ネコシェフと海辺のお店 (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2024年2月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041139899

作品紹介・あらすじ

青い波が打ち寄せる浜辺にぽつりと佇む小屋は、料理上手なネコシェフの店。ここに辿り着くのは、仕事や恋愛、子育てなどに悩み「現実から逃げ出したい」と切実に願う人ばかり。マイペースで饒舌なシェフは、旬の魚を使い腕をふるう。ホッキ貝のチャウダー、土鍋で炊いた鯛めし、タルタルたっぷりアジフライ――美味しい料理にほぐれた心の中にある本音に向き合った時、小さな一歩を踏み出せる。疲れた心にそっと寄り添う物語。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

心の疲れを癒してくれる物語が展開される舞台は、青い波が打ち寄せる浜辺に佇む小さな店。料理上手なネコシェフが、悩みを抱えた人々に美味しい海の幸を振る舞いながら、彼らの心の本音に寄り添います。連作短編の中...

感想・レビュー・書評

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  • 仕事や恋愛、子育てなどに悩む人がネコシェフに出会い、心の中にある本音と向き合っていくお話。登場人物たちにつながりがあり、連作短編集になっています。
    好きな台詞↓
    「俺、ネコだぜ。我慢なんかしねえよ」
    「自分の気分の赴くままに生きる。そうじゃなきゃ、たった一度しかない今日なんだぜ、もったいないじゃないか」

  • 疲れた心を癒してくれる物語。
    料理上手のネコシェフが、海辺のお店で、旬の海の幸の料理を振る舞う。
    ホッキ貝のチャウダー、土鍋で炊いた鯛めし、タルタルたっぷりアジフライ…おいしそうな料理の数々。
    というか、このネコシェフは一体何者?!人生何周目ですか?と言いたくなっちゃう。
    俳句や和歌にも詳しいみたいだし、人生を達観しており、自分自身を幸せにする生き方を知っている。
    そして、江戸っ子のような親しみやすい喋り方で、人柄(猫柄?)がとっても魅力的。
    仕事や恋愛、子育てなど、悩める人たちの心にそっと寄り添ってくれる。だからみんな心の中にある本音に気づくことができたのだろう。
    私もネコシェフに会いたくなっちゃったな。

    • かなさん
      私もネコシェフに会いたくて
      この作品、積んでます^^;
      だいぶ個性的なキャラなんですねっ!
      いつか…読みますよ♪
      私もネコシェフに会いたくて
      この作品、積んでます^^;
      だいぶ個性的なキャラなんですねっ!
      いつか…読みますよ♪
      2025/10/11
    • ひろさん
      そうなんです!ネコシェフさん、とっても個性的で魅力的な方でした( *´艸`)
      ちょっと疲れて癒されたいときに読むのがお勧めです~♪
      そうなんです!ネコシェフさん、とっても個性的で魅力的な方でした( *´艸`)
      ちょっと疲れて癒されたいときに読むのがお勧めです~♪
      2025/10/11
  • ひとけのない浜辺で小さなお店を営むネコシェフが、そこにたどり着いた悩めるお客さまに美味しそうな魚料理でおもてなしをしてくれる、心温まる物語。

    自分に自信が持てなくなった主婦や、結婚を選ばず自立したい女性や、自分の気持ちを素直に言えない女子高生など、女性たちを主人公にした連作短編です。

    二本足で立つサバトラ柄のネコに身も心も癒され、いつまでもこのネコシェフに見守られているようで、とっても温かい気持ちになれます。

    どの女性にも共感できる部分があって、悩んでいてもほんとうはみんな心の中に答えを持っていて、そのままの自分でいいんじゃないかなって思えるような、背中をそっと押してくれるようなやさしい物語たち。
    海辺で語られるエピローグがとても素敵です。

  •  心がつかれて、ふと口にした言葉から、
    ネコシェフが無愛想に現れる。

     「そこ、座んな」

    で、お魚の食材を料理してくれる。


     カッコいいわ〜!

     やっぱり、元気の素は食べるものかな?
    そして、ネコかな?

     モフモフが恋しくなる季節。
    夢の中でネコシェフと逢えるのを待とう。。。

     そしたら、悩みごとがあっても、こう言ってくれる。

    「その答えはな、あんたの中にずっと前からあったんだよ。気づいてなかっただけでな」

    ザザー、、、
    波の音が聞こえてくる。。。


              ほっこり

    うん、
    明日は、
    お魚にしよう!

  • ☆4

    可愛い猫の表紙と標野凪さんの作品ということに惹かれて読み始めたのですが、登場人物たちはそれぞれ辛い人生を歩んでおり、なかなか重ためのお話でした。
    そんな現実から逃げ出したいと願う人がたどり着くネコシェフのお店。
    ネコシェフに作ってもらった美味しい料理と背中を押してくれる言葉で、一歩踏み出してみようと思えるような作品でした。

  • 日々の生活に悩みは尽きません。この本に出てくる5人の女性も同じ。

    専業主婦として、家事に育児に手を抜かず頑張って来たけれど、ふと「私、社会に置いてきぼりにされてない?」と悩む女性。逆に、ずっと仕事一筋で頑張って来たけれど、40歳を前に、これからの人生を考えて虚しくなる女性など。

    そんな女性達が、悩んで悩んで、悩み疲れて、もうダメ〜と思った時に、目の前に、ネコシェフと海辺の店が現れます。

    ネコシェフは、女性達に魚料理を振る舞います。調理の前に俳句を一句。おもてなしの始まりです。ホッキ貝のクラムチャウダーに、鯛めし、アジフライ等。どれも美味しそうです。

    この場所にやって来る女性は、みんな、悩みに対して、自分なりの答えを持っています。ただ、行動に移すのには勇気がいる。そんな彼女達の背中を、そっと、ネコシェフは押してくれます。押し付けがましさがなく、女性との距離感もいい感じです。

    魚の豆知識もあり、地球温暖化やブラゴミなど、美しい海を守るための問題や、取り組みについても書かれています。

  • いい意味で予想を裏切られた。正直もっとフワっとしたファンタジーかと思ってたけど、全然違った。
    煮詰まってテンパリ気味の女性が、ふとネコシェフのお店がある海辺に迷い込み、魚料理とともに渋いアドバイスで心をほぐされる。そんな短編集です。主人公たちはみんなどこかでつながってるけど、連作短編というほどにお話は繋がってません。
    何と言ってもネコシェフのキャラがいい。料理もおいしそうだし、お店に行ってみたい。

  • それぞれの事情を抱え悩む人たちのところへ突然現れる「ネコシェフ」。標野凪さんの小説はこうしたファンタジー要素が含まれるものが多いと思う。各章の主人公は最初の話の専業主婦の女性(40)と何らかのつながりをもつ人たち、という連作短編集。ネコシェフの出てくる幻想的な場面との対比で、主人公たちの生きる日常のリアルさが増している気がした。一方の人がもう一方の人に対し感じていることが、当事者の状況と一致しているとは限らないということを改めて感じた。やはりどんな境遇の人にとっても自分の選ばなかった人生を歩んでいる隣の芝生は青く見えるのだろうな。心が弱っている人の前に現れ、美味しい食べ物を食べて元気や気力取り戻す小説が最近多いのは、皆それぞれ疲れていてそうした拠り所を求めているということの裏返しかもしれない。ネコシェフは気取っていながら、お茶目でネコらしいかわいさを持つところが良かった。ネコシェフの作る魚料理はシンプルだがどれも美味しそうだった。

  • たまには美味しいものを食べて元気出すことが大事ですね。

    ずっと胸の奥にいろんな思いを抱えていても、発酵して腐ってしまいますしね。

    魚は苦手ですが、ネコシェフさんのお料理を食べてリフレッシュしたい!

  • すっきりした後味のお料理小説。
    生活に疲れた主人公の一言で猫の世界のお店に行ける。そこでは、絶品の魚料理を食べられる。

    短編小説でありながら、主婦の主人公、旦那の恋人、娘、母、友人とそれぞれの境遇と悩み事が、バラバラかつ繋がりながら、物語が続いていく。

    こんなご飯屋さんあったら、行ってみたいかも、な一冊。

  • 現代社会で悩める人々の前に現れたサバトラ柄の「ネコシェフ」が、絶品お魚料理を食べさせてくれる、というストーリーです。魚に限定することで、日本人が忘れかけている食文化や生態系、自分の本音にこそ向き合うべきことを教えてくれます。
    豆絞りの手拭いが可愛いカバーイラストは、庄野ナホコさんです。

  • 軽く読めるハートフル系のお話

    よくある設定、特に深く刺さる言葉もない、だからこそ読みやすく感じました。

    ネガティブな気持ちになったときに、隙間時間に、本から遠ざかっていたけどもう一回読んでみようかな、というときにオススメです

  • 仕事や恋愛、子育てに悩む女性のもとにふっと現れる料理上手なサバトラ猫が、美味しい料理と言葉で彼女たちの背中を押してくれるお話。

    全5話の登場人物がリンクしている連作短編集で、どの話も主人公が前向きに再スタートする希望が持てる結末で良かった。
    以下、ネコシェフの言葉たち。

    ○だから海の底の寒さや水圧からじっと身を守るためにこんな風にでっぷりとするのさ。でもそうやって蓄えたものが鱈の旨みになるんだよなあ。

    ○じゃあ逃げちゃえばいいじゃないか。嫌ならやめちまえばいいのさ、簡単なことさ。俺らネコは我慢なんかしないぞ。

    ○山に植えた木が海に恵みをもたらすには時間がかかる。けど、そうやってあちこちに種を蒔いておくことで、いつか芽が出て結果に繋がるんだ。焦るこたあねえよ。

    ○寄り道して得たものは、ちゃーんとどっかで役立つから安心しな。俺たちネコはしよっちゅうあちこち徘徊してっけど、そうやっていろんなものを手にしてるんだぜ。

    ○人間もさ、頭でっかちになってないで、心の声っての?そういうのを聞き分けるのが大切なんじゃねえのか?

    ○それにな、サバは時間をかけて〆鯖にするんだからなあ。


    丁寧に、焦らず、気ままに。
    大変なときに読み返したくなる本だった。


    「迷ったとき、悩んだとき、答えはちゃんとあなたの中にあるはずです」

  • 海辺にぽつんと佇む小屋は
    料理上手なネコシェフの店
    仕事や恋愛、子育てに悩む人たちが
    彼の店に引き寄せられるのだ
    そして、チャウダー、鯛めし、アジフライ
    ほかほか美味しいごはんに癒され
    自分の内面から湧きあがる答えをみつけていく

    まず、動物好きなので無条件に+⭐︎だね
    それにネコシェフが次々に繰り出すごはんの
    美味しそうなことといったら…
    うん。今夜はタルタルたっぷりの
    アジフライー!に決まりだ(笑)

  • 周りを見ることができないほど落ち込んだり、忙しかったりしたら、ひとまず深呼吸。
    美味しいご飯は、手を合わせていただきます。

    友達から誕生日に貰った本。
    あのこと私に似たエピソードもあって、嬉しかった。

  • そぉーーーっと背中を押してくれる短編小説。
    生きていれば、他人と比較して焦りを感じたり、やりたいことが分からなくなったり、予定外の悩みが出てくるもの。
    まだ起きていない未来のことを心配するよりも、今、目の前にある事柄をひとつひとつ丁寧に行うことで、自分に満点をあげて良いんじゃないかなって思った。

    登場人物が少しずつ繋がっていく感じや、人間が何気なく発した言葉から魚のダジャレにもっていくところが面白かった!

  • 5人の様々な人生のピンチにふわりと現れる饒舌なネコシェフ。連作短編集です。
    恋愛や仕事、友達付き合い、家庭、それぞれが抱える悩みがパンパンに煮詰まってどうにもならなくなった時、「いっそ、総て捨ててどこかへ行ってしまいたい」と思いがよぎることがあると思います。
    そんなタイミングで現れた奇妙なネコと穏やかな波が打ち寄せる海辺に、違和感を感じながらも一時をネコと共にすることで自分を内観し、気づきを得ていく。
    人間よりもずっと生き方を達観したネコシェフの言葉と料理に自分も出会いたくなってしまいました。

  • 標野さんの新作ということで発売日に書店に買いに行きましたが、別の小説と並行して読んでいたので読み終わるまで少し時間がかかりました。
    標野さんの作品は辛い過去を思い出したり、今悩んでいることがグサッと心に刺さったりすることもありますが、『絶対に最後は救われる』と言う強い気持ちで読んでいます。各章に出てくる登場人物にそれぞれ繋がりがあり、読み進めていく内に見えてくる人間関係やその人の性格に惹き込まれました。第2章の単衣さんは『伝言猫が雪の山荘にいます』に出てきた方ですね。コーヒーショップの店長さんと書かれていたところで「もしかして..」と伝言猫を確認しました。別作品の登場人物が出てくると、同じ作者さんの本を読んでいて良かったなと思います。今回は料理を振る舞ってもらう側でしたね。積読が消化出来たら、もう一度別視点で描かれた単衣さんに会いに行こうかなと思います。
    小説の感想とは離れてしまいますが、第2章に出てきた『伊勢物語』の和歌、数日前に幼稚園で卒園前の年長児の男の子から言われた言葉を思い出しました。新沢としひこさんの『さよならぼくたちのようちえん』の歌をうたった後に「涙が出そうになるくらい悲しい歌なら、こんな歌作らなかったら良かったのに。」って涙目で言われて。ずっと寂しいから卒園したくないって言っていたその子に、どうしても自分の気持ちを言葉にして伝えてあげられなくてもやもやしていましたが、今やっと返事が見つかりました。本を読む度に、心も知識も豊かになるなぁと実感しています。素敵な作品をいつもありがとうございますという気持ちでいっぱいです。

  • あまり刺さらなかった。
    俳句がよくわからなかった…
    疲れてる時に読むとまた違った感じ方ができるかな?

  • 自分らしく自分軸で生きていいんだと背中を押してくれる小説。

    仕事や人生で色々と悩むけれど、自分らしく生きていいんだと教えてくれます。
    また、魚料理がとても美味しそうで自分でも魚料理をしたくなります。

    魚の漢字の意味を興味深く面白かったです。
    ただし、俳句は知識が乏しいため、理解できなかったのが残念です。
    (精進します。)

    自分と向き合いたい方にはいい小説かもしれません。
    また、短編なので読みやすかったです。

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著者プロフィール

静岡県浜松市生まれ。東京、福岡、札幌と移り住み、現在は東京都内で小さなカフェを営む現役店主でもある。2018年「第1回おいしい文学賞」にて最終候補となり、19年『終電前のちょいごはん 薬院文月のみかづきレシピ』でデビュー。その他著書に、『終電前のちょいごはん 薬院文月のみちくさレシピ』『占い日本茶カフェ 迷い猫』『伝言猫がカフェにいます』『本のない、絵本屋クッタラ おいしいスープ、置いてます。』等がある。

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