいいかと思っていたのに…
    13を読む前に、読んでしまった。

    松岡圭祐、なかなか終わらせてくれないな。

  • 妹も姉に負けず十分強い。高校事変シリーズだと時系列的にどのあたりになるのだろうか。ラストのくだりが次作に続くのであれば相手の逆襲に期待がかかる。

  • 優莉凜香、本編では優莉結衣に反発しまくってた困ったちゃんでしたが、中二病拗らせた可愛い妹じゃないか…と錯覚するズッコケっぷりでした。いつもと違う様子のおかしさ、アオハルか。
    基準がなんでも結衣姉なんだな。「これだ!」みたいになるけど、お姉さんみたいに決めの煽り台詞はなかなか言わせてもらえなくてキレる。
    ヨンジュの最期が分かっている状態で読むので、ラストの章切ない。ヨンジュもお姉さんだったなぁ。
    確かに、結衣もヨンジュも綺麗系で、凜香は可愛い系だった気がするのでそれも差に感じるのかも。
    それにしても「凜香お姉様」の破壊力凄かった。。

  • 本編よりは幾分マシかな。

  • 劃篇。『劃(かく)』とは区切りを意味する漢字なんだそうな。
    気になって調べてしまった。

    結衣ちゃんの妹、凜香のスピンオフ。

    正直、最初凜香が出てきたときめちゃくちゃ嫌いだったんですよねー。
    いかにも中学生拗らせてる幼い感じがめんどくさくて。笑
    結衣が完璧超人で人間臭くなってきてる部分があったため、尚更嫌いだった。
    だからスピンオフの存在は知ってたけど、読むことないだろうなーと思ってたんですよ。
    ですがね、話が進むにつれどんどん魅力が湧いてくる凜香ちゃん。

    誰よりも普通の中学生になりたがった、とても人間らしい子でした。

    姉を心底憎みながらも追っかけてしまう、目的を果たせなくてもそれでいいと思えてしまう、そんなところがとても魅力的。
    完璧じゃないからこそいい。
    そんなところに結衣ちゃんみたいなカリスマ性で人を引き付けるとはまた違う、惹かれて一緒にいる子が出るんだろうなと。

    話的には暴力団事務所皆殺しのあと、結衣ちゃんが甲子園で田代兄と戦う前のエピソードです。

    打算抜きでパグェの三人と共闘にはじんわりきちゃった。
    そして最後のナスでのゆったりした時間。ヨンジュの最期を知ってしまってるだけに染みるものがありましたね。
    ヨンジュは幸せになってほしかったよ…!!!

    この1月には結衣ちゃんの劃篇が出るとのことで期待してます。
    凜香のパグェとの共闘もまだまだ読みたいなー。




    @手持ち本

  • 星3.5

    うーむ。
    何が違うんだろう。
    主人公への思い入れか?

    面白いけど、
    のめり込むまでは行かないという感じ。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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