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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041134009
作品紹介・あらすじ
同級生の長野くんに誘われて野球観戦に来た愛里。2人の前には大声でヤジを飛ばす男が座っていて……「梅雨明けヤジオ」。バンドでリードギターからベースになった悠太が初デートで訪れたのは“ツリー”ではなく“タワー”だった――「逆にタワー」。思いもよらない偶然を重ねて出会った駿作と那美は、その時が来るのを待つ「君を待つ」。ほか、全10編を収録。11歳から42歳、それぞれの「選択」に向き合う男女を描いた、著者初の短編集。
みんなの感想まとめ
それぞれの「選択」に向き合う男女の姿を描いた10編の短編集は、日常の中に潜む小さな出来事や感情を丁寧に切り取っています。登場人物たちが抱えるささやかな問題や選択は、読者に共感を呼び起こし、ほっこりとし...
感想・レビュー・書評
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☆4
それぞれの「選択」に向き合う、11歳から42歳の男女を描いた10編の短編集。
決して大した事は起こらず、今日も町の隅で起こっているであろう「ありふれた日常」を描いた短編集なのですが、読むとほっこり温かい気持ちになれて...そっと背中を押してくれるような「10の物語」に癒されました❁⃘*.゚
小野寺史宣さんの作品ではお馴染みの「みつば」が舞台となっているので、他の作品に登場する人物やお店などが出てきて、そちらも楽しめました!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
それぞれが、ささやかな、いや、本人にとっては大きな問題を抱えながら、同じ町の中で過ごしている。
頭がフル回転して働いている昨今の私には軽くてよかった(笑)
「君を待つ」がよかったかな。
それぞれの選択がこれから先よい方向にいきますように。
と、小野寺さんの本には、この街が出てくるんだけど、私も住んでる気分になる(笑)住みたいのかも。
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平凡な日々が描かれているようで、日常は平凡じゃないと感じた。昨今、切り取り動画が流行っているけれど、切り取り方次第で動画の印象が全く異なる。それと同じで、想い出をどう切り取ってどう思い出すか次第で、想い出も変わるんだと思う。平凡と思えば平凡な日々だし、特別だと思えば特別な日々。
短編のなかでも『君を待つ』が特に好き。とある事故が起こった電車に乗るはずだったけど乗らなかった男性。乗る予定がなかったのに乗った女性。その2人が出会ったことで新しく生まれた命。
こうして切り取ると特別な出会いのように思えるけど、その特別も日常の延長線上にあった出会い。
ありきたりな言葉だけど、本当の意味で全てのことに意味があると思えた。 -
この小説を読み終わった後、別の本のフレーズを思い出しました。
”「幸福は、状況の編集能力・解釈能力によって構成されるもの」と考えているの。”
(by 愛は毒か 毒が愛か)
まさにコレ、なのです!
この小説に出てくるストーリーは、普通の人のほんのちょっとした日常生活なのです。
(ほんのちょっととしたのは、普段の生活に毛が生えたくらいの出来事だからです)
日記に書くか書かないか、判断に迷うくらいのレベルと言えば伝わりやすいかなぁ。
が、しかし。
読んでみると、どれもこれも特別感があるんですよね~。
この特別感って何だろうと考えた時に、思い出したのが先のフレーズです。
大したことのない日常も編集能力・解釈能力次第でいかほどにも特別なモノになるって事なんじゃないかな、と気づきました。
なんで自分の人生ってこんなにもつまらないんだろう……、と思う時間があるのであれば、編集能力・解釈能力を身につけ、自分の人生に特別感を持たせる方に舵を切った方がお得感がありますね。(自分でコントロールしている感があるので、充実感もついてくるかもしれない)
この小説に書かれているような「幸せ」は自らプロデュースして作っていくものなのかもしれません。
目の覚めるような何かが起きるわけではないので、心穏やかな状態のまま読めました。(たまにはいいね、こういうのも) -
安定の小野寺さん。
短編集で、サッと読めて、読後感も爽やか。
みんな何かしらの挫折や壁に当たっているからこそ、共感しやすいし、その壁を前に主人公たちがどう乗り越えていくかを追いかけたくなります。
以下、好きな短編とフレーズ。たまに感想。
◼️逆にタワー
p54東京タワーに上れたら楽しかったろうけど。わたし、上から見下ろすより、こうやって下から見上げる方が好き。そのほうが、何か、やってやろうって気になる。
「していい我慢」という言葉。しっくりきた。
◼️冬の女子部長
p68やってもできないならしかたない。でもできるのにやらないのはダメだ。いざとなればやる。そういうつもりでいるのかもしれないけどな、そんないざはないんだよ。これは生徒に限ったことじゃない。大人だってそうだ。普段から力を出さない人間は、いざというときにも力を出せない。何でもない時に力を出せること。それ自体が人間の能力に含まれてるんだ。たとえば先生の歳ではもう遅い。でも森田の歳なら遅くない。持ってる力は出せ。出さない力は伸びないし、伸びないどころか、いずれ消えてなくなるもんだ。もうすでにない力をあると思ってる。そんな大人には、なりたくないだろ?
主人公がとにかくいい子。
女子部はともかく(笑)
それはともかく、普段から力を出すことって大事だなーと先生のお言葉に感銘を受けた。
いざはない。良い言葉。
◼️君を待つ
p127那美には年上ぶったところがなかった。実際に年上なのに、なかった。年下の僕を、転校してきたクラスメイトでもあるかのように迎えてくれた。わからないことがあったらわたしに訊いてね、とは言わなかった。一緒にやっていこうね、と言う感じだった。
→わかる。那美さんが対等に見てくれてる感じに惹かれるってあると思う。 -
小野寺さん作品、読了15冊目(^^)
みつばを舞台にした短編10本。
「本日も教官なり」に出てきたソーアンの冬香さんと息子の幹矢の物語があったり、フォーリーフ四葉が出てきたりと、相変わらず他の作品読んでると得られるお得感満載(笑)
たくさんホッコリできました(^^)
小野寺さん作品の好きなところを言い合ったり、登場人物の相関図を作るための「小野寺史宜さんサークル」現在メンバー3名です!
メンバー募集中です♫ -
既に単行本で読んでいましたが文庫本で再読。
小野寺作品で良く出てくるみつば市に住む、一般の人々の何気ない日常の風景です。
普通ならここからもう一波乱あるだろうという所から何も起こらないのが、なんとも小野寺さんっぽいなと。 -
小野寺さんの短編、初読みです。読みやすかったです。小野寺さんの作品は、他の作品と繋がってるところが魅力で、この本も要所要所に「あ!」となるところがあります。それが面白い。
タイトル通り、日常のどこかで起こっていそうなストーリー。フィクションだけど、親近感の持てる話で、面白かったです。 -
282ページ
1700円
8月24日〜8月25日
みつば町で暮らす人々のちょっと心暖まる10の短編集。親が離婚することや引っ越しすることなどの共通項がどの話にもある。
短編集だから一つ一つが短くて読みやすい。文体も読みやすく、すーっと入ってきた。 -
ほんのりとした罪悪感との向かい合いかたが良かった。
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小説すばる2018年4月号梅雨明けヤジオ、2016年1月号逆にタワー、2012年8月号冬の女子部長、書き下ろしチャリクラッシュ・アフタヌーン、2015年7月号君を待つ、書き下ろしリトル・トリマー・ガール、2017年3月号ハグは十五秒、2016年10月号ハナダソフ、2018年9月号カートおじさん、2017年10月号十キロ空走る、の10の短編を2020年2月KADOKAWA刊。2023年2月書店員の沢田史郎さんの解説をつけて角川文庫化。蜜葉市で起こる出来事。郵便屋さんシリーズのノリたっぷりで、まるで番外編のようなどうということのない、でもとても面白いストーリーが楽しい。
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小野寺さんは本当に日常を切り取るのが上手いなぁ。
端から見たら何の変哲もない日常なのに、小野寺さんの手にかかれば、たちまち味わいのある誰かの日常へと変化する。
そんな風に思わせてくれる短編集でした。
お気に入りは、
*冬の女子部長
*君を待つ
*ハグは十五秒
*カートおじさん
小さなものから大きなものまで、日常的に幾度となく迫られる選択の数々。その大小に関わらず感情は揺れ動くもの。
そんな登場人物たちの様子が描かれていました。
転校生に翻弄される小学生から妻の浮気を疑う夫…と、世代もシチュエーションも様々でそっと見守るような気持ちで読み終えました。
軽い読み心地で隙間時間にもピッタリ!
ちょこちょこ楽しみました。 -
10篇の短編集。共通しているのは「みつば」という町が舞台であること。そしてそれぞれのお話は11歳から42歳と幅広い男女が主人公だけど、大きな事件が起きるわけではないので、気付いたら1つのお話が終わっていた!という印象です。なのでこれまで読んだ小野寺作品と比べると少し物足りなさを感じてしまいました。でも『君を待つ』は良かったです。電車に乗り遅れてツイてないと思ったのも束の間、事故を逃れた上に、その後偶然の出会いが待っているなんて…。私もツイてないと思っても、イヤイヤこれはツイてるのかも?と前向きに考えよう!
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小野寺史典の小説を読むと、前向きな気持ちになるのは何故だろうか。そして心が温まる。
最後の沢田さんによる解説が小野寺作品の良さを語っている。 -
面白かったです。
「ハグは十五秒」が好きな感じ。 -
1つの町で生きる様々な人々の日常を描いた小説でした。まるでアジサイの花が小さな花々が集まって、大きなアジサイという花になる様に、人々が日常生活の中で、それぞれの小さな心の花を咲かせ、その集合体が「今日も町の隅で」というアジサイの花となって、私達読者を静かに楽しませてくれる…といった感じの印象を受ける穏やかな小説でした。
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小野寺さんの作品はとてもテンポよく進む。
それぞれの人物の抱える背景はさまざまだったがしっかりと前向きに生きていて、読んだ後は背中を押された気がした。 -
ある町の日常を描いた短編集。
何か事件が起きるわけでもなく、一冊読み終わる頃にはどんなお話があったのか忘れてしまう程、日常。
だが、面白い。
ここに登場する人達は皆、大小何かしらの悩みを抱えながら日々を過ごし、それぞれ何かのきっかけで人と触れ合い、前を向く。さぁ、頑張ろう、と思える。
選択すること。
人生は選択の連続だというが、自分では意識しないまでも、選択しているのだなぁというのが分かる。
まさしく「日常」を描いていて、人というのは面白いなぁと改めて思った。 -
いろいろな人が居て、泣いたり笑ったり今を生きている。善人だらけのみつばは、何処がモデルなのかしら?
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小野寺ワールドが気軽に楽しめる短編集。小野寺ファンにはおなじみの「みつば」が舞台で、聞いたことのある店の名前や人物が出てきたりして楽しいです。タイトルの通り、町の隅での何気ない日常の人生のほろ苦さが読みやすい短編で味わえました。初めて小野寺さんを読むという人にもおすすめ。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
小野寺史宜の作品
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