- KADOKAWA (2023年12月22日発売)
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感想 : 26件
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784041140857
作品紹介・あらすじ
「力が必要だ」――母と自分を虐待し別れたろくでなしの父親に復讐するため、暴力団員を目指す聖。中華料理店でアルバイトをしながら、神戸の金坂組のバッジをもらうチャンスを狙う聖は、組に出入りするサングラスをかけた迫力十分の男に弟子入りを懇願する。だが、男は素姓はそのうちわかると言い残し闇の奥へ消えた……(「聖」)。
組織に生き、事件と隣り合わせの警官たちの生きざま。
「孤狼の血」シリーズの柚月裕子、『スワン』『爆弾』で注目の呉勝浩、「刑事犬養隼人」シリーズの中山七里など、ミステリー界を背負う注目作家たちによる、豪華警察小説アンソロジー!
感想・レビュー・書評
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警官をテーマに、七人の作家が競演する書き下ろし警察短編集
「上級国民」葉真中顕
葉真中さんらしい、人間の陰をえぐる短編。
現代社会の問題を踏まえながら、「下級国民」の強かでしなやかな生息を描きます。
「許されざる者」中山七里
刑事犬養隼人シリーズのスピンオフ的短編。
コロナ禍の東京オリンピックを背景に、不祥事の数々を折り込みます。
「Vに捧げる行進」呉勝浩
あのコロナ禍当初の、息苦しい近隣・職場・日本、そして世界。
「死を捨て街に出る」その衝動を描きます。
「クローゼット」深町秋生
性的嗜好を隠して生きる“クローゼット”。
レイプ事件の被害者と加害者、それぞれの告白を前に、刑事は自らのクローゼットを開ける。
ちょっと良いです。
「見えない刃」下村敦史
セカンドレイプという“見えない刃”。
いまやSNSを通して可視化されることも多い。
罪を犯す者が悪い―その単純な正義の奥に、
視線を向ける側の“無自覚な責任”を要求。
「シスター・レイ」長浦京
フランスから訳あり離婚で帰国した玲。なぜ彼女は「シスター・レイ」と呼ばれるようになったのか『プリンシパル』を想起させる、心身ともに強い女性が魅せる、痛快な成敗劇。
「聖」 柚月裕子
母子家庭の定時高校生の少年は、父を憎んでいる。彼の報復の方法は、ひとりの警官との出会いによって変化していく。
アンソロジーも悪くないです。
書き下ろしですよ(๑˃̵ᴗ˂̵)
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葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子『警官の道』角川文庫。
7人の作家の短編を収録した警察小説アンソロジー。7人の作家全員が自分の好みというのはなかなかあり得ないことだ。読んでみれば、柚月裕子の『聖』がピカイチで後は平凡な短編ばかりで、少しがっかりした。
葉真中顕『上級国民』。本作に描かれる刑事事件とされなかった交通死亡事故は、2018年に東京都港区で起きた元東京地検特捜部長による自動車死亡事故を思い出す。実際にこういうことはありそうだ。90歳の佐々木嘉一が交通事故で亡くなった。しかし、車を運転していた谷田部洋は逮捕されなかった。その裏には驚愕の事実が隠されていた。★★★★
中山七里『許されざる者』。復興五輪などと銘を打って、コロナで延期された汚職に塗れた東京オリンピック。犬飼隼人シリーズの短編。今の時代、こんなこともありそうだ。東京オリンピックの閉会式を演出する予定の演出家の三浦伽音が殺害される。一体何があったのか。★★★★
呉勝浩『Vに捧げる行進』。警察官の名前がモルオとは。コロナ禍で疲弊する日常の中、町で頻出する落書き犯。その驚愕の意図とは。モルオという名前がどうにもこうにも。ストーリーが入って来ない。★★★
深町秋生『クローゼット』。ゲイの警察官か。世も末だななんて言うと顰蹙を浴びる、何とも嫌な世の中になったものだ。LGBTQなる少数派ばかりを擁護して一体何になるんだろうか。上野署の荻野大成と相棒の中澤祐一は荒神と呼ばれ、重宝されながら管内で起きる様々な事件現場に臨場する。その荻野には誰にも言えない秘密があった。★★★
下村敦史『見えない刃』。最近、やたらと性犯罪のニュースを耳にする。世の中、おかしなことになっているな。ある日、刑事課長に呼ばれた明澄祥子は性犯罪を専任することを命ぜられる。東堂とコンビを組んで性犯罪の捜査に乗り出した明澄が見た現実とは。★★★★
長浦京『シスター・レイ』。最近、注目している作家の短編。フランス帰りで予備校の講師という能條玲という謎の美女が主人公。玲は半グレ集団のトラブルに巻き込まれた知人の家族を救うために、果敢にも半グレ集団のアジトに乗り込む。★★★★
柚月裕子『聖』。最後の最後に納得のいくレベルの短編が収録されていてほっとした。母親と自分を虐待し、母親と別れたろくでなしの父親に復讐するためにヤクザに憧れ、組事務所に出入りする少年・聖。中華料理店でアルバイトをしながら、神戸の金坂組のバッジをもらうチャンスを狙う聖は、組に出入りするサングラスをかけた迫力十分の男に弟子入りを懇願する。★★★★★
本体価格820円
★★★★ -
7人の作家さんによる警察小説の短編集。
初読みの作家さんもいましたが、どれもこれもとても面白くて、あっという間に読了。
出来れば長編で読みたかった作品もありました!
こんなアンソロジーは新しい発見があるので、とても良いですね。
オススメです! -
どれも実力派の作家で、ハズレはありませんでした。中でも初読みの長浦氏は迫力を感じました。近い内に他の作品を読んでみようと思います。
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2025/9/21読了。
基本的に小説は長編が好きで、アンソロジーは時々息抜き(?)に読んでは、やはり何か物足りない、と思ってしまうことが多いのだけれど、
今回のこの「警官の道」は本当に全編、面白く、よく出来ているな、と感心するばかり。
最初の「上級国民」から、「このアンソロジーは傑作なのでは?」と期待感が高まったが、そのまま一気に最後の作品まで、駆け抜けた感じ。
それぞれの作家の個性が出ていて、もちろん「警官」がその中心に据えられているのだけれど、題材も本当にいろいろで、飽きずに素晴らしい作品の競演を愉しめた。
どの作家が良かったか、選べないぐらい。
アンソロジーにもすごいものがあるのだな、と初めて感じた。 -
警察もの 読んだことない作家さんも入っていたので 短編ならサクッと読めていいよね~と 読みました
好きな 呉勝浩さん柚月裕子さんはもちろん面白かったです 初めての作家さんも追ってみたくなりました。
「聖」は うるっときちゃいました。 -
警官も人。
悩みもあれば間違いもする。
そんな中でも信念をもって行動し生きている人はかっこいい。
どの作家さんの作品も響きました。
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警察小説の短編集
葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子
今読まれているこの作家達の警察小説アンソロジーという事で、期待しまくって読み進めましたが・・・
作品によって大きく好き嫌いがある感じですかね?中山七里と柚月裕子はさすがの面白さでしたが、長浦京は警察小説ですらなく、「リボルバー・リリーの現代版」の様相だし・・・
他の方にも是非読んでいただき、感想を聞きたいです。 -
警官にまつわる有名作家たちの小説まとめ集で、半分以上は面白かった。私の好きな中山七里はもちろん面白いが、深町秋生のクローゼットも良かった。最後の柚月裕子の作品は心を掴まれうるっとくる。
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上級国民:葉真中顕/許されざる者:中山七里/
Vに捧げる行進:呉勝浩/クローゼット:深町秋生/
見えない刃:下村敦史/シスター・レイ:長浦京/
聖(あきら):柚月裕子
作家もいろいろ 物語もいろいろ
読んだことのない作家さん出会うのも おもしろい -
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豪華な作家陣のアンソロジー!しかも警察モノ。期待通りどの作品も面白かったー!!慣れ親しんでいる作家様の作品はそれぞれのらしさがわかる短編だったので、各々の読めてない作品や積んでる作品を読みたくなりました!
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警察小説アンソロジー!
柚木裕子さんの聖が面白かった。 -
7人の作家による警察小説アンソロジー。
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聖を最初に読みました。面白い! -
好きな作家さんばかりのアンソロジーだった。
柚月裕子さんの孤狼の血シリーズも読みたくなった! -
短編では物足りなく感じる作品が多かったですねー。その中で柚月裕子さんは流石の一言でした。
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中山七里「許されざる者」;Good
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警察小説アンソロジー。
警察小説大好きなので、読んだことない面白い作家さん発掘も兼ねて。
①上級国民 葉真中顕
終盤までずっと苦々しい気持ちで読んでたけど、ラストでひっくり返されクスッときた。逆に気の毒だわ。
②許されざる者 中山七里
犬養隼人シリーズ。感想としては一言で言うと「そういうヤツらは震えて眠れ」
ストーリー展開は、警察小説らしい捜査の過程が一番楽しめた。
③Vに捧げる行進 呉勝浩
読み始めて数ページで既読感を感じ調べたら、短編集『素敵な圧迫』にて読了済みだった。
呉勝浩さんの作品、素敵な圧迫しか読んだことないけど、シュール過ぎて自分にはよく分からなかった。ごめんなさい
④クローゼット 深町秋生
初めての作家さん。すごく面白かった。
ゲイで相方を好きな刑事さんが、ゲイの被害者が襲われた事件を調べる話。
ラストが気になり過ぎる。続編が見たい。
⑤見えない刃 下村敦史
主人公の女刑事が性犯罪専門チームに入って捜査する話。
悪いのはあくまで加害者。
ラスト、タイトルの意味が染みる。
⑥シスター・レイ 長浦京
フランス帰りのバツイチ予備校教師の女性が主人公。
という最初の印象をぶった切る、カッコ良過ぎるストーリー。シリーズ化してほしい。一番好きかも。
⑦聖 柚月裕子
途中で役所広司浮かんだ。
ストーリー展開としては、割とサラッと終わった感。
犬を預ける理由・ヤクザ御用達の店。
『でしょうね』って思った。むしろ主人公の想像力が可愛くて微笑ましかった。
君は真っ直ぐ生きなさい -
柚月さんのファンで、手に取りました。
柚木さんの作品はもちろん最高でしたが、初めて読んだ長浦さんの作品が、意外にもハマりました。短編ですが、まるで長編を一冊読んだような満足感でした。 -
単純な話は少なく、答えのない問の回答例を見せられている感じあり。
『シスター・レイ』は痛快だった。
アンソロジーの作品

ゆーきさん♪
素敵な圧迫の情報ありがとう(^q^)
本日、呉氏の新作GETしに行く予定なので
チェックしてみますね^_^...
ゆーきさん♪
素敵な圧迫の情報ありがとう(^q^)
本日、呉氏の新作GETしに行く予定なので
チェックしてみますね^_^
今日は、小説現代も発売日だし
(イクサガミ 無 収録)
明後日は、葉真中顕の新作!
忙しいな〰
まぁ…嬉しい悲鳴なんですけどね(^_^;)
アンソロジーは 短編だから移動のお供にも
便利です。
確かに 好みでないのも混じりますが
読みながーす
アンソロジーは 短編だから移動のお供にも
便利です。
確かに 好みでないのも混じりますが
読みながーす