金沙後宮の千夜一夜 砂漠の姫は謎と踊る (1) (角川文庫)
- KADOKAWA (2024年2月22日発売)
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感想 : 4件
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041144077
作品紹介・あらすじ
砂漠の大オアシス一帯を預かる有力部族に生まれた少女ファリンは、族長の孫娘にもかかわらず、幼い頃に両親が失踪したせいで、伯父と義妹に虐げられてきた。
しかし、砂漠を統べるバームダート帝国より、義妹を後宮に上げよと命が下り、ファリンの人生は激変する。
皇帝は血に飢えた暴君で、その後宮は呪われていると噂されている場所――。
恐れをなした義妹の代わりに、ファリンは後宮に入れられてしまう。
だが入ってみれば後宮は快適な場所で、年の近い友人妃たちと悠々自適な生活を送っていた。
そんなある日、ファリンと友人たちの“ある妄想”から生まれた「同人誌」が妃たちの間で大流行する。
それは美丈夫である皇帝と、その最側近を務める美青年、サイードの禁断の恋の物語!
描写のリアリティを高めるため、ファリンは取材と称して外廷に侵入するが、盗み見していたところをサイードに捕えられてしまう。
絶望するファリンだったが、ある条件と引き換えに罰を受けることを免除される。
それは、後宮で囁かれる「呪い」と呼ばれる様々な事件を調査し、それが超自然的なものではないと証明するのに協力することだった。
ファリンはサイードと、子トラ姿の精霊・バァブルとともに、事件の調査に奔走し始める。
西方人の博物学者だった父譲りの知識で、後宮の「呪い」の噂の真相を紐解いていくが、その中で、生真面目だがまっすぐで等身大なサイードを知り、徐々に惹かれていってしまう。
だが「呪い」は次第にエスカレートし、皇帝も事件に巻き込まれる危険な状況に。
ファリンは事件を解いていく中で、呪いに隠されたある事実に気付くが……。
砂漠の後宮の呪いの正体、そしてファリンの想いの行方は――?
第8回カクヨムWeb小説コンテスト《ライト文芸部門》特別賞 受賞作。
みんなの感想まとめ
主人公ファリンは、砂漠の部族長の孫娘として、幼少期から伯父一家に虐げられながら成長します。彼女は義妹の身代わりとして、後宮に入ることになりますが、実際の後宮は思いのほか快適で、友人妃たちと楽しい日々を...
感想・レビュー・書評
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砂漠の部族長一族の娘、ファリン。
幼いころに両親が行方不明になり、伯父一家に虐げられて育つ。
黒髪の砂漠の国で一人だけ、異国の父譲りの砂色の髪を持つ彼女は『砂かぶり』と呼ばれ、母の残した服も小物も、亡き祖父が決めた婚約者も義妹に横取りされて。
十六になった義妹に、砂漠の大帝国を治める皇帝の後宮へ上がれという命令が。
妃扱いとはいえ、実質人質で、後宮は呪われているとの噂も。
義妹の身代わりとしてファリンは、後宮へ入ることになるが、実際の後宮は、食べ物も豊富で暮らしやすい、ファリンには天国のような場所だった。
ファリンが友人たちと騒ぎながら、こっそり描いた皇帝と側近のラブロマンスが後宮で評判になり、それがきっかけで皇帝にも目をつけられて。
罰として後宮に広まる「呪い」を暴くことに。
博物学者の父が残した手記を読み込んで育ったファリンがその知識で後宮の謎をあっさりと解いていく。
後宮で起きる小さな謎を解くうちに、だんだんと募る違和感、それがやがて。
ファリンの気持ちとか、実家への仕返しとかも挟みつつ、あまり陰鬱にならず、テンポよく読める。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
砂漠を統べる帝国の後宮に入れられた主人公。ある出来事を機に後宮で起こる事件を調べるよう皇帝から命を受け、皇帝の最側近と協力する事に…
小事件の積み重ねが大事件を呼び主人公の運命を変える、西アジア風世界の魅力的な後宮物語。
野心ゼロで弱気な主人公は皇帝の御渡りがない事にむしろ安心し、他の妃達と和気あいあい仲良くしながら〈皇帝と最側近〉CPのBL小説を紡いでいたという笑
最初は日常の謎系ミステリのみが続くと思いきや、主人公の義家族へのざまぁ等挟みつつ不穏さが増し…最後はちゃんと恋物語もあって面白かったです!
干野ワニの作品
