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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041141090
感想・レビュー・書評
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情けないことに小林秀雄お初である。国語の教科書に載っていたものくらいしか読んだことがない。それがなぜ今更かというと、南條竹則さんの「中華美味紀行」に「蟹まんじゅう」の話が書かれていて読みたくなったのだ。なので「蟹まんじゅう」だけが目当て。まあ、南條さんの本に内容は粗方書いてあったのだが。
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解説:吉田凞生
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小林秀雄の本を初めてまともに読んだ。
文章がリズミカルで、批評してるけど柔らか語り口で読んでいて清々しい。
古い本だから、古い考えもあるけど、それにしても、言葉が生きていて、いまの時代でも響く。
映画が出てきた時代だからこそ、映画に疑問を投げ掛けたり、その前の芸術と言える写真や絵画に疑問を投げ掛けたり。今では当たり前になってしまったことが、当たり前ではない時代だからこそ語られていることが沢山あった。
でも、それは昔だからとかじゃなくて、今でも人や場所が変われば、考え方も十人十色。「当たり前」の存在を理解しながらも、「当たり前」なんて目に見えないから確認しにくくて、だから「当たり前」は、「ある」けど「ない」ということになる。
常識は身に付けるものではなく、備わっているもの。
誰もが「ある」と思っていることや、「身に付ける」ものだと思っていることは、本当に「ある」もので「身に付ける」ものなのか。この辺をもっと考えていければ、人生は最高の暇潰しになる。 -
高校で小林秀雄を読んだ(『無常といふ事』)とき、近代批評の父という言葉と、書かれた文章がそぐわないように感じた。
今はそんなことはない。それはつまり、批評に対する歪んだイメージが直ってきた、もしくは、常識を働かせるようになってきたからかも知れない。だといいな。
蟹ごはんは今度ためそう。 -
蟹まんじゅうと真贋の話が好きです。ゴルフ随筆とか読んでて楽しかった。
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長々とした評論かと思ったら基本的には旅行からの随想とか、短編的な思考の集合体みたいな本だった。大切なのは机に向かってカリカリ勉強するかどうかっていうより、いかに今ある日常の些細なことから目を背けずに深く考えて、新しい価値のある一つの見解を生み出すクセをつけるかってことのような気がした。まあ歴史か数学、どっちかの基本的アプローチの道具になる知識は必要なのかもしれないけど。
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