日本橋恋ぞうし おるうの嫁入り (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041139929

作品紹介・あらすじ

武家出身の美鳥は、実家の三津瀬家を助けるためにおるうと名を変えて身分を偽り、骨董商を営む佐久良屋に嫁入りをする。夫の燕七は端整な顔立ちで優しい性格だが、なぜかおるうには遠慮がちで冷たく接する。ある日、店先に現れた乱暴者をおるうは小太刀術で懲らしめる。奉公人を救ったことで、店に馴染んでいったおるうは、おかみとしての新生活を歩み始める――。訳あって結婚した夫婦が心を通わしていく様子を描いた、恋愛時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 燕七は口下手な上に美鳥の気持ちを全く慮ってないし、美鳥は美鳥で嫁として必要なことでも嫌なことは出来ないしで、大丈夫かこの夫婦という感じ。
    読み進めていくとだんだん距離が縮んでいくのでなんとか見守っていられましたが、それでも不安要素が大きすぎる二人で気が気じゃない。
    特に美鳥にはもう少しおかみとして頑張ってもらいたい。

  •  素朴な人の縁がとても美しく感じる作品。奇妙な始まりから段々と人間関係が深まっていく様子が読んでいて楽しい。最初こそ急遽特殊な環境に身を置くことになったおるうさんとその周囲の関係性の不安定さにハラハラしたけど少しずつ安定していってホッとした。

     商人の家を中心として江戸時代の街の雰囲気が楽しめるのも良かった。でも静かなだけじゃなくて時代ものといえばなアレコレも入っていることも忘れてはいけない。現代では日常と非日常と相反するけど平和とはいえ江戸では割と隣り合わせだったのかも、と思わなくもなかったり。

  • 両片想い契約結婚もの。初恋同士な気もするけど、どうなのかな?続きも読みたいです。

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著者プロフィール

1985年、長崎県五島列島生まれ。京都大学文学部卒同大学院修士課程修了。2020年、『姉上は麗しの名医』で颯爽とデビュー。同作が第9回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞を受賞し、時代小説界待望の新星として注目を集めている。本書は『伏竜 蛇杖院かけだし診療録』の第4弾。他に『萌』『友』「拙者、妹がおりまして」シリーズなど。

「2023年 『儚き君と 蛇杖院かけだし診療録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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