准教授・高槻彰良の推察10 帰る家は何処に (10) (角川文庫)
- KADOKAWA (2024年3月22日発売)
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感想 : 68件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041137949
作品紹介・あらすじ
青和大学の夏休み。
他の学生たちが就活関連で慌ただしそうにする中、
尚哉は遠山の事務所でバイトをすることになる。
そんな折、高槻のもとをフリーライターの飯沼が訪れた。
行方不明の男子高校生が遺体で発見された事件について、話があるという。
猟奇的なその事件は、高槻の過去の因縁につながりがありそうで……。
他、都市伝説「ひきこさん」と事故物件の物語に、掌編2編も収録。
高槻の過去に迫る民俗学ミステリ第10弾!
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
テーマは、過去の因縁と向き合うことで成長していくキャラクターたちの姿です。主人公の尚哉は、夏休みを有意義に過ごしながら、心の強さを増していきます。物語は猟奇的な事件を通じて高槻の過去と結びつき、緊張感...
感想・レビュー・書評
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extraがあることで、本編の裏側が知れてよかった。高槻母とゴシップ記者飯沼。どちらも本編では少し受付けなかったけど、別側面を見ることでその人なりの考えがわかるので。2人とも辛いんだなぁと。
将来について考え遠山の事務所でバイトをしたりと夏休みを有意義に過ごしている尚哉が前向きに強くなった。
本編2作目は酷い事件。異捜の林原も絡んで今後どう高槻&尚哉と関わってくるのか楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心拍数上がる一冊。
思わず頬が緩む幕開けシーンににっこり。
相変わらず心地よい時間が流れていて安心感いっぱい。
今作は至るところで心拍数が上がったかも。
怪異であったり、"もう一人"の存在であったり。
特に第二章は猟奇的な殺人事件とアキラ先生の過去との絡み、展開に随所でドキドキ。そこに比例するかのようにせつなさも込み上げてくるのがなんとも言えない。
アキラ先生と尚哉君の向き合う強さと覚悟もギュッと伝わってきた。
けれど"代償"が意味するものが怖い。
extra2篇はしんみり。
おまけのショートストーリーは難波君の魅力満開。 -
シリーズ第10弾です!
再読。audibleにて。
本編2編と番外編2編。
主人公たちの謎に迫るお話はなし。
番外編は珍しく高槻の母の話しと飯沼の話し。
高槻の母の話しの中で幸せになるには代償を払わなくてはいけないという、高槻の祖父の話はきになる。
最終的に高槻の謎に繋がるのかなぁと思っていたんですけど‥。
飯沼は出て来た時はこんなに引っ張られて、番外編の主人公になるとは思われなかった存在。
迷惑な人だけど、悪いだけの人ではないらしい。
今後も何らか関わってくるのかなぁ? -
「僕はそろそろ、自分の過去にちゃんと向き合わないといけない」
行方不明の男子高校生が遺体で発見された。失踪した状況や遺体の状態には、高槻の過去に類似したものがあるらしく──。
また、都市伝説『ひきこさん』と事故物件の物語や、ドラマのピースを埋める掌編たちも収録した民俗学ミステリシリーズ第10弾!
『ミナシの家』
高槻ゼミで『ひきこさん』についての発表を聞いた深町たち。その後、高槻のもとへ依頼が入った。大学生・園部秀一たちは『ミナシの家』と呼ばれる事故物件で夜を明かそうとしていた。すると、園部は黒い影の女と目が合ってしまい、そこから幽霊を見てしまうようになって──。
ゼミでの『ひきこさん』にまつわる発表がまず面白かった。ツッコまれ方がゼミだなあって身につまされる。口伝ではなくネット発だからこそ、話は思わぬ広がりを見せる。本名のアナグラムなんてよく考えてるなあって感心した。ひきこもりという社会的要素を、古典的なキャラクターに上書きしているのも興味深い。なぜ女性の怪異は背が高いのか?の意味合いが怪談の構成だけではなく、高槻と母・清花(さやか)の関係性にも還元されていくのが上手い。
園部から依頼された事故物件・ミナシの家での泊まり込み調査も読んでいてゾクゾクした。ぼくだったら怖くて行けない(笑) 過去の記憶と現在の情報がもたらした影の正体。やっぱり幽霊より人の方が怖いのでは?いや、どっちも怖い!最後に、江戸時代中期の随筆、根岸鎮衛(やすもり)『耳嚢(みみぶくろ)』は、とっても、えっちだということだけ覚えて帰ってほしい。
『消えた少年』
青和大学の夏休み。深町は遠山の事務所でバイトをすることに。その一方で、高槻のもとをフリーライターの飯沼が訪れた。行方不明だった男子高校生・相原塔矢が遺体で発見された事件。そこには高槻の過去との繋がりを予感させるものがあって──。
2ヶ月前に失踪した塔矢。玄関に靴は残され、見つかった遺体には背中の皮膚を剥がされた痕があったという。その事実を確認するため、高槻と深町は個人的に調査を始める。真相は早めに察したけれど、その想定以上に闇が深い案件で怖すぎた。さらに、高槻と清花の対面というイベントもあって、息するのを忘れる緊張感。そこから手がかりを得たのは、やっぱりあの人物がやらかしてるんだろうなってこと。彰良が代償だったとして、何を手にしたのかはよくわからないが──。
塔矢のことを気にかけ続けていた飯沼の思いにも心を打たれた。遠山が深町を思いやる漢気もいいよね。いろんな人間の二面性を知る物語に仕上がっている。それはもう一人の彰良にも言えることで──。彰良のことで代償を払うとしたら、代償を払わせた人間だろうなあ。高槻って高憑き(天狗)なのかな?とか、いろいろ考えちゃうね。 -
2024年3月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ10作目。ミナシの家、消えた少年、extra:花占い、向かいの家の猫の話、の連作短編2つと超短編2つ。2編ともに高槻が自らの謎に迫ろうとし、深町がそれをしっかりサポートするというちょっとしたバディもののような展開が楽しい。異捜も登場する割には、足踏みしているようなじれったい進み方が面白くない。次巻に期待。
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Amazonオーディブルで聴いた。
配信を心待ちにしてました!
オーディブルの朗読、すごく良いよ。高槻も深町も佐々倉も難波もみんなピッタリ。
朗読してるのは1人なので、感心するよねぇ。
そろそろ高槻の過去も明らかになるのかな。
祖父が絡んできそうだね〜??
祖父が高槻を何かの代償にしてたら、だいぶ地獄だけど…。 -
尚哉くんが心開いていくにつれて人に頼ることや感情を表す大切さを教えてくれる。
そして社会人になったら自立し適応しなくてはいけない葛藤にがんばれと応援したくなる。
でも大学生のままでいて高槻教授とのやりとりを続けて欲しい気持ちもある。
のめり込んでしまっている2人の関係。。 -
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やっぱりこのシリーズ面白い。
そしてやっぱり難波くんいいやつ!!
彰良と母親の再会が辛かったなぁ。
母親は本当に昔から少女みたいな人で、受け入れられななかったんだなぁと。
彰良が自分の謎に近づくにつれ、面白くなってくるけど同時に切なさがます気がする。 -
高槻先生の過去もだんだん近づいてきている、、、
母親とのあの邂逅は辛かった。
母親目線での過去が見えて、次は父親目線だろうか。
知りたいけれど、色々なことが明らかになる時は、このシリーズが終わってしまう日だろうか、、、
ミナシの家の結末、ああでよかった。
消えた少年は、なんとも切ない。
ああ、もう、本当に、、、
それにしても、確かにあれは保護者チームの胃が痛くもなるw
今回で、夏樹のイメージもだいぶよくなったかな。
『あこがれ』よりのイメージになってきてよかったねー。その分、あの人の凶悪さが際立った感がある。
さて、次は、また色んな事が動くはず。
早く読みたい! -
シリーズ第10弾!
「ミナシの家」「消えた少年」「extra 花占い」
「extra 向かいの家の猫の話」
「SS 俺の友達の地味メガネくん2.5」4編+1編収録
和やかムードで始まった時ほど、心に受ける
ダメージは大きいのか?と学習した。
彰良クンには、本当に自重してもらいたい。
今回は、尚哉や佐々倉もマジで焦った事でしょう。
こっちの胃袋がヤバかったわよ(-。-;)
そして林原も慌てたでしょうね。
澤村御影さんは、高槻先生を精神的に攻撃してます?
お母さんの壊れっぷりが酷くて、比例するように
高槻先生がダメージを喰らってます。
それはそれで、心が痛いです(T□T) -
今回は人間怖いですね。と、初心に戻った感じ。面白かったです。
民俗学的講義・発表も相変わらず興味深い。
深町くんは遠山さんのとこでバイトをはじめました。1年のころには考えられないくらいちゃんと人と関われててよかったね、と甥っ子を見守る気持ちになる。遠山さんが深町くんのこと可愛がっててそこもよき。ゴシップ記者の飯沼さんは、人間の側面ってひとつだけじゃない、の代表的例。Extra辛かった…。悲しい…。。あと深町と難波の友情に拍手!ほんっと難波いいやつ! -
怪異怖くてちょっと参ってたので、今回は箸休めになりました。
遠山さんにまで胃に穴があきそうだよ‥と心配しています。 -
このシリーズも第10弾、EXも含めると全12冊目を数える人気作で大好きな作品。
アキラ先生や尚哉、健ちゃん、みんな大好きだけど、イチオシはなんと言っても林原夏樹くん!彼は他作『憧れの作家は人間じゃありませんでした』シリーズの主要人物の1人として登場するキャラクターだけど、彼がほんと素敵キャラなのです!(話それました……。)
エピソードは2つだったけど、少しづつ少しづつアキラ先生が過去と対峙して……とクライマックスに近づいている感じでページをめくる毎に話に惹き込まれた。次作も楽しみ!!
ちなみに……、憧れの作家シリーズは全力でオススメ作品なのです!笑。 -
第1章と第2章、それぞれ分離した話かと思いきや今回のタイトルで結びついていたのが印象的。
特に第2章の、お互いの行動や気持ちがすこしずつすれ違って不幸が起こる展開が切ない。
しかし、ずっと嫌な奴だと思っていた(事実そうだが)、飯沼の心情が分かると、普段が嫌な奴なだけに、逆に心にきゅっと来るものがある。
彼はもう少し話し合えれば―――というか怪異に巻き込まれれば(酷)、高槻先生たちの味方側になってくれそうだけど、性格的に相性悪そうでもあるな、と思いつつ、飯沼の好感度が私の中でちょっと上がった回でした。 -
尚哉がとうとう院へ進学を決意。まだまだ高槻とのコンビは解消されないみたいで嬉しい。
入学当初はマイナスの塊だった尚哉がふとした一行で前向きになっていくのが分かる。
だんだんと「孤独」じゃなくなっていくのは嬉しいけど、本当に呪いは打ち破れるのかなぁ。
著者プロフィール
澤村御影の作品
