太陽帆船

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  • KADOKAWA (2024年3月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784041144763

作品紹介・あらすじ

《別れても会えなくなっても見えずとも一度出会えばずっと祝祭》
《天秤にあと少しだけ花びらが降ってきたなら変わる人生》
《百年後、朝の海辺で待ってます。この約束を愛と言いたい》

中村森の第一歌集。
監修:千種創一(歌人・詩人)

みんなの感想まとめ

日常の中で埋もれてしまいがちな感情を鮮やかに描き出す歌集で、さまざまなテーマが織り交ぜられています。出会いや別れ、希望や後悔といった普遍的な感情が、一首ごとに深く響きます。特に、心の内の清潔な軽さや、...

感想・レビュー・書評

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  • 恋心や目に映る風景を、こんなふうに切り取って言葉にできたらどんなにいいだろう。
    そんな憧れを抱かせてくれる短歌集。
    これからも何度も読み返したくなると思う。
    シンプルだけど目を引く装丁も素敵。

    好きという心通さず見てみたい傘を忘れて濡れる姿を

    月を見て思い出さない誰のこともそれはとっても自由だったよ

    肯定は君の壁だと気づかずに岩に描かれた薔薇は香らず

    〈祈るから救われる〉ではないだろう救いがないから祈り続ける

    この他にも切なくてキラキラしていて、心がギュッとような素敵な言葉が散りばめられた詩がたくさんありました。
    少ない言葉でこんなに感情を伝えられる短歌ってすごい。
    いや、むしろ少ないからこそ伝わるものがあるのか。

    これを読むと、百人一首の時代から、人の心って案外あまり変わってないんだろうなと思う。

  • 燃える星 縁もゆかりもない丘で風車のような構造の


    暖房で乾燥してる部屋にいて命と交互に光る炭酸。

    夜の海 唯一字幕が光ってて椅子に座れば深々沈む

    音ならばあの夏に出し切った糸しか持たない風鈴の果


    光透け触れば傷む花びらをランプのように灯す夕焼け

    このほかに17個お気に入りがあった。あとは、あとがきもすごくよかった。

  • メモ

    天秤にあと少しだけ花びらが降ってきたなら変わる人生

    寂しいと思えることが希望のような心の内の清潔な軽さ

    一つでも欠けたドミノは繋がらず最後にあった心は揺れず

    「忘れて」と「覚えていて」の後悔を 海に置いたらどちらが沈む

  • 一首一首を噛み締めた。日常の中で埋もれてしまいそうな感情を、ぎゅっと丸めて濃くしたような、強い歌集だった。とても良かった。
    Twitterで出会えて、よかった。

  • 本当によかった
    心のお守りになる短歌がたくさんあって、気持ちが落ちた日、意味もなく悲しい日に何度もひらく歌集になると思う
    好きな短歌はたくさんあるけれど、「絶望に甘えたくない絶対に 祈りを閉じれば呪いが開く」はこれから何度も思い出す短歌だと思う

  • やさしくなれる御守り

  • カバーに惹かれて読了。
    カバーのシトラスの爽やかさに、苦味もある恋愛の歌集。
    内容はもちろん現代なのだけれど、万葉集を現代意訳したような印象を受ける。
    恋の辛さというか、二者択一を選んで選ばなかった言葉をずっと持っているような、蟠りというか解けない氷というか、それをずっと引きずって生きていく感覚。
    強さというよりも、それでも生きるという惰性と覚悟のようにも思う。


    好きなのは
    帆を揚げる 会いたい人に会いに行くそれはほとんど生きる決意だ
    別れても会えなくなっても見えずとも一度会えばずっと祝祭
    星空は冠として煌めいて他者の正しさを借りずに生きる
    花の名を全て覚えたら許される罪があるかのように花摘み

  • 現代短歌の良さを知った
    読んでるのに、歌の響きがずっと耳に残る感覚がある

  • 焦がれるように想う心を感情を、言葉の中になんとか押し込めようとしているその純粋さが美しい。

  • 生活の匂いが薄氷のような質感で良い

  • 会いたい人に会いに行く

  • 自分の気持ちに素直に生きる、お守りになる歌集です。

  • 友人の薦めで初めて歌集を読みました。
    なんだか不思議な感覚ですが、好きだなと思える言葉があちこちに散りばめられていました。

  • 日常の記憶をこのように表現できたら、
    どれだけ目の前の景色が美しく見えるのだろう。

    そう思わずにはいられない言葉の数々

    作者の綴った情景を自由に想像しながら
    読み進めるのがとっても楽しかった。

  • 好きだなーと思った短歌

    来世では、もう出会わない気がしてる「さようなら」って言えてよかった

  • 日常のふとした瞬間の気持ちに寄り添う

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000273280


  • 子守唄のときに使った声帯を君の名前で再び揺らす

    好きな人が幸福である嬉しさよ全ての四季の花が香って

    言葉など無色の点字だったこと触れて初めてわかることだけ

    ただここに祈りを。素敵でした

  • 祈りのようで素晴らしかった。
    ただ全体的に詩情が似ていた。
    ただ時折、ハッとしたものを感じさせられた。

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