麗しの怪盗は秘宝の歌姫を所望する (角川ビーンズ文庫)

桜月ことは

• KADOKAWA (2024年2月1日発売)

作品紹介・あらすじ

記憶のない霊体として目を覚ましたアンジュは、
自分が見えるらしい怪盗・レイヴィンに出会い、彼を手伝うことに。

怪盗の今回の標的は、この国一番の歌姫・セラフィーナ。

アンジュは、彼が向けてくる甘い眼差しに
どこか懐かしさと切なさを覚えるが、
突然、彼に剣先を向けられた記憶を取り戻して……。

アンジュを守るレイヴィンの真意とは？
そして、記憶を失くしたアンジュの、本当の姿とは――
運命が動くラブロマンス。

感想・レビュー・書評

[榛名さんの感想 · 2025年7月18日]

いろいろなことが伏線になっていて、読みごたえが満載でした。 怪盗レイヴィンは歌姫セラフィーナを標的で盗み出そうとしているのか？？そして、なぜ記憶のない霊体の状態でアンジェはいるのか？？その謎の真相が本当にしっかりしていて、こういうことか！と思い楽しかったです。レイヴィンはなぜアンジェに温かい眼差しと好意を向けてくるのかの謎が徐々に解けてくる過程がすごくよかったです。いろいろな理由は裏の事情、それが交差していき、そして、一つのハッピーエンドに向かっていく。最初は記憶喪失の、アンジェは何者なのかが全然わからない状態から始めり、徐々にその理由や、いろいろな思惑が明かされて行く過程がすごくよかったです。