AΩ 超空想科学怪奇譚 (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2023年8月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784041137567

作品紹介・あらすじ

旅客機の墜落事故が発生。
凄惨な事故に生存者は皆無だったが、諸星隼人は一本の腕から再生し蘇った。
奇妙な復活劇の後、異様な事件が隼人の周りで起き始める。
謎の新興宗教「アルファ・オメガ」の台頭、破壊の限りを尽くす大怪獣の出現。
そして巨大な「超人」への変身――宇宙生命体“ガ”によって生まれ変わり人類を救う戦いに身を投じた隼人が直面したのは、血肉にまみれた地獄だった。
科学的見地から描き抜かれた、超SFハード・バトルアクション。

みんなの感想まとめ

壮絶な戦いと独特な世界観が織りなす物語が展開される本作は、旅客機の墜落事故をきっかけに、主人公が宇宙生命体と出会い、地球を脅かす大怪獣との戦闘に身を投じるホラー×ハードSFです。冒頭の凄惨な遺体描写か...

感想・レビュー・書評

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  • ウルトラマンの話かと思いきや・・・

    本作を読む前に我孫子武丸の『修羅の家』を読み、精神的にダメージを受けた後に本作を手にかけたところ、普段乗り物酔いしないのですが高速バスで少し具合が悪くなりました。
    それが冒頭の微候でした:飛行機事故にあった夫の遺体を確認する為に妻の沙織は遺体のある公民館へ向かう・・・
    遺体の描写が途轍もないです・・・
    続いて第一部はとある、宇宙空間に存在するプラズマ生命体の話になります。これだけでも十分興味深い物語です!
    第二部以降は一言で言うと『ウルトラマン』です。
    主人公の名前は『諸星隼人』です(笑)

    小林泰三さんの作品は四作品目になりますが今まで読んだ作品とはテイストがかなり違いました・・・

  • 読んでて苦しい……小林泰三作品はいくつか読んだことがあったけど、ホラーSFというのが私に合わなかった。

    千秋が部屋一面に埋まり存在しているあたりは最高で最悪だった。

  • 角川ホラー文庫で新装版が続々刊行されている小林泰三作品。『玩具修理者』と『人獣細工』に続いて刊行された本作を、前2作に引き続き手に取ってみた。

    原因不明の旅客機墜落事故が発生。生存者は絶望的としか思えない凄惨な事故の中、乗客の男性が1人"蘇る"。そして始まる、地球外生命体らによる、地上を地獄絵図へと変える血肉に塗れた戦い―――。

    血みどろ作家(?)・小林泰三が描く、グログロなウ○トラマン・・・マジでウルト○マン。主人公の宇宙生命体との邂逅とか、主人公の名前とか、"超人"の掛け声とか、まごうことなきウル○ラマン。(あ、某ライダーも入ってるか。)

    特撮映像を想起させる荒唐無稽&血みどろどろなヒーロー活劇を描いたテキストを、ひたすらに味わう作品。それ以上でもそれ以下でもない、きっと。

    あ、宇宙生命体の正体が明かされるシーンは、驚きで思わず声が出てしまった!(・・・や、結局は「それで?」で落ち着いてしまったのだが。。。)

  • 宇宙からの侵略者を宇宙から来た別の生命体と合体して迎え撃つという有名すぎる構図ですが、敵味方双方がいろいろと手加減なしだと、こんな嫌な感じになりますよねって思いながら結構楽しめました。主人公の名前も有名ヒーローの2番手と2番手の組み合わせでオマージュか皮肉だったりするのでしょうか。

  • 407ページで爆笑した、その他にもちょいちょい笑い所はある

  • 序章に当たる『兆候』はかなりグロテスクな描写が続く。
    遺体安置所の描写は御巣鷹山の事件でも参考にしたのだろうか?遺体の状態はともかく人間の様子については「なんだコレ」と思う描写も多い。いくら放心していようとも人間はバカになるわけではない。思考が鈍っても30歳前後の人間が急に反抗期の子供のようにはなるはずがない。
    人間の内的な動きの不自然さに、もしかして著者が若く人生経験の浅い時期の作品なのかと思って経歴を見れば、分別盛りの40歳前後の作品で「うーん」と唸ってしまった。

    直後の『一部』での宇宙人の描写は良いのに、続く『二部』で人間の内面の描写になるとやはり全くダメで、主要登場人の呆けているような頭の回転の鈍さには「何か物語的な理由や意味があるのだろうか?」と疑問に思ってしまうぐらいだった。

    本書はファーストコンタクトものでもあるので、「人間と異種知的生物との相違」や「人間らしさとは」が背面にテーマとして流れていると思っている。
そのため、人間の精神的な内面(あるいは人間らしい外面)と”ただの物質”としての内側、という対比としての克明なグロ描写なら許容できたと思う。しかし、実際には人間の様子があまりにも粗く稚拙で、グロテスクな部分だけを詳細に執拗に描くというアンバランスさで、作品中でのグロ描写の意義を見出せなかった。
    加えて、このグロ描写のせいで食後に本書を読むと腹の中がムカムカしてくる(;読むタイミングを書籍が制限してくる)ことにもだんだんと腹が立ってきて、120ページくらいで「次にグロ描写が出てきたらちゃんと読むのは止めよう」と決めて読み続けた。
    そのため再びグロ描写が現れた160ページくらいからは流し読みとなった。

    流し読みを始めて以降は前半ほど強烈なグロテスクな表現は無かったような気がするが、それはそれで、グロ目的で読んでいる人には物足りなかったのではないかとも思う。

最後まで流してみて、話や文章表現には惹かれる部分もありボチボチ面白いと思うのだが、他の作品も本作同様のグロ描写が含まれているようなので、この著者の作品はもう読むことはないだろう。

  • はじめから終盤までずっとドロドロぐろぐろした描写が続き、時々気分が悪くなりながらも、先の読めない展開が面白く一息に読み終えてしまった。生態のまったく異なる地球外生命体と心が通い合っていく場面がよかった。

  •  童話作家の主人公が宇宙生命体とのコンタクトを経て壮絶な戦いに身を投じることになるホラー×ハードSFで、地球人と宇宙人の生体の違いや大怪獣との戦闘シーン、暗躍する新興宗教団体など複数の要素が絡み合って地上を地獄絵図に変えていくのが恐ろしくも独特の世界観にはまっている自分がいた。例えるならR指定版ウルトラマンといったところかな…

  • 読む人を選ぶ作家さんだと思いますが、私は好きです。
    解説にもあったように、きっと根っこはハードSFの人で、今作も一番印象に残ったのは異星人とその生態の描写。
    前半の展開に比べて、後半少し駆け足でスケールが小さくなった気はしましたが楽しめました。

  • 副題の「超空想科学怪奇譚」が示す通り、リアルとSFが交錯され、これはどっちの世界なんだと頭を抱えることになる。

  • 設定はさすがだが、話はつまらない。

  •  すすめられた作品。人にすすめられた作品は自分では手に取らないから新たな発見がある。なかなかグロテスクな描写が続く。SFは想像力が命だけれどもこういった作品は想像力が高ければ高いほど危ない。そういった意味では私は想像力が高くないので助かった。

  • ウルトラマンとデビルマンを足して二で割ったようなエログロSF。
    面白かったけど、ガの本名が……。

  • SFホラーという自分にとっては新しいジャンルに挑戦。やっぱり得意ジャンルではないことを改めて認識。

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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