銀色のステイヤー

  • KADOKAWA (2024年7月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041141700

作品紹介・あらすじ

非凡な力を秘めながらも気性難を抱える競走馬・シルバーファーンが、
騎手、馬主、調教師、調教助手、牧場スタッフ、取り巻く人々の運命を変えていく。

===
北海道・日高の競走馬生産牧場で、「幻の三冠馬」と呼ばれた父馬・シダロングランの血を引いて産まれたシルバーファーン。
牧場長の菊地俊二は、ファーンの身体能力に期待をかけつつも、性格の難しさに課題を感じていた。この馬が最も懐いている牧場従業員のアヤが問題児であることも、悩みの種である。
馬主となったのは、広瀬という競馬には詳しくない夫人。茨城県・美浦にある厩舎を擁する二本松調教師とともに牧場を見学に訪れ、ファーンの購入を決めた。不安を覚える調教助手の鉄子(本名:大橋姫菜)に、二本松は担当を任せることを告げる。
ファーンは、俊二の兄である菊地俊基騎手とのタッグで、手のかかるヤンチャ坊主ではあるものの順調に戦績を重ねていくが、あるレースで事故が起こり……。
手に汗握る競走展開、人と馬の絆。
わずか数分のレース時間には、全てが詰まっている。

「――それでいいよ。最高だ、お前。」
一頭の馬がこんなにも、人生を豊かにしてくれる。
『ともぐい』で第170回直木賞を受賞した著者による、感動の馬物語!

みんなの感想まとめ

競走馬のシルバーファーンが周囲の人々との絆を深めながら成長し、活躍していく姿を描いた物語は、心温まる感動を呼び起こします。主人公であるファーンは、愛情に育まれた暴れ馬で、牧場の人々や騎手たちの思いが重...

感想・レビュー・書評

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  • shintak5555さんの本棚から

    来ました
    これはもう好きなやーつです
    わいの好きなやーつです

    弱小生産牧場で期待いっぱいに生まれた暴れ馬が周りの人々に愛情に育まれながら大活躍
    ありがたい
    こんなんなんぼあってもいいですからね

    そしてあーた河﨑秋子さんですよ!
    もうほんとね硬軟自在でびっくりしちゃうよね
    わいはほら河﨑さんのエッセイとかも読んでるから、このほわ〜んとした文体もそこまでびっくりないけどね(5行前にびっくりしとったやないか)

    シルバーファーンや魅力的な登場人物たちをほのぼのとした世界でうまく動かしてる
    やるね〜

    わいはほのぼのバージョンの秋子さんのが好きだな〜

    • shintak5555さん
      ただでさえ読む量が少ないので、再読の余裕ゼロなんですよ。
      その点師匠どののレビュー作品は稲妻が走ったりするので楽しみしかないです!
      コメント...
      ただでさえ読む量が少ないので、再読の余裕ゼロなんですよ。
      その点師匠どののレビュー作品は稲妻が走ったりするので楽しみしかないです!
      コメント差し上げない時も実は稲妻⚡︎走っています!
      2026/03/02
    • ひまわりめろんさん
      シンさん

      稲妻めろんです
      新品種か!( ゚д゚ )クワッ!!
      シンさん

      稲妻めろんです
      新品種か!( ゚д゚ )クワッ!!
      2026/03/02
    • shintak5555さん
      ぐっ (。•̀ᴗ-)و ̑̑✧
      ぐっ (。•̀ᴗ-)و ̑̑✧
      2026/03/02
  • 競馬に出る馬にまつわる話。大昔にツインクルレースに一度行ったのと、体験乗馬以外は縁のない世界。馬を育てる牧場や調教師、騎手など、大変なんだなぁ。

    超高級車マクラーレンに乗る友人が、最近馬にも乗り始め、ヘルメットとかブーツとか鞍とか全部買わされて、行くたびにレッスン代に始まり保険代やら馬の指名料?やら何かと出費がかさむとボヤいていたことを思い出した。

    益々縁がない世界だわ。

  • 読書備忘録898号。
    ★★★★★。

    まず河﨑さん!
    ともぐいの河﨑さんです!
    こんなユーモアにあふれた小説も書かれるんですね!
    感動しました。

    そして競馬!
    ジジイは全く競馬知らない!
    用語が分からん!
    重賞?トロフィーが重い賞?ちゃうやろ!

    物語はある競走馬の人(馬)生を軸にした人間ドラマです!

    北海道の日高地方。
    菊池牧場でそれなりの母、父を持つ競走馬が生まれた。
    母馬ドラセナから名を取りドラ夫と。

    牧場社長の菊地俊二は「こいつは走るかも!」と直感した。

    牧場を訪れた二本松厩舎の調教師二本松と、調教助手の鉄子(本名は大橋姫奈)。
    取引のあった馬主の広瀬正が急逝(愛人のところで腹上死!)し、権利を引き継いだ未亡人の広瀬裕子に馬を紹介する。裕子は興味なさそげにドラ夫を即決で購入!

    そして、じゃじゃ馬ドラ夫(正式名シルバーファーン)のクラシック挑戦に向けた物語が始まる!

    おもろかったです!
    馬って、こんなに頭良いの?ビックリ!感情豊かで気持ちがはっきりしている。
    そして、競走馬は自らの使命をしっかり理解して、勝つことに執念を燃やしている!
    負けるととことん悔しがる!

    そしてキャラ立ちしている皆様方!

    ①牧場:菊地牧場
    社長の菊地に加えて、社員のちょっと抜けてるけど良いヤツのマサ。
    そしていきなり働かせてくれと押しかけて来た畜学中退の問題児、綾小路雛子(アヤ)。
    馬に関しては飛び抜けた能力を持っているが超が付くほどの視野狭窄。
    競走馬という自然界で生まれた訳ではない馬で成り立っている業界を無視した行動に走る。ただ物語の最後には?笑

    ②厩舎:二本松厩舎
    社長の二本松はもとより、シルバーファーン担当の鉄子。熱血バカ。
    例えるなら図書館戦争の主人公笠原郁を思い浮かべればぴったり。そしてこいつのシルバーファーンへの愛情は半端ない。そしてジョッキーの菊地俊基は牧場社長の兄。性格温厚で良い!鉄子とは漫才コンビ。

    ③馬主:広瀬
    最初はどうでも良いわ、私は!的な感じでしたが後半には競馬の世界にドハマり!気高い馬主に!

    ④同級生たち!
    牡馬ゲルハルトドリーム(ドラ夫が負けて悔しいから、"ゲロ吐くとドリーマーの野郎"とか揶揄される)。
    牝馬ファイヤーリリーは牡馬並みの筋肉を持つ!

    どちらも凱旋門賞でも活躍することになる名馬!

    そして厩舎がある美浦!
    茨城ですよ!茨城!いばらき!

    芦毛で長距離が得意なドラ夫。すなわち銀色のステイヤーでした!

    • どんぐりさん
      最近の競馬場って綺麗なんですよね!
      なんか子供が遊べるところもあるとか?
      行ったことないですけど!
      最近の競馬場って綺麗なんですよね!
      なんか子供が遊べるところもあるとか?
      行ったことないですけど!
      2025/03/01
    • shintak5555さん
      どんぐりさま
      そうみたいです!
      まずキレイ!便所臭くない!
      このあたりが女性を呼び込む重要なポイント!
      どんぐりさま
      そうみたいです!
      まずキレイ!便所臭くない!
      このあたりが女性を呼び込む重要なポイント!
      2025/03/02
    • ultraman719さん
      淀競馬場は、行ったことあります!
      競馬以外のイベントもありますね。
      淀競馬場は、行ったことあります!
      競馬以外のイベントもありますね。
      2025/03/02
  • 馬、人、お仕事を描いた一冊。

    最初は緩やかなスタートという感じだったけれど、さすがの筆力。

    ぐんぐん増す疾走感のような時間がいい。

    家族経営の牧場から送り出される芦毛のヤンチャ坊主のファーンが走り抜ける人生ならぬ馬生。

    そこに調教師、騎手たちの幾人、幾重もの想いが重なりを添えていく。

    馬を愛するがゆえにぶつかり合う熱が化学反応のようにさまざまな変化をもらたすのが時に胸に響き良かった。

    何よりファーンの姿が最高。

    人と心通じ、応えるかのようなしぐさややんちゃぶりがいい。

    読後の今、無性に馬が駆ける姿を見たい、風を感じたい。

  • ●なぜ気になったか
    直木賞受賞作「ともぐい」を初めて読み、その場の情景をありありと浮かび上がらせてくれる描写やどんどん引き込まれる話の展開に引き込まれ堪能した。また同じような楽しみを味わわせてもらえるかもと思うと読みたい

    ●読了感想
    さすがに「ともぐい」に感じられた圧倒的な引き込まれ感はなかったが、途中で中断することができないくらいの引き込まれ具合で楽しめた。ただ、期待しすぎたのか、話の展開がすんなり行きすぎと感じる部分も多かったのが少し残念

    #銀色のステイヤー
    #河崎秋子
    24/7/31出版
    https://amzn.to/3BstOk5

  • 河崎秋子さんのファンで、今回も楽しく読了しました。競馬は門外漢ですが、ストーリーを通して競馬界を少し知ることができ、先日の菊花賞も背景に競馬に関わる沢山の方々を想いを感じることもできました。

    常に命に向き合い、生き切ることを問い続ける作者の視点に今回も触れることができ感動しました。

    出版予定作品も続いていて、今後も素晴らしい作品を楽しみにしています^ ^

  • タイトルがかっこいいですよね。そして表紙の芦毛の馬のやんちゃそうなかわいらしさとタイトルに合わせたバックのシルバーの装丁がまた良き。

    北海道に住むものとしては馬産がどう描かれ競馬という独特の世界をどう表現していくのか注目していました。
    専門用語的なものや状況的なものもあり前知識なしで読んでも知らない人にはわかるだろうか、と思う箇所も何箇所かありますがほぼ理解できるのではないかと思える親切な書き方がなされていると思います。
    河﨑先生も生き物に関わる生業をされてたとは言え、馬産は全く違う業態なので相当取材されたのではないかと推察。馬産と言ってもサラブレッドと輓馬とポニーなんかとじゃまた全然別の生き物扱いかと思うほど別物ですし。

    「俺らの仕事を堅気と思うな」という言葉が出てきます。競馬だけでなく馬産はどこからどこまでもギャンブルだとはよく言われその世界では耳にすることでもありましょうが、そこのところを関わりない人にわかるように表現するのは並みの苦労ではないと思います。

    トラブルメーカーの、馬産を底から理解していない若くて血の気の多い従業員を登場させ関係性を引っ掻き回してくれるることで、他の作家ならば描きにくくできれば避けて通りたいであろう化製場など業種の裏側をも見せようとするのはさすがと感じます。
    河﨑先生の熱意といいますか、綺麗事だけではない生き物との関わりを描き出すことへの執念のようなものも感じます。

    p181〜182や最終盤での馬房のシーンのように少し砕けた「ぷっ」と吹き出してしまうようなシーンがほっこりとさせられたり脱力させられたり。楽しげなシーンは筆が乗っていて楽しんで書かれている感じも伝わってきます。
    馬のドラマだけどもやはり本作も人間ドラマが面白いですね。トラブルメーカーの成長や裏切りにあって陰気だった馬主女性の変貌ぶりも素敵。
    何と言ってもシルバーファーンを除けば主人公である女性調教助手の痛快っぷりというか柄がいいのが本作の魅力ですね。本名の姫奈がすっ飛ぶほどのアイアンな感じがまさに鉄子というアダ名(通り名?)の通り。

    終盤で先代の奥さんが仏壇に向かうシーンが出てきます。
    小さい個人の生産牧場は何代も前から家族経営で細々と繋いできているところが今でもたくさんあります。繋げず廃業してしまった牧場はその何十倍もあるでしょう。
    眼の前の馬は、今そこに携わっている人間だけではなく、たくさんの先代や挫折した関係者やその他何らかで関わってきた人間の思いも背負っているという重みを感じるシーンです。競馬は勝負であり大金も絡むけれど、それだけではない、他の業態にはない人間のドラマを感じさせる世界だなと思います。

    競馬に興味はなくても、馬と共に生きる人間の世界に興味を持ってくれる人が本書で少しでも増えてくれたら嬉しいです。

  • <匹>

    巻末には「本書はフィクションです」と明記されている。でも,この物語のすべてをフィクションだと言って創る/書くことは若いころから多分色んな意味で動物に親しんで来た河崎秋子にしか出来ない芸当なのだろうなぁと僕は読んでいておおよそ本の真ん中を過ぎたあたりで強く感じた。こんなに信ぴょう性のある物語はノンフィクションです と言ってくれた方が随分しっくりと僕の胸中には収まる。その様な物語である。

    河崎秋子の原点は過去に多々あったややもするとグロの領域になってしまう様な,残虐殺戮シーンの連続的物語ではなくて,もしかすると本作の様な動物愛護とも云える(いや本当は愛護ではないと思うが…)作品なのではなかろうか。そして河崎は多分動物一般の中でも馬は好きな方なのだろう。彼女は羊飼いの仕事をしていた事がある,と何かで読んだような気もするので羊飼って馬に乗って羊を追ったりしたのかもなぁとも考えた。まあ あながち大きく外れてはいないのだろう。

    題名の「ステイヤー」。もちろん知らない言葉だったのですぐ調べた。「競馬用語。スタミナ豊富で、長距離レースの得意な馬のこと。 ふつう2400メートル以上の距離に強い馬を呼ぶ。」なるほどぉ。

    さてお次は「芦毛(あしげ)」について。これもほとんど知らなかった。白馬はもちろん「白毛」なんだけど,どうやら白馬に見える馬の多くはこの「芦毛」なのだそうだ。真っ白では無く灰色がかっている。そして銀色に見える程輝く個体もあるのだそうだ。『銀色のステイヤー』まあそういう事だ。

    実は僕は競走馬(競馬)については何も知りませんでした。今まで何の興味もなかったのです。でもこの本を読んで少し興味を覚えました。というか,こんな事は知ってて当然と云うスタンスで河崎秋子が書いて挑んで来るのでやむなく競馬について勉強せざるを得ませんでした。勉強と云っても今時は分からない言葉をググルだけなのですがね。で,勉強したことを再度自分でこういう読書感想文内に書き残すと僕の様な高齢者でも束の間はその内容を覚えていられるかもしれません。恐縮ですが少し書き置きます。

    馬の性別と専門的呼び名。 雄馬:「牡馬(ぼば)」,雌馬:「牝馬(ひんば)」,宦官:「騙馬(せんば)」…はいもちろん去勢した牡馬ですね。(“宦官”とは読書好きで中華国の歴史などにも大変興味を持っている僕なりのふざけた記述です。すまぬ。)牡と牝は常用漢字では無く 普通は使わない のだそうです。でもなぜか馬の雄雌を語る時は必ずこの字を使っているみたいです。まあ気取ってるんですな 馬関係の連中は(笑)

    次にレースの呼び名。 「重賞」:文字通り重要なレース。後述しますが別名で言うとGI,GⅡ,GⅢレースの事を重賞レースと云って良いらしいです。 「クラシックレース」競馬に興味のない僕でも聴いた事のある3歳馬だけのレ-スです。ニホンダービーを頂点に次の5つのレースをクラシックレースと呼びます。まず牝馬(ひんば)のレース二つ「桜花賞」「オークス」。そして牡馬レース三つ「日本ダービー」「皐月賞」「菊花賞」。(ちなみにダービーとは人の名。18世紀イギリスで大規模なレースを始めたのがダービーさんなのです。)

    これらのレースがいつどこで開催されるのかその他各レースの特徴まで書くと中身が多すぎて絶対に僕の記憶から零れ落ちますので書きませんね(笑)。GⅠ,GⅡ,GⅢというのはレースのG:グレードを表す言葉です。GⅠは前出のクラシックレースを含む最もグレードの高いレース群。GⅡ,GⅢもそこそこ重要なレースです。なので三つ合わせて「重賞」と呼ぶのですね。まあ相撲で言うと幕内ですかね。知らんけど(笑)

    ここでついでに仕入れた馬匹関連ミニ知識を披露w。馬肉食の話。イギリスは馬をペットとして扱う為 馬の肉を食べる習慣はほとんど有りません。比してフランスは普通の食材として馬肉を食べます。(英国人はフランス人のこういうところも好きではない!と鼻をつまみながら平気で言いますねw)。で,「馬刺し」馬肉を生で食べるのはどうやら日本だけの様です。日本の馬肉は衛生的に管理されているので生でも食べられるのだそうです。僕はあまり好きではないですけどね。

    実は本を1/3ほど読んだ辺りで あまりにも分からない言葉が多いと思い色々勉強して,結果ここ感想文には前述の様な事も書き置いたりした。そして残り2/3に取り掛かったのだがなんとまあそこから先は理解がスムースで内容が良く分かり物語がさらに面白かった事か。とても良かった。

    この本,従前の河崎秋子ファンはその経験値のまま読んでも僕と同じで競馬専門用語が多すぎてとてもテンポよく面白くは読めないだろうと思う。のっけを少しだけ読んだら僕の様に競馬について少し勉強してから読み続けるのが絶対良いと思う。その際は馬の雄雌(牡馬/牝馬)と クラシックレースの種類について重点を置くと僕の場合はとても分かり易く良い結果になった。(ちなみに僕はビギナーズラックさえ一度も経験したことの無い程の競馬も含む博打全般音痴。なので賭け事は一切やれません。賭け事下戸です(笑))

    それにしても河崎秋子は何処まで行っても北の人/東日本の人なんだなぁと思った。主たる舞台となる菊地牧場は北海道にあるものの,あるとき阪神競馬場でのレースのあと,京都祇園で芸者を挙げて打ち上げを行う場面で「夜祇園連れてってくれたよ。舞子さんってやはりきれいだなぁ。いかにも西の競馬界って感じ」などと騎手に言わせている。普通祇園行ったとてこんなふうには云わへんで。まあ良いとか悪いという話とはちゃうけんどな。河崎秋子にとっては関西より西はきっと別の国なんだろうと云う僕の心象です。

    【ネタバレ すまぬ】 ダービーの後。最後のクラシックレース 秋の菊花賞出馬に向かって夏の調整訓練をファーン故郷の菊地牧場で行う計画を立てる。その実行に際しての調教師二本松と鉄子の会話で,鉄子は件のモンダイ女子を「あの若造」と呼んでいる。(本文220ページ) ん?僕は違和感を覚える。若造って男性名詞なのでは?僕が読んでいて違和感を覚えた時はとにかく時間の許す限りネットを駆使して調べる。

    GoogleのAI Geminiに次の様に訊いた。 「若造って男性名詞なのではないですか?女子に対して使うのは 間違いですよね?」 以下Geminiからの返答: 「若造」という言葉は、一般的に男性に対して使われる言葉で、若い男性をやや蔑称的に表現する場合に使われます。女性に対して「若造」と呼ぶのは、言葉の使い方として適切ではありません。 僕の意見:女子の場合は‥うーん「小娘」が妥当だろう,と思いました。

    ところで競走馬は3歳のクラシックレースの後翌年1月1日に一斉に4歳馬になると全匹「古馬」と呼ばれるそうだ。競馬用語はどれも不思議である。まあ先に書いた様に“気取っている” とも云えるのだが。伸び盛り絶頂期の3歳を過ぎるといきなり古くなるのである(笑)。いや実はそういう意味ではなくて経験豊富なベテランと云う事の様だ。その先はまあ老馬だろうて(笑)。でも本当の競走馬人生いや競走馬馬生は4歳から始まるらしいのでこの本でにわか馬ファンになってしまった皆さま(あ,僕かw),どうかご安心を。

    感想の前半に フィクションとは思えない という主旨の事を書きましたが最後まで読むと,うーむこりゃやはり小説だな と実感します。なぁに すこぶる面白いよ,と云う意味です。河崎秋子のプロフを少し調べるともう一冊馬に関する『颶風の王』という本を書いていてそれはJRA賞というのを獲っているみたいです。みな様是非読んでみましよう。いやとりあえず先に僕が読みますので (^^)/ すまぬ。

  • 競馬はやらないし特に馬好きというわけでもないが、競馬界を舞台にした小説には良作が多い気がしてつい手を出してしまう。
    本書も、北海道・静内の生産牧場で生まれた、“幻の三冠馬”を父に持つシルバーファーンと、彼に関わる多くの人々を描いた競馬小説だ。
    読みどころはもちろんファーンの成長とレースでの活躍であるが、牧場の問題児アヤと彼女の扱いに手を焼く牧場主、ファーンを預かる二本松厩舎の鉄子、ファーンに騎乗するジョッキーなど、分厚い人間ドラマが繰り広げられる。

  • ヤンチャな1頭の競走馬を中心に競馬の裏と表を描いた作品。競馬、全然知らなかったけど、むちゃくちゃおもしろかった。
    クセ強の馬オタクが成長する様子もよかったし、鉄子さんのかっこよさにも痺れた。
    競馬やってみたくなった!

  • 競馬の世界。繁殖から育成、調教。厳しいこともあれば大きな喜びもある。読みごたえあり!

  • 北海道の放牧地で黒鹿毛の母ドラセナから生まれた灰色の仔馬。癖の強い父親の血を受け継ぎ自由奔放な仔馬は亡き夫の馬主資格を受け継いだ広瀬夫人が馬主となり、競走馬として歩み始める。一筋縄では行かないファーンに人間はあたふたしながらも愛情深く接する。様々な考えを持つ人達も結局は馬が好きで仕方がないのだ。

  • 今作は競馬馬シンバーファーンの誕生活躍引退までと、その周りの人々。重い展開はなく、スカッと爽やかに聞ける。
    サラブレッドの一生は勝っても負けても過酷。足は繊細だし、練習はキツイ。存在し続けること自体がものすごい競争なのだそうだ。
    ファーンとテツコとトシキの未来に、さちあれかし。

    余談だが、父が厩舎で働いていた事があったので「馬はイイ!馬は…………イイぞぉぉぉぉぉ!」と言う話を思春期に耳タコが出来るほど聞いて育った。一度だけ間近で見せてもらったらむちゃくちゃデカい!!父の言う「カワイイ」は私にはちょっと分からなかったが、父が好かれていたのはよく分かった。甘えるし、来たのが分かると「こっちも!」と主張する。

    賢く美しい生き物。馬。

  • 一頭の馬が私たちの人生を輝かすーーー 北海道の競走馬生産牧場で、美しい芦毛の牡馬が産まれた。姿には似合わず気性が荒い。競馬に携わる関係者を変顔と舐めた態度で巻き込んで振り回して競走馬としての生涯を駆け抜けていく物語。問題児アヤがホースマンとして成長する姿は涙なしでは読めなかったし、読了後は競馬場に足をめちゃくちゃ運びたくなった。

  • この小説に登場する競走馬「シルバーファーン」の設定がとてもいい。2011年に三冠を達成したオルフェーヴルを彷彿させる気性難は闘争心と表裏一体であり、秘めた爆発力にものすごく魅力を感じる。競馬ファンとしては日頃知ることのできない厩舎や生産牧場での仕事が生き生きと伝わってきて良かった。そして馬を愛する気持ちは尊く大切なものであるが、それだけでは競馬社会が成立しないという厳しい現実を、登場人物の成長と重ねてきっちりと描いているところが良かった。

  • 他作品より軽やかでした。

  • 競走馬の育成や調教に主眼を置いたストーリー。
    私も競馬は好きで、強く速い馬を見るとカッコいいと思うけど、終わってみれば今日も無事でよかったということを考える。古馬の中でも特に6歳以上だと、毎レース、これが最後かもしれないという気持ちを抱きながらレースを見つめる。一ファンですらこういう気持ちだから、生産者や厩舎の馬に対する気持ちは並大抵のものでははいだろう。馬が紡ぐ縁や絆が美しいと感じた。
    最近、競馬界では悲しいことが続いている。人馬ともに望まれたタイミングで引退できることを願うのみ。

  • ステイヤー(stayer)は競馬用語で長距離レースの得意な馬のことだそうです。
    北海道・静内の小さな生産牧場で誕生した葦毛(白っぽい毛並)の競走馬・シルバーファーンが持ち前の負けず嫌いでクラシックを制覇し、そのヤンチャっぷりで人気馬となり、6歳の引退レースまでを描いた作品。
    人物像が見事。男性陣も良いのだけど、特に女性たちが良い。自ら鉄子を名乗る調教助手の大橋姫菜、生産牧場の先代の奥さんで今は専務の社長の倍おっかない千恵子、馬が好きすぎて周りと摩擦ばかり起こす従業員のアヤこと綾小路雛子、馬主でやり手の広瀬夫人。それぞれに癖があって、でも根っこで良い人。
    『颶風の王』『肉弾』に代表されるような、泥臭くそしてとても力強い、それ一本やりのちょっと不器用な作家さんだったあの河﨑晃子さんが、こんな爽やかな物語を書くなんて。
    競走馬を題材にした小説と言えば宮本輝さんの『優駿』という名作がありますが、私はこちらの方が好きですね。

  • 芦毛の馬は昔から好きで、何で好きなのか考えるとやはり目を引くからだと思う。そして、ドラ夫と同じようにヤンチャで気まぐれな乗馬クラブにいた芦毛の馬を思い出して懐かしくなった。

    大人しくて言うことをよく聞いてくれる優等生な馬ももちろん可愛いが、ヤンチャで騎乗者を無視するが負けん気は強くやたら人間らしい馬(ドラ夫)はもっと可愛い。手のかかった子ほど可愛いと言うのは、こう言うことなのだろうか。

    馬だけでなく、登場人物も良かった。ドラ夫の生産牧場のオーナーは良い馬を生産したいという飾らない気持ちを持っているのが良い。問題児のアヤはオーナーにも楯突くし、なかなか大変な性格ではあるが、間違いなく馬が好きなんだろうと思える。(ドラ夫に懐かれたり、騎乗のセンスは羨ましい限り。)騎手の俊基も流石、見事な走りを見せてくれるし、落馬してもドラ夫から離れないところに拍手したい(騎手なら日常茶飯事とはいえ、やはり落馬して酷い怪我をしたら再び同じ馬に乗るのは怖いと思う)。

    見事なデビュー戦からハラハラさせられた日本ダービー、忘れられない菊花賞、どのレースも大切だった。全員の気持ちが一つになってレースを見ていたシーンは、読んでいて鳥肌が立った。

    結局、競馬は人間のエゴで馬にとって酷いことをしているという意見は甘んじて受ける。けれど、自分の育てた馬が優勝する興奮と喜びを味わえるのは、競馬業界に関わる人たちだけなのだ。
    この本は文句なしに、競馬と馬の育成の面白さを教えてくれた。

  • 2026年図書館福袋その3。これは「ともぐい」書いた人だ(゚∀゚)読みたい本に登録しただけで、まだ読んでいないわ〜(-_-;)むか〜し、むかし、友達と競馬を見て予想し合い、盛りあがったなぁ…その時の馬達がウマ娘で登場していて嬉しい♪などなど、いろんな想いが渦巻いて読み始めはなかなか集中出来なかったけれど、本の中の人達が馬を中心にまとまりだしてから集中力が高まり、最後には胸熱に。・゚・(ノ∀`)・゚・。

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著者プロフィール

1979年北海道別海町生まれ。実家は酪農家。2012年「東陬遺事」で第46回北海道新聞文学賞(創作・ 評論部門)受賞。14年『颶風の王』で三浦綾子文学賞、同作で15年度JRA賞馬事文化賞、19年『肉弾』で第21回大藪春彦賞、20年『土に贖う』で第39回新田次郎文学賞を受賞。24年『ともぐい』で第170回直木三十五賞受賞。その他の著書に『清浄島』『私の最後の羊が死んだ』『森田繁子と腹八分』『夜明けのハントレス』などがある。

「2026年 『隣の畑は青々と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

河﨑秋子の作品

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