僕の神さま (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2024年2月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041143780

作品紹介・あらすじ

「知ってる? 川上さん、父親に殺されたらしいよ」僕が通う小学校で広がった、少女の死の噂話。川上さんは父親から虐待を受けていたが、協力を得られないまま転校したと聞いていた。しかも彼女の怨念が図書室の「呪いの本」にこめられたという怪談にまで発展する。日常のさまざまな謎を解決し、僕も「神さま」と尊敬する水谷くんは、噂の真相と呪いの正体に迫るが……。ラスト世界が反転する、せつないミステリー。

みんなの感想まとめ

日常の謎を解き明かす小学生たちの物語が展開されます。主人公は、同級生の水谷くんを“神さま”と崇め、彼と共に学校生活の中で起こるさまざまな謎を解決していきます。作品は連作短編集で、各話は四季を絡めた小学...

感想・レビュー・書評

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  • 芦沢央さん初読みの『僕の神さま』の概要と感想になります。

    概要です。
    小学五年の僕は「神さま」と一緒に学校生活を送っている。何でも謎を解いてしまう神さまのような存在、そう水谷くんだ。
    水谷くんと僕が遭遇した謎に、水谷くんは鼻の下を擦りながら冷静に情報を分析して明快に解く姿は、僕にとって名探偵より神さまと思える神々しさがあった。そうだ、水谷くんは神さまなんだ。そうでなくてはならないんだ…。

    感想です。
    芦沢央さん作品はネットや書評動画で見聞きする限り、イヤミス系が多いのかなと思っていましたが、本作は日常の謎を解いていく連作短編集で読みやすかった印象を持ちました。ゾワッとするホラーミステリではなく、ちょっとだけ色合いが変わるミステリですので、芦沢央さん未読の方は初読みしやすい作品かもですね♪

  • 僕は、小学5年生
    “神さま”は、同級生の水谷くん
    小学校でおきるちょっとした謎を
    神さまが冷静に解決していく
    第一話から四話まで四季を絡めて小学生の一年を
    第一話の「春の作り方」が優しい嘘で素敵でした

    ミスエリー部分は、子供には難しいかなと思うところもあるけれど、小学生らしいストーリー
    自分が小学生のその昔、ホームズとか乱歩とかがミステリーの入り口だったから
    小中学生にも挑戦して欲しい

    • 土瓶さん
      怪人二十面相からホームズ、ルパン、etc。
      怪人二十面相からホームズ、ルパン、etc。
      2024/07/11
    • おびのりさん
      田舎の本屋には、作品限られてたし
      通過点だよね
      田舎の本屋には、作品限られてたし
      通過点だよね
      2024/07/12
    • yukimisakeさん
      神さまゲームの続編だと勘違いしました^^;
      神さまゲームの続編だと勘違いしました^^;
      2024/07/12
  • 読み終えた後に残るイヤな感じ。作者は嫌らしいが、イヤミスの分類になるようだ。帯コピーに「あなたは後悔するかも知れない。第一話で読むのをやめればよかった、と。」
    小学生の「僕」は同級生の水谷君を「神さま」と呼んでいる。博識ぶりと何でも解決する推理力を持った水谷君は、同級生みんなにそう呼ばれている。だから僕は何でも相談するし、金魚のフンのようにくっついて他の人が相談するのも聞いている。
    ある日、亡くなった祖母が作った桜の塩漬けを溢して駄目にしてしまった。普通ならここで祖父に白状して詫びるところを神さまに相談して隠し、事件を起こす。何だかどっちも悪いし、事件の原因を神さまが知っていたような気がする。
    この後で同級生の女子からの相談にも乗るのだが、これも大事件を引き起こす。その事の解決策が少女を殺させた、という疑いも。
    僕の優柔不断さと、神さまの知っていて事件を引き起こすような言動に、どうしても引いてしまう。やはりイヤミスは苦手なのかも知れない。

  • 小学生のほんわか謎解きものかと思えば、しっかり芦沢さんのテイストが含まれていて、スッキリはしないけどゾクっとする感覚がありました。しかし個人的には、小学生を題材にしたこともあって、ゾクゾク感があまり足りなかったのかなとも…

    物語は小学生である主人公の僕が、得意の小学生でなんでも問題を解決する「水沢くん」と出会い、身の回りの謎を2人で解いていくという物語。

    帯コメでは「ホームズに出会ってしまったワトソンの物語」という触れ込みがありましたが、読み始めるまではいまいちピンとこない感じがありました。というのも、僕の認識では、こういう探偵シリーズはワトソンがホームズに相談してホームズが解決という構造であると思っていたので、「出会ってしまった」の部分がどうにも腑に落ちない感じがあったからです。

    しかし、本作を通して読むと納得のフレーズだなと思うとともに、そこまでの道のりの描き方が後ろくらさがあってどうにも芦沢さんだなぁと。あくまでホームズはホームズでなければならない、そのためのワトソンという構図はとても新鮮だったように思います

  • 僕が頼りにしてしまうのは、みんなから「神さま」と呼ばれている水谷くんだ。
    桜漬けの瓶を僕の不注意で落としてしまい、楽しみにしている祖父にどう取り繕うかと相談したのは、水谷くんで…。
    この第一話から気になる謎解きだと読み進めていくと第二話からは、転校して行った川上さんの少し重い話になり、第三話、第四話といろいろな出来事を挟みながらも川上さんのことにも繋がる連作短篇になっている。

    小学生らしからぬ水谷くんの洞察力に驚く。
    それだけではなく人の感情も読みとることができ、どのようにすれば良いのかを瞬時に判断している。
    小学五年生なのにとても冷静でもあり、軽い謎解きと思えない。





  • 1年を通して起きる様々な謎を神さまと呼ばれる水沢くんが解決。これはこれでいいけど、やっぱり芦沢さんはイヤミスがいい笑。小学生が賢いなぁとは思いつつ、ミステリーとしては筋が通っていて読みやすい。

  • 1日でさくっと読んでしまった。いつも芦沢央作品はさくさく読めるんだけど、今作ボリュームが少なめ、内容も比較的ライトで、短編で分かれてることも最速読了の要因だと思う。主人公は小5で、ちょっと雰囲気も他作品とは違いながらも少しだけ嫌さが漂う軽いミステリ。軽い軽い言っているが、内容は重いものも含まれていて、話によってギャップがある。しかし最後気になるじゃないか!続くんだろうかこれ。あと初回限定で、Webにおまけ話が読めた。

  • Amazonの紹介より
    ラスト、せつなさ迫るミステリー
    「知ってる? 川上さん、父親に殺されたらしいよ」僕が通う小学校で広がった、少女の死の噂話。川上さんは父親から虐待を受けていたが、協力を得られないまま転校したと聞いていた。しかも彼女の怨念が図書室の「呪いの本」にこめられたという怪談にまで発展する。日常のさまざまな謎を解決し、僕も「神さま」と尊敬する水谷くんは、噂の真相と呪いの正体に迫るが……。ラスト世界が反転する、せつないミステリー。


    個人的には、初見のつもりで読んだのですが、読んでいくうちに「あれ?聞いたことがあるような」と思って、振り返ってみると、まさかの再読。

    でも一応、最後まで読んでみました。

    学生ならではの青春を軽やかに空気を演出しつつも、内容としては、小学生にとっては辛い体験だなと思いました。後半になると、驚きの真実はありつつも、ジメッとした雰囲気でしたが、水谷くんの冴えわたる推理のおかげで、救いのある展開に、気持ちとしても、救われた気持ちになりました。

    なんといっても、水谷くんの推理力には度肝を抜かれました。小学生の推理というと、名探偵コナンのコナン君が思い浮かぶのですが、比較すると、水谷くんの方が落ち着いていて、スタイリッシュといったところでしょうか。

    さらに相手のことを思って、一歩先のことまで考えていることに「小学生なの?」と思うくらいでした。

    そんな水谷くんになにかとすがりつく僕。ポジションとしては、ワトソンのような立ち位置であり、小学生ならではの積極さや元気さが際立っていました。

    ミステリー小説ということで、全4話+αの連作短編集でしたが、どのエピソードも、悲しく切ない物語でした。
    一見、ライトなミステリーかなと思ったのですが、深掘りしていくにつれて、ディープな内容になっていて、これを小学生が体験することに辛いなと思ってしまいました。

    影響を受ける小学生側の描写を読むにつれて、辛い体験をしつつも、しっかりとした考えや意思を感じ、精神が強いなと感じさせてくれました。

    そういった小学生を助ける大人の存在も大事だなと思いました。何気ない仕草や行動、言葉から推理して、なんとか手を差し伸べなければいけないなとしみじみ感じました。

    後半では、これって残酷な真実?かと思い、辛い気持ちでしたが、そこには裏の真実があり、複雑な気持ちでもありました。
    色んなエピソードを通じて、辛い体験をさせないような環境づくりが大切であると思いました。

  • 帯にひかれて購入。
    したが、想像とは違う内容だった。
    コナンのような、頭の切れる友人をもつ子が主人公。
    子供の、人間の思考回路がわかりやすく丁寧に描かれているので、すごく納得できるし、共感できるところがとてもよかった。
    子供だっていろいろ考えている。大人の言ってることも感覚としてかもしれないけど理解しているし、大人よりも空気を読んでいる。だから、子供だと侮って無下に扱ってはいけない。大人の手助けは必要だけど、一人の人間としてなるべく対等に接したい。

  • 2026.01.24 読了 #46

    稚拙な表現だが、とても良い話だった。

    小学五年生の「僕」と、「神さま」と呼ばれている水谷くんを中心とした物語で、春→夏→秋→冬→春と、四季を通じた連作短編のようになっている。

    それぞれ短い話の中に、しっかりとミステリ要素があり楽しめる。

    ただそれよりもこの作品は、自身の行いを「正当化」したい人間の取る行動や思考の表現がほんととんでもなく、社会人である私には痛いほど共感できた。

    私は本作を社会人にこそ薦めたい。エピローグまで是非読んでほしいと思う。水谷くんから語られる言葉に心打たれてほしいと思う。

    社会人になって、しんどいことも増えたし、休みの日もモヤモヤすることだってあるし、もっとハッピーに過ごしたいなと思って、自分の非があることや苦手なこともうまく正当化して、何か他の物や人のせいにして逃げていることがある。

    だけどこのままで良いのだろうかと少し考えさせられることになるだろう。私はなった。

  • 隣の博士のドラえもん並の発明品を使いこなしてる、
    見た目は子供・中身は大人って事になってる、
    メガネの小学一年生探偵の百万倍、
    大人でスマートな小学生探偵だと思う。
    五年生だけど。

    僕が切ない。
    大人にだって勇気のない人はいるんだよ。
    人の人生背負える水谷くんの方が特殊なんだからね。
    僕のお母さんも勇気のある人だよ。尊敬する。

  • 「知ってる? 川上さん、父親に殺されたらしいよ」僕が通う小学校で広がった、少女の死の噂話。川上さんは父親から虐待を受けていたが、協力を得られないまま転校したと聞いていた。しかも彼女の怨念が図書室の「呪いの本」にこめられたという怪談にまで発展する。日常のさまざまな謎を解決し、僕も「神さま」と尊敬する水谷くんは、噂の真相と呪いの正体に迫るが……。ラスト世界が反転する、せつないミステリー。
    第一話 春の作り方      
    第二話 夏の「自由」研究   
    第三話 作戦会議は秋の秘密  
    第四話 冬に真実は伝えない  
    エピローグ 春休みの答え合わせ 
    解説 吉田伸子

  • 単行本で読んでいたことをすっかり忘れて文庫版を買っていた。
    表紙やあらすじを見てパッと手に取ったので、昔と本の好みは変わってないのかも。
    個人的に“切ない”よりも“しんどい”と感じた。
    少年少女が主人公の物語を読むと心臓がキュッとなる。
    水谷くんのような子供になりたかった。
    だけど子供の頃の私は「僕」や「川上さん」に近い人間だった。
    だからなのか、こういう子供の無力感と心の脆さを見せつけられると項垂れてしまうんだよなあ。

  • 僕の神様、って何だろうと気になって読み始めた本。
    小学5年生の僕とクラスメイトで悩みや相談事を何でも解決してくれる水谷くんのお話。水谷くんはその推理力から、みんなから神様と呼ばれている。早速タイトルの理由がわかった。

    僕と水谷くんが直面する事件?は、春に僕の祖母が作っていた桜漬けの瓶を割ってしまったことから始まり、夏に同級生の川上さんが受けている虐待、秋には運動会の騎馬戦、冬には呪いの本と一年を通した話になっている。
    それぞれの謎解きはなるほどなぁという感じだし、それぞれの話が短編のようで読みやすい。んだけど!個人的に心にグッと残るものが少なかったかな。読みやすいし面白い作品ではあるんだけど、心に残る何かがあるかというと…という感じ。

  • 芦沢央『僕の神さま』
    2024年 角川文庫

    タイトルからは予想外かもしれないけど、連作短編集のミステリ作品です。
    主人公は小学5年生のふたり。
    第1話では心温まり、祖父の言葉に涙する感動作でした。こういう感じで進むのかと思いきや、第2話はがらりとヘビーな話にも。
    連作作品ならではの流れや展開はとても自然なのに、内容の起伏が激しいというのか、展開が良い意味で想定外でした。だからページをめくる手を止めることができない。
    エピローグでは小学6年生になったふたり。
    解説にもあったけど、その心と人格の成長ぶりにも感慨深いものがあります。
    そして僕も、小学生ではなく中学、高校生、大学生と大きくなっていた時の〝神さま〟のミステリもぜひ読んでみたいものだと思いました。

    #芦沢央
    #僕の神さま
    #角川文庫
    #読了

  • 読了。1話目からは小学生が主人公のほっこり日常ミステリーかと思いましたが、読み進めていくうちにそれだけではない深さがありました。

  • 1章で感動してたら次の章から突き落とされた。
    虐待許さない。

    好きじゃない相手でも生理関係は女同士で助け合うのあるあるだよね〜!

  • 小学五年生の"僕"と、同じクラスの友人で色々な謎や相談事を解き明かしてくれることからみんなから"神さま"と呼ばれる水谷くん。
    日常の謎や学校の噂、クラスメイトの困り事を解く連作ミステリー。

  • 水谷くんがあまりにも聡明で、こんな小学生いるかな?と思いつつも読了。

    「僕」は悩む。自分達がとった「何もしなかった」という行動が間違っていたのではないか、と。

    水谷くんは神様なんかじゃなく、逃げずに向き合っているからなんだ、と気がつく「僕」の成長物語であった。

  • 面白かったです。
    シリーズ化してくれんかな。

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著者プロフィール

1984年東京都生まれ。千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で、第3回「野性時代フロンティア文学賞」を受賞し、デビュー。16年刊行の『許されようとは思いません』が、「吉川英治文学新人賞」候補作に選出。18年『火のないところに煙は』で、「静岡書店大賞」を受賞、第16回「本屋大賞」にノミネートされる。20年刊行の『汚れた手をそこで拭かない』が、第164回「直木賞」、第42回「吉川英治文学新人賞」候補に選出された。その他著書に、『悪いものが、来ませんように』『今だけのあの子』『いつかの人質』『貘の耳たぶ』『僕の神さま』等がある。

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