常識について (角川文庫)

  • 角川グループパブリッシング (1968年12月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041141090

感想・レビュー・書評

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  • 情けないことに小林秀雄お初である。国語の教科書に載っていたものくらいしか読んだことがない。それがなぜ今更かというと、南條竹則さんの「中華美味紀行」に「蟹まんじゅう」の話が書かれていて読みたくなったのだ。なので「蟹まんじゅう」だけが目当て。まあ、南條さんの本に内容は粗方書いてあったのだが。

  • 解説:吉田凞生

  • 小林秀雄の本を初めてまともに読んだ。
    文章がリズミカルで、批評してるけど柔らか語り口で読んでいて清々しい。
    古い本だから、古い考えもあるけど、それにしても、言葉が生きていて、いまの時代でも響く。
    映画が出てきた時代だからこそ、映画に疑問を投げ掛けたり、その前の芸術と言える写真や絵画に疑問を投げ掛けたり。今では当たり前になってしまったことが、当たり前ではない時代だからこそ語られていることが沢山あった。
    でも、それは昔だからとかじゃなくて、今でも人や場所が変われば、考え方も十人十色。「当たり前」の存在を理解しながらも、「当たり前」なんて目に見えないから確認しにくくて、だから「当たり前」は、「ある」けど「ない」ということになる。
    常識は身に付けるものではなく、備わっているもの。
    誰もが「ある」と思っていることや、「身に付ける」ものだと思っていることは、本当に「ある」もので「身に付ける」ものなのか。この辺をもっと考えていければ、人生は最高の暇潰しになる。

  • 高校で小林秀雄を読んだ(『無常といふ事』)とき、近代批評の父という言葉と、書かれた文章がそぐわないように感じた。
    今はそんなことはない。それはつまり、批評に対する歪んだイメージが直ってきた、もしくは、常識を働かせるようになってきたからかも知れない。だといいな。

    蟹ごはんは今度ためそう。

  • 蟹まんじゅうと真贋の話が好きです。ゴルフ随筆とか読んでて楽しかった。

  • 長々とした評論かと思ったら基本的には旅行からの随想とか、短編的な思考の集合体みたいな本だった。大切なのは机に向かってカリカリ勉強するかどうかっていうより、いかに今ある日常の些細なことから目を背けずに深く考えて、新しい価値のある一つの見解を生み出すクセをつけるかってことのような気がした。まあ歴史か数学、どっちかの基本的アプローチの道具になる知識は必要なのかもしれないけど。

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著者プロフィール

1931年2月12日生まれ、東京都出身の作曲家。東京藝術大学卒。作曲を長谷川良夫、ピアノを水谷達夫、宅孝二、奥川坦、稲垣寿子に師事。1959年・1961年 NHKから委嘱された芸術祭参加作品のラジオ音楽劇2作がそれぞれ芸術祭奨励賞を受賞する。1966年に中田喜直らと「波の会」(現・日本歌曲振興波の会)を創設し、第二代会長を経て、後に社団法人となった同会の名誉会員を務めた。「落葉松」をはじめとする歌曲・合唱曲やピアノ曲、童謡「まっかな秋」、オペラ、器楽曲、小学校校歌など数多くの楽曲を手掛ける。また、本人が直接合唱団を指導することも。東京藝術大学音楽学部講師、愛知県立芸術大学教授、聖徳大学・同短期大学教授、活水女子大学教授などを歴任した他、1979年には文部省派遣在外研修生としてパリに留学した。このほか、ショパンやリストのピアノ作品の校訂を手掛けた。2017年7月25日死去。86歳没。

「2024年 『混声合唱のための組曲 優しき歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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