彼女が探偵でなければ

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  • KADOKAWA (2024年9月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041134771

作品紹介・あらすじ

★第25回本格ミステリ大賞【小説部門】受賞作品

森田みどりは、高校時代に探偵の真似事をして以来、人の〈本性〉を暴くことに執着して生きてきた。気づけば二児の母となり、探偵社では部下を育てる立場に。時計職人の父を亡くした少年(「時の子」)、千里眼を持つという少年(「縞馬のコード」)、父を殺す計画をノートに綴る少年(「陸橋の向こう側」)。〈子どもたち〉をめぐる謎にのめり込むうちに彼女は、真実に囚われて人を傷つけてきた自らの探偵人生と向き合っていく。謎解きが生んだ犠牲に光は差すのか。痛切で美しい全5編。

みんなの感想まとめ

人間の本性を暴くことに執着する探偵が、家庭を持つ母として成長していく姿を描いた連作短編集です。主人公の森田みどりは、さまざまな謎に取り組む中で、真実を追い求めるあまり周囲を見失うこともありますが、その...

感想・レビュー・書評

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  • 超★5 女性私立探偵の苦悩と生き様を、美しく味わい深い筆致で描く連作短編集 #彼女が探偵でなければ

    おもろい!超★5 完成度高すぎじゃないすか、このシリーズ。どのくらい売れてるか分かんないですけど、もっと話題になってもいいと思うんすよね~ 連作短編としてのクオリティがエグイすよ、もうそのままドラマにして欲しいです。

    前作から引き続き、私立探偵事務所に勤務する森田みどりを視点に物語が進行する。彼女は人の本性を見抜きたくなるという性格から、父と同じ探偵という職業に就いた。既に管理職となっており、二人の息子をもつお母さんという役割も果たしていく。

    様々な切り口のテーマ、圧倒的な取材力、社会問題を踏みながらミステリーして読ませてくれるエンタメ小説。高品質かつ味わい深い筆致はもちろん、今回もひとりひとりの登場人物の人間性を丁寧に描いている。

    主人公みどりについても、仕事と家庭の両立、父と我が子の関係性、探偵と本性を追いたくなるという性格との相性など、我々と同じような悩みを持つひとりの人間として描かれる。生きることの難しさと成長の道のりを、しつこさのないテイストで味あわせてくれるんですよね。

    優しく爽やか、でもちょっぴりビターなミステリー。いつまでも読んでいられる一冊です。

    ●時の子 【おすすめ】
    時計職人の父を亡くした少年の自宅にみどりが訪れる。かつてもらい受けた時計が壊れてしまい修理を依頼するためだ。その少年は幼い頃、生前父親と一緒に防空壕に閉じ込められた経験があって…

    ほんと人間を描くのが上手、痺れるなぁ。親子の顔が目に浮かんでくるんすよね。まだ自分が何者でもなく、自信が持てない悩める少年。彼の成長記録がぎゅぎゅっと詰まってる。人間が輝く瞬間って、表彰台の上ではなく、やろうと覚悟を決めた瞬間だと思うわ。

    ●縞馬のコード
    探偵事務所の管理職になっていたみどり、部下たちの相談案件で人探しの依頼を追っていた。無事事件は解決したものの、調査途中で失踪者の隠れ家を見抜いた千里眼をもつという青年に出会う。果たしてその不思議な能力の真相は…

    現代ならではの社会問題を扱った物語、怖い怖い。私もよくネットショッピングでクーポン使いますが、クーポンを使う人に対しては、更に優遇されたクーポンが配布される仕組みなんすよね。サービスを使い続けるという工夫がされてるんです。切れ味鋭く、大人のみどりが力強い作品でした。

    ●陸橋の向こう側 【おすすめ】
    スーパーのイートインスペースで、一心不乱に何かを書いている少年を見かけるみどり。彼のノートには、父親を殺害するという文章が書かれており…

    まず冒頭6行が美しいんだよなぁ~、こんな文章を書けるようになりたい。幼い少年が抱く決心、苦しみ、葛藤が切々と描かれ、みどりのひたむきな愛情が胸いっぱいに広がるんすよ。ほんの少し、本当にほんの少しのきっかけで、人生なんて丸ごと変わってしまう。人と人の繋がりの大切さを学ばせてくれる作品でした。

    ●太陽は引き裂かれて 【超おすすめ】
    クルド人のアザドから依頼を受ける、自身が営む店に赤文字で×印をつけられた。侮辱されたことを許せない彼は、みどりと要に犯人捜しを依頼することになり…

    本編はみどりと同じ女性探偵の須見要での視点で進行していく。探偵の仕事に悩みを持っていた彼女ですが、この依頼をとおして自分を見つめ直すことになるんです。これが物語と上手くリンクしてんのよ。

    本作は社会問題を背景にした重厚なテーマ、丁寧な取材をされており読んでるだけで勉強になります。ひとつひとつ手がかりを追っていく場面や、クルド人たちの世界にはいっていく交流シーンも惹きつけられますね。謎解きの真相も意外性と腹落ち度が高く、完成度の高いミステリー短編です。もうこれだけでも読んで。

    ●探偵の子 【おすすめ】
    父の実家に旅行にでる森田みどり一家の物語、父の幼馴染である唐沢範子のお世話になることに。彼女の母芙美子はすでに亡くなってしまったが、才能のある陶芸家であった。みどりは母娘の関係性に違和感を抱き…

    はーーー、身につまされる。私も二人の息子を持つ父親として苦悩せずにはいられないよ。そして初めて真正面から森田一家が描かれるんですが、これが素朴でイイんすよ。旦那さんも優しそうで、ホントどこにでもいそうな温かい家族。

    終盤の謎解きや真相のくだりが淡く儚く美しい。みーんな幸せで暮らして欲しいす。

    ■ぜっさん推しポイント
    本作ではすっかり大人の責任のある女性になっている森田みどり。しかしどんな立場や役割になっても、自分らしく生きていくのってホントに難しいですよね。

    私も過去の自分の失敗を恐れるあまり、すぐに型にはめようとしちゃったり。考えるのが面倒で、入ってきた情報をそのまま信じちゃったり。この作品は語られているテーマがあまりに身近すぎて感情移入が半端ないんすよ。

    まだまだこの女性探偵の行く先を追ってたいです、次回作を楽しみに待っています!

  • 彼女の中には魔物が棲んでいた

    暗闇の中からじっと目を凝らし、些細な違和感も見逃さず、観察を積み重ね、思考を繰り返し、遂には人間の持つ歪さを白日の元に晒す

    魔物の名前は「探偵」と言った


    というわけでミステリー書評家のまっこいさんが絶賛していた『彼女が探偵でなければ』を読みました

    うーん、よく出来てるとは思った
    思ったけど、好みじゃないなー

    要するに「簡単に答えを出す人間」になるなってことなんよな
    人間の内面はそんなに簡単じゃないよって
    分かるよそりゃ
    でもなー簡単な答えに飛びついたっていいじゃない
    しかもだよ?探偵みどりが考えに考えて辿り着いた「答え」も本当に合ってたの?心配するもやっとした終わり方なんよなー

    ひまわりめろんさんの中に棲む魔物は簡単なハッピーエンドをご所望なのよ
    法被姿の遠藤さんをご所望なのよ
    誰だよ遠藤さんて
    町内会のお祭りの実行委員かよ

    • ひまわりめろんさん
      まきちゃ

      分かるー
      ひまわりめろんさんたらディズニー感凄いもんな
      中学の時のあだ名ヒマッキーマウスだったからな
      まきちゃ

      分かるー
      ひまわりめろんさんたらディズニー感凄いもんな
      中学の時のあだ名ヒマッキーマウスだったからな
      2025/02/24
    • ultraman719さん
      暇なネズミ男ですか…
      暇なネズミ男ですか…
      2025/02/24
    • ひまわりめろんさん
      ウルちゃん

      そうそう中学3年間一度もお風呂入ってないからなってそんなわけあるか!( ゚д゚ )クワッ!!
      ウルちゃん

      そうそう中学3年間一度もお風呂入ってないからなってそんなわけあるか!( ゚д゚ )クワッ!!
      2025/02/25
  • 探偵の森みどりの連作短編集。
    ひとつのことに執着すると目の前のものが見えなくなるくらいの行動力で真実を追い求める彼女も家庭を持つ2児の母である。
    そして部下を育てる立場になる。
    今回もさまざまな謎に執着して、確かめないと気がすまない…という徹底ぶりで人の本性を暴く。

    ○時の子〜時計職人の父を亡くした少年
    ○縞馬のコード〜千里眼を持つという少年
    ○陸橋の向こう側〜父を殺す計画を綴る少年
    ○太陽は引き裂かれて〜クルドへの差別と落書き
    ○探偵の子〜家族旅行で父の故郷へ行き、気づかされたこと。
    みどりが息子の理に向けている気持ちを、父もまた、自分に向けていたことに気づく。
    謎があったら調べ尽くさないと気が済まないという性格であること。

    ひとつひとつのテーマをとても丁寧に描かれていて、尚且つ読みやすかった。
    最後の探偵の子は、みどりの探偵としてなのか、子どもを持つ母としてなのか、いろんな意味での拘りを感じた。
    彼女のことをより深く知ることができた話だったと思う。




  • タイトルがいいですね、前作から主人公が謎を解いても幸せになるわけではないこのシリーズにぴったり。
    1個目のオチが良かったですね。
    最後まで読めたけど、のめり込むような面白さは感じれなかった。この著者の文体なのかストーリー運びなのかがなんか合わない。
    前作もそうやったけど、やっぱり文章がカッコつけてるように感じるのは変わらなかった。なんでかしら
    かなめの話の所は特にそう感じた。心臓がはねたって表現が2回出てきたときめっちゃイラッときてしまった。

  • シリーズ2作目。
    時が過ぎ、みどりが2児の母になり部下も持つようになっていた。
    気になることがあると、過集中で周りが見えなくなってしまうところは相変わらず。
    お父さんも息子も同じ傾向があるということは、こういう性質は遺伝するってことなんだろうか。
    でも、探偵という職業をする上では、この性質は吉と出ている気がする。
    安易に結論ありきで調査するのではなく、自分が納得するまで調べ上げる。結果、本当の真実が見えてくる。
    その真実は知りたくなかったことであっても、そこからでないとリスタートはできないんだよなと思った。

  • 『五つの季節に探偵は』の続編。
    女性探偵・森田みどりは二児の母となり、父が営む〈サカキ・エージェンシー〉の女性探偵課課長という役職もある。
    だが気になったことは調べ上げ、謎解きをしないと気が済まない性質は変わらない。

    「時の子」
    時計職人の父と、その性質を引き継いだ息子のかつてのエピソードをみどりが解き明かす。
    息子とみどりは似たところがある。
    『ごめんなさい。わたしは、ここまで確かめないと、気が済まないの』

    「練馬のコード」
    千里眼少年と、彼が配るQRコードの謎。
    一般人なら何かからくりがありそうだけど…と思いつつも信じてしまいそう。だがそれよりもみどりの長男・理の性質がみどりに似ている感じがして気になった。

    「陸橋の向こう側」
    父親に対する激しい殺意をノートに書き綴る少年を放っておけず、何とか対話しようとするみどり。その少年はかつてみどりが調査したシングルマザーの息子だった。
    いつかみどりに起こりそうだと危惧していたことがついに起こる。だがこんな時ですら彼女は探偵だった。

    「太陽は引き裂かれて」
    移民問題、社会的弱者などの社会問題に切り込んだ、シリーズとしては異色な話。
    主役もみどりではなく、みどりの部下の要。
    要の調査はみどり同様聞き込みをしているのに、謎解きの結末が違うのは、やはりみどりが真の探偵だからなのか、要が『簡単に答えを出す人』だからなのか。

    「探偵の子」
    久しぶりの家族旅行で、父の故郷に行ったみどり一家。だがそこでもみどりの探偵の性が発動する。
    探偵という形ではないものの、どこにもみどりのような人間はいる。それが誰かを傷つけるものなのかどうかのかは紙一重な気がする。
    みどりの長男・理もまた自分の衝動を抑えられないタイプのようだが、探偵というよりは研究者タイプになりそう。そしてみどりの父もまた、タイプは違うがやはり探偵だった。
    『わたしとお前、ふたりとも大丈夫だったじゃないか。理もきっと、大丈夫だよ』
    みどりの父を主人公にした話も読んでみたい気がする。

  • 森田みどり。今回も、感情、私情にとらわることなく真実をつきとめることに一直線。
    歳を重ね大切な家族ができても、彼女 は 探偵でなければいけない使命のようだ。

    このシリーズまだまだ続いてほしい。事件までいかず探偵が活躍できる範疇なのですが、ホー、と楽しませてくれる謎解きが心地良い。

    理くんが、お母さんと同じ仕事で活躍する日が訪れるのかも。

  • 何か特別な雰囲気のある作品を目指しているのに、たどり着けていない感じがしました。
    シリーズ1作目をまだ読んでいないので、そちらも読んでみたいです。

  • 森田みどりは、二児の母で複数の部下も持つ中堅の私立探偵。家族を大切にしつつも、出会った相手の素性を執拗に追い求めてしまう好奇心旺盛な性分が故に、深みにハマってしまうこともしばしば。彼女が巡り合った少年達の内側に迫る連作短編集。

    「時の子」
    時計師親子の物語。
    私も腕時計をオーバーホールに出したことがある。安くはない金額だったが、精緻極まりない時計を扱う時計師の緻密な技能には払って然るべき費用だったかなと。本書も、時計さながらの緻密な伏線が紐解かれた後の意外性が冴え渡る。

    「縞馬のコード」
    “千里眼を持つ”という謎めいた少年に引っ張られてグイグイ読ませる。
    みどりの心理描写(下記)に大共感。子育てにも部下との関係にも活かせそうな金言だ。
    「人を動かすとは、言葉を見つけることだと思う。ひとりひとりに違う言葉が必要で、それは時期によっても違う。正しい言葉を注意深く見つけ続けていかないと、やがて話すら通じなくなる。」

    「陸橋の向こう側」
    父親の殺人を図る少年と、それをなんとか食い止めたいみどり。“文通”で互いの心理を探り合うプロットが良い。「人間は書くことで思考を整理できる」というのも共感。だから私もレビューを書くのだ。

    「太陽は引き裂かれて」
    クルド人問題を扱ったセンシティブな社会派ミステリ。国を持たない民族の苦しみを考えさせられた。海に囲まれた自然が豊かな日本は、本当に豊かな国なのか?地政学はいずれ読書で学びたい興味あるテーマ。

    「探偵の子」
    自分に似て好奇心旺盛な子供に振り回され葛藤するみどり。親子愛に包まれたあたたかみのあるストーリー。親はいつまでたっても子供の事が心配。でもきっと大丈夫。うんうん。

    「六色の蛹」「明智恭介の奔走」「僕は化け物きみは怪物」など、今年はミステリ短編集の良作が多かったが、その中でも本書は一推しだ。伏線を巧みに織り交ぜた謎解きと人間ドラマが実に上手く融合している。鋭い洞察力を持ちつつ根底には人として•母親としての優しさを持ち合わせる森田みどりは魅力的な探偵だ。謎が解けた後はハートウォーミングな心地良い読後感に満たされた。
    また気になる作家さんが増えてしまった(嬉しい悲鳴)。

    週刊文春ミステリーベスト10 16位
    本格ミステリ・ベスト10 12位
    SRの会ミステリーベスト10 4位
    ミステリが読みたい! 20位
    リアルサウンド認定国内ミステリーベスト10 1位
    本格ミステリ大賞 受賞

    《榊原(森田)みどりシリーズ》
    1.星空の16進数
    2.五つの季節に探偵は
    3.彼女が探偵でなければ

  • なんでしょ?さら~っと読める探偵5篇
    クルド人のお話で、いじめっ子が弱者家庭を助けるために‪✕‬書いたくだり?良い奴なのか悪い奴なのか?いじめてる事態、悪い奴やと思うけど、、、なんかそこ違和感

  • 高校生の頃から
    探偵の探偵の真似事をしていたみどりも
    結婚し今は二児の母に

    謎があれば
    その真相が人を傷つけることになったとしても、調べつくさずにはいられない性質は相変わらず

    今回は、
    時計職人の息子
    千里眼を持つと言う高校生
    父親を殺す計画をノートに書き連ねる中学生
    そんな少年たちにスポット

    解いた謎が生む犠牲に
    みどりはどう向き合うのか

    5編からなる短編集ですが
    それぞれのタイトルが秀逸
    特に仕事と家庭を頑張る人なら
    読後は少し切ないかも
    前作ありますが、順番逆でも大丈夫です

    図書館本

  • 主人公の「みどり」の正確があんま好きになれないなぁ…お節介というか、踏み込んではいけない領域というか。

    ネタバレになるので書かないが、
    親父カッコいいじゃん!!

  • 逸木裕『彼女が探偵でなければ』読了。連作短編集シリーズ2作目。会社での管理職や家庭での2児の母という立場がありながらも「謎」に対して猛進せずにはいられない主人公の危うさが一貫して描かれるが、フィクションにおける探偵の性質と実社会といかに折り合いをつけるか、ということへの作者なりの誠実な回答が最終編で示されていると感じた。また、クルド人(を差別する人の)問題を題材に採った短編もあり、その点でも現代においてミステリ、フィクションを書く意味についての真摯な姿勢を感じた。

  • 【収録作品】時の子/縞馬のコード/陸橋の向こう側/太陽は引き裂かれて/探偵の子

    探偵・森田みどりシリーズ。
    夫と二人の息子が出てきて、みどりも母親の顔をしている。が、そんなことで彼女の執着は薄れない。
    読み進めていくと、ひりひりしてくる。いつかしっぺ返しをくらうとわかりつつ、覚悟はできないまま突っ走ってしまうみどりの危うさが辛い。

    よく結婚できたな。交際中に愛想を尽かされたほうが傷が浅かっただろうに。
    しれっと結婚していたように、次巻あたりでしれっと離婚していそうなのが怖い。そうでない未来が見たいものだが。夫の覚悟と包容力しだいか。

  • 女探偵、森田みどりの短編。
    シリーズ二作目だそう。知らなかった。
    純粋にどの話も続きが気になり、面白くて一気に読んでしまった。
    みどりな真実が知りたいがために、かえりみず突き進む行動のその先に感動もあれば、知りたくなかった事実もあり読み手としてバラエティに富んでおり面白い。
    とはいえ、自分の周りにこんな人がいたらやだな。
    家族旅行中なのに、嘘をついて真相を知ろうとするなんて本当に嫌だ。

  • 探偵事務所の探偵さんが主人公の短編集
    一つの謎にのめり込んでしまうタイプの主人公が、バラバラのピースを集めて、一気に真相へ間合いを詰めていく感じがぞくぞくする。
    前作があるようなので読んでみたい。
    ひさびさに魅力的な探偵さんに出会えた。

  • なるほど。
    著者の逸木さんは法学部卒のウェブエンジニアだったそうで、お話が具体的で詳しく説明されているのも納得。
    ゾワゾワしながら読みました。
    シリーズものだと知らずに読んだので、別の作品も読んでみたい!と思わせる作品です。


  • 主人公は、洞察力と論理的思考に優れた
    有能な探偵。

    自分の特性を余すことなく探偵業に活かす
    強靭な心臓を持つ一方で、謎に興味を惹かれて
    周りが見えなくなることで家族に不安や負担を
    かけていないか思い悩む繊細な一面もある。

    真相解明のためなら他人の隠している秘密や
    抱えている傷を抉ったり、ほじくり返すことを
    全く厭わないのに、これまでの自分の行いが
    原因で家族に被害が及ぶ可能性に気付いた時の
    動揺する姿が主人公をより魅力的に感じさせる。

    探偵だって生身の人間だと色と温度をつけて
    描くことで、物語に奥深さと面白みが増した
    ように感じた。

  • 前作を知らずに読んでしまった。
    2022年 夏を読み終えた時はあんまりかな〜と感じたが、以降の物語が深かった。
    有益だったし、論理的に導きだされる仮設に引き込まれた。
    〈答えを簡単に出す人〉にはハッとさせられた。
    派手な事件はないが、真相や結末がとても良かった。



  • 主人公のみどりの性質をあまり好きになれなくて、違和感を感じながら読んだ。

    みどり自身も、知りたいことを家庭を顧みずにとことん突き止めてしまうことを自覚していて思い悩む。

    ちょっとモヤモヤしながらではあるけれど、
    ミステリーとしては面白かったのかな。

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著者プロフィール

小説家。1980年、東京都生まれ。第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、2016年に『虹を待つ彼女』(KADOKAWA)でデビュー。2022年には、のちに『五つの季節に探偵は』(KADOKAWA)に収録された「スケーターズ・ワルツ」で第75回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した。このほか著作に、『少女は夜を綴らない』(KADOKAWA)、『電気じかけのクジラは歌う』(講談社)などがある。

「2023年 『世界の終わりのためのミステリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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