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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784041143193
作品紹介・あらすじ
夫とは職場の友人を通じて知り合った。口数は少ないし、ぶっきらぼうだけど、優しい。結婚して智晴(ちはる)が生まれ、慎ましいながらも幸せな3人生活が始まった。しかし生活はなかなか立ち行かない。息子を預けて働きに出た由紀子は、久しぶりの仕事で足を引っ張りながらも何とか食らいつき、家庭と両立していく。そんな矢先に発覚した、双子の次男と三男の妊娠……家族が増えてより賑やかになる一方、由紀子の前に立ち塞がる義母の死、夫との不和、そして――。「家族は時々、形を変えることがあるの。だけど、家族はずっと家族なの」。どんな形をしていても「家族」としてどれも間違ってない、ということを伝えたかったと語る直木賞作家・窪美澄が放つ、渾身の家族小説。文庫版には家族のその後を描いたスピンオフ短編「ははのけっこん」も収録。解説・白石一文
感想・レビュー・書評
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智晴がいい子すぎる。
ただ、きっと真面目な父と母の性格も遺伝してるのかなとも感じた。
自分の子も自分のやりたいことや好きなものを見つけてくれたら嬉しいなと改めて思わされた。
育児を進める中で何か決定的なことがなくてもボタンの掛け違いみたいなことからすれ違っていくことはあるし、とてもリアルだった。
優しいいい人なだけでは育児の慌ただしさは越えられない…
バイタリティがいるな…と日々感じている今、とても共感するところが多かった。
ずっと穏やかで静かな性格のまま育児をできる人は稀じゃないか?と思うし、そうできる人を尊敬する。
蓮の花が咲く音、思わず検索して、本当にポンっと音がなることがあるのに驚いた。
チリンとなるものは見つけられなかったが、綺麗な音だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ストーリーに納得できないところは、ある。
優しく穏やかなれば、なんでも許されるんですかねって思う。
それでも、読ませる。
こういう家族の形を認めさせてしまう。
前半は、“はは”の視線。
普通の会社員の家庭で一人娘として、おっとりと育った女性。家族で自営業の男性と結婚して一緒に働き始める。長男が生まれ、仕事が薄くなり、夫はタクシードライバーとなる。
家計を助けるため保育園に息子を預けて慣れない仕事を始める。ははは、将来を見据える。家庭の安定を求める。そのあたりから、穏やかな夫との間にズレが生じる。
後半は、高校生となった長男の視線。
長男は、父親譲りの優しさで、家事を受け持ち、双子の弟の面倒をみて、おまけに一人暮らしの祖父も気遣う。
そう、父親は飲食店に勤める外国人女性を好きになり、新しい家庭を築いたのだ。
父親は相変わらず優しげ。弟たちは、父を慕う。
新しい家庭には、国から呼び寄せた女の娘と自分の子供がいる。みんな、よく働き、助け合う良い家庭ではあるのだ。
脇目もふらず、働いて三人の子育てをする“はは”をどーしてくれるんですか。あれもこれもこの優しさだけに責任を持つ無責任な男が蒔いた種。
それでもみんな父親が好き。
もしかしたら、日本中にゴマンとありそうなリアル感に引き込まれた。
いろんな家族の形を認めさせるお話でした。
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関係ないけど、みんなのうたの「ママの結婚」て歌を思い出した。
あれは好きだったな^^
いつもいつも失礼(^^ゞ関係ないけど、みんなのうたの「ママの結婚」て歌を思い出した。
あれは好きだったな^^
いつもいつも失礼(^^ゞ2024/03/10 -
優しいママだったんだね。良い歌だわ。
小説なのに、読みながら、なんなんこの夫って。
不倫は文化の石田さんだって、今、寂しそうじゃないねえ。...優しいママだったんだね。良い歌だわ。
小説なのに、読みながら、なんなんこの夫って。
不倫は文化の石田さんだって、今、寂しそうじゃないねえ。バラけても家族。好きになったら仕方ないとか。
2024/03/10
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大人の事情、子どもの事情。
どちらも互いの事情に巻き込まれざるを得ないのが、家族だ。
現在は母であり、かつては子どもだった私には、母・由紀子の第1部も、息子・智晴の第2部も、どちらも刺さりまくる。
でも、どちらも相手を思いやっているのが痛いほど伝わるので、あたたかい気持ちになる。
感情のちょっとしたゆらぎが丁寧に丁寧に描写されているので、心をほんの少し突かれただけで、なにかが決壊してしまいそうな読書だった。
ぐっとくるシーンはたくさんあるのだけれど、個人的に一番良かったのは、智晴が自分の進路を自分で決めるところ。
由紀子も智晴も、ずっと人のために生きてきた。自分のこれからを自分の思いだけで決める、その清々しさが尊かった。 -
嬉しくなったり悲しくなったり、この家族に寄り添いながら読んだ。言葉で上手く言えないけど、日常のリアルさの度合いが、窪さんはすごくちょうどよく書けるのかな。子供たちがとても良い子たちすぎたけど、でも素敵な家族だなぁと思った。
心に残る本だった。
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母親の恋愛の話かと思っだけど、全然違った。
本当に由紀子はとってもいい妻であり母なのに!
智久はなんなの?ともどかしい。というか怒りを覚えてしまった。
色んな歯車が合わずにどんどんズレてしまったんだろうなぁ。
にしても智晴がなんでいい子なの。
自分が同じ立場だったら、とても家のことやって弟の面倒みて、父親の不倫の子に優しくなんてできないなぁ。
ちょっといい子すぎる気がするけど、読了感よし。 -
主人公の智晴は自分の学生時代のうちに父親の浮気による離婚、母の再婚相手候補との話し合い、さらには自分自身の初恋により勉強に手がつかなくなることなど、恋心によって人生が大きく左右される経験をする。
智晴の両親の離婚時には双子の弟二人がおり、母親が仕事に出ている間は二人の面倒を見る必要があった。
その頃から恋愛沙汰や弟二人の面倒を見ていたこともあり、良くも悪くも早くから大人びた視点を持つようになる。
そのように責任感を強く持ちつつも、弟たちとともに大人になるにつれて、彼らには彼らの人生もあるということで、過度に干渉するのはやめようという考えになるが、現実にそのような考え方に移行するのはなかなか難しいことだとも思う。
また、自分の人生を大きく変えた父親を最後まで完全に許すことはできなかったが、弟二人は父親が大好きであることと、母親の「たとえ形が変わっても家族」という言葉であった。
これも現実と比べても仕方のないことではあるが、実際に受け入れるのはかなり難しいことだと思う。
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#ははのれんあい
#窪美澄
#角川文庫
#読了
働く母ならきっと多くの人が感じるであろう罪悪感が描かれる。第二部は第一部で生まれた第一子が主人公となる。最後まで含めると30年くらい家族を見続けることになる。形を変えてもずっと家族。みんな自分の人生を生きることを尊重し合えたらいいなあ。 -
父親の無神経さに腹が立った。
時間が父親に対する負の感情をだいぶ美化してくれてはいるものの、現実問題として父親が母親や3人の子供たちに不必要な苦しみや悲しみを与えたのは事実。結果的に良い方向へ皆が成長したということで良かったということになるが…
どこまで行っても家族は家族。難しい。温かな締めくくりではあるが素直にそう感じられない部分が自分にはある。 -
最初タイトルから母親に好きな人ができてその人と恋に落ちていくのが主体の話かと思いきや、、
ちはるの健気さに心打たれました。 -
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すごくいい話だった。「ははのれんあい」というタイトルを見て、よくある母親の不倫小説?と思いきや、全然違った。いろんな家族のかたち。素敵な長男の話。今時こんなに擦れてなくて家族思いの子なんているのかな?と思うくらいいい子だった。また時間を経て再読したい1冊。
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第一部が、重く長いなあと感じたが、この重く長いのがあるから、第2部が生きるのだとは、思った。
人の心の動きが丁寧に書かれた作品。 -
綺麗事じゃない、リアルで泥臭くて、あたたかい家族のかたち。ただ智久とカンヤラットには最後まで嫌悪感を抱いた。笑
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結婚、子育てで奮闘する様は読んでいるだけで胸が詰ります。
お母さんが自分だけの幸せな時間が持てる世の中になって欲しいです。
登場人物が皆心優しいので、何度もグッときます。 -
3.9
序盤は穏やかで微笑ましい家族が、出産や家族経営の仕事の廃業などから徐々に歪みだし、最後は夫の浮気が原因で離婚。その間に穏やかでのんびりしていた母はどんどん強い母に変わり一家の大黒柱になり、代わりに長男が母になる。
家族の形が変化しながら、それぞれの役割も変わっていく様子が淡々としているようで、しっかりと物語に引き込まれる。 -
昭和の高度成長期の終わりころから始まったお話。田舎の風景も家族間で交わされる会話もあるある過ぎて懐かしい。共に思い合いながらも、言葉足りずで解りあえなくなる夫婦、親の背中を見て頑張る長男。こんな家族あったなぁと。
家族の形は変わり、辛い場面もあるけど、それぞれが優しくて読んでいて心地よかった。
文庫本の「ははのけっこん」がより一層温かいラストで本当によかったなあと。 -
きれいごとではなく、一人ひとりのその時の心情を表現されていて、なんだが身近に感じました。
もっとドロドロしているのかなと思っていましたが、優しさに溢れていました。
家族だからこそ、ちゃんと話し合わなきゃいけない場面があることを改めて感じた一冊でした。 -
一見壮絶な物語のように見えて、意外と身近な所で家族間の悩みを抱えている人は沢山いるという事を気付かせてくれる物語。特にお母さんという存在はこんなにも目まぐるしく日々が過ぎていき、日々もがき葛藤しながら、自分を育ててくれていたんだと。私は智晴のように、母に幸せになって欲しいとここまで全力で願えた事はあっただろうか。智晴のように優しい人間にはなれていないけれど、後悔のないように思った時に思った事を伝えていける娘になりたい、この本を読み終わった時そう心から思いました。
著者プロフィール
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