ここにひとつの□がある (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041143094

作品紹介・あらすじ

フリマアプリで、「カシル様専用」として箱を出品すると、必ず落札される――。ある学校で流行っていたちょっとしたお小遣い稼ぎ。しかし、これにはある決まりがあった。カシル様への箱には、中に何も入れてはならない。中にうっかりメッセージカードを入れてしまった男子生徒の運命とは。(「カシル様専用」)
「すべてのことばをみつけてつなげよう!」 何の変哲もないクロスワードパズル。あなたはそれを解いていたはずだった。普通のパズルとは違うと気づいた瞬間には、もう元には戻れない。(「穴埋め作業」)
中に閉じ込められているものは何か。新進気鋭のホラー作家が描く、恐怖の連作短編集!

感想・レビュー・書評

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  • いつもの梨さんの雰囲気なので、他の作品も好きなら
    これもいけると思います。
    ゾワっとくる怖さというより、不可解な、
    不可思議な、独特の空気感です。
    面白いですが、私には中々難しいです。

  • 難しい。
    ずっと不穏なのにどう解釈すれば、どう解答すればいいのか分からない問題が数多くあった。
    昨今のホラーは急に進化しはじめているように感じる。それは『変な家』がブームとなって売れだしたあたりから。ホラーが様々な方向に拡散している様子に、世間がどうにかついていこうとしている流れを感じるのだ。本書は最近よく目にする梨さんの書き下ろしホラー作品。
    単に怖いわけではなく、気づく、そして察することが求められる。

  • 私には非常に難解だった。短編ホラーとして分かりやすい「放課」と、終始不穏な空気が漂う「練習問題」が好みだった。
    決してつまらない訳ではなく、私はまだこの本の本当の楽しみ方を理解してないんだろうなぁ。もっとよく味わってみようと思う。

  • 梨さんはなんか独特のホラーだなぁと思う。
    「これはいったい何なのか?」と帯にあったがその通り。
    ホラーそっちのけで練習問題と穴埋め作業にいそしんだ。

  • ものすごくホラーではなく、考えさせられるというか、ファンタジーというか、謎解きのような。
    「練習問題」とか、初版特典の折り紙はすごく好み。

  • 梨さんっぽい、いわゆる「考えさせる」系のホラー。

    貴志祐介さんを彷彿とさせる昭和っぽい語りで、亡くなった義姉に遭遇する話
    中学受験の問題みたいなノリで、人殺しのお話が出てくる話(写真が出てくるのは反則、怖かった…)
    あらすじで引用されているメルカリを扱った話は特に令和っぽくて面白かったです。

  • 読む前の期待が大きすぎました

    もちろんホラーですが、
    思っいたほど怖くない

    読了後、なんかモヤモヤしました

  •  正統派ホラーの『邪魔』『放課』や実験作仕立ての『練習問題』『穴埋め作業』など怖さだけでなく薄気味悪さも漂わせたホラーが8編が収録された短編集で、全体的に変わった趣向を凝らした作りが面白い反面、初読で分からなかった部分があったので是非再読したい。

  • 梨先生の小説は初読でしたが、あまり刺さりませんした、、、。

  • 脳が冴えてる時じゃないと100%楽しめないかも

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著者プロフィール

インターネットを中心に活動する怪談作家。日常に潜む怪異や民間伝承を取り入れた作風が特徴。主な作品に『かわいそ笑』(イーストプレス)、原案『コワい話は≠くだけで。』(KADOKAWA)などがある。そのほか、2021年10月よりWebメディア「オモコロ」でライターを、BSテレ東「このテープもってないですか?」で一部構成を担当するなどあらゆるメディアで活躍している。

「2023年 『6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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