- KADOKAWA (2023年2月24日発売)
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感想 : 17件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041134818
作品紹介・あらすじ
ハハハ。イヨイヨ人間レコードを使いおったわい――。昭和×年、下関に寄港した連絡船から、老人が降り立った。骨と皮ばかりに痩せ衰えた老人が口を開くと、語られたのは耳を疑いたくなるような言葉だった。老人には諜報活動を成功させようとする強国によって、前代未聞の人体実験が施されていたのだ。表題作「人間レコード」ほか、人間心理を根底から揺るがす白眉5作を厳選。読む者を異世界へと誘う禁断の怪奇・暗黒小説集。
みんなの感想まとめ
人間心理の奥深さと狂気を描いた短編集で、独特の文体が印象的です。収録された作品は、異常な状況に置かれた登場人物たちの心理を巧みに描写し、読者を引き込む魅力があります。特に「笑う啞女」では、婚礼の宴席に...
感想・レビュー・書評
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夢野久作は短編集をあちこちで読み散らかしているのでどれが既読がわからなくなるのだけれど、最近文庫になったこちらはどうやらほぼ未読の作品ばかりで良かった。
「笑う啞女」は、ザ・久作テイストな田舎を舞台にした狂女もの。似合いの若く美しい新婚夫婦、その婚礼の日に花婿の前に現れたのは、行方不明になっていた啞女。どうやら彼女は妊娠していて…となればオチはもうお約束。
「巡査辞職」も似た感じの舞台立てで、主人公は事件を捜査する巡査になっているけれど、白痴めいた美女をめぐって殺人が起きるあたりはいかにも久作。表題作はスパイもの?で、人間の脳にデータを直接書き込んで送り込むというあたりディストピアSF風でもある。
「超人鬚野博士」は、『犬神博士』にも通じる狂人博士(自称)もの。奇想天外でエンタメ性があり面白かった。
※収録
笑う啞女/人間レコード/衝突心理/巡査辞職/超人鬚野博士 -
久しぶりに夢野久作さんの世界に浸れました。
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うーん…難解。
独特の文体で擬音を多用しているため、かなり読みにくかった。読んでいくうちに独特な文体にも、最初よりは慣れてきたが、どうしても読むペースには時間を要していた。文体もそうだが、言い回しにもついていけず断念しかけた。
唯一最後の話では、ページ数が半分を占める割にそれと言って面白みもなく、髭野博士が一方的にひとり語りしていて読むに耐えなかった…。
物語のエンタメ性にはついていけず、まったく繋がり方が一貫としていなくて、いろんな疑問を残したまま読了。自分にはとことん合わなかった。
それでも、特に最初の話ではカタカナの使い方が巧みで、癖になる人が多いのも納得。啞女の奇怪な笑いにも、不気味さに拍車がかかっていて、惹き込まれた!どの話にも言えるが結局のところ、人間が一番怖えぇよ!!
「笑う啞女」と「衝突心理」は良かった。
新感覚ながら時間をかけてでも、いつかまた挑戦したい!(キキキ……ケエケエ…) -
2025年10月29 日読了。旧ソ連が開発したという技術に狂わされる男とそれを利用しようとする周囲の人々を描く表題作など、「狂気・異常」を内包する得体のしれない人物の存在を周囲が「ゾッとしたり」思ううちに異常事態が進行していく…という短編集。著者のこだわり・インスピレーションの源は「美しい白痴の無邪気な娘」にあるようでそうした登場人物も多数登場。「笑う啞女」の短編の、昭和のいかにも因習じみた村の狭い人間関係の秘密めいたやり取りが印象的。
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独特な文体は相変わらずですが、ご近所トラブル集と思えなくもない。
■笑う啞女
若い医師と才媛の婚礼の宴席に、頭のおかしい女が現れる。女の笑い声の執拗な描写が怖い。「エベエベ、ケケケ、アワアワ」
■人間レコード
東亜の戦時中が舞台。人体そのものを暗号情報に仕立てられた老人の末路。
本当の共産主義は「他人の物は我が物、我が物は他人の物」、志那の共産主義は「他人の物は我が物、我が物は我がの物」というジャイアン思想の一説が印象的。
■衝突心理
川崎でのトラック衝突事故。対向車がいるときのハイビーム問題。ラストでチョイドンデン返し。飲酒運転は危ない。 -
『人間腸詰』より身近な事件が多い。その分、共感しやすくて嫌な気持ちにもなりやすい。(褒めてる)
『ドグラマグラ』みたいな大作もいいけど、『笑う唖女』『巡査辞職』のような小市民の過ちが引き起こす事件もいい。 -
最初の4作品は面白かったです!特に「巡査辞職」が1番面白くて、読む価値はあると思います!
「超人髭野博士」はユーモアなのか、シリアスなのか分からなくなり、途中で中断しました…
笑う啞娘
人間レコード
衝突心理
巡査辞職
超人髭野博士
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夢野久作さんの作品は、良し悪しが分かれる。これはインパクトとしては普通かなと。
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一番最初の「笑う啞女」が特に夢野久作って感じがした。
絶対に言えない秘密を抱えながら、その秘密を唯一知っている(というか当事者の)啞女に付き纏われた挙句のラスト。怖い。 -
夢野久作といえば『ドグラ・マグラ』。そんな雰囲気をまとった夏にぴったりな回帰短編集ということでうっかり買ってしまった。
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文明が成熟する過程でこぼれ落ちる,もしくは見て見ぬふりをする,人の持つ猟奇性を様々な形で描き留めることが夢野久作という作家の作品を紡ぐ動機だったのかも知れない.幻想文学に含まれる暗黒性に光を当てるこのような行為は,澁澤龍彦に通じるが,オブラートに包まず直截的でなければ意味がないという強い意志を夢野作品群からは感じる.
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学生(らいすた)ミニコメント
読みやすいミステリー作品になっていて、想像できない結末を楽しみたい方に
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1323257 -
2023/05/09
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夢野久作の作品
