性悪天才幼馴染との勝負に負けて初体験を全部奪われる話 (1) (角川スニーカー文庫)

  • KADOKAWA (2023年12月1日発売)
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本 ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784041144671

作品紹介・あらすじ

「嫌い」な彼女に負けるたび、曝け出されるホントの気持ち――。

吉沢わかばの幼馴染、梅園小牧は完璧である。
品行方正で才色兼備な優等生……というのは表向きで、人を見下す性悪女だ。
私はそんな小牧に勝ちたいあまり、大事なものを賭けてでも勝負を取り付け――結果は私の負け。
そして、「わかばが、自分の意思で、私にキスをして」奪われたのはファーストキス。
尊厳を取り戻すためにまた勝負を挑むものの、小牧が勝ったら私の大事なものを一つ奪うという条件をつけられ――。
デートに添い寝、初恋の人に言いたかった"好き"という言葉まで。
全てを奪っていく小牧が大嫌いなはずなのに。
奪われて、ぽっかりと空いた穴を埋めるように流れ込む、この感情はなんだろう?


【惹き込まれる“沼”度に作家陣、衝撃!!】
みかみてれん  代表作:『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』
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どうしてこんなにも切ないのだろう。
ふたりの少女が『勝負』を繰り返し、相手に自分の存在を刻みつけてやろうと食い下がる。
その先に待つのが、優しい未来ではなかったとしても、それでいいと、彼女たち自身がそう定めてしまっているから。
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仲谷鳰  代表作:『やがて君になる』
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過激で歪ながんじがらめの関係に引きつけられながら、その隙間に見える慈しみや切実さをもっと覗きたくなる。
邪道の顔をして実はこれ、正道の百合小説なのでは!?
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感想・レビュー・書評

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  • 最近続けてラノベを読んでいるので、どこまでのラノベ濃度に耐えられるか挑戦するという意味で購入。ちなみに百合物が読みたいということでテキトーに選んだわけだけど、「やたらタイトル長い系」、「表紙からしてなにやらエッチ系」ということで、かなり濃度の濃いラノベだろうなと覚悟して読んだ。

    結果、自分には無理でした笑
    かんたんなあらすじとしては、主人公の幼なじみが完璧超人で、そんな幼なじみに主人公は勝負をもちかける。で、負ける度にエッチな要求をされるというお話でよくも悪くもただそれだけの作品。これなら小説じゃなくてそのへんのエロ同人誌をつまんだ方がよっぽど楽しいんじゃないの?と思った。

    不満だった点は、登場人物たちの感情が薄っぺらいこと。
    主人公は「ある事件をきっかけに幼なじみがきらいなった」という設定なわけだけど、めちゃくちゃ嫌いな割りには幼なじみこエロ行為を簡単に受け入れている点が納得いかなかった。実は自分でも自身の感情に気づいていない、ということはあるとおもうけど、それにしたって主人公の思考と行動に一貫性がなく、「読者うけ」を狙ってテキトーにソフトSM展開かきました~という感じにうつってしまった。

    しかもラストで判明する幼なじみの気持ちも意外性はなく、ただ単純に「主人公が好き」だったという結末にはガッカリ。
    また、300ページで登場人物たちが4人くらいしか出ないのも物語の厚みをなくしている原因の一つだとおもう。

    あんまり期待していなかったけれどシンプルにつまらなかった。ということで☆一つ。

  • 平凡な女子高生の吉沢わかばと彼女の幼馴染みで才色兼備の完璧な梅園小牧との、歪みながらも純粋な関係を描く青春物語。表面的にはお互いに「嫌い」な関係に見えますが、小牧がわかばに向ける「執着」のような言動に隠された彼女の真の想いと、「嫌い」と言いながらも小牧をに勝負を仕掛け勝とうとするるわかばの言動が、実は「完璧」であることに悩んでいた小牧へ「完璧じゃなくても良いんだよ」という気遣いに溢れていることに、互いへの強い「愛」を感じずにはいられないのです。二人の関係の行く末はいかなるものか。続きを楽しみにしています。

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