ネコシェフと海辺のお店 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041139899

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  • それぞれの事情を抱え悩む人たちのところへ突然現れる「ネコシェフ」。標野凪さんの小説はこうしたファンタジー要素が含まれるものが多いと思う。各章の主人公は最初の話の専業主婦の女性(40)と何らかのつながりをもつ人たち、という連作短編集。ネコシェフの出てくる幻想的な場面との対比で、主人公たちの生きる日常のリアルさが増している気がした。一方の人がもう一方の人に対し感じていることが、当事者の状況と一致しているとは限らないということを改めて感じた。やはりどんな境遇の人にとっても自分の選ばなかった人生を歩んでいる隣の芝生は青く見えるのだろうな。心が弱っている人の前に現れ、美味しい食べ物を食べて元気や気力取り戻す小説が最近多いのは、皆それぞれ疲れていてそうした拠り所を求めているということの裏返しかもしれない。ネコシェフは気取っていながら、お茶目でネコらしいかわいさを持つところが良かった。ネコシェフの作る魚料理はシンプルだがどれも美味しそうだった。

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著者プロフィール

静岡県浜松市生まれ。東京、福岡、札幌と移り住み、現在は東京都内で小さなカフェを営む現役店主でもある。2018年「第1回おいしい文学賞」にて最終候補となり、19年『終電前のちょいごはん 薬院文月のみかづきレシピ』でデビュー。その他著書に、『終電前のちょいごはん 薬院文月のみちくさレシピ』『占い日本茶カフェ 迷い猫』『伝言猫がカフェにいます』『本のない、絵本屋クッタラ おいしいスープ、置いてます。』等がある。

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