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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041135617
作品紹介・あらすじ
鎌倉にある「カフェどんぐり」は、ツリーハウスと広々としたガーデンテラスがある素敵なお店。店主のあさひが作る朝ごはんは、お客様にぴったりの一皿だ。学校に行きたくない気分の女子高生には具だくさんの台湾おにぎり、ブラック企業で疲弊したサラリーマンには滋養たっぷりのスープ、夜もバイトをして夢を追う俳優の卵には甘いミルクレープ――。余裕のない心と身体に染みわたる、とびきりの朝ごはんを召し上がれ。優しくて心温まる連作短編集。
感想・レビュー・書評
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鎌倉にある「カフェどんぐり」は、ツリーハウスと広々としたガーデンテラスのあるお洒落なお店。
店主のあさひさんは、ふわっとした優しい雰囲気の男性で、さまざまな事情で朝ごはんが食べられなくなった人たちを誘って、特別な一皿を提供してくれる。
「カフェどんぐり」に導かれるようにしてやってきたお客さんたちが身も心も元気になっていく様子をみて、ほっこりとした気持ちになれます。
お母さんが単身赴任をしていて、お父さんと2人暮らしの小学生の男の子の話は、純粋すぎて感動してしまいました。
火も包丁も使わないレシピで作る朝ごはんは、とても美味しそう。
具だくさんの台湾おにぎりは、日本にはない発想で、朝食ひとつをとってみても、いろんな考え方があって自由な気持ちになれます。
幸せの輪が広がっていくような連作短編集です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初読みの栗栖ひよ子さんによるほっこり系カフェ小説。鎌倉の細い路地中にある知る人ぞ知るツリーハウスのあるカフェ。男性店主のあさひさんとペットのシマリスがお客さんを和ませる。小学生から高齢者まで色々なお客さんが訪れる。カフェでは朝食を提供する。朝ごはんの重要性は知っているつもりだったが、さまざまな事情で元気をなくしているお客さんたちがあさひさんの朝ごはんによって再起していく様子を見て、改めて朝食が心身に与える影響を認識した。客の予算や希望に応じて作られる料理はシンプルだが手が込んでいる。材料費だけでも高そうなので、現実世界では採算を取ることが難しそうだが、そこは小説。どのお客さんも比較的恵まれた環境にいる人たちで、一時的につまづいた程度に感じたが、あさひさんのアシストがとても秀逸だった。中でも、母親が海外に単身赴任中の小学生と、超大型犬グレートピレネーズを飼う現役を引退した夫婦の話が良かった。
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鎌倉にあるカフェどんぐりを舞台にした連作短編集。
色んな理由で朝ごはんが食べられなくなった5人のお客様に店員のあさひさんがぴったりな朝ごはんを提案&提供し、いってらっしゃいの言葉で送り出してくれる。自分の場合だとどんな朝ごはんが出てくるのか想像しながら楽しく読了。 -
鎌倉にある、その人に合わせた朝ごはんを提供している「カフェどんぐり」。
お客さんに寄り添った優しいメニューが癒されました。
朝ごはんにこんな自分に合わせてくれた物が出てくるとテンション上がりますよね。近場にあったら通いたいです。
友達関係に悩む女子高生の気持ち、判ります。それを打ち破った勇気が格好良かったです。 -
よかったです。
とても癒されました。
ちょっと憂鬱な朝でも、カフェで美味しいごはんを食べて1日を始めれば頑張れるかもしれない。
うちの近くにもこんなカフェがあればいいのになぁ、と思いました。
作中に出てくる包丁も火も使わないトースト、試してみたい!
ホットココアと一緒に! -
ほっこりとした、あたたかい物語でした!
こちらの作者さんは、「菓子先輩のおいしいレシピ」から知りました。新刊、楽しみにしていました。
読んでいて心地がよく、終わってしまうのが名残惜しかったです…!
ぜんぶよかったのですが、
2話目のサラリーマンのお話がいちばん刺さりました。
朝ごはんは特別なものだから、ゆっくりいただきたいですね。これまで、慌ただしく詰めこんでしまいがちでした。自分の生き方について考えさせられるシーンも多かったです。
出てくる朝ごはんはどれもおいしそうで、真似してみたいです…! -
タイトル通りしあわせな朝ごはん。
わたしも朝ごはんしっかり食べようとおもう -
読み終わりたくなくて少しずつ読む努力はしてみたけど、読み始めると続きが気になって一気に読んでしまう面白さで結局あっという間に読み終わってしまいました。
美味しそうな朝ご飯ばっかりだし、お話は面白いしで、読んでいる間ずっと幸せでした。
続編・・・、出ると良いなぁ。 -
朝ごはんを食べる時間は1日の中で一番好き。
心がほっこりする本。
著者プロフィール
栗栖ひよ子の作品





