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Amazon.co.jp ・本 (616ページ) / ISBN・EAN: 9784041139806
作品紹介・あらすじ
その日、共謀罪による初めての容疑者が逮捕されようとしていた。動いたのは警視庁組織犯罪対策部。標的は、大手自動車メーカー〈ユシマ〉の若い非正規工員・矢上達也、脇隼人、秋山宏典、泉原順平。四人は完璧な監視下にあり、身柄確保は確実と思われた。ところが突如発生した火災の混乱に乗じて四人は逃亡する。誰かが彼らに警察の動きを伝えたのだ。所轄の刑事・薮下は、この逮捕劇には裏があると読んで独自に捜査を開始。一方、散り散りに逃亡した四人は、ひとつの場所を目指していた。千葉県の笛ヶ浜にある〈夏の家〉だ。そこで過ごした夏期休暇こそが、すべての発端だった――。
自分の生きる社会はもちろん、自分の人生も自分で思うようにはできない。見知らぬ多くの人々の行為や思惑が作用し合って現実が動いていく。だからこそ、それぞれが最善を尽くすほかないのだ。共謀罪始動の真相を追う薮下。この国をもはや沈みゆく船と考え、超法規的な手段で一変させようと試みるキャリア官僚。心を病んだ小学生時代の友人を見舞っては、噛み合わない会話を続ける日夏康章。怒りと欲望、信頼と打算、野心と矜持。それぞれの思いが交錯する。逃亡のさなか、四人が決意した最後の実力行使の手段とは――。
最注目作家・太田愛が描く、瑞々しくも切実な希望と成長の社会派青春群像劇。第26回大藪春彦賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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わたしにも。あなたにも。全労働者に送る、圧巻の感動長編。
労働問題をメインに、現代社会の歪みを糾弾する社会派サスペンス群像小説であり、令和日本の『資本論』。
搾取され続ける「力なき者たち」の叫びに胸を熱くし、政治家、公安警察から労働者まで敵味方入り乱れる展開に手に汗を握る。
私たちと同じ「力なき者たち」が声を上げる。
その勇気がもたらしたこの結末を、あなたはどう感じるだろうか。
知ることから始めましょう。この作品には私たちが知るべき大切なことが詰まっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
96年ごろだったと記憶しているが、私の所属している労働組合で学習会があった。題は『日経連「新時代の日本的経営」について』。前年に出た日経連のレポートを批判的に読み込む内容だった。
これからの日本の労働者を3種類に分けるというのだ。一部のエリートと、多くのヒラ社員と、もっと多くの直ぐにクビを切れる非正規社員に分ける。終身雇用制は無くして、能力型雇用制に切り替えるというものだった。当時、男は全員が正社員で、先ず全員がいい歳になれば、長時間労働だけど5〜600万円ほどの年収は稼げていた時代だった。従業員の半分以上が非正規になるなんて、この給料が下がってゆくなんて、そんなことは想像もできなかった時代だった。それでも、その後に出てきた派遣法の自由化や能力給人事制度の提案に私たちがいち早く反対に回ったのはそういう経緯があったからだ。知は力なのである。反対に言えば、どうして法案がこうもスルスルと通ってゆくのか。メディアは、わかっていて大企業に寄り添って報道していると憤ったものだ。派遣切りが横行した時は、こんな風に「予見」は「実現」するのか!と身震いした。
この小説では、日経連レポートこそは出てこないが、この20数年間の労働環境の変化と、その基礎となる日本人の人権意識の希薄さが、まるで教科書のように紹介されている。
それらを説明する上で必要だったのだろう。政治家代表として与党幹事長、財界をを描くために超大企業の社長、一部のエリートを代表するものとして公安の課長、あるいは副社長、事件を起こさないと面白くないから警視庁組織犯罪対策部.課長、万年ヒラの刑事、「多くのヒラ社員」を代表して大企業の工場長、そして非正規社員として派遣工、期間工などを、「冒頭」に登場させている。それら全員が登場するに相応しい事件とは何か?
著者は共謀罪を選んだ。戦後日本で初めて大々的に報道される共謀罪の適用。実際それがあるから、私は最後まで読もうと思った。意図は一応成功している。どう読んでも、一章を読む限りでは、〈テロ等準備罪〉が4人の主人公たちに適用される雰囲気はない。どうなるのか?
しかし、著者の意図はわかるが、この設定自体が〈無理筋〉だったと私は思う。ツッコミどころが多くあった。
そして、國木田さんほどは経験や知識は持ってないけれども、私も長い間労働相談員をボランティアでやっている。
マシマは、政治家も動かせる大企業なのに、あんなあからさまな労働法違反をやっちゃダメ。実際にはお抱え社労士と相談しながらもっと巧妙なやり方をしている。実際には中小企業の中で、あのようなあからさまに過酷で、陰湿な労働環境があるのだと思う。
確かに、4人の奮闘は、(あり得ない嫌疑については脇に置くとしても)賞賛に値するものだった。1人から入れる労組に入って、労働条件の改善を勝ち取る手段もあるけれども、困難だけれども、自ら労組を結成して全体の労働環境を変えないと、解決しないことは多い。団結こそが力、(突入経緯に少し疑問は残るけど)ストライキが武器、団交こそが主戦場なのだ。
2024年3月14日読了
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感想のレベルが高すぎて、感想に圧倒されました。。。
流石です。やっぱり天才です。
あ、ひまわりめろんさんも天才です( ̄▽ ̄)
同じ...感想のレベルが高すぎて、感想に圧倒されました。。。
流石です。やっぱり天才です。
あ、ひまわりめろんさんも天才です( ̄▽ ̄)
同じ本なのに、ここまで感想のレベルが違うと、私なんかが読んでしまってごめんなさいと謝罪したくなります(^_^;)2024/03/18 -
bmakiさん、コメントありがとうございます♪
だ、か、ら、「天才」はやめてください(^^;)。
私は単に、斜め方向からのレビューが好きなだ...bmakiさん、コメントありがとうございます♪
だ、か、ら、「天才」はやめてください(^^;)。
私は単に、斜め方向からのレビューが好きなだけです。
それにひまわりめろんさんのコメント欄に、得意分野なので、去年「解説レビュー」を書くと約束したので、ついそっち方面に偏ってしまいました♪2024/03/18
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太田愛さん著「未明の砦」大藪春彦賞受賞作品。
作品紹介で「瑞々しくも切実な希望と成長の社会派青春群像劇」とあったが正にその通りの作品。誰が考えたのか分からないが、最近感想を書き残しているからこういう短文でしっかりと趣旨を伝えるコピーが書ける人が凄いといきなり関心してしまった。
大手自動車メーカー「ユシマ」で働く非正規雇用の労働者である物語の主軸の4人が親密にしていた人物が過労死でこの世を去る。その事実の隠蔽と死後の労災等の不遇さの不満から職場環境と雇用形態に関して改善を求めるため労働組合を作り会社に意義申し立てをする。その中でユシマの役員、社員、正規雇用者達との争い、同じ境遇なのに平穏さを乱す行為と受けとる労働者達もいて一筋縄にはいかず、終いには警察や政治家達も巻き込み刑事事件にまで発展。
今尚続く労働制度の闇と格差社会の現実の2軸が見事に深く絡まった作品だった。
成立に賛否が割れ、長い間議論が続いてきた共謀罪やテロ等準備罪等の成立間もない犯罪も作品に取り込み、その辺りも作者は疑問をぶつけているのか?とも感じさせられた。
この作品の素晴らしいと思わされた所が、皆が現状の体制と会社の方針に対して心のどこかで引っ掛かりを覚えつつも自分の立場と境遇から目をそらすこともできず、自らの本当の真意を繰り返す様に自問自答している所。その誰もがの次の一歩、次の展開が気になり夢中で読んだ。圧巻の600頁の超大作だった。
「未明の砦」ここから皆が納得できる労働条件、労働環境が皆の手で作られていくであろうその未来を読み取れた。
読み応え満点の作品だった。 -
さすが、刑事ドラマなどの脚本を手掛けていた太田愛さん。場面の切り替わりや話の持っていき方が見事で、どんどん前のめりになっている自分に気付きます。
非正規職員として自動車工場で働く4人の若者が労働組合を作って、自分たちの権利、人間としての尊厳を勝ち取ろうと、組織そして国家に立ち向かっていく物語。
まず、非正規雇用の4人の若者たちが想像以上に貧しいというところに驚きました。そして、こんなものだと達観しています。でもこれは皆それぞれ、そうならざるを得ない理由があって、ただの無気力ではないのです。
ある年の夏、4人は自分たちを導いてくれる年長者に出会い急速に変わっていく。学ぶことで、自分達がどれだけ権利を奪われていたのかを知る。
たびたび議論になる何のために勉強するのか?という問いにスパーンと答えを投げてもらったような気がします。
地位やお金がなくても知識があれば闘える。逆に知識がなければ自分達が奪われていることにも気付かない。知識は武器になる。
そして、闘っても勝てる見込みがないからと初めから闘うことを放棄してはダメだということをこの作品から教えられました。勝ちたいならば、まずは土俵に立つこと。全てはそこから始まる。
波風を立てずに謙虚に生きることが美徳とされている日本人には、ガツンとくるテーマでした。
まずは選挙に行こう!そう思います。
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★5 彼ら生き様に痺れる!ブラック企業の非正規社員が、仲間との出会いから変わっていき… #未明の砦
■あらすじ
非正規社員として自動車工場に勤務する若き四人の男性たち。彼らはわずかな給料しかもらえないのに、恐ろしくブラックな環境で日々働き続けていた。
ある日長年勤めていた先輩が、工場で過労死してしまう。彼らは働き方を変えさせるべく立ち上がるが、テロ行為を目論んでいると警察からとして追われることになり…
■きっと読みたくなるレビュー
いつまでたっても高度成長期の成功にしがみつき、もはや外国から後れを取っている我が国。力をもった者は、間違った理想や欲望と保身だけしか考えずに、弱い者を押しつけていく。弱い者はさらに弱い者を叩き、なんとか自分だけは生き抜けるように精神のバランスをとる。
元気のない日本、格差社会の歪んだ現実、もはや戦前の戻ってしまった狂乱の現代を描いた社会派小説です。
胸が締め付けられるんです…
私は胸に刺さったシーンや会話には付箋を付けながら読んでいるのですが、本書の場合は大量に付箋がつけられました。読めば読むほど力が入ってしまい、完全に物語に引き込まれてしまいましたよ。
非正規社員として工場につとめる若い主人公たち…底辺で這いずり回る人たちの思考があまりにもリアル。ただ生活することに必死で、いまの環境に疑問を持たない。情報や環境に流され、常に諦めながら生きているのです。
それに対して、上級国民たちの横暴があまりにも酷い。経営者、政治家、警察官僚。たぶん現実と比べて、中らずと雖も遠からずなんですよね。マジで笑えない。
そして本書で綴られる我が国日本の経済データは、本当に目をそむけたくなります。頼むから経済が安定するように、戦略を持った政治と行政をして欲しいものです。
本作で一番の読みどころは、非正規の彼らが成長していく姿です。これまで戦ってこなかった者たちが、人との出会いや別れがきっかけで立ち上がっていく。これが痺れるんです。
本書引用:
強い者と戦うことなど意味はあるのか?我々は勝つと分かっている勝負なんてできない、まず勝負の場に立つことだ。
カッコイイーーーーー、こんなまっすぐで力強い台詞を、胸を張って言えるような生き方をしてみたいものです。
■きっと共感できる書評
私も若い頃、人生がうまくいかずに必死に生活していた頃を思い出してしまいました。本書の彼らと、なんら変わらない。
・気がついたら周りよりもレベルの低い生活をして、欲しいものも買えない。
・人とコミュニケーションをとるのが臆病になり、人間関係が広がっていかない。
・好きな女性ができても、自らの人生の将来性に疑問があるため、発展的な付き合いができない。
・自己研鑽より、なんとか今日を生きることしかできず、成長やキャリアアップまで頭が回らない。
それでもなんとか前向きな人生に変えられたのは、一緒に働いていた良い仲間がいたおかげでした。
冗談を言いながらも励ましてくれた友人。学習すべきスキルを教えてくれたり、進むべき方向を背中で示してくれた先輩。能力も学歴もない私に責任のある立場を任せてくれた上司。私にとって、彼らに出会えたことが、なによりの宝だったのです。 -
犯罪者シリーズがめちゃくちゃよかったので
こちらを借りてきましたが
またまたすごい作品と出会ってしまいました!!
分厚い一冊でしたが、どのページにも無駄がない。隅々までしっかり読むことになりちょっと時間はかかりますが、とても充実した時間を過ごせました。この余韻が最高(*´꒳`*)
最初こそどんどん場面が変わっていき
誰が誰だっけ?と混乱してましたが
事件の全貌が少しずつ明らかになると
このあとどうなってしまうのかと
読む手が止まりませんでした
この本を読んで知ったことがたくさんありました。いや、ひとつひとつは知っていたけどこの本を読むことで繋がり、どういうことか理解させてもらいました
読んでいると焦りのような物を感じます。
このままで日本はどうなっていくんだろうと、、、。
世界と比較しても日本がいかに労働者を消耗品と考えているかがわかります、、、
大量の参考文献でもわかりますが
かなりしっかりした内容で
分厚さに躊躇してしまうかもしれませんが
是非いろんな人に手に取って欲しいです
それか映像化でもいい
声を上げなければ変わらないということが
いろんな人に届いて欲しい。
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未明の砦も面白かったですよね〜
読ませますよね〜
映像化したら 四人の青年たちを誰にするか考えなければ!未明の砦も面白かったですよね〜
読ませますよね〜
映像化したら 四人の青年たちを誰にするか考えなければ!2025/05/05 -
2025/05/06
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遅れましたが、
私もこの作品、映像化してほしいです(*^^*)
太田愛さんの作品、どれも読ませてくれますよねぇ〜♪遅れましたが、
私もこの作品、映像化してほしいです(*^^*)
太田愛さんの作品、どれも読ませてくれますよねぇ〜♪2025/05/07
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太田さんと言えば、やっぱり骨太社会派小説!
この作品も「犯罪者」シリーズ同様、めっちゃ読み応えある作品だった。
テーマは「労働問題」。
大手自動車メーカーに勤める非正規雇用の4人がある事をきっかけに、会社の闇を暴き、労働者に対する権利と保障を求めて闘うといったストーリー。
なんだかちょっと池井戸さんっぽい感じ。
行き過ぎた過剰労働。
同じ仕事をしていても、卑下され非人間的扱いを受ける期間工員たち。
読んでると恐ろしくなる。
最近は働き方改革の推進によって、表向き職場環境が改善されつつあるかの様だけど、まだまだこういう劣悪な企業も少なからずあるんだろうな。
いつのまにか4人に愛着が湧いてしまった〜。
下っ端の個人が声を上げて会社に物申すなんてなかなか出来ない事で、成り行きとはいえ闘う4人をめっちゃ応援しながら読んでた。
最後の方はハラハラドキドキだったな〜。
知らなかった事も多く面白かった。
ただ、登場人物めっちゃ多すぎてなかなか把握できず、1度では理解できずもう一回読み直すはめになってしまった。
これ、最初からメモしてちょっとまとめながら読むのがオススメです。_φ(・_・
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ゆきさ〜ん、こんばんは(^-^)/
わ、思い出させちゃいましたね〜!笑笑
天上の葦は上下巻だから、なかなか気合いが入るかも> <♡
しんさ...ゆきさ〜ん、こんばんは(^-^)/
わ、思い出させちゃいましたね〜!笑笑
天上の葦は上下巻だから、なかなか気合いが入るかも> <♡
しんさま、ウザいとかもメモってましたね〜笑
ゆきさんも、あんなに丁寧なレビュー書かれるのにメモとかとらないんですね〜( °o°)
私も自分の本だと付箋使ったりもしますが、図書館本が多いと剥がすの面倒で、、σ(^_^;)
あ〜頭鍛えて記憶力よくなりたいな〜(__)
スキャンですか〜!それが一番手っ取り早いかも笑2024/08/22 -
あいちゃ〜ん♡♡
ごめんなさ〜〜い!私、よりによってあいちゃんの投稿見逃してる〜(。>_<。)
何の本か、ほんとに楽しみに待ってたのに〜〜
...あいちゃ〜ん♡♡
ごめんなさ〜〜い!私、よりによってあいちゃんの投稿見逃してる〜(。>_<。)
何の本か、ほんとに楽しみに待ってたのに〜〜
今頃気づいてごめんね(。>ㅅ<。)sorry…
太田さん人気だよね〜!
あいちゃんは「幻夏」読んだんだね♪
冤罪の話でせつなかったよね〜( ᐪ꒳ᐪ )
太田さんは人物描写がめっちゃ丁寧だし、いい作品多いけど、どの本も分厚い〜〜笑
たしかに暑い夏に、長編で熱のこもった作品は読みにくいかも笑笑
2024/08/22 -
しんさまー♪
私も図書館いつもギリギリでレビューあげる前に返す事が多いです〜ε=\(;´□`)/
パシャっと手っ取り早いですね(*≧▽≦)bしんさまー♪
私も図書館いつもギリギリでレビューあげる前に返す事が多いです〜ε=\(;´□`)/
パシャっと手っ取り早いですね(*≧▽≦)b2024/08/22
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「それでまず決めたわけだ。いい労働者になろうって」
はい、太田愛さん『未明の砦』ですよ!
以前読んだ『天上の葦』がめちゃくちゃ面白くずっと気になる作家さんだったんですが、三部作の最後を一番最初に読んでしまうという致命的なミスを犯してしまったがために、『犯罪者』は常に読みたいリストの上位にありながらなんとなく後回しにされ続けていた太田愛さんですよ
でもなんか普通に借りれたんで
まあまあの新刊で人気作なのに図書館行ったら普通にあったんで借りて来ました
あれか?うちの地域は新刊は購入して図書館がすぐ新刊を配架してしまうことに一石を投じる派の人たちばっかなのか?
だとしたらなんかすみません
はい、本編!
まさしく太田愛さんの「怒り」が詰まった傑作でしたね
全ての文章の最後に怒りマークが付いてるようなそんな物語でした
冒頭のセリフは最終盤で主人公の青年たちのひとりが発するセリフなんですが
彼らが苦悶の末に辿り着いた「いい労働者」と利益を搾取し続ける一握りの老人たちが考える「いい労働者」の間に埋めようのない溝があって
そんなところにも登場人物たちの「怒り」、太田愛さんの「怒り」が向けられているように感じ、自分もなんだか体が熱くなりました
だけどそんな熱さも少し時間がたてばシュッと消えちゃうのも日本人なんだよなぁ〜って思ったり
うん、なんかすみません
それにしても驚愕すべきは太田愛さんの「噛み砕き力」です
『天上の葦』のときもそうだったんですが、とにかく情報量が多い!そしてなんだか難しい!
だけど難しいことを分かりやすく伝える
しかもそれを(これがとても大事なんだけど)物語の邪魔をしないで伝える
この物事を噛み砕いてやさしくする技術がすごい!
大人気の塾講師か!っていう
あれ?なんかこの例え違う?
なんかすみません-
2023/11/16
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あれだ、太田愛なんて普段読まないから油断していたら、これは私が読んで解説を書かなくてはいけないヤツだ、と気がついて予約したのが10月1日、そ...あれだ、太田愛なんて普段読まないから油断していたら、これは私が読んで解説を書かなくてはいけないヤツだ、と気がついて予約したのが10月1日、それでも現在順番待ち7番目。これは来年2-3月にくるというヤツ。我が日本一の図書館借り出し数を誇るシステムではそうなっている。ざんねんだ。ツッコミを入れられない。2023/11/18 -
2023/11/18
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ブクログのレビュアーさんたちから高い評価を受けていたので、気になって本作を手に取りました。ブラック企業と若者たちの闘いを描いた作品であり、非常にメッセージ性の強い作品だったように感じました。
本作は公安警察が若者4人の確保に向かうところから始まります。その若者たちにかけられた容疑は、共謀罪。共謀罪とは、テロや暴力活動を未然に防ぐ目的で、危険因子を捕まえる際に発令する罪状とのこと。そんな珍しい罪状が通った背景には、大手企業の思惑があって…というような展開。
ストーリー構成としては物語の発端から、主人公たちの努力や感情を揺さぶるような出来事、そして主人公たちが決起するまでが丁寧に描かれており、読み応えのある作品だったと思います。内容に関しては、労働組合や法律等も出てくるので、読み込もうとすると難しくはなるのですが、ストーリー展開だけを追っても十分理解できるのかなと個人的には思いました。
私も大手メーカーの工場に勤めている若手社員であり、さすがに工場の稼働状況や労働環境はここまで劣悪ではないのですが、大手の工場現場の風潮とか企業のカラーに関してはすごく共感できました。 -
読むのを楽しみにしていた一冊…すごかったぁ!600ページ越えの超大作…読み応え充分!さすが、太田愛さんです。読み終えるまでに日数を要しましたが、読めて本当によかった~ヒボさん、読めました(*^^)v
この作品は、大手自動車メーカー勤務の非正規工員の4人が労働環境の改善を求めて、様々な人たちからの協力も得ながら行動を起こすストーリー…。それはこの4人のみならず、雇用形態に関わらず多くの労働者、そして経営者サイドや政治家、警察組織も巻き込む大きなうねりとなっていく…。
もう…ぜひぜひ映像化をお願いしたい!ドラマでも、映画でもいいので…!!今の環境がたとえ劣悪なもので不満があったとしても、声に出さなきゃ、行動しなきゃ伝わらない…。そういえば…池袋の西武でストライキしたのは、先月のことだったかな…街頭インタビューでストライキのことを全く知らない世代もいて、逆にびっくりしたりもして(あ…年バレる(;'∀'))。この作品を読んで、みんなが同じ方向を向いて同じ目的のために一致団結する姿に、心が揺さぶられました。-
1Q84O1さん、こんばんは(^O^)/
ですよねぇ…やっぱ、知らないんだぁ(・・;)
若いっていいなぁ~!
そうですよ、私のこと...1Q84O1さん、こんばんは(^O^)/
ですよねぇ…やっぱ、知らないんだぁ(・・;)
若いっていいなぁ~!
そうですよ、私のことはこれ以上は、詮索禁止っ(^_-)-☆2023/09/24 -
私の元いた職場は闘う労組だったんで、しかも私は中執だったんで、ストライキは何度も「やり」ました♪
交通止めるとか、大規模なストライキだけがス...私の元いた職場は闘う労組だったんで、しかも私は中執だったんで、ストライキは何度も「やり」ました♪
交通止めるとか、大規模なストライキだけがストライキじゃない。いろいろあるんですよ。2023/09/26 -
kuma0504さん、おはようございます(^^)
そうなんですね!
kuma0504さんは何度もストライキをやったことがある!!
スゴ...kuma0504さん、おはようございます(^^)
そうなんですね!
kuma0504さんは何度もストライキをやったことがある!!
スゴイっ!!!
私は、ストライキは傍観していたほうなので…
でも、以前は熱いストライキ展開してましたよね!
最近はめっきり聞かなくなって、
先月西武デパートのニュースがあって、ちょっと懐かしくなり、
さらに、この作品を読めたので興味を持てるようになりました。2023/09/26
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労働環境をめぐる社会派ストーリー
大好物です!
いつか、絶対に読みますよ(*^^*)
ヒボさん、ありがとうございます!労働環境をめぐる社会派ストーリー
大好物です!
いつか、絶対に読みますよ(*^^*)
ヒボさん、ありがとうございます!2023/08/06 -
かなさん、おはようございます♪
朝起きてから少しレビューも追加してみました。
本書の内容に触れるというよりは、まさに私の感じる事って感じ...かなさん、おはようございます♪
朝起きてから少しレビューも追加してみました。
本書の内容に触れるというよりは、まさに私の感じる事って感じで、少し熱くなっちゃいました。
ただ考えれば考える程、思う事は際限なく出てくる感じで...^^;
大作ですが、是非手にしてみてください。2023/08/06 -
ヒボさん、こんばんは!
うんうん、そうだよねって思いながら
追加されたレビューも読みました。
今の社会問題を赤裸々に描き、
読者に問...ヒボさん、こんばんは!
うんうん、そうだよねって思いながら
追加されたレビューも読みました。
今の社会問題を赤裸々に描き、
読者に問題提起して意識を高める作品って、
必要ですよね!
太田愛さん、流石です。
いつになるかは、なんとも言えないけれど
必ず読みたいと思います(*^-^*)2023/08/06
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大手自動車メーカーで働く4人の非正規行員。
派遣や一定期間という先の不安定な彼らが、夏休みに帰る家もないことを知っていたかのように現場の班長である玄さんの亡き妻の実家へ招待される。
少しの休憩だけでの仕事に疲れ、今まで話しをしたこともなかった4人が、ここでの体験から力を合わせてやろうとしたことは…。
彼らたちの熱い闘いが始まったのは、職場で玄さんが亡くなったことからより加速する。
派遣社員のことを深く知りもしなかったが、昔からあったわけではなく、90年代以降、企業が労働力を非正規に頼るようになり、その結果、低賃金で働く労働者が増えた。
会社側としては正社員より派遣を雇っているところも多くあるように思う。
期間で雇い止めになったり、リストラ要因として真っ先に首を切られるのが派遣であるのは、会社側の都合である。
だが、派遣としては従うしかない…というのが現実。
実際、コロナ禍において職を失った者の多くは、派遣社員ではなかっただろうか?
物語の終盤に向かうにつれて、政治家とキャリア官僚の腹黒さに失望よりも怒りが勝った。
高齢政治家がいかがわしい団体と平然と手を組み、利権に群がり、法と人事を弄び、これでもかというほど国を破滅し尽くしてきた。とあったがまさしくそうだと頷ける。
この国ではこれから先、貧富の差が急激に拡大する。
一握りの超富裕層と若干の富裕層、その他大勢の貧困層と極貧層へと分化する。
この流れは加速し、想像を絶する格差が生まれる。
社会は不安定になり、犯罪が増加する。〜これも今近い状態にあるのではないかと思う。
組織に潰されながらも諦めずに彼ら4人が成し遂げたこと。
彼らがこんなにも変わるとは思わなかった。
だが、現実をみると何かしないと変わらないということがわかる。
黙って我慢だけしてるのでは、いいようにされるだけ…使い捨てされるだけ、なのだ。
感動というよりも心に残ることばがたくさんあり、読んでよかったと思える一冊だった。
「力のある人とその近くにいる人たちがより豊かになるのではなく、大勢の普通の人たちが生きやすい世界へと変えていくためには、力を持たない私たちが声をあげるところから始めるほかない。」
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600ページ超の大ボリュームにビビりましたが、
読める読める。まるでテレビドラマを観ているようにワクワクドキドキでページをめくり、最後まで飽きることなく楽しめました。
太田愛さんの他の作品にも大注目です。 -
Audibleにて。
犯罪者でも幻夏でもそうですが、進むにつれ登場人物に対する思い入れが尋常じゃなくなり、ついつい力が入ります。
祈ってしまう。
この没入感が癖になる。
内容は少し難しかったです。
自分がこれまで生きてきて知らなかった事も多く勉強になりました。
この作品、多くの人に知ってもらいたい!!
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違法とされてきた非正規雇用を合法化した自民党政権。いま労働者の4割が非正規の日本。子供どころか結婚すらできない。共謀罪という戦前のような法律を作ってしまった自民党。その恐ろしさがよくわかった。選挙に行きましょう。
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あなたの会社は大丈夫?
働いていると誰しも大なり小なり不満はあるでしょう!
だけど、これはダメだわ!
世界に名を轟かせる大企業がこれじゃあダメだわ!
むしろ、大企業だからこれなのか…
工員のことを人間と思っていない会社
非正規はできるだけ切りつめるべきコストと考えている
もしかすると非正規工員は機会以下なんじゃないか
機会が故障したらラインが止まって一大事
機会が故障したら自力では治らないから、修理や取り替えでもの凄い金がかかる
しかし、非正規はいくらでも取り替えのきく安い部品みたいなもので、メンテナンスの必要もない
使いものにならなくなれば、契約更新をせず別の奴と取り替えれば金もほとんどかからない
完全に壊れたら、つまり死んだら、形だけ昇進させて終わるだけ
過労死でも労災は認めない
使い捨てが当たり前とされている非正規工員が大企業を相手に闘う!
『俺たちが、人間だってことをわからせるために!』
こんな企業を見てるとうちの会社は優良企業だなと思います!
もちろん、辛いこと、きついこといろいろありますよw-
かなさん、お給料増えませんかねーw
どーんと、増えませんかねw
増えませんよね…(^.^;
私もコツコツ頑張りますよぉ〜!かなさん、お給料増えませんかねーw
どーんと、増えませんかねw
増えませんよね…(^.^;
私もコツコツ頑張りますよぉ〜!2023/12/04 -
1Q8401さん、こんばんは。
太田愛さん、ブラック企業をテーマにした作品もあるのですね。yukimisakeさんに『犯罪者』を勧めて頂い...1Q8401さん、こんばんは。
太田愛さん、ブラック企業をテーマにした作品もあるのですね。yukimisakeさんに『犯罪者』を勧めて頂いて今読んでいますが、太田さんすごいですね〜面白い(*^^*)こちらも読んでみたいです。
しかし、うちの会社は大丈夫では…ないかもしれない笑。頑張りすぎないように頑張ります(*^^*)2023/12/05 -
アンシロさん、おはようございます!
『犯罪者』面白いですよね^_^
よければこちらも読んでみてくださいね!
そして、アンシロさんの会社は大丈...アンシロさん、おはようございます!
『犯罪者』面白いですよね^_^
よければこちらも読んでみてくださいね!
そして、アンシロさんの会社は大丈夫ではないですか…w
生活のためにも仕事は大切ですが、頑張りすぎないようにですねw2023/12/05
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太田愛さんの描く世界は重厚で爽やか。
605ページに亘って繰り広げられる
様々な人間模様がとても魅力的です。
生産ラインで働く若い非正規工員たち。
冷暖房の設備はなし。
休憩時間は短く水分補給もままならない。
劣悪な環境と安い賃金。
仕方のないことと諦めていた彼ら。
ある夏休み。
帰る場所のない若者四人が
田舎の家で自由に過ごす機会を得ます。
ある上司が彼らを招き入れたのです。
そして彼らの運命が大きく変わっていき、
大企業や公安と闘う道へと走り出します。
社会にはおかしいことが沢山あります。
でも、声を上げることはとても難しい。
フィクションとはいえ、
太田愛さんの描く世界は
綿密な情報収集に裏付けされていて
説得力があり、心に迫ります。
警察、政治家、企業のトップ、記者。
様々な人物が縦横無尽に動くストーリー。
一気には読めなかったので
毎回、表紙裏の人物リストを確認。
なかでも素敵だったのは、
崇像朱鷺子さんという高齢の女性。
凛として自分を曲げない優しい人物。
もう一人、所轄の刑事・薮下哲夫。
愛車のプジョーとセットで登場。
真の姿を見抜く、肝が座わった人物。
ハラハラドキドキ、可笑しかったり
憤懣やるせない気持ちになったり…。
太田愛さんの世界はいつも素晴らしい。-
しずくさん、コメントありがとうございます。
嬉しいです。
太田愛さんって、テレビでお馴染みの「相棒」の作家さんですよね。
私も最近にな...しずくさん、コメントありがとうございます。
嬉しいです。
太田愛さんって、テレビでお馴染みの「相棒」の作家さんですよね。
私も最近になって作品を読み始めたのですが、とても素晴らしいの。
先走っちゃいますけど、もしお気に召したら
「犯罪」「幻夏」「天上の葦」にトライするのもお勧めです。
こちらの三作品は、微妙に繋がりがあるので
時系列に読まれるのがいいかと思います。
ただ、この「未明の砦」は前の作品と人物の繋がりはありません。
どの作品も長編で人物がたぁくさん登場します。
人物リストは "must" です (^^)v
山歩き、楽しまれましたか?♪☆彡
2024/04/15 -
太田愛さんは「相棒」の作家さんなのですか、知りませんでした。
ご指南ありがとうございます!
たぁくさんの登場人物には怯む気持ちも・・・
...太田愛さんは「相棒」の作家さんなのですか、知りませんでした。
ご指南ありがとうございます!
たぁくさんの登場人物には怯む気持ちも・・・
知らないうちに春が来ちゃっていた感の里山でした。
野山の花や鳥たちも今年の早い春の訪れにはびっくりしていることでしょう!
脚力、眼、脳の衰えを嘆くのではなく愉しみながら暮らしていこうと思っているこの頃です。2024/04/16 -
しずくさん、「愉しみながら暮していく」って素敵な言葉!
ついこの前、ラジオで
オードリー・ヘップバーンの言葉を紹介してました。
『...しずくさん、「愉しみながら暮していく」って素敵な言葉!
ついこの前、ラジオで
オードリー・ヘップバーンの言葉を紹介してました。
『何より大事なのは、人生を楽しむこと。幸せを感じること。
それだけです』
しずくさんのコメントを見て思い出しました (^^)/"
2024/04/16
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めちゃくちゃ面白かったー。
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大手自動車メーカー〈ユシマ〉で非正規工員として働く四人の青年。矢上・脇・秋山・泉原。それぞれの事情で夏休みに帰省できる家のない四人は、班長の玄羽に誘われ 千葉県の笛ヶ島の一軒家で過ごすことに-。 ここで過ごした数日間が四人の人生を大きく変える。
玄羽は言う。
「おまえたちは、可哀想だ。」と。
今を生き延びるためだけに生きている。命を切り売りして生きるのが当たり前であってはならないはずだ、と。しかし、劣悪な環境、過酷な労働条件、改善されない待遇、そこに何の疑問も持たずに働いてきた。
「俺たちはユシマにいいように食い物にされてきたんじゃないか。俺たちが何も知らないと思って」 そして四人は『知ろう』とする。大企業の闇を。法律の闇を。理不尽な社会に対抗するべく知識を得た四人は〈世界のユシマ〉を相手に闘うことを決めた。
-あのとき初めて、自分たちにとって〈ユシマ〉は単なる会社の名前ではなくなった-
工場での玄羽の死をきっかけに、四人は行動を起こす。「人間としての尊厳」を取り戻すために。
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やっぱり太田愛さんは 情景描写 背景描写 が上手。個々のセリフ 会話のテンポも好きだし、なんといってもキャラ作りが上手いー!主役の四人はもちろんのこと、刑事の薮下・小坂コンビが最高。『悪』もとことん『悪』。
四人が 自分の生き方を見つめ直し どんどん成長していく青春群像劇としても楽しめるし、計画を阻もうとする企業や公安からの逃亡劇としても最後までハラハラが止まらなくて一気読み。
─Are you ready to kill?
殺す覚悟はできているか?
四人の企てた計画は成功するのか。
その先に希望はあるのか。
〈夏の家〉笛ヶ島の海岸で、親子が楽しそうに遊ぶ姿を見て「あれ、パラレルワールドの10年後の俺な」と言った脇。夢見ることすら出来なかった未来。
命をかけた想いが人の心を動かしていく。こんなラストって、、、胸熱!涙
。・゚・(*ノД`*)・゚・。-
2023/11/09
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2023/11/10
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2023/11/10
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非常に濃厚な1冊。
労働者の権利を取得するために立ち上がった非正規工員の4人。巨大な企業と警察が立ち塞がる。戦後の労働法制、日本の経済、教育の問題点が勉強になった。
和を守る事も大切だが自分で物事を考え、声をあげることもより大切だなと感じた。自ら学び、行動した4人が素晴らしい。
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