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Amazon.co.jp ・本 (560ページ) / ISBN・EAN: 9784041132241
作品紹介・あらすじ
黒死館と呼ばれる降矢木家の城館は、過去に変死事件が続いた不吉な館として知られていた。数か月前、当主の算哲までもが不可解な自殺を遂げ、その後も屋敷の住人が次々と襲われてゆく。博覧強記の探偵、法水麟太郎は、神学、呪術、占星術、数学、化学、文学などあらゆる知識を縦横に駆使して事件を解決に導いてゆく――(「黒死館殺人事件」)。日本三大奇書の一つと言われる本作のほか、小栗虫太郎名義でのデビュー作「完全犯罪」も収録。
みんなの感想まとめ
独特な作風と難解なトリックが魅力の作品で、ペダントリーと呼ばれる知識の披露が随所に見られます。読者は、法水探偵の無茶苦茶な推理や蘊蓄の洪水に圧倒されつつも、その独特の雰囲気に引き込まれていきます。特に...
感想・レビュー・書評
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【黒死館殺人事件】好きなんです߹ㅁ߹)♡
角川文庫から文ストコラボカバーで発売されたので、早速コレクションの為購入.☆.。.:*・°
こちら、探偵小説デビュー作の【完全犯罪】も収録されていました。
(漫画『文豪ストレイドッグス』では小栗虫太郎の異能力が「完全犯罪」らしい…。)
【黒死館殺人事件】を読んだのは結構前なので、読み辛さをうっすら忘れていましたが【完全犯罪】で蘇る蘇る…(^▽^;)
読む速度が、現代小説の倍かかりました笑(短編なのに…)
しかもこの【完全犯罪】舞台が南支那(現代の中国本土)であり、中国語の名前…またもや多国籍入り交じり系ですね(-∀-`; )
193X年5月11日 南支那
八仙寨はっせんさいの神秘と云われる異人館に起こった世にも不思議な殺人事件。
いわゆる館モノであり、探偵役はソ連の軍人。
苗族共産軍、中華ソヴェート共和国西域正規軍 赤軍組織の若い指揮官、ワシリー・ザロフ。
仲間と共にエリザベス・ローレル夫人の館を訪れた軍人達。軍人達の休息にと娼婦達を呼び寄せる。
そこで、殺人事件が起こる。
死体のある部屋へ行くには、事件が起こった時刻、どうしても軍人達の前を通らなければならなかった…。
いわゆる密室状態。
さて、感想の結論を言うと…
クセが強い(*´艸`)笑
ザロフが色々な推理を披露していくのだが「そんなバカな」と思わず言ってしまう。
科学的、心理学的な推論なので、実際そうなんだろうなぁと思うのだが…実際どうなんでしょ。
面白かったのは確かです(๑¯∇¯๑)
真相に至っては、わかるかーーい!とつっこんでみました笑笑
まさに完全犯罪でしたよ。
なんせ動機が素晴らしい!!
それだけで評価が爆上がりです♡
短編なのですが、あれやこれやで多方面に話が展開し、お腹いっぱいになる作品でした(〃´-`〃)
【黒死館殺人事件】に挑む前に、軽く小栗節に触れておくのにも最適なお話かなと思いました^_^
私は好きです。
面白かったです!
ーーーーー
【黒死館殺人事件】再読
角川文庫でパラパラと再読しました。
図面が読みやすい字に綺麗に整えられている♡
じっくり読んでも奇書は奇書。
理解なんて到底不可能なので、ここはサラッと行かせていただいた笑
以前、無人島に1冊本を持ち込めるなら何にする?とフォロワーさんと話しました。
私もフォロワーさんも、偶然同じ本。
断然【黒死館殺人事件】です。
なぜなら、飽きなそうだから笑笑
ひとつの話を通して読んでると思えないんです笑(私だけかもしれない笑)
主人公法水が降矢木の館、通称『黒死館』と呼ばれる洋館を訪れるのですが、そこで殺人事件が起こります。
『黒死館』には家族の他に『弦楽四重奏団』なる異国人が住んでいる。
気になるのはテレーズ夫人に似せて作らせたという巨人のような体躯の自動人形の存在(ღ*ˇ ˇ*)
人形が事件に関係しているのか?
それだけでもワクワクするのに、謎の暗号や印。
密室での殺人事件。
宇宙理論や星座。詩を用いた心理戦などなど。
あらゆる分野のあらゆる知識を用いて連続殺人事件を解いてゆく。
法水は詩を引用して、とにかく訳のわからん表現で、容疑者達を誘導し口を割らせようとする。
それで探偵特有の、何が分かったか教えてくれないやつ笑笑
物語の一部だけを取ってみても何度も読みたい。飽きさせない。
無人島に持っていくには最適の小説です( *¯ ꒳¯*)
(あと『ドグラ・マグラ』ね笑)
ラストも好きです。߹ㅁ߹)♡♡詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本三大奇書のラスボス的存在。
とにかく最初から最後までペダンティックを突き詰めたような作品。
大量のガジェット、推理そっちのけで行われる蘊蓄の大洪水!
正直読んでて話の1割理解出来てるかどうか怪しいレベルだけど、なんというかはっちゃけ過ぎてどうでも良くなったというか...w
またいつか再チャレンジしたい作品
ちなみに本書には作者のデビュー作である「完全犯罪」も収録されていますが、こちらは短いうえに黒死館よりもペダントリーが少なく比較的読みやすかったので普通に話が理解出来た、ただこっちはこっちで「ようそんなん思いつくな...」と言いたくなるほど、超トンデモトリック。いやぁ凄い... -
独特な作風が魅力な一方で鼻につく部分も強いので、好き嫌いが分かれる作品だと思います (・∀・)
・夢野久作「ドグラ・マグラ」、中井英夫「虚無への供物」と合わせて日本探偵小説の三大奇書に数えられています。この三大奇書という呼び方にはネガティブなニュアンスも含まれていて、本作の場合、非現実的なトリックや荒唐無稽な謎解きなど、一般的にイメージされる推理小説と比較すると「こんなんミステリーじゃねぇ」感が強いです(三大アンチミステリーとも呼ばれている)
・全編を通じて重苦しくいびつな雰囲気が漂うこと、難解な漢字やルビが多くとにかく読み難いこと、及び、登場人物の衒学趣味(ペダントリー:知識や才能を見せびらかす嫌な教師や学者のイメージですね)がひたすら続くこと等、非常に独特な作風であり奇書と呼ばれるのも頷けます。一方で癖が強すぎるので、受け付けない方は読む気にもならないと思います
・どちらにせよ、読み進めるのが結構きつい(特に主人公の衒学趣味が鼻についてイライラしてくる)ので、気が向いたときにちょこちょこ読むのが良いかと思います(2週間ぐらいかかった) -
文ストの小栗虫太郎のキャラが好きだった為に購入。解説がある方が買える財力の無い、本好きには良い買い物だったのではと言える。言い回しが知的でかっこいい法水探偵の無茶苦茶な推理(蘊蓄)を聞いて熊城と検事がツッコムという形で会話が進んでいく。ある程度の蘊蓄や造語はネットで調べればある程度の解説がある為ゆっくり読んで分からなかったら調べてを繰り返して1ヶ月程で読み終えた。また蘊蓄も小栗氏の作り話だったりするのである程度見て嘘臭かったら放置という方法が1番良いのではと思う。昔のミステリーなのでメタ的に言えばあるある展開もある。あと一日がめっちゃ長い……半分以上一日の出来事であり描写の上で仕方ないのかもしれないがもっと省いても宜しいのでは?と感じた。でも小栗氏の難儀な性格も分かり、知的な会話も面白いとは個人的に思った。(現代ではあまり感じられない空気感がある)また、個人的なことを言えば算哲の心臓を海王星に例える台詞があり知的で良きな会話なのでは?と思った。難儀な性格の人間にしか書けない本があると感じた本だったしこの本が読めたらどんな本でも読める気がするそんな本だった。
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探偵役がいろいろなもの知識について冗長に語る。容疑者たちとの詩の詠みあいから容疑者の心理を分析し、スタイリッシュかつ芸術的に推理を組み立てていくものの、なかなか犯人に到達せず、ちょいちょい推理を外していくもどかしさ、推理の半分も頭に入ってこない感じ、三大奇書の所以が分かりました。面白いかと言われればあんまりですが唯一無二の世界観です。
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最初から最後までずっとわからんかった…
考察を探して読んで理解したいと思う -
配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10280030 -
確実に私向きではなかった。
読みづらくて読みづらくて、何度も挫折しそうになった。
一番の挫折理由は、タイトルにある『黒死館殺人事件』の前に『完全犯罪』という別の話が入っていて、それも生憎読みやすいとはいえない話で、当時の時事ネタが大量に入ってるもんで……わかんねえぇぇぇ(無知、無教養なのが原因なのではあるけれどもー!)ってなってしまって、この時点で挫折しかかった。
それでも本編まではと読み進めたものの、みっちりと紙面を埋め尽くす文章と、差し込まれる説明絵と、ゲーテのファウストくらいは基礎知識だよね。と言わんばかりの文章に翻弄されまくった。途中わからないところはわからないままで良いから読み進めるだけ読み進めようと決めて、読み進めたけれど多分いろいろ読み落としている。
この手の話の教養のある人であれば、キャラクターは立っているし、すごく楽しめる話だと思った。
しかし、無知・無教養の私には不向きだった。残念。 -
ワタシハコレヲヨミキツタ!!
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<犯人は他にいる!>
読み始めると知の迷宮世界にはまり込んで抜け出すことが出来ない、極上なブルゴーニュ•ワインのような作品。
ワインを片手にゆっくりと時間をかけて読むのに相応しい。
愛読書中の愛読書だ。
黒死館の所有者、降矢木家の始祖は、天正遣欧少年使節の一人、千々石ミゲルと彼がヨーロッパで出会ったメディチ家のビアンカとの間に生まれた女性と設定されている。
この設定だけでゾクゾクとさせられるではないか。直ぐに若桑みどりの「クアトロ•ラガッツイ」を取り出して、本書と並行して、読まなければならなくなる。
エンドレスな読書の連鎖が続くことになる。
本書は、言わずと知れたミステリー三大奇書の一つ。
しかし、<奇書>という表現には、その本に拒絶された者の恨み節(ルサンチマン)が込められている。
本は読者を選ぶし、読者は本を選ぶことが出来る。
本に選ばれなかった者は、素知らぬ顔をして、本の前を通り過ぎれば良いのだ。
この本に選ばれた者だけが、本書を読めば良い。
その時、本書は魅惑に満ちた絢爛たる迷宮世界を開示してくれるのだ。
主体は、読者にではなく、本の方にある。
発表から90年近くミステリーの傑作とされてきた本書を未完の小説と呼んだ批評を読んだことがない。
しかし、何度目かの熟読をした後に思ったのは、
<この事件は解決していない。これは未完の小説だ!>というものだった。
本書のおどろおどろしい連続殺人を実行したのは勿論犯人であるが、事件を迷宮化させたのは、探偵法水その人だ。
降矢木家の館を黒死館という迷宮となし、犯行一つ一つに途轍もない魔術的意味付けを行ったのは、<観念連合>という中世的思考方法を駆使する探偵法水に他ならない。
法水は事件の合理的解決など目指していない。
彼が目指しているのは、犯行を魔術的に荘厳化し、犯人に鎮魂歌を捧げることに尽きる。
探偵は、事件を迷宮化して、壮大な虚構の世界を構築することに、その全頭脳を使役している。
こんな破天荒な探偵は空前絶後だ。
作者小栗、そして探偵法水が描き出したストーリーは、メディチ家の妖婦ビアンカ•カペルロを始祖とした降矢木家は、その末裔である妖婦の死を持って崩壊した、というものだった。
しかし、ここで、「待てよ」と言わなければならない。
悉く犯人の特定に失敗し、次々と被害を拡大させた張本人は、誰あろう探偵法水麟太郎ではないか!
その魔術的中世的推理を得意とする法水が最後の最後に、現実合理的に犯人の特定に成功したと信じる根拠はどこにあるのだろうか?
そんなものはどこにもない。
法水は最後も<逸した>と見做すのが、最も正当な読み方ではないだろうか?
作者小栗は、この小説をヴァン•ダインの「グリーン家殺人事件」をモデルとして書いている、と発言している。
その意味では、本書は、「グリーン家」と同じく、犯人はかくあるべしという「推理小説的」結末を迎えている(ように見える)。
確かに、推理小説としての骨格を持って完結している(ように見える)。
しかし、作者小栗虫太郎も探偵法水麟太郎も、「グリーン家殺人事件」によってミスリードされていたたとしたら、どうか?
真犯人は、この連続殺人で一番メリットを得た者でなければならない筈だ。
現に、降矢木家の直系の家系は絶えたが、遺産相続人は生き残っている。
本書で犯人と目された者は、法水の魔術的中世的思考によって自殺と断定された。
しかし、彼の<牽強付会>中世的論理を取り払うと、他殺であってもおかしくない。
作者と探偵が「グリーン家殺人事件」のストーリーを以て決着を付けようとしたため、最後も犯人特定を誤った(<法水、最後も逸せり>)というのが、正しい理解なのではないか。
だとすると、実は、この奇書は<未完>だったということになる。
この素晴らしい作品は、読み終わった後にも、読者に<完結>を委ねる、という構造を持った、正に<奇書>なのだ。
犯人は他にいる! -
想像の遥か斜め上をいく法水さんの言動に
今何を読んでいるんだっけ?と迷子になり
魔術的な衒学に埋もれかけ
黒死館の迷宮をさまよう事が段々と楽しくなり
法水麟太郎短編集を購入した私は
十分毒されてしまったのかもしれない -
戦前の兵士が戦場に持っていくならこの一冊に選ばれたとかいう逸話のある本。
『完全犯罪』の方は凝ったトリックで面白かったが『黒死館殺人事件』はあまりに難解で一読しても正直分からなかった。内容が多方面にわたっていて超絶探偵法水倫太郎の凄さしか伝わらない。
ただ竜舌蘭なる怪しげな植物が出てくるところを見ると『魁‼︎男塾』に出てくる民明書房に近しい胡散臭さを感じてしまう。それでも圧倒的な情報で迫ってくる本書は改めて再読したくなる。 -
死にそうになった。著者が昭和初期の人だからか、一文が長く読みづらかった。
「完全犯罪」は比較的読みやすかったが、
「黒死館殺人事件」に入ると一気にページが進まなかった。(結局3週間かかって読了した)
ただ、占星術と五芒星呪文の精霊たちを絡める小栗虫太郎の着眼点は面白いと思った。
昔の長い文章が苦なく読破できる人におすすめ。 -
正直にいいます
挫折しました
自分にはまだ早かったので数年後に覚悟ができたらまたチャレンジしたいです。
著者プロフィール
小栗虫太郎の作品
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