孤独な煌帝の幸せの金糸雀 (角川ルビー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 20
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041134634

作品紹介・あらすじ

涙が宝石となる涙精族の怜優は、人買い捕まり後宮の一角に囚われていた。脱走を試みるも途中で力尽きて若い男に保護されるが、男の正体は後宮の主である皇帝・煌牙であった。煌牙の庇護に置かれた怜優は“姫君”として身を潜めるが、ある夜、薬をもられて苦しむ煌牙を見過ごせず、一族の秘密である涙玉の薬効によって彼を助ける。怜優を助けたのは「暇つぶし」だと嘯き、空を自由に飛ぶ金糸雀に怜優を喩える煌牙。全てが手に入る皇帝でありながら孤独な彼の優しさに惹かれ…?

感想・レビュー・書評

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  • とても良かった(; ;)ホロホロ
    泣けた。
    絶世の美男子の皇帝×流した涙が美しい宝石となる「涙精族」の美青年Love。
    流した涙が宝石になるという設定は、昔からの「人魚の涙が真珠になる」という伝説を思い出させる。
    BLの攻めといえば、割と「俺様」、「積極的」というワードがついて、強烈な個性を持つキャラが多いが、このヒーローは優しすぎるくらい優しくて控えめだ。
    常に相手のことを思い、受けの身を自由にしてあげることが相手のためであるなら自分の「側にいて欲しい」気持ちを抑え込んで、自由にしてあげる。
    また、受けの方も自分より相手のことを真っ先に考える性格で、まさに「似た者」同士といえる。

    ストーリーは涙精族の青年が「涙玉」を絞り取るために、皇帝の後宮の姫に囚われるところから始まる。囚われていた青年はひたすら涙玉を絞り取られ、ついに逃げ出したところ、皇帝と出会った。女装が似合いすぎるほど似合う、華奢で美しい彼は「姫君(皇帝の妃候補」)として女装のまま後宮に匿われる。
    そして、優しすぎるくらい優しい二人が愛し合うようになるのに時間はかからなかったーという内容。

    内容としては、「BL女装後宮もの」としては王道で、割とよくあるパターンだとは思ったが、とにかく主役カップルの好感度が高い。
    二人があまりに良い人すぎるので、本来なら、義理の息子に色目を遣う皇太后の強烈悪役キャラがもっと際立つはずなのに、あまり際立っていない。
    全体的に泣かせる話で、特に最初の二人が初めて結ばれた直後に別れるシーンでは泣けた。
    ーそなたがもっと歳を取った時、そなたにとって生きやすい世の中になっていたら、そのときは俺を思い出して、「よくやった」と褒めて欲しい。
    後宮を出たら、後宮で体験したことはすべて「悪い夢」だと忘れた方が良い、自分のことも忘れろと言った皇帝が、たった一つだけ口にしたのがこの言葉だった。
    それに対して、受けが言ったのが
    ー私は絶対にあなたのことを忘れません。
    お互いを想い合う心がひたすら切なく美しく描かれた名シーンだと思う。

    一旦は皇帝の計らいで後宮を逃れながらも、皇帝の身に危険が迫ることを察知した青年は、自ら「鳥籠(後宮)」に戻る。ここも良かった。
    この二人は本当に自分より愛する人のことを考えるんだなーと改めて思った。
    とても良い話だと思う。出逢えて良かったと心から思える作品に心からの拍手を贈りたい。

  • きっと好みの感じです。今回気づいたけど、そもそもベタ中のベタが大好物で、そこから外れるお話設定をそもそもあまり読んでいたいのかもーと。。。
    なので、今回貫井先生の作品を何作か立て続けに読んでいますが、好みだなーってとこが、結構残酷!ってとこっていうねw
    痛ければ痛いほど、反動の溺愛が好きなんだけど、これがまた溺愛にはならないってところがベタじゃないんだなーと。残酷の度合いによっては胸焼けなのか拒否反応出てしまったりもするんですけどね。

  • ★3.7

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