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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784041142639
作品紹介・あらすじ
イラストレーターの想一は、高校からの友人でノンフィクション作家のミヤビから、彼女が受けた依頼の手伝いを頼まれる。それは40年前、六本木のビルの屋上で遺体となって見つかった男性を調べることだった。当時の警察は事件性なしと判断し、身許不明の「行旅死亡人」として処理。依頼人の正体も目的も分からぬまま、想一とミヤビは、男性が何者で、なぜひっそりとそこで亡くなったのかを調査し始める。かつてのビルの住人に当たるうち、2人はある奇妙な人物に行き着くが――。
過去と現在が交錯する、ノンストップ・エンタメ長編!
みんなの感想まとめ
過去の謎を追いかける物語が展開され、読者を引き込む魅力があります。ノンフィクション作家のミヤビとイラストレーターの想一が、40年前に六本木のビル屋上で見つかった身元不明の遺体の真相を探る中で、彼らは複...
感想・レビュー・書評
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40年前のビル屋上で亡くなった人物の謎を追え!そこには時代を超えた人間ドラマがあり… #リペアラー
■あらすじ
イラストレーターの想一は、同級生でノンフィクション作家のミヤビから仕事の依頼をされる。40年前、六本木のビル屋上で亡くなっていた人物についての調査であった。
その人物は当時から身元不明で行旅死亡人として処理され、情報が全く存在しない。想一とミヤビは今も六本木に残る現場のビルで、住民たちに聞き取りを開始するのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
行旅死亡人って、知ってます?
外出先で行き倒れ、身元不明の引受人がおらず、無縁仏になってしまった場合に官報に掲載されるんですよね。
私が若かりし頃、出版関係のアルバイトをしてた時に官報や公報を読んでたんですよ。その時に行旅死亡人の記事が目に入ってしまうこともあって、何とも言えない切ない気分になりました。ちなみにこれが頻繁に出るんですよ… 無縁仏になってしまう人がこんなにもいるなんてと、当時結構ショックでしたね。
さて本作は、40年も前に発見された死体、行旅死亡人について調査していくお話です。何者なのか、なぜこのビルでなくなったのか… 想一とミヤビの名コンビが謎解明に向けて突き進んでいきます。
彼らに背景があるところもリアリティがあるし、引き込まれてしまうポイント。二人の距離感も絶妙だし、ずっと見ていたくなるコンビでしたね。
さて本作の一番の読みどころは人間ドラマなんです。想一とミヤビは、調査を進めるうちにたくさんの人たちと人間関係を築き上げる。ビルの現在の住民、かつての住民、大家、不動産屋などなど、彼らそれぞれの人生があって聞き入っちゃう。
特に中盤以降に出てくる飲食店経営者の望月が深い、彼から吐き出される含蓄あるセリフには重みがあるんですよ。これまで苦労してきた人生が容易に想像できちゃいますね、大変勉強になりました
他にも想一の祖父、占い師の老婆、歌手、かつての銀座のママ、ジャズピアノを弾く外国人など、もはや肩書だけでひとりひとりの横顔が見えてくる人たちばかり。すっかり仲間気分で、物語に入り込んじゃうんですよね。
さて物語は後半はいると、思いもよらない角度で展開し始める。40年前の人探しだったはずが、なんでこんなにもスケールが大きな問題になっちゃうのか。そして終盤の終盤… ぜひご自身の目で読んでください、本タイトルの意味は想像もつかなかった~
ベテラン作家先生にも関わらず、とってもチャレンジングな作品だったと思います、面白かったです!
■ぜっさん推しポイント
想像力を掻き立てられるお話でしたねー、読み終わってから色々と考えてしまいました。実は知られてないだけで、世の中には理解が及ばないようなレベルで苦労している人がいっぱいいるのかもしれません。
しかし本作にでてくる登場人物は、みんな優しくていい人ばかりでした。人生を楽しく過ごすなら、やっぱり色んな経験を積み上げることは大切ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ノンフィクション作家のミヤビが、40年前の六本木のビルの屋上で行旅死亡人として処理された身許不明の件を依頼される。
友人であるイラストレーターの想一と一緒にビルの住人を調べていくうちに奇妙な人物にたどり着く。
どういうことなんだろうと謎が多いので気になりノンストップで読み終えるが、結末がリペアラーとはこういうことなんだとわかった。
ちょっともやっとする感は残るが、タイムトラベラーというよりある種の病気だとは…。
読んでいる側も振り回されてしまったな。
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テンポよく読めたけど面白さは普通くらいかな。
後半ちょっと急ぎ気味だったのと、え?こんな簡単にいく?って言うのが気になってしまった。 -
※
40年前にビルの屋上で見つかった身元不明の
死体は誰なのか、なぜそこで亡くなったのか
謎を追うライターのミヤビとイラストレーター
の想一。
当時の人物を一人ずつ探し、複雑に絡み合った
関係を一つひとつ紐解いていく過程にワクワク
させられます。
ミステリー的なラストで終わるのかと思って
いたら、最後に全く違う方向にダイブして
二重に驚かされました。
そういうことかという納得の部分と少しの
物悲しさの残る余韻でした。
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なんか凄かったー!
最後は結構ファンタジーというか、SFみがあったけどそれでも読みやすくて面白かった〜
行旅死亡人のお話は2回目
1回目はノンフィクションだったから結末だったり、調査だったりが全てすんなり行くようなものではなかった
今回はフィクションだったからその辺もちゃんと物語として成立してて読みやすかった。
長編だったけどさらさら読みやすくて面白かった。 -
見事なラストだったが最後の種明かしとタイトルの回収が急すぎる印象。爺ちゃんが強力すぎて皆んな一気に秘密を暴露しまう謎解きでは400ページ分の孫の努力が報われないのでは?
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映像化に向いてる
会話だらけでさくさく進むエンタメ作品 -
<奮>
大沢オヤビンの新刊単行本は さてどのくらいのペースで出ているのだろうか。新宿のサメなどは決まった時期に新作が現れる訳ではないし。そういえば『新宿鮫』は今でもどこかの雑誌に連載してるんだっけ?僕は文藝小説雑誌はほとんど全くと言っていい程買わないから分からないのだ。(全く余談だけれど大沢オヤビンの小説作品。最近は出せば必ず一定数売れる…から少しづつじり貧状態になってやしないかなぁ。なんだか読書コミュでも既読の方の数が少ないみたいだし。頑張れオヤビン)
物語主人公の苗字「五頭」が出て来るのはかなりお話しが進んでからの57ページ。それまではその五頭が語り手だったので違和感は無かったが名前は分からない人wだった。今作でその事が何を意味するのかも僕には分からないけど大沢オヤビンにしてはめづらしい書き方だな,とは思った。
ページ89にこういう記述がある「…人類が地球上に生まれてどれだけ経っていると思うの。その間に何億,いや何十億人って人が戦争や天災で死んでるわけでしょう。…』え?と思ったので生成AI Gemini君に訊いてみた。いろいろ仮定が必要だけどまあだいたい1000億人くらいは死んでるでしょう,と奴は言った。正解は分からないが,大沢オヤビンはこの”数十億人”をどういう根拠で書いたのだろうか。まさかノーエビデンスって事は無いだろうけどなぁ気になる。笑うう馬。
さてこの本のネタはこういうネットの場所でバラすべきではないのでしょうね。それこそづっと後からもう一度この感想のコメント欄へ追加で書き込むことにしましょう。そうだなぁまざっと一年もおとなしくしていれば ほとぼりは醒めるでしょうし,その頃には皆さんがこの物語のカラクリを知っているでしょうから。
ただ今一つだけ書いて置きたいのは,このお話しのネタ/謎は文藝的?には少々卑怯であってだから故に大沢オヤビンの様な文壇の重鎮的立場の作家でないと使ってはいけない類のモノだよなぁ,と云う事です。アラ意味わかんない!って。はははヤッパ1年待って下さいまし。まあ本書を完読すればすぐに分かりますし 僕が言おうとしている事も分かってもらえると思いまするぅ。笑うう馬。 -
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最期は、、、
後半からのストーリー展開の加速度は、凄まじかった
前半はミステリーモノと読み始め、途中からハードボイルド要素も加わり、最期はSF的な幅広なお話でした
大沢在昌でありながら、また新しい作風で楽しませてもらいました
依頼人からの正体不明の死体の調査、岩田氏の謎、デニス、お爺ちゃんの影響力、全て綺麗に清算ありがとうございます -
他の人の感想にもあったが、こういう物語をこの作家には求めていないとしか、言いようがない。
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40年前に
ビルの屋上で亡くなった男は何者で
なぜ、そこで遺体で発見されたのか?
それを調査していく
ミステリーのつもりでいたら
まったく予想していなかった方向へ
導かれ、途方に暮れてしまった…
壮大なテーマが隠されていた割に
こじんまりとした結末で
それなら最初から
「リペアラー」を中心にした方が
想像力をかき立てられ
物語が広がったんじゃないのかなー? -
リペアラーの意味すら、わからずに読み始めた。途中から、ずっと結末を焦らされさいごの1ページに結ばれていた。
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1985年六本木のビルの屋上で発見された身元不明の遺体が誰なのか調べる話。その過程で現れた死んだはずの叔父にそっくりの甥。
読みやすいし面白かった。しかしラストのネタはあまり好みではなかった(そっち方面に行っちゃったんだ・・・) -
1日で読み終わってしまうほど読みやすく面白い本だった。
40年前、古いビルの屋上で見つかった行旅死亡人の身元を探す。
この行旅死亡人の事件が次第に政府の情報機関まで関わりを持つようになり、物語は二転三転の展開を迎え、ついにリペアラーの存在が顕になるのだが…。
リペアラーの出現は唐突に飛躍する展開だったが、リペアラーの存在がこの物語の最初の事件の答えであり、それを匂わす程度で物語を終わらせる手際の良さには感服させられた。
面白かった。 -
期待していた。そして期待通りだった。流石大沢氏の作品だった!刻の経つのも忘れ最後まで夢中になって読んでいた!三日間あっと言う間に過ぎていた。物語りは世界はこうでなければいけないな。そうでなければ浦島太郎物語りや映画のジュラシックパークを笑うのと同じだと思う。内容は読む人の為にここでは止めておこう。
著者プロフィール
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