捨てられ花嫁の再婚 氷の辺境伯は最愛を誓う (1) (角川ビーンズ文庫)

  • KADOKAWA (2023年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041136539

作品紹介・あらすじ

戦争で両親を失って、敵対する侯爵家へ形だけの「白い結婚」で嫁いだクロエ。
虜囚同然の五年を終えた彼女を迎えたのは、氷に閉ざされた辺境の主・セオドアだった。
幼い頃に慕った「初恋のお兄さま」そのままの優しさに、ぼろぼろのクロエの心は救われていく。
そんな時、離縁したはずの侯爵家の手が迫り!?
「あの時、駆け出して君を攫いたかった」
叶わなかった運命を再び手繰り寄せるために――再会シンデレラ・ロマンス!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

切ない過去を抱えるヒロインが、幼い頃に慕ったヒーローと再会し、心の傷を癒していく物語は、感動的でありながらも爽やかな読後感をもたらします。ヒーローの優しさに触れ、クロエは新たな人生を歩み始める一方で、...

感想・レビュー・書評

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  •  白い結婚って、ルクレツィアのイメージが強すぎて、塩野七生氏の書く権謀術数の世界とつい比べてしまった。うん、内容薄いね。ラノベだしね。

     設定は、結構きちんとしていると思うのだが、それが全部伝聞の種明かし。もうちょっと、主人公関わらせて、事件起こしてもよかったんじゃないか?説明だけさせるくらいなら。
     でもまぁ、嫌いじゃない物語。この作者さんの他の作品も手にとってみようと思う。

  • サイモンさんがイケオジかつ有能すぎて!
    セオドア様も、クロエの兄のノエルも優秀なんだけれども(養子のルカも勿論)ついついサイモンさん推しで見てしまった。
    クロエの与り知らないところで、彼女は守られていたんだなと。
    それぞれが、それぞれに大きな後悔を抱えながらも。

    それに対して元夫ディエゴの無様さが。
    折角暗躍してくれた人の努力を無に帰す無能っぷり。
    最終決戦でのやられっぷりが……コテンパンにも程があるというほどの滅多打ち。
    最終的には愛人に物理的に殴られてたし。
    無能で悪役であることに変わりはないんだけれども、あまりにのやられっぷりに少し同情もしてしまった。
    先述のセオドア様、ノエル、サイモンさんを敵に回してはいけない。
    というか、クロエを虐めてはいけない。
    もれなくこの3人が報復措置を取ります。
    クロエはクロエで劣悪環境で揉まれたせいか、何だかんだで逞しいし、今ならセオドア様の養子たちもクロエにつくから盤石である。
    あれ、結局最強はクロエなのかもしれない。

    白い結婚とはいえ、初恋かつ婚約予定だったセオドア「お兄様」と引き離されて嫁いだクロエ。
    契約期間を終えて解放されてから、初恋をやり直す物語。
    最初はルカに受け入れられなかったこともあって、解放後も順風満帆だった訳ではないが、他人を思いやれる優しさと揉まれて鍛えられた有能さで徐々に周りに受け入れられていく。
    そもそも両片思いの二人だから、優秀なルカも途中で気付いて応援に回ってたし。
    周囲から見れば、セオドア様は特に分かりやすかったろう。
    そりゃ気付くよねという。
    家族内だけでなく、領内でも暖かく見守られていた二人だったので。

    もどかしい二人の恋模様を見守りつつ、彼女を追いこんだディエゴをどう追い詰めるのか、そのざまあ展開も楽しめた作品。
    本当に容赦なくこてんぱんにしてからのタイトル回収。
    「再婚」ながら皆に祝福された幸せな結婚を見られて、こちらも幸せ気分になれました。
    幸せなラストで本当によかった。
    既に子供たちいっぱいで賑やかな家庭だし、これからも幸せに暮らしていってほしい家族だと思います。

  • 中盤まではスローペース。主人公が感情の機微や小さな幸福を拾い直していく歩調に合っていてゆったりと進む。大きなサスペンスはないが、ひとつひとつの出来事が丁寧で輝いており、読んでいて飽きない。
    中盤以降は打って変わって怒涛の展開。畳み掛けるように状況が変わっていくので一気に読み切ってしまった。
    読書に思想を持ち込まない主義だが、出てくる女性が皆活力に満ちているのもよかった。
    特にオーエンナさんがすき。学がなく、食事と酒を好む平民の女性として描かれているが、そもそも初回登場時の「あんたもこれから元気にやんなさいよ!」「思ってもないこと言わなくてもいいわよ」からして憎めない人なのだろうなという雰囲気は感じた。クロエが嫌いでイビりたくて言ってるとかじゃなく、本当にこういうサバけた人なんだろうなというか。クロエの元に押しかけてくる行動力や、深く考えない楽観的な性格はトラブルを呼び込みそうだなと恨めしく思うものの、アンが殴られたと知ったときの母親としての激昂に人情味を感じたり、ラストの王都に移っても酌婦を続けて生きるしたたかさに一周まわって呆れが笑いになる。とてもいいキャラクターだったし、やっぱり憎めない。
    あとはお兄ちゃん、存在としては大きくても実際に登場する場面はそんなに多くなかった。ただものすごく魅力的だった。単にクロエにみせる兄としての顔だけでなく、セオドアやサイモンにだけ見せる一面、直接は語られないが宮廷での立ち回りなど、一人の人間を複数の角度から見たときの立体感……的なのが良かった。
    クロエとセオドアもすきだけど、その周囲を固めるキャラクターたちがみんな魅力的だったので「役」「装置」にとどまらずに話が有機的に動いているな、と感じた。
    個人的に、読み終わった後に「この人(世界)の続きが知りたい」と感じた作品は良い作品だと考えており、本作はまさにそうだった。ノエルの「俺は結婚しないだろうから、」にどれだけの何が込められているのか教えてくれ…………………………。

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