ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 太宰治にグッド・バイ (VIII) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2023年2月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041134795

作品紹介・あらすじ

太宰治の遺書とみられる文書が、75年ぶりに発見された。太宰本人の筆である可能性が高いことから筆跡鑑定が進められていたが、真贋判定の直前に仕事部屋で起きたボヤにより鑑定人が不審な死を遂げる。李奈が真相究明に乗り出すが、同時期に本屋大賞にノミネートされた同業者の柊が行方不明になったことで、胸中は穏やかではない。太宰の遺書と気鋭の作家の失踪に関連は? そして遺書は本物か? 手に汗握るビブリオエンタメ!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれるストーリーが展開され、太宰治の遺書発見を巡る謎解きが繰り広げられます。主人公の李奈は、筆跡鑑定家の不審な死や同業者の失踪という事件に直面し、成長を遂げながら真相を追求します。作品は、文学...

感想・レビュー・書評

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  • 全然純文学に興味ない私が太宰治の遺作を読んでみたいと思えたのは松岡先生の手腕か…。そして相変わらず繋がらないと思っていた内容が一気に繋がった時には驚きを覚えた。李奈が作者探偵になってきており、成長が著しいそんな今作でした。

  • 杉浦李奈の推論シリーズ第8弾です!

    太宰治の遺書が75年ぶりに新たに発見された。
    その遺書をめぐり、筆跡鑑定家が不審な死をとげ、李奈と懇意にしていた作家が失踪する。
    警察と出版社に頼まれて李奈が謎を解く。
    今回はいつもの流れ。

    李奈は強くなっているけど、本当に傷ついただろうなと胸が痛くなります!

    でも全然、犯人がわかりませんでした。
    まぁ、犯人当て苦手です!

  • 相変わらず、ラノベのような表紙とはギャップのあり過ぎる文学知識重めのストーリー。

    読んだことがなかった新潮社文庫の『グッド・バイ』の一部が数ページに渡って掲載されていた(他社なのに?!)のは、ありがたいやら恐縮するやらだ。

    出版社の実名登場にだいぶ慣れてきたところで、今回、実在の雑誌まで登場してきたので驚いた。雑誌取材の裏側、特に記者の義務や務めを学ばせてもらった感じです。

  • 今回も個人的にはイマイチ

    理由を考えてみると
    ・柊さんは、物語中での直接的な絡みがないので、
     あまり感情移入出来ない
    ・今回の事件で警察に何度も呼ばれる理由が薄い
    ・優佳が一緒にいる必要はあるのか
    などいくつかありました。

  • 今回のテーマは太宰治。
    太宰の遺書と見られる文書が発見され、本人の筆跡である可能性が高い事が判明。だが、それを筆跡鑑定した鑑定人の仕事部屋でボヤがあり、太宰の文書と共に焼けてしまう。そして鑑定人も不審な死をとげ…

    李奈が凄く出世しましたね!
    最初はカクヨム出身の売れないラノベ作家でしかなかったのに、今回はサイン会までやるまでになって、やっと売れる様になったんだと嬉しくなりました。

    李奈にも想う相手ができそうだったのに、理不尽な理由でそれも叶わず、切なかったです。

    おどおどしてた初期に比べて、強くなった李奈に巻を重ねる度に成長を感じました。

  • 太宰治の幻の遺書の真贋判定中に起きた殺人事件と、行方不明の同業者探しが、どこかで繋がるというミステリの当たり前なんだが、最後までわからなんだ。

    それにしても、主人公の成長速度が速すぎる。

  • 新人小説家杉浦李奈シリーズ第8弾。
    今回は太宰治の遺書の鑑定人が死亡する事件が発生。
    第1,2作は楽しめたがここ最近は文中に有名な作品の引用文が多く、「文学好き」でない私には読みにくく感じてしまう。

  • 前作でも特に思いましたが、具体な名前や記事が出てくるので、フィクションなのかノンフィクションなのか分からなくほど、話が煮詰まって行く過程が面白いですね。今回は太宰治の自殺に関わる人間関係や人間考察を織り交ぜながら、現在の杉浦李奈の成長を感じることで没入感が得られます。最後の謎解き(?)でのパワハラ編集長の行く末が書かれていなかったのが、ちょっとだけスッキリしない点が残りましたが、ミステリーとして秀逸ですね。面白かった!

  • ファンの目はごまかせないのは納得する。
    オタク度合いが上がるほど本人よりも知っているかも。

  • 本屋大賞にノミネートされた2作目の重版が決まり、紀伊國屋書店新宿本店でサイン会を開くまでになった新人ラノベ作家の杉浦李奈

    75年ぶりに発見されたという太宰治の5通目の遺書にまつわる事件の謎解きに駆り出されてしまう

    果たして遺書は本物か
    筆跡鑑定家の死の真相は
    失踪した気鋭の作家の行方は
    そして遺作『グッド・バイ』の謎とは

    推論を確信した李奈は関係者を集めて宣言する

    「小説でいえば謎解きの章はあと二十七ページというところです。辛抱できない時間じゃないでしょう。ここにいる誰にとっても重要な真相が、これからあきらかになるんですよ!」

    KADOKAWA、講談社、文藝春秋、小学館、新潮社……実在する出版社が実名で登場

    業界の内幕が虚実ないまぜになって明かされる“手に汗握るビブリオエンタメ”のシリーズ第8作、2023年2月刊

    ステップアップした李奈の“シーズン2”(「解説」より)が本書から始まる

    シリーズのコミカライズ決定!
    「ヤングドラゴンエイジ」2023年6月下旬発売号から連載開始

  • シリーズ8作目、刊行ペースと出版業界の裏を暴く展開は、相変わらず脱帽させられます。

    今回は太宰治『グッド・バイ』がテーマであり、太宰自体も掘り下げられております。また、いわゆる文春砲などの雑誌記者についてもテーマの一つと感じました。

    前半は、過去作での経験が何度か見られ、シリーズ読者はニヤリとするかと。

    グッド・バイや太宰治に馴染みがないと取っつきにくいかもしれませんが、謎解きまではスローな展開が続きますが、終盤は疾風怒濤の勢いで面白かったです。

    唯一気になるのは、とある雑誌記者の扱いについて、ちょっとどういった意図なのか、読みきれませんでした。
    単なるミスリード?なのでしょうか。

    いずれにせよ、勉強にもなりますし、成長していく主人公自身にも引き続き読みたくなる、そんな本でした。

  • 太宰治ってそういう感じなんですね
    読書感想文のネタ本常連のイメージしかない普通のおじさんには
    なかなか興味深い太宰説明が読めてちょっとワクワクしちゃいました
    小説には娯楽を求める自分ではありますが、そういう楽しみもあるんだと
    毎回ながら勉強させてもらってる次第であります。

    で、李奈さんのほうは、すっかり作家探偵が板についてきて
    もう、完全に巻き込まれではなく依頼ベースでのミステリー突入でございますな。
    しかし、そう思っていたら・・・だんだん雲行き怪しくなってきて
    あれ?知人(想い人)が失踪? でも本筋との関連がよくわからんけど・・・
    って思っていたら、ラスト怒涛の種明かしで・・・
    ええぇぇ〜、あんただったんかい!! って
    雇われ推理もプライベート推理も同一点に収束して・・・
    話はぐいっと解決に向かうのでした。
    いやぁ〜、にしても全然犯人わからんかったっすね、ってかそっち?って感じ・・・
    でも太宰ネタで程よく充満させてあった男と女の関係空気が、種明かし内容を妙に説得力をもたせるというか、まぁ、そういうこともあるわねぇ〜
    っとやけに納得させられるというか、すんなり受け入れさせる流れを作っていたようで、読了後の満足感かなり高かったです。

    当の李奈さんは、どう考えても悲劇に直巻き込まれてますけど
    それに負けず作家としてのさらなるステップアップを達成?
    でも、作家探偵としてのポジションが確実なものになったと感じる今回なのでした。

    あっ、そうだ、柊さんの失踪のくだり、JK4のEE失踪シーンと・・・
    オーバーラップしたんでした。
    JK4のほうが発行年月遅いんで、こっちが先なんですけどね。
    とにかく、松岡文学は色々絡み合っていて読むのが楽しくてしょうがない
    ほんと天才ですな、ありがたく楽しませていただきます。

  • 太宰治
    色々読んでいたけど
    こういう物語が
    こんなバックグランドにあったんだね
    ここまで
    作者に注目してみたことなかったなぁ
    いろんな物語
    ここにある物語
    時代とはいえね
    作品があって
    作者があって
    それを読み解く人がいて
    時代を超える物語

  • 記者たちの動向が興味深かった。

  • 新人作家の杉浦李奈の推論も第8弾になり、少し作家としての扱いが良くなってきたので今回はネタバレをしよう

    最初から太宰治に詳しい専門家として殺害現場に呼び出されました(!)太宰治といえば五回もの自殺未遂があるが、WIKIでもリンクする自分の作品を売らんがためとの説もある・・・殺害者は太宰の新しい遺書が見つかり、彼はまごうことなき自殺の意図があったとしたかった・・・何故か?それは太宰同様の方法で作品と作者の死をリンクさせて売り出したかったから、偽の遺書の真偽を鑑定人に・・・しかし、謎の死を密室でとげ・・・やっぱネタバレは書けない(いや、書いてる)

  • もやもやが残る。
    ?が残る。杉浦李奈、警察からもアドバイス求められたり、成長がモンスター級。
    犯行にも?がいっぱい。

  • テーマが太宰治なので、どうしても内容が愛憎になってしまうのは仕方ないけど、ここまで来ると李奈さんファンも辛いです。次は、ミステリーの王道でお願いいたします。

  • #本 #読書 #読了 #松岡圭祐
    『écriture 新人作家・杉浦李奈の推論Ⅷ 太宰治にグッド・バイ』

    ”太宰治、五通目の遺書発見か“

    読書家の関心が太宰治に向く中、重版も決まり、サイン会を開く李奈
    そんな折、太宰の遺書の筆跡鑑定をしていた南雲亮介が書斎で起こったボヤに巻き込まれ死亡した。

  • 杉浦李奈の推論第8弾。今回は太宰治の五つ目の遺書が見つかり、その真偽が問われてる最中、鑑定人が謎の死を密室でとげ、李奈が警察に協力することになった。一方、本屋大賞ノミネート仲間のほのかに恋心を寄せてる柊の失踪もあり、そちらも関わっていく。こういうドロドロ愛憎系の結論は正直嫌だったなぁというのが感想だが、このシリーズで改めて太宰治のグッド・バイを読むきっかけになったし、李奈の作家としての成長も嬉しい。今度は何を題材にしてくれるのか今から楽しみだ。

  • 今回は太宰治の遺書の発見と知り合いの小説家の失踪事件を解いていく話ですが、単純な真相を無理やり複雑化させた印象が否めないのと、(あえてそうした可能性もあるが)失踪した小説家の人物描写が薄すぎて主人公の李奈にも感情移入が出来なかった。とはいえパワハラや出版会の商業主義等の警鐘を鳴らしていることは理解できた。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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