探偵の探偵 桐嶋颯太の鍵 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 306
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041132265

作品紹介・あらすじ

女子大生の璃香はアルバイト先であるガールズバーの太客から執拗なつきまとい行為を受けていた。相手の弱みを握るため探偵を雇うが、向こうも探偵を雇っており予期せぬ反撃に遭う。一縷の望みを託し、救いを求めたのは中堅調査会社「スマ・リサーチ」の対探偵課に所属する桐嶋颯太だった。桐嶋の活躍で事態は収まった――かと思われたが、一転して大きな悲劇が訪れる……。人気シリーズの帰還にして新たな物語、開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 璃香はどうすればよかったのか。どこで間違ったのか。
    その問いがいつまでたっても消えない。

    「探偵の探偵」は好きなシリーズだったのでスピンオフでも続きが読めるのは嬉しい。

    それにしても桐嶋は、璃香の仕返しだと分からないようにストーカーにダメージを与えるべきだったのでは?
    自分が璃香の立場だったらそう思うだろうなあ。仕返しが怖いし。

  • 復活や!
    面白い!一気読み〜(^_^)v
    主人公は、玲奈さんではなく、桐嶋さん!
    まぁ、復活してくれただけでも嬉しい!
    この人も、須磨さんの右腕だけあって、凄い…激しい…
    バイオレンスや〜
    相変わらず、「探偵の探偵」達は、激しい…
    ガールズバーで働いていた女性からの依頼で、動く桐嶋。しかし、彼女は解決する前に殺されて…更に妹まで…
    相手は、強面の大企業のシャチやけど、何か胡散臭い…

    もう、ここからは、対探偵課のお仕事なんで、小市民的な動きでは、段々となくなっていく。
    後半は、この強面らと戦争や!的な感じでガンガン進む。前主人公も登場し、大活躍。(この人らの大活躍は、ある意味、戦争とも言える。銃、マシンガン、爆弾etc)

    スキッとしますが、捜査一課からは、「誰が戦争を仕掛けろ!っと言った!」
    と大目玉。
    でも、証拠ないもんね〜

    また、対探偵課にひとり増えそうな予感…
    これからも楽しみ(^-^)v

  • 松岡圭祐『探偵の探偵 桐嶋颯太の鍵』角川文庫。

    『探偵の探偵』のスピンオフ的な新シリーズの開幕。最初のシリーズでは紗崎玲奈が主人公だったが、本作では同じ調査会社『スマ・リサーチ』の桐嶋颯太が主人公を務めるようだ。第1作からアクセル全開の非常にスリリングな作品となっている。また、面白いことに『高校事変』が作中に描かれている。

    ガールズバーでアルバイトをする女子大生の璃香は太客のスギナミベアリングの代表取締役・漆久保から執拗に付きまとい行為をされた挙げ句に力づくで愛人にされてしまう。

    璃香は漆久保の弱味を握り、別れようと探偵を雇うが、漆久保は金に物を言わせ、悪徳探偵を雇い調査を妨害する。

    璃香は一縷の望みを託し、『スマ・リサーチ』の対探偵課に所属する桐嶋颯太に救いを求めるが、桐嶋は何故か依頼を引き受けず、璃香の元を去る。

    漆久保が悪徳探偵を雇い、様々な妨害をしていることを察知した桐嶋は璃香の依頼を断ったと見せ掛け、密かに漆久保と悪徳探偵の暴挙を止めるために様々な工作を行っていたのだ。

    一時は漆久保の暴挙は止まったのだが、璃香と悪徳探偵が何者かに殺害される。

    一難去って、また一難。留まることの無い命の危険の連続。

    本体価格700円
    ★★★★★

  • 角川文庫2022年11月刊。書き下ろし。探偵の探偵番外編。探偵の探偵は暴力描写にうんざりした経緯があるので、こわごわ読みました。女子大生を救おうと動く桐島探偵の活躍は読んでいて爽快でした。

  • 『探偵の探偵』は完結したと思っていた。紗崎玲奈のキャラクタは好きで、脇で登場する桐嶋さんはかっこよくドラマでディーン藤岡がキャストだったから常にその姿がチラついていた。玲奈は北川景子、などドラマを先に見るとどうしてもキャストがちらついてしまう。『探偵の探偵』から『探偵の鑑定』とクロスオーバー読み時系列優先今回こちらを読了。それにしても巨悪すぎる漆久保宗治と妻、側近たち。早く退治してくれと前半からもうアップアップ。闇と暴力シーンが多く好みではなかったけど完結できたと思えばよかったかな。

  • 既に完結した「探偵の探偵」シリーズのスピンオフ?と言うか、主人公を同じ「スマ・リサーチ」の桐嶋に代えた新シリーズか?
    とくかくシリーズの続編であることは間違いない。
    元々のシリーズもバイオレンスシーンが多かったが、今作では主人公が男性に代わったこともあり、さらにエスカレートしていて、読んでいて、何度も気分が悪くなった。
    ガールズバーで働く女子大生が、金持ちの会社の社長に気に入られ、いつしか援助交際に発展。ストーカーまがいの行動に「スマ・リサーチ」に相談するも、あっさり殺害されてしまう。
    被害者には高校生の妹がおり、彼女を守る為に桐嶋は巨大な権力に飲み込まれていく・・・
    最初から敵である漆久保が気味が悪すぎる。
    変態的な性質だけで終わらず、世界を股にかける悪と言うのが、ぞっとする。
    何度も危機に陥る桐嶋の姿を想像するのも辛かった。
    「高校事変」の内容も少し絡むので、「高校事変」シリーズを途中で離脱してしまった私には理解出来ない箇所も。
    それでもラストには最終兵器が登場するので、「探偵の探偵」シリーズが好きだった人にはオススメ。
    でも「高校事変」のバイオレンスが苦手な人は読まない方がいいかも・・・
    私も桐嶋主人公の続編が出たら、読むかと言えば、読まないかもしれない・・・それくらい暴力シーンは覚悟が必要。

  • 調査会社「スマ・リサーチ」対探偵課の桐嶋颯太は女子大生 璃香のストーカー被害の相談を担当する

    桐嶋は璃香につきまとうガールズバーの客が差し向けた探偵を撃退するが、それは悲劇の始まりだった……

    〈100万部突破の人気シリーズ『探偵の探偵』が完全新作で復活〉──帯のコピーを改変

    33歳のイケメン探偵 桐嶋の機知とアクションも不発に終わり、絶体絶命のピンチに……そうか、その手があったか

    〈一匹狼のほうが気楽だ。だが一匹だけではなにもできない。〉

    スーパーヒロイン紗崎玲奈の「対探偵課」では脇役だった桐嶋颯太が活躍する痛快なハードボイルドアクションミステリー

    『探偵の探偵』スピンオフにして新シリーズ化の予感

  • もうダメだ、死んじゃう。
    と何回思ったことか。
    バイオレンス物には慣れてないんだって。

  • 探偵の探偵最新巻。
    あいかわらずグロさ半端なです。悪どいやつはどこまで行っても悪だな。
    ちょっとグロさ半端なさ過ぎてキツすぎるところは流し読みっぽくなっちゃいましたがそれでも興奮の読了。

  • 探偵の探偵シリーズが再び戻って来て、今シリーズは桐島が主役。玲奈の時はあまりに壮絶な戦いでヒヤヒヤしましたが、桐島も中々の攻防戦でこちらもヒヤヒヤでした。

    桐島も優秀なんでしょうが、玲奈に比べるとちょっと爪が甘いと感じでましたが、全くそんな事ありませんでした。残りのページが少なくなりハラハラしましたが、ラストは圧巻でした。

    晶穂が酷いことにならなかったのが、本当に良かったです。

    次巻も楽しみです。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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