後宮の検屍女官6 (6) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年1月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041142974

作品紹介・あらすじ

一段と厳しく冷え込んだ冬の朝、掖廷令・延明(えんめい)は凍死体の対応に追われていた。
仕事をこなしながらも、延明は絆を深める検死女官・桃花(とうか)の口から発せられた、かつての因縁相手の名について動揺を隠せていなかった。
桃花に会うのが怖い――。
延明は複雑な気持ちにさいなまれる。
そんな折、帝のおばである大長公主が亡くなったという知らせが飛び込んでくる。
衰弱死か、病死か、はたまた凍死か。その死因はなぜか錯綜していた。
大長公主の死をきっかけに、後宮は騒がしくなり……。

一方、延命と桃花、一蓮托生の夢を共に追う二人の関係にも変化が――?

後宮に囚われる哀しい女たちの定めが胸を打つ、
大人気中華後宮×検屍ミステリ、第6巻! 

みんなの感想まとめ

物語は、厳しい冬の後宮を舞台に、不審死の真相を追うミステリーが展開されます。延明は、凍死体の対応に追われる中、検死女官・桃花との関係に変化を感じつつ、彼女の過去に隠された因縁や家族の影響に動揺していま...

感想・レビュー・書評

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  • 前回で一区切りしていたので、今回からまた少し設定が変わりました。配置とか。

    凍死体がゴロゴロしている環境って、本当に劣悪過ぎるだろう、と思ったり、貴人が老衰で亡くなっても医官が罰せられるという世界。不正が横行してしまうのも仕方ないですね。

    延明が知ってしまった桃花の出自や、そのための苦悩、そして新たに発生した不穏な空気など、次の展開がとても気になります。

  • 事件自体は現代でもありえることなんですが、展開が怖いことになっているのが(;^_^A

    これから大きな争いがはじまりそうですな。

  • 待ちに待っていた6巻。
    今回も期待を裏切りませんでした。
    後宮で起きる不審死。他殺なのか事故なのか。
    事件に絡んで見えてくる桃花の父の影。
    延明の一族に起きた冤罪、桃花の父、祖父の死に関することまで、何やら動きがありそうな気配。また7巻を首を長ーくして待たなくてはいけないようです。

  • 相変わらず現実逃避したいのね
    私も寝てたいです
    やはり厳冬は厳しいよね
    炭を焚けないし布団も薄い物しか、だったらやはり凍死してしまう人が多いだろう
    でもそれを逆手に取って殺害するとは
    しかもそれをバレないように工作も1つじゃない
    桃花の父の技術を会得してる誰かなんだろう

  • 遂に今出てる最新巻にまで追いついてしまった……なのに最後にまた出てきた新事実が気になりすぎて早く続きを読みたい……7巻はいつ出るんですか?


    前巻で延明が宦官になり一族が滅びる原因になった出来事に関わった人物が判明し、正直この2人大丈夫なのか?変わらずに手を取り合っていけるのか?とめちゃくちゃ不安になっていたんですけどそこは乗り越えてくれそうでほっとしています。
    そしてこれまで数々の遺体を検屍して次々と真実を言い当てて来た桃花の能力を試すかのような試煉が。
    一旦は穏やかになったように見えた後宮には新しい不穏な気配が漂い始め、それは延明と桃花の過去にも関わってくる……のか?


    いやぁ、遂に敵(と呼んでいいのか分からないけど)にも検屍術に精通した人間が現れましたね。
    今までは桃花の技術が抜きん出ていたからこそ様々な原因不明の死因を解明出来ていた訳ですが、その技術を用いてあえて誤った検屍結果に導こうとする「完全犯罪」を持ちかける人間。
    そしてそれは桃花にとっては思い出したくない過去と繋がっているし、それは延明も無関係ではない事で。
    今回延明の中にあるドロドロした感情が出てきたりしてちょっとこう、あれでしたね、延明お前そこまで……って感じで。
    宦官って愛が重い感じなんですかね、そういうの嫌いではないけど。


    今後その「完全犯罪」を持ちかける人間を追う感じになっていく……というか恐らくなるんでしょうけど、その時に2人の関係に亀裂が入って欲しくないなぁと願っている自分がいます。
    恐らくその人物が特定された時には延明が隠すことに決めたあの話も明るみに出てしまうのだろうし。
    そして頼むからあの人ではありませんように、と願っているキャラクターがひとりいるんですが……悪い予感がどうか当たりませんように。

  • 今回も良かった。
    宦官である延明の辛い境遇を、さらに目の当たりにした気がする。
    そして華々しい後宮も、外に出れなければ鳥籠と同じ。
    妻にも母にもなれなず、いつまで縛りつけられるのかと嘆く、銀鈴と金鈴の気持ちは痛いほど理解できる。
    悪魔のささやきに惹かれてしまったのもわかる。
    その悪魔はいったい誰なんだろう?
    また面白いところで終わりにする。上手いなぁ。

  • 桃花の父親が 延明の一家を全滅させ 延明を宦官に落とした張本人だと 延明が気づく
    そのあと 帝の叔母さんがなくなる。
    朱夏という女官が 折檻されて死亡
    豸豸(たいたい)という女官が怪しい!
    そうしたら その女官が自害
    桃花は 恐ろしいことを思い出す
    祖父を死に追いやった父親のやり口を
    検死官が騙されるやり方
    それを思い出して検死をやり直す。
    テレビ番組モンスターで弁護士の朱里が 何年も会っていなかった父親に法廷であい 出し抜かれて
    最後 泣き伏す
    を思い出しました。
    ただ 桃花の父親は悪い奴ですが

    帝の叔母さんを殺した犯人
    現実の世界のような話しです。
    そこまで 追い込まれた人生は 気の毒ですね。

    最後に 桃花の父親の通過許可証の話しが出てきます。
    親子2名
    この時点で桃花は もう死んだことになっています。
    その子供とは誰か?
    政治的な陰謀はまだまだ続く
    先が楽しみです。

  • Amazonオーディブルで聴いた。

    前の話を全く覚えてないから、聞き直さないと…と思う(^_^;)

  • 978-4-04-114297-4
    c0193¥660E

    後宮の検屍女官 6
    著者:小野はるか おの はるか
    発行所:株式会社KADOKAWA

    令和6 2024/01/25.初版発行

    角川文庫23993.
    ----------裏表紙より
    激しく冷え込んだ冬の朝、掖廷令延明は凍死体への対応に追われていた。仕事をこなしながらも、信頼する検屍女官・桃花と かつての因縁の相手との暗い繫がりが判明し、動揺を隠せずにいた。
    そんな折、帝の伯母である大長公主の訃報が届く。その死因はなぜか錯綜していたが、それをきっかけに後宮は騒がしくなり…。
    一方、延明と桃花、一蓮托生の夢を追う2人にも変化がー?
    後宮にとらわれる女たちの定めが胸を打つ第6巻!
    ------

    後宮で「かっこいい宦官と美しい女たち」だけではないこのシリーズ。
    (たぶん設定として)この頃のこの国では儒教の教えが根強く、人間としてなすべき事柄としての一つに「孝」があり、それは子や孫を成し、血・家を絶やさないこと。
    冤罪で肉刑となり、宦官になった延明。
    姫家にもらわれ、姫桃花となった、検屍官の家系の羊角桃花。
    権力あるところに陰謀有り、その最たるところの宮中と後宮で事件が続く。
    そこに暮らす人々もまた、人なのよね…。

    姫桃花・宗紅子・才里 三人娘は第1巻からのお付き合い。紅子が死ななくてよかった。

    陰謀の黒幕はだれだ?
    今後、華允はどういう役回りになるのか?

    物語の中では凍死者が珍しくないほどの厳冬。
    で、今日の気温は35度にもなりそうな鬱陶しい梅雨。
    老い、衰弱はどんな人も逃れられない。
    疱瘡(天然痘)はウイルスにより感染する病気。
    1980年にWHOが撲滅宣言がなされた。始まりは紀元前らしい。





    今回もたくさんの登場人物とその背景がわかってきました。

    ---
    姫桃花 き とうか 時々 桃李 老猫
    孫延明 そん えんめい 掖廷令 後宮の管理をする 皇后派
    点青 てんせい 青い目の宦官 皇后のお気に入り 延明の元同僚
    華允 かいん 少年宦官 延明に拾われた。現在は掖廷令置きの官吏。検屍助手も
    公孫 こうそん 延明の副官・中年の宦官
    才里 さいり 桃花の同僚の女官で、友人 噂好き(情報通)
    宋紅子 そう こうし 桃花、才里の元同僚、姐さん女官(織室)現在は田充依の侍女

    八兆 はっちょう 老検屍官 桃李に興味を持っている
    扁若 へんじゃく 太医署の気位の高い少年宦官 物知り
    蒼皇子 そうおうじ 母は梅婕妤(梅氏の一族・すでに故人)現在桃花と才里がお世話係としてつかえている主でもある。皇后は王としての教育をして、年齢が来たら、封地へ送る心づもりでいる。
    田充依 でん じゅうい 田寧寧 (姓は田 充依は側室の位 名を寧寧:ねいねい)
    皇后の侍女だったが、懐妊したことで側室入りをした妃嬪。ぽっちゃりしている。
    虞美人ぐびじん 虞の一族 美人は側室の位(ランク)皇后派の妃嬪で、背が高くりりしいイメージがある
    蔡美人 さいびじん 蔡の一族 美人は側室の位(ランク)皇后派の妃嬪で、柔和な雰囲気を持つ。ぽっちゃりしている。

    大長公主 珍嶺 だいちょうこうしゅ ちんりょう 65才 2区の安処殿に住む
    ・帝の娘 公主 こうしゅ
    ・帝の姉妹 長公主 ちょうこうしゅ 
    ・帝の伯母 大長公主 だいちょうこうしゅ

    珍嶺 土地の名前 珍という地域から上がる税を収入とできる権利を持つという意味
    湯沐邑(ゆのむら)の地名

    後宮で誕生した女子は15歳で成人式:笄礼を済ませ速やかに降嫁。
    降嫁の跡は十王府に住まいを移し後宮に出戻ることはない。
    病などで降嫁できない公主は東朝に移る。
    名目は皇后に仕えるため。例外として幼帝の扶養にかかわっているときを除く。

    珍嶺大長公主は帝が3回替わっても後宮にとどまり続ける異例中の異例
    疱瘡(天然痘)にかかり痘痕があるため嫁がず。
    疱瘡からの生き残りで、珍嶺の持つ薬が現在のワクチンのように扱われた。
    帝の子を身ごもっても、この薬があればおなかの子が死なずに済む可能性が高まるため、後宮に居場所があった。

    許一族 本家の失脚
    梅一族の台頭
    劉番 りゅうばん 大光帝国の皇太子
    董氏 とうし 河西:かせい:の名士 

    羊角慈 ようかく じ 桃花の祖父 検視官 桃花を可愛がった 故人、死因は卒中
    羊角莽 ようかく もう 桃花の父親、検屍官 男子が欲しかった。処刑済み 出身は河西地方
     桃花を事故死とする。(実際は売却?)
     父親を殺し、娘を売り飛ばし、妻を離縁し、厨(くりや:台所)の奴婢(奴隷)に手を出し、奴隷の身分から解放。京師(みやこ)に転籍
     孫延明の一家の冤罪にかかわったのはその次の年。
    魚中常時 ぎょ ちゅうじょうじ 蒼皇子を取り込もうとしている

    安処殿 あんしょでん 珍嶺の住まい 古くからの使用人をそのまま使い続け新しい人員を入れることを拒んだため、年齢の高い女官が多い。

    豸豸 たいたい 27歳 安処殿の女官 ふくよかな体型 何豸豸(か たいたい)
    死亡(服毒による自裁と思われた。絞殺)
    李朱夏 り しゅか 22歳 宋紅子の同僚 田寧寧の女官(位は順常) 長幼の礼を持つ。小柄な女性。年上の紅子を立ててくれていた。死亡(折檻死)

    金鈴 きんれい 69才 珍嶺の侍女後宮入りは7歳の時
    銀鈴 ぎんれい 69才 珍嶺の侍女後宮入りは7歳の時
     この二人は双子でも姉妹でもなく、名は後宮入りの際に与えられたもの
    --------------


    ※ルーズリーフメモあり
     

  • 5巻からちょっと趣向が変わった感じ.仮装中華ものだが「検屍」に関わる内容と主人公の出自が表に出てきた.また先を読みたくなってしまった.

  • 後宮という狭き鳥籠に囚われた女たちの光と闇を描くと共に、宦官という特殊な「性」を持つ男の悲哀をもつぶさに描かれている傑作。

    今回も面白かった。
    主役カップルの延明と桃花の絶妙のコンビネーションは、見ていて気持ちが良い。カップルともいえない不器用な二人だが、女官と宦官の関係にありがちなものではないところがまた良いと思う。延明の方は桃花が好きなのだが、果たして、彼女がその想いに気付くのは、いつなのか。
    次々と出てくる「謎」も興味深く、とにかく読み応えがり、嫌みのない作品で好感が持てる。

  • 今回も素晴らしく良かった!
    冤罪は晴れたけれど宦官となってしまった身体は元には戻らない。
    桃花を想う故に延明の切なさと葛藤が苦しい今巻。
    桃花の瞋恚に燃える胸の内も新たな展開を迎えて、ますます面白くなってます。
    続刊が待ち遠しい!

  • シリーズ6作目。
    延明は桃花への想いが溢れてしまいそうになっている。そして桃花は延明の復讐相手の娘という事実を知り、桃花への見方が変わるんじゃないかと不安になる。変わらなくて良かった。
    桃花は延明ほどではないけれども、来なかった延明に対して拗ねたり怒ったりするくらいだから大切なことには変わりない。

    2人が幸せになってくれれば良いなぁ。
    続きも楽しみ。

  • 「厳冬」
    寒さで亡くなる者。
    対策をすればいいと言うのは簡単であるが、それを皆に行き渡らせるには足りないだろうし難しいだろう。

    「折檻」
    酷い私刑を受けて。
    意図的に渡したものであれば罰を受けるべきだろうが、偶然が重なった結果であったのならばやりすぎだ。

    「炭と鼠」
    隠蔽されていた事。
    検死の知識を持った相手が犯行を行ったら、誤魔化す方法や冤罪を作り逃げる時間ぐらい稼げるだろうな。

  • 延明を冤罪に陥れた検視官が、桃花の父だったと判明したところから。
    その父はもう死んでるが(冤罪を作った罪で)、桃花はそれを知らない。

    そんな中、皇帝の大叔母が死去し、その検死をすることとなるが、まさかそれに絡んでさらに二人死ぬとは……。

    桃花の父が編み出した?死因を偽る、検視官を欺く方法が、謎の奴婢から犯人に伝授されていたと判明するが、その奴婢は行方知れずとなる。

    桃花父は、奴婢に手をつけて再婚したとあったが、もしや……?

  • 検死術を悪用する謎の人物。また不穏な雰囲気だなぁ。
    延明の隠しきれずにあふれだす執着がとても良い。

  • あとちょっとで終わっちゃう!どうなるの!?というところからの怒涛の展開に度肝を抜かれました。桃花さんも延明さまもずっと仲良くご飯食べててほしいし続きが読みたくて仕方ありません。

  • 2025.10.12読了

  • 続き読めるの楽しみにしてました〜!
    ちゃんと当時の文化を下にしたミステリーなのが好きです。また続きの気になる引きの終わりなので、次も楽しみです。

  • 桃花の検死の技術すらあざむく事件に延明も巻かれるも解決しますが桃花の過去がしのびよる終わり方で続きが気になります。延明の桃花への深い気持ちも切ないかった。


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著者プロフィール

福島県出身、在住。第13回角川ビーンズ小説大賞(読者賞)を受賞してデビュー。「後宮の検屍妃」(刊行時『後宮の検屍女官』に改題)で第6回角川文庫キャラクター小説大賞(大賞)(読者賞)をダブル受賞、同シリーズのほかに、『星降る宿の恵みごはん』『チーズ店で謎解きを』(ともに光文社文庫)など。

「2025年 『看板犬お風呂丸におまかせ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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