自由 下

  • KADOKAWA (2025年5月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784041136331

作品紹介・あらすじ

日本経済新聞社「NIKKEI LIVE」、テレビ朝日系「報道ステーション」、TBS系列「サンデーモーニング」で大反響!

アンゲラ・メルケルは16年にわたりドイツ政府の首長としての責任を担い、その行動と態度で、ドイツ、ヨーロッパ、そして世界の政治をリードしてきた。メルケルは本書を通じて、1990年までの旧東ドイツ、そして1990年からの再統一されたドイツというふたつの国家における自身の半生を振り返っている。東ドイツ出身の彼女が、どうやってCDUトップの座に躍り出て、統一ドイツ初の女性首相になれたのか? なぜ西側諸国で最も影響力の強い政府首脳のひとりに数えられるようになったのだろうか? 彼女はいったい何をしたのか?

本書のなかで、アンゲラ・メルケルは首相府での日常に加え、ベルリンやブリュッセルやほかの場所で過ごした、極めて重要かつドラマチックな昼や夜について言及している。国際関係における長い変化の流れを描写し、グローバル化された世界で複雑な問題を解こうとする現代の政治家がどれほどの重圧にさらされているのかを明らかにする。読者を国際政治の舞台裏に招待し、個人間の会話がどれほどの影響力をもち、どこに限度があるのかを示す。

アンゲラ・メルケルは対立が激化する時代における政治活動の条件を振り返る。彼女の回顧録を通じて、読者はほかにない形で権力の内側を垣間見ることができるだろう。本書は「自由」への重要な意志表明だ。

みんなの感想まとめ

この回顧録は、アンゲラ・メルケルがドイツ首相としての16年間を振り返り、国際政治の舞台裏や自身の考えを時系列で描写しています。彼女の人道的な移民政策や、ロシアとウクライナ問題の根深さ、コロナ禍がもたら...

感想・レビュー・書評

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  • 下巻は2005年11月22日~2021年12月8日、全4期の政権について。時々の内政外政への決断の経緯と理由と、各国首脳たちとの会談の内容と印象を記す。

    日本関連だと安倍首相が3回出てくる。
    ・2007年6月7日~8日 G8サミット:ドイツ、ハイゲリンダム 安倍首相は2006年9月に首相に就任したばかりだったが、京都議定書で定めた義務を苦労しつつ、2050年までに温室効果ガスを少なくとも半減するという目標に同意した、と記述。

    ・2017年7月初旬 EUと日本はJEFTA(日EU経済連携協定)について大枠で合意した。2007年に健康上の理由で辞任したのち2012年に復帰した安倍晋三首相の歩み寄りの姿勢がなければ、この協定は実現しなかっただろう。

    ・2017年3月17日 メルケル氏は就任したトランプとの会談のためワシントンを訪れた。到着してすぐ握手をかわすが、大統領執務室で二者会談に入る前に記者に握手を促されるが、トランプは無視した。やりすごせばよかったのに私はそこで「もう一度握手をしないと」と彼にささやいてしまった。なにしろ日本の安倍晋三首相の訪問を受けたときのトランプは、19秒も安倍首相の手を握って離そうとしなかったのだ。・・・あたかもまっとうな対話相手を前にしたかのように行動してしまったのだ。

    それ以外は日本はほとんど出てこない。

    角川書店「自由」下 目次
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322212001313/

    カドブン メルケル氏出版来日記念。「NIKKEI LIVE」で行われたトークイベント「戦後80年、崩れる世界秩序 メルケル氏に聞く『自由』の行方」2025.7.18
    https://kadobun.jp/feature/readings/ekzw4heiy40s.html/?_gl=1*1swzvzj*_ga*MTAwMjQ2MzcwLjE3NTM3NjQxOTQ.*_ga_H02HL8LWS9*czE3NTcwNTU5NTYkbzQkZzEkdDE3NTcwNTYxNzgkajI2JGwwJGgw

    自由とは、何か“からの”解放ではなく、何かの“ため”のものだと私は考えます。私たちがこの世界に存在するのは、他者と関わり合うためです。そして、私たちは責任を受け入れなければなりません。責任なき自由はあり得ないからです。他者の自由を尊重しない自由は、自由ではありません。

      自由に生きるには、民主的な条件が不可欠です。さらにもうひとつ、重要なことを私たちは今この時代にまさに体験しています。つまり、自由とはたった一度与えられて終わりではなく、それぞれの時代において新たに努力し、できるかぎり多くの人が自由に生きられるよう勝ち取っていくものだということです。それはすなわち、力を尽くして努力し、勇気をもって、異なる意見を受け入れ、妥協をしていくということです。その覚悟があって初めて、自由な世界を実現できる環境が整うのです。



    2025.5.28初版 図書館

  • Angela Merkel’s memoirs tell of her faith and doubts, Evangelical Focus
    https://evangelicalfocus.com/culture/30083/angela-merkels-memoirs-tell-of-her-faith

    メルケル前独首相、回顧録で「後悔なし」 対ロシア政策や難民危機振り返る 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News 2024年11月26日
    https://www.afpbb.com/articles/-/3550829

    メルケルの回顧録を独メディアが辛辣に批判「メルケルらしく、つまらない」 | クーリエ・ジャポン 2024.12.4
    https://courrier.jp/news/archives/383919/

    メルケル回顧録で振り返る「激動の16年間」:熊谷徹 | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト 2024年12月20日
    https://www.fsight.jp/articles/-/51095

    危機を克服するために、私たち政治家がいる──民主主義の守護者、アンゲラ・メルケルの功績。【世界を変えた現役シニアイノベーター】 | Vogue Japan 2021年12月28日
    https://www.vogue.co.jp/change/article/innovative-senior-angela-merkel

    ベルリンの壁崩壊から30年 独首相、民主主義の擁護訴える - BBCニュース 2019年11月11日
    https://www.bbc.com/japanese/50370805

    Merkel, Angela (アンゲラ・メルケル、ドイツ) | Who’s Who | The MIDORI Press
    https://www.aeonkankyozaidan.or.jp/midoripress/jp/profile/merkel_angela.html

    「自由 下」アンゲラ・メルケル [ノンフィクション(海外)] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322212001313/

  • ドイツ首相の回顧録
    割り引いて読むにしても、大政治家の考えていたことが時系列に書かれており勉強になった。移民受け入れを人道理由で行ったとは思っておらず、人間性を感じる。長期の判断としては評価が分かれるだろう。

  • 読み終わるのに時間がかかりました。
    ロシアとウクライナ問題は、私の知る戦闘よりもっと前から起こっていたこと、欧州はいろんな仕組みを作って何とかしようとしていたがいかんせんコロナ禍で繋がらなかったこと、移民問題も日本より進んだ政策があった上で排斥運動が起こっていることなどを知るいい機会になりました。

  • 本日を持ちまして
    アンゲラメルケル
    ベアーテマウアン 共著
    「自由 下巻」読了致しました

    アンゲラメルケル氏は
    どんな苦難に合っても
    挫けず 粘り強く 正直で在り
    真っ直ぐな 前 ドイツ共和国首相
    で在りました
    タイトルに在る 「自由」と言う
    テーマですが 世界各国様々な人々が
    存在して居ますが 自由とは
    個人的な利益を称賛する事では
    決して無くて
    一人間として規律に沿った
    在る時は勇断をなし
    在る時は愚直に生きて
    自分自身の周りの人々の
    立場やコミュニティを尊重し
    誠実に生きて行く事こそが
    人々にとっての自由で在ると
    メルケル氏は述べている
    この作品 上下巻は
    アンゲラメルケル氏の回顧録であり
    長い頁数では在ったが
    文体と政治や外交に対して
    とても勉強に成った作品でした
    素晴らしかったです

  • 後半は、政治家としての活動がメインだったため、やや単調になってしまうのは仕方ない感じだったけど、パンデミックが起き、退任へ向かっていくと、グイグイ引き込まれていった。
    時系列ではなくテーマ毎に話が進む為、フランスやアメリカのトップがコロコロ入れ替わり、頭がこんがらがりそうだったのが残念だけど、それも踏まえて再度読み返したい気持ちもあります。それ程色々な事が同時多発的に発生していて、様々な事に取り組んでいたのだなとも思う。
    私が経験した (テレビやニュースで見聞きした)事を実際にやっている?側からの記述で読むと言う不思議な感覚。翻訳もとても自然で、彼女の人となりがとても感じられるものとなっていた。
    ドイツ語を勉強してるので、ドイツ語版を買おうとしていたのだけど、かなりのページ数で価格も高いので、とりあえず図書館で日本語版を読みました。巻末に大量の登場人物が索引として列挙されていて (しかも色々な国の人の名前なので、日本語でもややこしかったので原文ではかなり困惑するだろう)ドイツ語らしい略語も多く (これはドイツ語を勉強してる者には為になる索引かも)まずは日本語で読んで正解。
    原書を読むには、それに加えて、世界各国の地名、幾らかの物理学の用語や政治に関する用語も必須なので、、、死ぬまでに読みたいな。

  • 上下巻合わせて約800ページの大作
    読み終えた時には、メルケルとのお別れが来たような感覚を覚えた
    16年に及ぶドイツ大統領としての経験は、おそらくこれだけの大作でも表せないものなのだろう
    プーチンやトランプといった曲者とも渡り歩き、ユーロのリーダーを務め、様々な困難を乗り越えてきた彼女は女性の政治家として類稀な実績を残している
    日本にもこのような女性政治家の誕生することを祈りたい

  • 【自由】 アンゲラ・メルケル 著

     『WAR 3つの戦争』では、米国の書籍ながら中東情勢がわかる内容になっていました。今度は、欧州事情などがわかるかとメルケル氏の新著を読んでみました。上巻は主に東ドイツ時代から首相就任までとなっており、下巻からはよく見聞きしたメルケル首相の行動履歴が書かれています。

     多くの自伝では、思想的背景や信条などを吐露しますが、本書は「叙事詩」となっており、事実関係中心に書かれているという印象です。スタッフを集めて精緻に調査した由で、元・物理学者である著者らしいとも言えます。トランプ氏とは相性が悪かったと本人も自覚していたようですが、この点も頷けます。

     それにしても、ドイツ首相ともなると、各国の首脳陣と極めて頻繁に電話会談・面会をし、自国外のことにも深く関与していたことがわかります(日本の閣僚はずっと国会にいてよいのだろうか?)。最後に、「政治家は、次の厳しい質問が飛んでくる時間をなくすために、質問をはぐらか」す傾向にあるが、「具体的な質問に具体的に答える勇気」をもってもらいたいと結んでいます。最近、「丁寧に説明」、「議論する」とか「躊躇なく」という言葉をよく聞きますが、「答える勇気」が必要と痛感した一冊です。

  • 危機においての決断や行動から現代を代表する優れた政治家であることは論を待たないと思いますが、それだけでなく心を打ち共感を呼ぶ多くの発言から世界中からレスペクトされているメルケルの自伝。
    一番関心があった彼女の東ドイツでの生い立ちが綴られている上巻が彼女がよってたつ生き様がいかに形成されたのかを露わにしていて大変面白かったのでそれだけで満足なのですが、リーマンショック、Brexit、難民問題、パンデミック、ウクライナ等々、首相として数々の問題にどのように取り組んだかを記した下巻が圧巻。
    メルケルの場合、生い立ちが際立っている(東独出身、しかも政治家ではなく科学者だった)ためそこが一つのハイライトです。が、一般的に政治家の回顧録で一番読み応えがあるのは、①その時何をどう考えて決断に至ったのかについての本人の解説、と②他の外国要人の人物評。①については圧巻の内容で静かに痺れました(もちろん自己正当化が含まれていることは念頭に置きつつ)。国家観、政治そのものについての考え方、政治家としての言葉の大切さについてのスタンス、どの点も読ませます。複数政党による連立政権が常態化しているドイツでの彼女の考え方や取り組み方は、英米的二大政党制に挫折し、組み換えの常態化を伴う複数政党による連立政権に取り組む我々にとって非常に示唆的。ここは言ってもいい足りないことはないくらい。そして、当たり前の話ですが、政治とはおねだりではないということも(話は逸れますが、赤澤さん(と石破さん?)の今回の交渉と成果には敬意を表したい)。
    この本に不満があるとすれば、②の部分。ご本人の誠実な人柄を反映して、他者に対する評価があまりにも抑制されていて(感謝と尊敬に満ちていて)彼女が外国首脳をどう評価しているのかの切れ味が弱いところ(プーチンとネタニヤフとトランプについてははっきりネガですが掘り下げはあえてしていない)。それも含めて彼女らしさ、なのでしょう。

  • 上巻と異なり、我々がメディアを通じて目にしていた著者とその内面を対比して読むことが出来て、有意義であった。

  • 旧東独で育った物理学者がドイツで16年間も首相の任にあった。なぜこんなことができたのか。ずっと疑問に思っていた。
    首相在任中は、世界金融危機、ユーロ危機、ウクライナ問題、移民問題、環境問題など、それだけで内閣が吹き飛んでしまうような危機の連続。また背中から鉄砲が飛んでくるような危うい連立政権を余儀なくされるが、それでも形を変えながら再選を重ねていく。
    イデオロギーでなく現実を見据えて問題を解決していく、理想を持ちながらも他者とのつながりを信じて妥協することを厭わない。卓越した政治家になったのはその結果であったのだろう。
    上巻のプロローグにあったこの言葉を覚えておきたいな。努力しなければ、というのが少し厳しいけれど。
    「私たちならできる。行く手を阻むものがあるなら、それを克服しなければ、克服するために努力しなければならない。」

    追記
    日経新聞で岩間陽子教授の書評を読んだ。
    「彼女の政権が8年程度なら、極めて有能な首相として記憶されただろう。多くの危機において妥協を成立させる手腕を示した。しかし、16年にわたり将来への投資を怠り、ロシアのガスと中国市場に頼り続けた負債は重かった。」手厳しく思えたが、坂を転げ落ちるようなドイツ経済の現実を見ると、なるほど、このような評価もあるのか。

  • 正直、読みやすかったとは言えなかった。知らないドイツの固有名詞が慣れず、正確を期そうとしている文章が事実の羅列になって冗長な感じもした。
    それでも、メルケルという人は自分に反対する人がいることを理解していて、優れた政治家だったのだと思った。出自がDDRで、科学者としてのキャリアがあったり、そのような多様な環境にいた素地が活きたのかもしれない。このような政治家が日本にも現れてほしい。
    高度な政治も結局人間同士のコミュニケーションであり、生々しいが意外とやってることは自分たちの仕事と変わらない(スケールや影響が大きい)のだなと感じた。

  • 東ドイツで育ったメルケルが、統一を経て首相を務めあげるまでの自叙伝。
    東ドイツ時代の窮屈な生活があったからこそ、徹底的に自由を尊重しようとする姿勢が育まれたのだということが伝わってきた。統一後、さまざまな場面で、東ドイツ出身者であることが不利に評価され、それに憤慨する気持ちが書かれていて、女性であることを含めて多くの難題と闘ってきたことが分かる。もっとも、難民のために国境を開いた時、私自身は、彼女が東ドイツの「不自由」を知っていて、人権に敏感だったからこそできた決断だと積極的な意味でその出自を考えた。逆に言えば、西ドイツ出身の首相だったら、あの決断をしただろうか、という風に。

    心に残ったのは、「政治家に死をもたらすのは、たとえそれがどれほど不都合な真実であっても、真実ではなく、真実の隠蔽だ」という言葉。日本人にとっても、これは重い言葉だ。
    もう一つ、「国民の圧倒的な多数は、政治家が単なる計算で行動しているのか、いいように操られているだけなのか、真に問題を解決することを目指して行動しているのか、各日に感じ取れるだけの勘を備えている。この点でこそ、民主主義の正当の進化は図られるべきだ。」
    こういう風に政治家がおそれる有権者に、自分自身がなれているだろうかと考えながら読んだ。

    そして本筋ではないけれど、首相府キッチンについて書いた数行は、私が女性だからか、男性の政治家の本などにはあまり見ない記述だと思いながら楽しく読んだ。外国での仕事で時差ぼけになっている時、夜通しの会議を終えた後に、チキンスープやじゃが芋、レンズマメのスープを食べられるのが本当にありがたかった、ミックスサラダも忘れられない、「自宅でなら、野菜を切るのにどれだけの時間がかかっただろう。首相府では、自分では何もしなくてもそれが出てきた」と。

    以前から好きな政治家の一人だったが、ますますファンになった。

  • 旧東ドイツ出身で統一ドイツ初の女性首相メルケル氏の回顧録。
    彼女の在職時の決断は必ずしも全て正しく成功した訳ではないと思うが、それでもグローバル化の波や難民問題、イスラム国やリーマンショックにパンデミック等々、様々な事態に向き合って来たことは評価させれるべきだし、さらに間違いには正直に謝罪する姿は中々できることではない。
    そしてヨーロッパ、そして世界でリーダーシップを発揮して世界平和のために働く姿は、日本のリーダーとの格の違いを感じさせ、羨ましく思っていた。
    そして今のロシアのウクライナ侵攻や、中国の台頭は、メルケル氏の退任とオバマ大統領の「アメリカは世界の警察ではない」発言がきっかけなんだと改めて感じた。
    メルケル以降、世界政治の中で重しとなるリーダーがいないように思える。
    そしてリーダーたる者、やはり人格者であって欲しい。


  • 後半はドイツ首相としての、私も知ってる活躍が描かれる。

    ギリシャ危機=EU危機、プーチン大統領、トランプ大統領、原子力発電、コロナ、、、

    ギリシャ危機には厳しい、冷静な判断を下したメルケルさん、
    トランプの挑発には乗ってしまった、なんてことが書いてある。
    ドイツの原発を止める判断。いまはどうなっているのだろう。

    それにしても、いまこそメルケルさんのような首相にどんといてほしい気がする。
    今のドイツの首相の名前を聞かれても答えられない。
    プーチン、トランプのような悪名がないだけましかもしらんが。



    第4部 ドイツへの奉仕(1) 2005年11月22日から2015年9月4日 上巻より承前
    ◆世界金融危機  アルミーダとIKB 世界的な混乱 預金者への保証 救済 雇用 G20 
    ◆ユーロ危機  望ましい連立 ソルヴェイ図書館 イタケーへの道 ユーロの失敗は欧州の失敗を意味する 「バズーカ」を求めて 紙一重 
    ◆ウクライナとジョージアのNATO加盟をめぐって   ウクライナ侵攻 ブカレストでのNATO首脳会議 
    ◆ウクライナの和平と自決   東方パートナーシップ 広場(マイダン)での抗議運動 クリミア併合 ノルマンディー・フォーマット ポロシェンコ大統領の和平計画 ミンスクでの17時間におよぶ交渉 冷戦の気配 
    ◆「私たちならできる」   ヨーロッパの門前で 夏季記者会見 決断

    第5部 ドイツへの奉仕(2) 2015年9月5日から2021年12月8日
    ◆友好的な表情   「それは私の国ではない」 解決策を求めて ドイツ国内でのイスラム原理主義テロ 不信と信頼 もう一度出馬するか? 
    ◆つながり合う世界ーーリーフノット  地球儀と地図と寛容 イギリスのEU離脱 新たな同盟 自由貿易協定 パリ協定 アフリカとのパートナーシップ 世界大国、インドと中国 ドナルド・トランプ G20 ハンブルク・サミット
    ◆環境問題とエネルギー  悪夢とその結論 天然ガス 予防原則
    ◆ドイツ連邦軍の派遣  アフガニスタン リビア 兵役義務 西バルカン  
    ◆イスラエル  アデナウアーの足跡を辿って 国是 
    ◆カイロス   「退場のとき」 CDU党首を退任 
    ◆パンデミック   民主主義に対する挑戦 期待と失望 ヨーロッパが迎えた試練 新しい領域 コロナ禍における世界政治 退任式典
    ◆エピローグ  
    ◆謝辞 編集後記 人名一覧 Photo Credits  略語一覧 

  • 全体的に政治に興味がない人にとっては難しいというか議事録のような印象
    ただ、地政学的にドイツはやはりヨーロッパでロシアとも距離の近さを感じた

  • 下巻でも次々と難問が襲ってきます。リーマンショック、ギリシャ危機、クリミヤ、ブレクジット、東日本大震災に伴う原発の撤廃、コロナ、ウクライナ戦争などなど。日本の首相と比べ、EU中核国ということもあって内政よりも外政に多くのリソースを割いているのが印象的。色々と大胆にさまざまな先進的決断をして世界をリードしてきたが、AIの時代となり電力供給に焦点が当たるようになったり、グローバリズムや移民に批判的な声が高まる今日、原発撤退や、大量の移民を受け入れた実績の評価は、歴史が証明するのだと思う。

  • 政治用語が多く、難解な本だった
    東西ドイツを隔てていた壁が壊れた事実とか、彼女が首相になった経緯とかをもっとわかりやすく書いて欲しかったが、いつの間にか壁が壊れていつの間にか首相になっていた
    回顧録だからといって、何でもかんでもかけるものではないだろうが、だからこそ凡人には知りようがないプーチンとか習近平とか、トランプなどの人となりをもう少し深掘りしてくれたら、この本も面白かったかもしれない

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/736246

  • メルケル氏の回顧録、やっと読了した。
    彼女が大統領を務めた期間は世界にとって、多難の時代であり、多くの課題が次々と吹き出した。彼女はそれぞれの課題について、逃げることなく、果敢に決断して行った。解決の手段として、多くの話し合いが持たれ、辛抱強く相手を説得した。彼女はそのため言葉というものを重視した。時に何気なく発した言葉で自らを窮地におとしめることも経験した。彼女が現役の政治家でいたら、プーチンやトランプの暴挙もいくらか抑えられたのではないか。

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著者プロフィール

1954年生まれ。牧師である父が冷戦時代に東独に移住したため東独で育つ。大学で物理学を専攻(物理学博士)、東ベルリンで研究者として働いた。ベルリンの壁崩壊後政界に身を投じ、東西統一後CDU(キリスト教民主同盟)に入党、連邦議員に初当選。その後コール政権のもとで頭角を現し、2005年に党首に選ばれ、同年11月初の女性首相に就任した。以後13年にわたりドイツ政界のみならずEUにおける最も影響力ある政治家として指導力を発揮し続けている。

「2018年 『わたしの信仰 キリスト者として行動する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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