104度目の正直 甲子園優勝旗はいかにして白河の関を越えたか

  • KADOKAWA (2023年8月2日発売)
4.67
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041133767

作品紹介・あらすじ

2022年、仙台育英が東北勢で初めて夏の甲子園を制し、深紅の大優勝旗がついに白河の関を越えた。
太田幸司、田村隆寿、大越基、ダルビッシュ有、菊池雄星、大谷翔平、吉田輝星、佐々木朗希……
彼らでも成しえなかった東北の夢をいかにして叶えたのか。挑み続けた歴史とともに振り返る。
元・東北球児の著者が60名以上の当事者たちの証言をもとに紡ぎ出す、東北野球の結実。

【目次】
はじめに 1989年8月21日
第一章 秋田 ~草の根の野球熱~
第二章 宮城 ~竹田利秋の挑戦~
第三章 東北福祉大の台頭
第四章 青森 ~ミックス~
第五章 楽天イーグルスの誕生
第六章 福島 ~いわき型総合野球クラブ~
第七章 山形 ~強攻~
第八章 岩手 ~心を変える~
第九章 仙台育英と須江航
おわりに 2022年8月22日

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東北地方の高校野球が強くなっていくまでの歴史を振り返った、ルポルタージュです。

    私がとくに印象に残ったのは、岩手県『花巻東高校』の佐々木洋監督のエピソード。佐々木監督は、あの大谷翔平や菊池雄星を育てた方です。

    佐々木監督は、野球部の生徒に「野球は助けてくれないよ」ということをお話しするそうです。野球が終わってからの方が人生は長いから……ということを生徒たちに伝えます。(本書の257ページに掲載されているエピソードより)

    「一般社会に出てからは、野球をやっていたとか関係なくなる。野球が自分を助けてくれなくなるから、人としてしっかり生きていけるようになりなさい」と佐々木監督は選手たちに伝えるのです。

    高校で野球を終わらせる選手もいるため、先の人生のことまで考え指導する監督の思いやりに感動させられます。教育者としても素晴らしい方なのだな、とこのエピソードを読んで感じました。

    また佐々木監督自身、読書が好きで、野球部員にも読書を課していたのだそう。その成果か、大谷選手、菊池選手も読書好きとして知られています。花巻高校では、現在は野球部のみならず全校で読書に取り組んでいるそうです。

    岩手県の項では花巻東高校の佐々木監督にクローズアップしていますが、各県ごとに名物監督のエピソードが深掘りされているこの本。

    高校野球好きの方にとっては、とても興味深い1冊でしょう。

  • 面白かったなあ。自分は著者と同年代の秋田県人なので、同じ時代を生きた者同士、通じるものを感じた。それにしても仙台育英の優勝までにこれほどまでの伏線があったとは。全ては日本一に繋がっていたのだな。こじつけかもしれんけどそれでもいい。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1975年生まれ、山形県出身。 高校時代は山形の強豪校、鶴岡東(当時は鶴商学園)で、ブルペン捕手と三塁コーチャーを務める。 現在は編集兼ライターとして、野球以外でも様々な媒体で活躍中。 マニアックな切り口の企画で特に力を発揮する。 共著に『永遠の一球~甲子園優勝投手のその後』(河出書房新社)など。

「2019年 『あと一歩!逃し続けた甲子園 47都道府県の悲願校・涙の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田澤健一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×