六法推理 (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年3月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784041136706

作品紹介・あらすじ

キャンパスの片隅で無料の法律相談所を開いている古城のもとに、経済学部の戸賀がやって来た。下宿先の怪現象に悩んでおりその正体を探ってほしいと言う。古城は事故物件の規制を踏まえて推理するが、戸賀と現場で話すうち、意外な犯人に辿り着く――。リベンジポルノ、毒親問題、カンニング騒動など学生を悩ます事件はおまかせあれ。法律マシーン・古城と、自称助手・戸賀のコンビが事件に挑む。爽やかな青春リーガル・ミステリ!

みんなの感想まとめ

法律をテーマにした青春リーガル・ミステリーで、現役弁護士が描く独特の世界観が魅力です。霞山大学のキャンパスで無料法律相談所を運営する古城と、自称助手の戸賀が織りなす物語は、法律の知識を活かした推理と学...

感想・レビュー・書評

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  • 五十嵐律人『六法推理』角川文庫。

    読むのは3作目となる五十嵐律人。現役弁護士の書いた連作形式の青春リーガル・ミステリー小説。

    デビュー作にして、第62回メフィスト賞受賞作の『法廷遊戯』は滅茶苦茶面白かったが、次に読んだ『不可逆少年』は凡作だった。そして、本作も面白くはなく、やたらと法律理論と机上の空論めいた推理が展開され、嫌気が差す。

    霞山大学のキャンパスの片隅で無料の法律相談所を開いている古城行成の元に経済学部の戸賀夏倫が相談にやって来る。下宿先で最近頻発する怪現象に悩む戸賀は古城にその正体を突き止めて欲しいと依頼する。法律マシーンと呼ばれる古城は事故物件の規制を踏まえて推理するが、戸賀と現場で話すうち、意外な犯人に辿り着く。

    本体価格820円
    ★★★

  • 『六法推理』の概要と感想になります。続編ありきな展開でした。

    概要です。
    裁判官、弁護士、検察官と法に携わる一家で育ってきた古城は、霞山大学で無料法律相談所(通称、無法律)を自主ゼミとして運営していた。閑古鳥が鳴く日々が常であった無法律に、ある日訪れた独特なファッションセンスに身を包む戸賀夏倫の相談から無法律は動き始める。

    感想です。
    古城と戸賀を軸に法と向き合う連作短編集でしたが、冒頭に書いた「続編ありきな展開」は"古城が頼りなさ過ぎる"という印象が強かったからです。今後の古城の成長を引き立てるための前哨戦みたいな本作で古城に苛立つものを感じてしまった読者は、無責任な法律ごっこと終始見えてしまうような気がしました。微妙な綱渡りに思えますが次回作も手に取ってみようと思います♪

    • bmakiさん
      マメムさん、初コメですo(^▽^)o
      こんにちは!

      法廷遊戯の作家さんですね。
      また難しそうな本ですね(笑)

      推理の文字にめ...
      マメムさん、初コメですo(^▽^)o
      こんにちは!

      法廷遊戯の作家さんですね。
      また難しそうな本ですね(笑)

      推理の文字にめっちゃ惹かれている自分がいます(笑)
      2024/04/15
    • マメムさん
      bmakiさん、初コメありがとうございます^_^

      はい、『法廷遊戯』の作家さんです。アマプラで配信中ですが、私はまだ観てないです(^_^;...
      bmakiさん、初コメありがとうございます^_^

      はい、『法廷遊戯』の作家さんです。アマプラで配信中ですが、私はまだ観てないです(^_^;)
      推理モノのスッキリさは薄い印象なので、古城が戸賀の成長を見守る作品ですね。続編がそろそろ単行本で出るようなので、積読消化が進んだら手に取るかも知れません♪
      2024/04/15
  • 法律×厚みのある小説 で
    読みづらいかな?と思ったが
    装丁もキャラをイメージしやすくて割と読みやすかった。

    学生生活とともに進んでいくというのもあるからか
    難しくなく親しみやすさを感じた。

  • 大学法学部の自主ゼミ「無料法律相談所」に持ち込まれる案件を題材にした連作短編集。学生なので資格はないですが、弁護士に近い立場で動いている感じ。
    いわゆるリーガルミステリーとは少し違って、持ち込まれる案件に対して法律の知識をもとにアドバイスしたり、解決に向けて動いたりといった感じ。探偵ものっぽい雰囲気もあります。続編も出ているらしいので、次巻の文庫化を待ちましょう。

  • 大学×リーガルミステリー。
    学内で無料の法律相談所(通称・無法律)を開き、学生の相談に乗っている法学部4年生の古城と、無法律に相談に来たのをきっかけに、無法律に入り浸り勝手に助手を名乗って手伝うようになった経済学部3年の戸賀。
    学生から持ち込まれるトラブルに、でこぼこコンビが挑んでいく。
    「法律マシーン」と揶揄される古城が、法律の知識をもとに名探偵役を務める…と思いきや、いわば  コナンの毛利小五郎的な立ち位置。経済学部で門外漢のはずの戸賀が、鋭い推理力を見せる。

    以前読んだ「真夜中法律事務所」同様、法律面の細かいところまでしっかり描かれていて、著者の五十嵐さんの本領発揮。

    途中までは、いまいち古城のキャラ設定にハマれなかったが、最終章で一気に古城に感情移入でき、読後感よし。

    続編もあるようなので、そちらも読んでみたい。

  • 訳あって消滅の危機に瀕している、霞山大学の自主ゼミ〈無法律〉。
    学園祭の最中、経済学部の戸賀夏倫が相談に訪れて……。

    連作短編集。

    非弁活動の禁止が気になるものの、資格を持たない学生が、持てる法律の知識で、無料で困っている人の法律相談を受ける、という形式はおもしろかった。

    学生のちょっとした相談事かと思いきや、悪意が強かったり、犯罪だったり、重めな案件が多く、読後感は苦め。

    リーガルミステリ。


  • 日常リーガルミステリー
    すごく勉強になるし良かったけれど
    やっぱりもう少し重い内容が好きなのかもしれない


    内容としてはサクサク読めたから良かった

  • 最近、法学部に通ってみたかったなという思いを感じます。
    法律が知識としてあった方が人生が豊かになり、自分を守ることができると思います。これからでも法律を学びたいです。

    「私の復讐は、これから始まるんだから。」

  • 友達からいただいた本。
    リーガルミステリーというのを知らずに初めて読んだ。
    大抵読み終わってからまじまじ表紙を見るんだけど、表紙にいる女の子、自分の中のイメージしてたのと違いすぎた!むしろ真逆って感じ。
    やっぱりドラマとかアニメとかじゃなくて本から得られるいいとこって受け取り手それぞれに全委ねされるのがいいよね〜と思った(^^)
    物語は全て日常で起こり得る事件で容易に想像できたから入り込めてよかった。5章かな?の短い完結時間で。犯人が気になるからあっという間に読み進められた!

  • 主人公の大学生が法律相談を受けて解決していく。
    他の学部生と一緒に。
    有りそうな事案?なので、分かりやすく読みやすかった。
    主人公の古城が戸賀の影響もあり成長していく前向きな感じも良かった。

  • キャンパスの片隅で無料の法律相談所を開いている古城のもとに、経済学部の戸賀がやって来た。下宿先の怪現象に悩んでおりその正体を探ってほしいと言う。古城は事故物件の規制を踏まえて推理するが、戸賀と現場で話すうち、意外な犯人に辿り着く――。リベンジポルノ、毒親問題、カンニング騒動など学生を悩ます事件はおまかせあれ。
    法律の知識がなくても面白く読めるのであっという間に読了。続編が出たらいいな。

  • 古城と戸賀のコンビが良い感じかなと。
    最初はさんづけだったりフルネーム呼びだったのが、最後の方では普通に"戸賀"と呼び捨てにしている所に2人の距離感が少し縮まったように感じた。
    さくっとしているのかと思ったら、中身はしっかりしていて読み応えはあった。
    続編もぜひ読みたい!

  • 法律にはあまり明るくないので、様々な観点から法律を絡めて解決する姿は面白かった。

    この小説のテーマとして古城が戸賀や依頼者との関わりを通して、成長していく姿が描かれていると感じた。

    これからの古城と戸賀、新たに加わった綾芽による無法律の活動を見てみたい。

  • 無料の法律相談所を開いている法律マシーンの主人公とタイプが正反対の自称助手が事件に挑むお話。法律の知識がなくても読める作りで、リベンジポルノ、毒親問題、SNSなど現代の社会問題を扱っていて面白かったし、法律って視点によって色々な解釈があるんだなと興味もがわいた。同じ著者の『法廷遊戯』よりこちらの方が好き

  • 法律は詳しくないので、勉強になった。
    推理するというよりは、へーという感じ。
    主人公の家族が、裁判官、弁護士、検察官で、それぞれの立場や考え方がわかって、面白かった。

  • 帯に書かれた二人の枕詞よりも生身の大学生を感じられて逆に良かった!
    「法廷遊戯」ほどのガチガチ感はなく、二人が未完で青臭さがあって新鮮だったな。
    連作短編のそれぞれのタイトルが秀逸で、その中でも安楽椅子探偵ならぬ安楽椅子弁護は特にいい。

  • 大学の法学部生が、自主ゼミ「無法律(=無料法律相談)」に持ち込まれるトラブルを、押しかけ助手とともに法律を武器に解決する連作短編集。

    イメージ的には日常の謎系かなと思いきや、トラブル自体がけっこう深刻。軽やかな語り口とは裏腹に、リベンジポルノや毒親問題、セクハラやカンニング事件など、私たちがよく耳にするワードが頻出する。
    ちょっと奇抜な押しかけ助手の女子にクールな主人公男子、という「あるある」な設定ではあるものの、身近なトラブルを確かな法律知識(千街晶之氏の解説によると、著者は実際にある法律しか小説で扱わないと決めているそう)で事件を解決に導く。

    それぞれの事件を縦糸に、主人公にまつわる過去の出来事や若さゆえの葛藤、モラトリアム感や「幕間」で語られる家族との関係が横糸となり、法律では割り切れない人間の感情が描かれていく。
    一見、「これは解決したのか?」とモヤッとするような結末があったりもするが、そこにこそ、著者の法律との向き合い方が浮かび上がるようでリアルだった。

  • 大学で無法律という団体を運営する古城と法律相談に訪れた戸賀が助手として謎解きに挑む4作からなる短編集

    古城は論理的に物事を解決する能力を持つけど、人の心を察するのが苦手というタイプ。戸賀がその部分を埋め合わせして謎を解いていくというストーリー

    法律という観点から謎や依頼者を救おうとする視点と、法律の限界的な部分を古賀がフォローするという点が良かったです。

    請求の認諾という制度は知りませんでしたので、勉強になりました。

  • Twitterや某動画配信サービスを利用した物など正に現代版推理小説

    大まかな内容としては大学生が法律を元に色々な問題解決をしていく
    大学生ならではのちょっとした日常的な問題から殺人事件絡みの解決まである

    物語の全体的な内容、推理要素は個人的にはちょっと刺さるものではなかった

  • 法廷遊戯を読み法律の奥深さを知り、もっと法律系の小説を読みたいと思い本書を手に取った。
    本書は連作短編集ということになっており、法律の知識を駆使して事件を解決する推理小説である。主な登場人物は、主人公で法律エリート一家に生まれ、現在は法学部4年の古城。大学で無料法律相談所を1人で経営?している。そして、その無料法律相談所に突如現れたのが、後に古城の相棒になる経済学部3年の戸賀。
    戸賀については、その思考の深さと視野の広さには驚いた。一体何者なのか、主人公より法的思考が備わっているのでは?と、所々疑ってしまいたい場面が出てくる。
    続編もあるということで、今すぐにでも読みたいが文庫化してから読むことにする。

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著者プロフィール

1990年岩手県生まれ。東北大学法学部卒業、同大学法科大学院修了。弁護士(ベリーベスト法律事務所、第一東京弁護士会)。本書で第62回メフィスト賞を受賞し、デビュー。他の著書に、『不可逆少年』『原因において自由な物語』『六法推理』『幻告』がある。

「2023年 『法廷遊戯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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