魔女たちのアフタヌーンティー (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年2月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041135624

作品紹介・あらすじ

“魔女“が住むと噂される白金台の大きな屋敷。黒い服に身を包む女主人のお茶会は、型にとらわれず自由で楽しい。丁寧に淹れた香り高い紅茶と宝石のようなティーフーズも素敵だが、冷えたアイスティーと芋けんぴの相性も抜群だ。仕事も恋も上手くいかず、鬱々していた真希は、お茶の奥深さを知り、様々な年代のゲストの悩みを聞くうちに自分自身に向き合っていく――ちょっと不器用な人々のつながりを描く心満たされる物語。

みんなの感想まとめ

心を満たすお茶の魅力が詰まった物語が展開されます。白金台の大きな屋敷で開かれる自由なお茶会では、黒い服の女主人が淹れる香り高い紅茶や宝石のようなティーフーズが登場し、参加者たちはお茶の奥深さに触れなが...

感想・レビュー・書評

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  • 美味しい紅茶と美味しいお菓子がたくさん出てきて、うっとりしました。そして紅茶の奥深さに気付かされ、ますます紅茶が大好きになりそうです。
    いつか自分のためにティーポットに茶葉を入れて紅茶を淹れてみたくなりました。

  • ”魔女”が住んでいると噂される白金台の立派なお屋敷に、あることがきっかけで訪れることになった真希。
    そこでは、黒い服の女主人がお茶会を開いていて、仕事もプライベートもいまいち上手くいかず鬱々としていた真希は、しだいにお茶の魅力にとりつかれていきます。

    お茶会の席では、ふだん出会わない初対面の人たちとの率直な意見交換や人生相談が繰り広げられ、招待客それぞれが抱え込んでいた悩みを打ち明けることができて、お茶の素晴らしさに改めて気づかされます。

    お茶の入れ方もティーフーズの選びも型にはまらない自由なお茶会は、まるでお茶の魔法にかけられたみたいに、頑な心を解きほぐしてくれるよう。
    古いお屋敷の謎と、”魔女たち”の秘密も知ることができて、真希の心の内もスッキリと晴れて、とても楽しいひと時が過ごせました。

  • ブクログからのおすすめの本

    大手不動産会社に勤める「前屋敷真希」は焦っていた。大きな失敗をして会社に損失を与え、閑職に追いやられていたから。

    信用や元にいた位置を取り戻すためには
    港区白金台にある広大な敷地を買い、高級マンションを建てるしかない。
    ただし、そこは「プラチナの魔女」と呼ばれる人が所有している曰く付きの土地で、なかなか会うことすら叶わない。

    ある日、魔女たちの土地に出入りする小学生を助けたお礼にお茶会に誘われ、着いていくことが出来た。「プラチナの魔女」である「スー」と「ユン」という双子姉妹が住む豪華な邸宅では、魔女の主催するティーパーティーが催されていた。

    「真希」は不動産売買の話を出し、魔女たちから煙たがられながらも、偶然が重なり魔女たちとティーパーティーを重ねていく。
    それは、とても豊かな時間で自分自身と向き合う時間となっていった。
    仲を深めていくと、魔女たちにも抱えている悲しみや苦しみがあり、「真希」は持ち前の根性で2人の心のわだかまりも溶かしていけるよう進んでいく。


    主人公が好きになれず序盤は苦戦した。
    でも、真希が自分と向き合い、気持ちをさらけ出しながら「己の虚像に酔っていたから、利用された。
    年下の彼氏にいい格好をしたかったから、弱さを見せられなかった」
    と言ったときには、少しだけ応援する気持ちになっていた。

    私は年に数回、ホテルのアフタヌーンティーに友人と出かけるが、この本で学んだ知識を思い出しそうだ。

  • アフタヌーンティーが奥が深いということが知れた。茶葉や、アフタヌーンティーの作法について知れるのは楽しかった。

  • アフタヌーンティーを通じて、それぞれの人生を見つめ直す交流を描いた作品。
    美味しいものを食べると心が解ける。
    会話が生まれる。
    お茶会を開いてみたくなったけど、開く相手がいないので(笑)とりあえず、スコーン焼いて紅茶のんでみた。

  • ここのところ、なんとなく意欲低下な状態。休日、読書にたっぷり浸りたいと思って手にした本。こういう時に読む本は重めの文学というよりも、軽めの、大人の童話みたいな、お料理な飲み物が出てくる本がいいのです。
    そんな条件にピッタリの本。物語の展開は、そんなに真新しいものではないけど、最後にちゃんと前向きになれる小説。紅茶にも詳しくなれた気がするし、自分を癒すってことが私にとってはどんなことか考えられる良い機会になりました。
    主人公の方に年齢は近いけど、魔女の方に魅かれ、魔女を目指そうとする自分のことを発見。黒のワンピースで明日は出勤しようかな。そして、紅茶を飲もう。紅茶が飲みたくなる小説なのは間違いないな。

  • タイトルと表紙に惹かれて購入。

    アフタヌーンティーは好きで友達とホテルに行ったり、たまにお家に呼んだりしている。
    一人でもゆっくり紅茶を淹れて、お菓子を食べて過ごす時間が好き。

    久しぶりに友達を呼んでお茶会をしてみたくなった。
    お茶の時間の何気ない会話で元気をもらえたり、癒されたり。

    偶然何かが起きた時、そこから大事なことを気づけるかどうか。それはその人次第。

    気づける人であるために、お茶を淹れる時間を作ろう。
    心に余裕が持てるように。

  • この主人公の真希ちゃんが好きになれなかった。この本に出てくる登場人物も誰一人好きになれなかったので、低い点数で申し訳ない。
    紅茶は好きなんですが。

    第1話 真希は不動産屋で働いていて、白金台のお屋敷に棲む一人暮らしの老女と渡りをつけたいのだが、屋敷から出てきたみのりちゃんと知り合う。おかげで屋敷で行われたお茶会に参加できた。蒼梧くんの話になる。

    第2話 去年の12月、真希は地面師に引っかかって1000万円の損害を会社に与えた。いつ屋敷に行っても門前払いの真希は、蒼梧にお茶会に招待してもらえた。蒼梧くんに言われる。真希は真希でいい。

    第3話 真希の母72歳が脳梗塞で倒れる。みのりちゃんとお姉ちゃんのめいかちゃんの喧嘩に行きあう。

    第4話 後輩の若槻萌が結婚退職することになった。そして真希は振られた。宇津木さんの家族の話を聞く。

    第5話 魔女たちの母が土地と建物を売るという。

  • たまたま欲しかった小説と同じ日に発売されていた本で、新刊の棚に並んであったのを見つけ、表紙とタイトルに惹かれて読みました。

    初めての作者さんなのでどんな作風かわくわくしながら読みました。内容も勿論ですが、アフタヌーンティーや紅茶のことが沢山知れて楽しかったです!初めて知ったことや聞いたことのない言葉をメモしながら読んだので、後でゆっくり調べてみたいと思います。自分を癒す為のお茶会、大切な人を招いて開いてみたいです。
    読書中、どうしても食べたくなりスコーンを用意しました..紅茶を飲みながら読みたい本です。

  • “魔女”“お茶会”という単語に漂うふんわりとしたファンタジー要素、謎めいたお屋敷に住む魔女の秘密。

    大手不動産会社で営業職に就くキャリアウーマンが自身の失態で会社に損害を与え閑職に追いやられる。再起に燃える彼女は白金台の大屋敷に目をつける。魔女が住むと噂される屋敷の周辺を調べるうちに魔女が主催するお茶会に招待されて⸺

    お茶会では招待客がティータイムを楽しみつつ、それぞれが持つ悩みや胸の内を打ち明ける。あたたかい紅茶と甘いお菓子が不安を包みこんで流し、魔女の言葉は深く優しく背中を押してくれる。
    とにかく紅茶やティーフーズの描写が詳細で、自然と紅茶の香りや焼菓子の甘い香りを想像する。空腹時に読む際は要注意。お供にあたたかい紅茶があると尚良。

  • 白金台には魔女の住む屋敷がある――
    閑職に異動させられた元デベロッパー営業の真希は、その土地をどうにか買い上げようと孤軍奮闘していた。
    そんな折、魔女が開催するお茶会に呼ばれることになり…

    香りが漂ってきそうなお茶に、美味しそうなお菓子たち。魅力的なティータイムには悩みを抱えた客人が集う。

    身近な人でもすれ違うことはあるし、言葉にして伝えるべきことはある。
    「前に進め」のメッセージが心に染みた。為せば成るのだ。

  • アフタヌーンティーや、それに関するお話しは大好きなので楽しく読めました。ちょっとクセが強めのキャラ達が気になる時もありましたが…

  • イギリス人のお友達の実家にホームステイさせていただいたことがあります。午後からはお茶会でした。当時は英語がうまく喋れなかったのに、紅茶とスコーンをいただきながらゆっくりお話ししてくださいました。その時に自分を癒すこととか楽しむことなどお話ししていただきまさにこの本の内容と同じでした。ゆっくりお茶を淹れて自分の時間を楽しみたいです。お茶を用意する時間も癒しの時期と気づかせてもらいました。

  • 図書館の電子図書で読了

    先週末、伊勢丹の「英国展」に出かけ、ダルメインの素晴らしいマーマレードやウィッタードのホワイトチョコレートとラズベリーのココア、来日された有名店の方々が手ずから焼いてくださったスコーンなど買って、自宅で深夜のクリームティーパーティーを二日ほど楽しんだ。日本で私が食べたどのスコーンよりもおいしく、幸せな味に酔っていたら、この本が貸出出来ることに気がついた。きっとクリームティーが本に気づかせてくれたのだ。

    真希は、有名不動産会社の敏腕社員。白銀台の広大なお屋敷に興味を持つが、そこは「魔女」が住むという。壮麗なお屋敷で開かれるお茶会は、美味しいお茶とティーフーズ、そして意味深で優しい招待客に彩られた、夢の空間だった。魔女も、招待客も、真希には謎めいて見えたが、皆、どこかに何かを秘めていて—。

    タイトルとレビューの良さ、表紙のイメージが良くて、読みたかった矢先に出会った。白金台のあのへんには、実際にこのお話にありそうな、広壮な邸宅も多い。だから、実在する美術館など出てくることも含め、脳内散歩と、不可思議で美しいお茶会を楽しく描いて読み進む。

    最初はキャリア感満載の真希も、だんだん魔女こと風変わりな屋敷の女主人に魅了される。年配のサラリーマン、近隣の名門校の高校生、少し周りとペースの違う小学生……お客たちも、それぞれにここのお茶会に招かれる「事情」を持っている。ただ、読み終わる頃には、全員の味方になり、お屋敷にも愛着を持っているはずだ。

    まあ、なんとおいしそうなお茶菓子たち。澄んだ水色の紅茶。そして、誰もが憧れるドローイングルーム。

    でもこの作品の良いところは、背景や道具立てだけではない。皆誰もが、喪失と、疼く傷を持ってお茶会の席にいる。それを穏やかに言葉にしながら、共有することで自分が立ち直ってゆく。そして、次のお茶会には、誰かを支え、いたわっている。声高な自立や大げさな再生はないが、もっとリアルな、他の人に打ち明ける勇気と、あたたかく自分の傷に、自分で手を当て、生活をちょっぴりだけ良い方に向ける様子が書かれていて、愛おしい。

    謎めいた魔女も、実はこの点で同じ列にいる。魔女もまた葛藤しているのだが、この魔女、実にチャーミングで、読んでいるうちに、どうしても好きになってしまう。結末に至った時、この気持ち、あなたにもきっと解ってもらえると思う。

    無理に、出来なさそうな「ていねいな暮らし」を強いてくることもなく、夢のようなお茶会に読者も招かれながら、読み終わると、ティーパックのお茶でいいから、ゆっくり淹れるかな、という気分になっている。

    普段はしまい込んでいた、とっておきの赤いキャリコの桜のティーカップをお湯で温めながら、人生最高の、伊勢丹で出会ったスコーンの味を思い出し、キラキラ輝くせとかのオレンジ色のジャムをマリービスケットに乗せる。お茶はトワイニングのレディ・グレイ。

    今年の私の読書テーマのひとつは、もっと小説を読もう。なのだが、最初がこの作品なのは、とても良かった気がしている。小説を楽しむ力が、私という読者から抜け落ちているんじゃないか、少々心配だったのだが、どうもそんなこともなさそうだった(笑)、面白いものはちゃんと面白くて、安心した。ホッとした後の紅茶は、魔女の淹れてくれたものではないけれど、とても美味しかったことを付け加えておく。

    読むティーフーズとして、あなたのお茶のテーブルにもこの本をどうぞ。

  • 白金台にある、格調高い古いお屋敷。ひょんなことから、そのお屋敷で催されるお茶会に参加することになった、不動産会社で営業をしている真希。仕事でしくじり起死回生を狙う彼女だが、様々な世代が集うそのお茶会を機に、自分自身の生き方を見直すこととなる。
    一時期紅茶にハマり、ティースタンド等茶器集めに凝ったこともあったため、一話目のアフタヌーンティーが素敵すぎて身悶え!とにかくフード描写が最高で、スコーンにたっぷりクリームやジャムを塗ってかぶりつきたくなります。紅茶の蘊蓄を、さりげなくストーリーに絡ませてくるところも心憎い。
    ビシッと本格的なお茶会もよかったけど、ティーバッグや市販のペットボトルなど気楽で肩肘張らない茶会もあり。様々な楽しみ方を提案しながら、参加メンバーの悩みや迷いを受け止め、軽くする、「魔女」と呼ばれる女主人。そして、たまたまとはいえ交流を深めることになった茶会メンバー達のキャラクターもよい。
    読み進めるほどにいくつもの謎が明らかになっていき、丁寧に伏線が回収されていく。その設定がロングパスになっていたかと驚かされたり。内山純さんは今回初読みだが、さすが鮎川哲也賞授賞作家!と思わされる構成。初めは肩に力入りすぎな真希のキャラがしんどいな、と思ってしまうが、緩やかに変わっていく彼女を自然と応援したくなる。
    紅茶やティーフーズのみならず、歴史あるお屋敷の描写もまた興味深く、古い建築物好きな方も楽しめると思う。そして、読むときには傍らに紅茶を準備しておくとよいですね。必ず飲みたくなるから!!

  • ちょっと文語調が強いのは気になったけど、
    それぞれのキャラが一貫してて
    ティータイムも楽しそうで、
    飽きずに読みました〜

    主人公、いつもお呼ばれされてるのに
    手ぶらなのが気になる・・・

  • 魔女のお屋敷のアフタヌーンティー、羨ましい…私も行きたい!!紅茶はもちろん、ティーフーズが魅力的で。アフタヌーンティーの時間は間違いなく幸福の時間だよねぇ。傷ついたり落ち込んだり、いろんなことがあるけど、自分にとっての癒しがある人は強い。最後の真希のスッキリした感じ、読後感がよかった。

  • アフターヌーンティーを通して穏やかに進んでいく人々の関係がとてもよかった。
    紅茶を飲みながら読んでいたから、自分も一緒にお茶をしているような気持ちになれた。

    生きていると色々なことがあるけれど、
    『自分自身を整えるために、ゆっくり紅茶を淹れるのよ』という言葉のように、自分を癒し、自分と向き合う時間を作っていこうと思った。

    魔女たちのように生きていきたいと思える一冊だった。

  • ティーバッグでもアフタヌーンティーってできるんだな。
    何事も気持ちの持ち様、フルーツティーおいしいシリーズ見つけたから今度買おう、と決意した。

  • アフタヌーンティーの場面はとっても美味しそうで、素敵だった。
    スコーンにクロテッドクリームとジャムのっけて食べたい!

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