- 本 ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041144688
作品紹介・あらすじ
俺は、強く気高く、そして微笑むと誰よりも可愛い初恋の人――夜咲美彩に幾度となく告白をしては、毎度玉砕している。
そんな諦めの悪い俺の前に立ちはだかるのは、夜咲の親友・日向晴。そして肝心の夜咲はいがみ合う俺たちを微笑ましげに眺めている。こんなちょっぴり変わっているけど平穏な俺たちの日常は、とある一つの“誘い”をきっかけに徐々に崩れ始める。
「あたしのこと、全部好きにしていいよ。……美彩の代わりに」
潤む目。触れる柔肌。二人きりの部屋の中、熱に浮かされたような表情で迫ってきたのは、友達だったはずの日向で――!?
一途な初恋と抗えない欲望、その間で揺れ動く恋物語開幕。
感想・レビュー・書評
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【読書メモ】
夜咲に恋をする瀬古と瀬古の愛を受け入れられない夜咲、夜咲の親友・日向は瀬古が好きで自分に意識を向かせるために身体のつながりを求めていく、というドロドロの三角ラブコメ
瀬古は本来の自分で取り戻すきっかけを作ってくれた夜咲に恋し、高校進学後、毎日告白をし毎日断られる
そんなとき、高校受験で助けらてくれた瀬古に好意を持つ日向が仲間に入り、日向と夜咲は親友になっていく
3人でのテスト勉強、夏休みにプール・夏祭り……多くのイベントを経て、好意を恋は昇華させる日向、自分自身を愛せないことから瀬古の愛を受け入れられないながらも自覚のない恋心を抱きはじめる夜咲……
そして、夜咲にしか向いていない瀬古の意識を自分に向けるべく、日向は本心を隠しつつ体だけのつながりを求めるのだった……
どう転んでもすごく後を引きそうなドロドロの三角ラブコメになりそうで、正直怖い
怖いもの見たさはあるが、はて
【以下再読のための備忘】
・「我を愚弄するか瀬古氏。そんな稚児のような原因ではない。……今日に備えてキャンプもののアニメで予習していたら途中で視聴が止められず、気づけば一クール一気見していたのだ」「おい、自制心。理由がちゃんと子供じゃねーか」
・「えっと……日向も似合ってるよ」「……ふんっ。美彩の時と全然違うし」瀬古が見てくれた。あたしのことを見てくれた。似合ってるって言ってくれた。変に思ってないみたい。挑戦してみてよかった。ねえもっと見て。この水着、瀬古のために買ったんだよ?胸元も遠慮せずに見て欲しいな。フリルとか可愛いし、ひまわりもあるんだ。瀬古、あたしにひまわり似合うって言ってくれたもんね。ねえお願い、もっとあたしのこと見てよ、瀬古。心の中で瀬古への想いが暴走する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
美彩や晴が、蓮兎との出会いをきっかけにそれぞれ蓮兎への想いを大きくさせていく。元々自己肯定感が低かったこともあり、嫉妬と自分を見てほしいという欲求が急速に膨らんでいく様子が見られる。
蓮兎もかつての自分を変えようと努力して実現させたのは素晴らしいけど、人をちゃんと見ている観察力やさりげない優しさが罪深い。
極め付けは、晴が自分の体を使い始たことで、修羅場コースまっしぐら。 -
自分を変えてくれた同級生の少女・夜咲美彩に恋をした瀬古蓮兎を、美彩の親友・日向晴が好きになってしまったという青春恋愛小説。蓮兎は一日一度というルールを課し、毎日美彩に愛の告白をするほど彼女が好き。美彩は蓮兎からの告白を心地よく思いながら自分の気持ちの正体に気付いていない。そして晴は蓮兎の親友・美彩への想いを知りながら蓮兎への強い愛情を抑えられず、いつしか肉体的に蓮兎を自分に繋ぎ止めようとする。三人の想いの「すれ違い」が大いに心を抉ってきます。彼らの関係の行く末は…。続きが気になる期待の新シリーズです。