ゴッホの手紙 (角川文庫)

  • 角川書店 (1989年6月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041141069

感想・レビュー・書評

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  • 評論ですが、弟テオ宛の膨大な手紙からの引用が本文の大半を占めます。
    ゴッホが何を思い絵を描いたのか。
    狂気の合間に送られた手紙に書かれた、冷静な自己分析に驚かされる一方で、晩年のゴッホの絵から伝わってくるそっくりそのままの、恐ろしい不安と危機迫る情熱を読みとることができます。
    彼は手紙の中で「成功や自信の有無は慰安にすぎない」と語ります。
    私は趣味で絵を描くのですが、下手だ、ということを言い訳にしがちです。
    でも上手いとか下手だとかいうのは、良い絵、とは全く異なる方向性の話でしょう。
    ゴッホは技巧的に優れた画家ではありませんし、生前に一枚の絵も売れなかったというのは有名な話です。
    世間に認められずとも、自分の画力の不足と向き合いながら描き続ける。
    その覚悟と真摯な姿勢に心打たれ、また絵を描きたくなります。

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著者プロフィール

1931年2月12日生まれ、東京都出身の作曲家。東京藝術大学卒。作曲を長谷川良夫、ピアノを水谷達夫、宅孝二、奥川坦、稲垣寿子に師事。1959年・1961年 NHKから委嘱された芸術祭参加作品のラジオ音楽劇2作がそれぞれ芸術祭奨励賞を受賞する。1966年に中田喜直らと「波の会」(現・日本歌曲振興波の会)を創設し、第二代会長を経て、後に社団法人となった同会の名誉会員を務めた。「落葉松」をはじめとする歌曲・合唱曲やピアノ曲、童謡「まっかな秋」、オペラ、器楽曲、小学校校歌など数多くの楽曲を手掛ける。また、本人が直接合唱団を指導することも。東京藝術大学音楽学部講師、愛知県立芸術大学教授、聖徳大学・同短期大学教授、活水女子大学教授などを歴任した他、1979年には文部省派遣在外研修生としてパリに留学した。このほか、ショパンやリストのピアノ作品の校訂を手掛けた。2017年7月25日死去。86歳没。

「2024年 『混声合唱のための組曲 優しき歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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