縁結び代官 寺西封元 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2023年12月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041137659

作品紹介・あらすじ

幕府御徒組頭の寺西封元は、突然、老中首座の松平定信に呼び出された。ただごとではないと、不安を胸に定信の元へ向かうと、封元は驚くべきことを命じられる。陸奥国白川郡塙の代官になれというのだ。そこは、飢饉で困窮し、民が逃げ出しているという。定信からの信頼に応えるため、封元は代官を引き受けるが、塙の地は赤子が捨てられる絶望の地だった──。苦しむ民のために自らの半生を捧げた、名代官の知られざる感動の物語。

みんなの感想まとめ

人を大切にし、困難な時代に立ち向かう代官の物語が描かれています。江戸時代、松平定信のもとで塙に赴任した寺西封元は、飢饉や圧政に苦しむ民を救うために尽力します。彼は、間引きの禁止や女性の働き口の創出など...

感想・レビュー・書評

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  • 超高速!参勤交代シリーズで有名な土橋さんの、無名の偉人を取り上げた小説。

    江戸時代、松平定信が老中のころ。
    東北は塙という土地に赴任した代官の寺西封元。
    飢饉や前の代官による圧政により荒れた塙を立て直す。何よりも人を大切にした封元のまつりごとだった。
    人としてあるべき徳を説く8箇条。子は不憫、可愛。間引きは厳に禁止。特に働き手となりづらいことから女児が間引きされがちであったから、女児の働き口を作ろうとする。同じ事情で男余りだから他所から女性たちを迎えてともに働く場を作る。
    長谷川平蔵の人足寄せ場から普請上手の元罪人を招聘し、工事の棟梁とするなど、罪を憎んで人を憎まず、更生の心を信じて託す。人としてかくありたいと願う人柄そのもの。封元はとにかく無私でひたすら人々に働きかけてきた。
    やがて幕府の中で出世もしたが、撫育した塙に帰り民に寄り添った。封元の受け持ちは十四万石にも及んだそうだ。こんな人がいたのかと驚いた。
    隠れた偉人をまた知った。感謝。

  • 代官とは時代劇の悪役と決まっているけど、人の道に外れない正しい道を教えてくれる封元がいたとは、実際に存在して塙を治める、いわきに川俣に桑折に 馴染みの場所が出てきて嬉しいしかない。最後に訴状の事まで出てきて なんてしっかり描いてくれるんだと土橋章宏さんには感謝します。成人したお元も良い キックバックをしている国会議員も何の為に政治をするのか、源助と同じく泣いて心を洗い流せって事。塙に秋のダリアを見に行ったし、こんにゃく饅頭食べたし、こんにゃく旨いし 三宝よし。道の駅でダリアソフトクリームを食べたけどダリアの根って毒らしい んで聞いたらダリアの色だけだって、ふっ

  • 202312/

  • 途中迄は文句なく面白かったのに、ラスト近く
    部下の賄賂の着服以降、物凄い駆け足で進んで行った
    上下巻になっても良いから、その辺もう少し丁寧に書いて欲しい

  • 寺西封元が立ち行かなくなった塙の村を代官となって立て直すその手立てが見事に尽きる。間引く子どもを助け仕事を作り他所から遊女を連れてきて縁をなす。今で言う福祉に力を注ぎ、みんなで助け合って子育てをし、他所で捨てられた子供も引き取る。金儲けも無策ではなく商人に貸して利子で子育て費用を捻出する。実在の人物とは驚いた。その人柄がたくさんの農民を救ったのだ。

  • 少子化対策、農村再興など現代的なテーマかと思いきや、実在の人物を描いた物語なんですね。びっくり。文体は読みやすくて一気読み可能でした。

  • 歴史の中には、まだまだ知られていない偉人が、大勢埋もれいるのだろうな。以前読んだ「いも殿さま」といい、この「縁結び代官」といい、こんな作品に出会えたことは、もの凄い幸運である。まさに、「本読み」冥利に尽きる。

  • 私には大変読みやすい書でした。福島へ行って巡礼したくなります。読みおわってネットでも色々調べました。と言っても定信が凄腕と思う

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。2011年「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞を受賞し、同名映画は第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第57回ブルーリボン賞作品賞を受賞。さらに同名の小説で作家デビューを果たす。他の著書に『幕末まらそん侍』『超高速!参勤交代 リターンズ』『引っ越し大名三千里』『スマイリング』『チャップリン暗殺指令』など。

「2022年 『決戦!賤ヶ岳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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