邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV (4) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年8月23日発売)
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本棚登録 : 156
感想 : 7
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  • 本 ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041140819

作品紹介・あらすじ

古代、魏の書に登場する邪馬台国は、優れた製鉄と酒造技術を誇りながらも消えた、謎の国だ。民俗学者・連丈那智に届いた「阿久仁村異聞」は明治時代に地図からも抹消された村の記録だが、邪馬台国への手掛かりとなる文書だった。だが、調査を始めた矢先、次々と不穏な出来事が襲いかかる――。歴史の壮大な謎に、異端の民俗学者と助手が意外な「仮定」や想像力を駆使して挑む。怒濤の知の奔流に圧倒される本格民俗学ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 蓮丈那智シリーズ第4弾。
    作者の北森鴻氏が2010年に亡くなったため、パートナーの浅野里沙子氏が後を継いで完成させた作品。

    邪馬台国を扱っているだけあって、ボリュームがすごい。
    それでも、たたら製鉄の話や古代天皇史など、それぞれの話が魅力的であり、飽きることはなかった。
    現代のミステリは消化不良気味なので、そこは残念。

  • 初の長編、しかも邪馬台国なんていうとっても壮大なテーマで。
    これまでの登場人物が総出で、起こる事件も扱うテーマも、そしてミクニのケガも今まで以上に大きくて楽しめました。
    考察は複雑で付いていくのに必死ではあったけれど、その結末の納得感も大きかったです。

  • あまりに話が壮大で、怖いはずの大量殺戮にあまり実感が湧かなかった。遠い国の話に思えてしまう。
    これまでの登場人物勢揃いは嬉しい。完結して世に出してくれた浅野先生に感謝。

  • 邪馬台国なんて扱って、大丈夫か? とも思ったが、面白くまとめられているのがすごい。

  • ファイルⅠ〜Ⅳまで読了。

    ファイルⅠ〜Ⅲまでは民族学の謎を解きつつ事件にも巻き込まれる形式の連作短編。
    北森氏の別シリーズに登場するキャラもちょいちょい出てくるのでちょっと嬉しかったりもします。

    ファイルⅣは連作短編ではなく一冊まるまる邪馬台国の謎に迫ります
    別シリーズのキャラもガッツリ登場します。

    作品の性質上 古い書物を扱う場面が多いので文体とか表現方法が苦手な方もいると思います。私は苦手な部分はさらーっと読んだりしていますが充分楽しめます。

    ファイルⅠ〜Ⅲはちょっと平坦に感じましたが蓮丈那智様を存分に楽しめました。

    ファイルⅣは蓮丈那智様だけでなく他のキャラにも愛着が湧いてきたのでより楽しめました。

    全くブレない蓮丈那智様は素敵です!




  • 2024/9/11 読了

  • 蓮丈那智シリーズの魅力を味わいながら、邪馬台国論争の復習もできる感じで読み進めました。
    北森鴻氏の未完の遺作を完成作に仕上げてくださった浅野里沙子氏に感謝。

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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