- 本 ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041135594
作品紹介・あらすじ
日常から逃げ出したいあなたへ――
心に悩みを抱える人が迷い込む、森の中の不思議な宿「山亭ミアキス」。超絶美形のオーナーに不思議な従業員、ロビーでは暖炉が赤々と燃え、食事は絶品のアイルランド料理。しかし、泊まると間違いなく酷い目に遭わされる。ブラック部活に疲弊する少年、マタハラに悩む女性など、今日も救いを求める者がたどり着く。人をたぶらかす、謎めいた彼らの正体と目的とは――? 「マカン・マラン」シリーズの著者が描く、愛と涙の物語。
感想・レビュー・書評
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「古内さんと言えば、マカン・マランのシャールさんの人だー!間違いなくこれも癒し本ね♪」
はい、読んで1ページ目で気づく。
違うよ?癒しはどこ...?この本買ったの、誰。
もう怖い。すごーくすごーくすごーく怖い。
背景が暗い中、タモリさんのナレーションで話が始まり、最後には喪黒福造に人差し指どーーん!って刺されてるようなそういう怖さ。両方とも苦手なんだよー!!
でもメッセージ性が強く、登場する人の個性も状況も強く、話もどう着地するのかすごく気になり読むのが止められませんでした...。まあ猫も出てくるし、美味しそうな料理も出てくるけどね...だけどね...ああああ...。
思い出して、今日寝るのに時間かかりそう...(ToT)
山で迷子になっても思い出しそう...やだぁ...(ToT)詳細をみるコメント2件をすべて表示-
ひまわりめろんさん山で迷子になった時点でもう怖いやろが!山で迷子になった時点でもう怖いやろが!2025/03/01
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へぶたんさんはっ!......盲点σ(^_^;)はっ!......盲点σ(^_^;)2025/03/01
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☆3.5
古内一絵さんの作品は「マカン・マラン」シリーズや、「銀色のマーメイド」など心温まる作品が多いイメージだったので、今作を書店で見掛けて購入させて頂きました。
帯にも「日常を忘れて、おくつろぎください」と記載されていたので、心温まる作品かと思っていたのですが…こ、こ、怖かったです( ˊ•̥ ̯ •̥`)
表紙のイラストやタイトルの文字の字体から、何となくミステリアスな作品なのかなぁとは予想はしていたのですが、やはり全然くつろげませんでした…。
猫が好きで、以前から猫が登場する作品は気になってよく読むので、今作でも猫がたくさん登場してくれたのは嬉しかったです❁-
のんさん、こんばんは!
この作品気になってたんですけど
怖いんですかぁ(°°;)
私が勝手に想像していた感じと違うので
ちょっと意外...のんさん、こんばんは!
この作品気になってたんですけど
怖いんですかぁ(°°;)
私が勝手に想像していた感じと違うので
ちょっと意外に感じてしまいました…。2024/02/18 -
かなさん、おはようございます☀︎
そしてコメントありがとうございます❁⃘*.゚
そうなんです…。美味しそうなお料理を食べて、山亭を利用したお...かなさん、おはようございます☀︎
そしてコメントありがとうございます❁⃘*.゚
そうなんです…。美味しそうなお料理を食べて、山亭を利用したお客さんが癒されるようなお話を想像していたのですが、ホラー要素もあり…フィクションが強めの作品に感じました。
ただ、出てくるアイルランドのお料理はどれもとても美味しそうで、猫もたくさん登場するので、もしかなさんが猫好きでしたら楽しめるのではないかと思います(*´˘`*)2024/02/18 -
ああー!!
フィクションではなく…ファンタジー要素です!
打ち間違えてしまいごめんなさい( ˊ•̥ ̯ •̥`)ああー!!
フィクションではなく…ファンタジー要素です!
打ち間違えてしまいごめんなさい( ˊ•̥ ̯ •̥`)2024/02/18
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森の中にあるミステリアスな山亭。暖炉の薪は林檎の木。ごはんもデザートもとてもおいしく、ベッドは天蓋つき。美貌のオーナー、白髪でオッドアイの青年シェフ、小太りのフロントスタッフ。これだけ聞いたら間違いなく宿泊したくなる。私は「序」で語られる小さな女の子のことを終始考えながら読み進めた。
目の前の道が突然、悪天候で通れなくなったりして、山亭に導かれる人たち。今、皆が見て見ぬふりをしていることに、関わっている人たちがたどり着く場所。芸能界の闇、無責任な人、女性の生き方、部活動の闇、マタニティハラスメント。それぞれ皆がわかっていることなのに、流されてしまっていることを山亭での出来事が向き合わせてくれる。いい思いをしたら、見返りを求められることが正しいことなのかを考えさせられた。我慢をして通りすぎるのを待つだけでは、何も変わらないことにも。猫は、何気ないふりをして人のことを一番よく見ているのかもしれない、と思ったりもした。
そのなかで、山亭のロビーのからくり時計のモチーフの話は、とても興味深かった。長靴をはいた猫、金華猫、ケット・シーなど、猫好きとしては、とても楽しく読めた場面もあった。
山亭のミステリアスな従業員たちが、何者なのか、どうして修行という行動をとっているのか。それがわかったとき、その思いは大切にしたいと思った。
「すべての苦しみと哀しみから解き放たれて、もう一度新しく生まれ変わる」ことなく、小さな子どもたちが大切に育てられますように。読後、特に思ったことだった。 -
短編集。
急な悪天候に見舞われ誘い込まれるようにしてたどり着いた山奥のホテル「山亭」が舞台。
散々な目にあい、死を望んでいた苑子の再起を描く「背負う女」が心に刺さった。 -
面白かったー。お店がベースの連作短編はあまり読んでなかったのだけれど、このお話好き。今いる場所からどん!て突き出される。それをきっかけに、次の一歩や方向を、自分の足で踏み出していく。シビアで冷たくてでも、決して無慈悲ではない猫たちの姿に魅入られる。
なんかいいな。
あたたかさややさしさはあれど、それは決して無償のものではなく、相手によるというか。ある意味とても公平というか。とても好きだな、てなった。 -
山奥の不思議なホテルを巡る連作小説。宮沢賢治的な世界観にリアルな問題を抱えた人達が迷い込んだ感じがしました。しんどい描写もありましたが、どの話も出口を用意されているのがよかった。あの子の魂が救われることを祈ります。
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出だしの事件が痛ましすぎて、読み通せないかも、大丈夫かな、と不安になったものの、描写が巧みで、すぐにひきこまれた。少し恐ろしさもあるものの、結果的には荒療治。
最後の章は泣いてしまった。ダークでミステリアスな雰囲気は大好物。良かった。 -
2025-4
人の心の奥にある悩みや問題を嗅ぎつけ、霧の奥深い山亭へと導く“何か”。そこで人々は美味しい食事を堪能すると共に、不思議な現象に見舞われ、自分たちが“どう生きるか”の選択肢を迫られる。
癒される話なのかなと思えば、ゾワッと、ときどきじわっとくる話でした。ダークファンタジー?っぽいですが一応、救いはあるように感じました。
神話・言い伝えや食事(料理)の描写はワクワクさせられました。人間の欲についてちょっと考えさせられるような話もあり。 -
最近読む本が猫が登場するものが多くてビックリしています
この本も人と猫の紀元前からの関わりもとに描かれた作品です
悩んで、苦しんで、どうしようも無くなった人だけが辿り着く山亭
そこでの不思議な体験がその後の生き方に大いに影響します
あなたも大きな悩みと共に、山を彷徨い、逃げ場を探しているうちに霧が立ち込めて来たら猫の術にハマってしまっているかもしれません
著者プロフィール
古内一絵の作品





