のろわれた手術 手塚治虫恐怖アンソロジー (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2023年1月24日発売)
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感想 : 5件
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041133248
作品紹介・あらすじ
表題作となったブラック・ジャックの奇跡の手が、千五百年前のミイラの呪いを解く「のろわれた手術」、「愛する子馬と引き離され、人間への復讐に燃え妖馬となった悲しみの物語「妖馬ミドロ号」、写楽クンが三つ目一族の謎に挑む「寿命院邸の地下牢」など、手塚治虫が描いたホラー傑作ホラー漫画。解説は鈴木光司。装いを新たに復刊!
みんなの感想まとめ
テーマは「愛情の先にある怖さ」であり、手塚治虫の怪奇短編アンソロジーは、復讐や愛欲といった普遍的なテーマを扱っています。収録作品には、ブラック・ジャックや写楽といったお馴染みのキャラクターが登場し、強...
感想・レビュー・書評
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手塚治虫『のろわれた手術 手塚治虫恐怖アンソロジー』角川ホラー文庫。
平成7年に刊行された文庫の復刊作。
漫画界の神様と呼ばれる手塚治虫のホラー漫画12作品を収録したアンソロジー。
あらためて手塚治虫の作品を読むと、その偉大さがよく解る。これだけの様々なジャンルの変幻自在の物語を描ける漫画家は居ない。
『のろわれた手術』。週刊少年チャンピオンに連載されていた『ブラック・ジャック』からの1作。連載をリアルタイムで読んでいたが、毎週毎週、よくこれだけ高いレベルの漫画が描けるものだと思っていた。ブラック・ジャックが千五百年前のミイラを治療する。
『溶けた男』。『ザ・クレーター』シリーズの1作。何度も同じ過ちを繰り返す愚かな人間。手塚治虫は時に読者へ強いメッセージを伝える作品がある。
『蛾』。『I・L』より。確か様々な人物に変身出来る美女を主人公にした大人向け漫画だったかと。蛾に異常な興奮を覚える夫と妻の元にI・Lが訪れる。
『猫の血』。『空気の底』より。このシリーズも少し大人向け漫画で、様々なテーマで面白い短編が収録されていた。今読んでも色褪せない面白さがある。
『妖馬ミドロ』。『どろろ』より。主人公は『どろろ』なのだが、百鬼丸の活躍が目立つ。確か最終話は連載打ち切りみたいな今一つしっくり来ない感じだった。
『怪談雪隠館』。『サイテー招待席』より。大人向け漫画。手塚治虫本人が主人公になる作品。なかなか筆の進まない手塚治虫は冬山の温泉で缶詰になり、執筆しようとする。
『夜の谷』。これもまた主人公は手塚治虫。僅か8ページの中に描かれる恐怖のどんでん返し。
『新・聊斎志異 女郎蜘蛛』。手塚治虫本人が聊斎に習い、表に椅子を出し、旅人に煙草を進めながら怖い話を集めるという設定。ジャブのような少し怖い話から流れるように本編の女郎蜘蛛の話に移行する。このアンソロジーの中では一番怖い。
『ジャムボ』。ケープタウンからシンガポールに向かう飛行機の機内で繰り広げられる人間模様。『ジャムボ』という毒蜘蛛を巡り、人間のエゴ、人種差別、犯罪が露呈していく。何よりも一番怖いのは人間か。それでも僅かな望みを感じさせるエンディング。
『寿命院邸の地下牢』。『三つ目がとおる』より。三つ目族の生き残り写楽と和登さんが、三つ目族の謎に迫る。写楽の変貌ぶりが面白い。
『深夜の囚人』。『ミッドナイト』より。深夜のタクシードライバー『ミッドナイト』を主人公にしたシリーズ。『ブラック・ジャック』の後に週刊少年チャンピオンに連載されたクールな漫画。或る晩、『ミッドナイト』は囚人服を着た男を乗せる。
『新・聊斎志異 叩建異譚』。旅人の叩建が出会った胡玉という名の美女。
本体価格940円
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手塚治虫の怪奇短編アンソロジーです。ブラックジャックや写楽などお馴染みのキャラも登場。手塚作品には「復讐」と「愛欲」がテーマの作品が多くこちらもその一つといえます。恐怖もありながら普遍性も感じられる作であるのはさすが手塚治虫。おすすめの文庫です。
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「時計仕掛けのりんご」を読んでる際、そういえば「呪われた手術」を読んでいたこと、レビュー書いてないことを思い出す。レビュー書いていないブクログ登録本なんてたくさんあるのだけど、溜め込まないように少しずつでも買いていきたいと思っています。自分の記憶の整頓なので。
「時計仕掛けのりんご」を「のろわれた手術」で読んだよなぁ、と思ったのですが、収録されてないですね。収録されているのは「手塚治虫と戦争」の方でした。こういうあやふやな部分が出てくるので、記憶の整理整頓は大事です。
収録作品について書かないとレビュー意味ない。読書感想文のつもりなので。
愛情の先にある怖さ、をテーマにして書かれた作品を集めたのかな、という印象です。強すぎる思いが引き起こしてしまった出来事、事件、怪異。善悪や好悪、倫理を吹き飛ばしてしまうほどの強い想い、力。
強さがこわさと読むのは、強い愛が行き着く先、行きすぎてしまう先があるからかもしれない。ふと思いました。
「寿命院邸の地下牢」は『三つ目がとおる』の中のエピソード。有名な作品だけど、読んだことないんだよな。アニメではちょこちょこ見たような記憶があります。いずれ読んでみたいとは思っているけど、そういう候補が多いのです。手塚治虫ほどの作品数となると、さらに膨大。
新たな作品を読むたびに、漫画の神様という言葉の強さを思い知ります。
何十年前の作品でも面白いのだもの。 -
手塚治虫の作品としては、少し粗いと感じました。
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手塚治虫てすごいなあ。初めて読む話が多かった。全然古びてない。長生きして欲しかったなぁ。
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