白鯨 MOBY-DICK 下 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年3月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784041146347

作品紹介・あらすじ

その姿を見た者は、生涯魂を囚われる――。
海と鯨に心を奪われ、人生を狂わされた男たちが、神の生き物に挑む!

土佐の中浜村で漁師の次男として生まれ育った万次郎は、鯨漁に魅せられる。やがて仲間たちと漁に出た際、足摺岬の沖合で遭難してしまう。漂流した五人は無人島にたどり着くものの万次郎は銛打ちの師匠・半九郎の形見の銛を追って、さらに漂流してしまった。単身、大海原に投げ出された万次郎を救出したのは、米国の捕鯨船ピークオッド号だった。その船長・エイハブは、自分の片足を喰いちぎった巨大な白いマッコウクジラ“モービィ・ディック”への復讐に異常な執念を燃やし、乗り組員となった万次郎を巻き込んでゆく……。

ジョン万次郎と、ハーマン・メルヴィルによるアメリカ文学の金字塔『Moby-Dick』が、夢枕獏の奔放な想像力によって融合する!

みんなの感想まとめ

海洋冒険と人間の執念が交錯する物語が展開されるこの作品は、ジョン万次郎とハーマン・メルヴィルの名作『白鯨』を巧みに融合させたものです。下巻に突入してもその面白さは衰えず、驚きの展開が続きます。エイハブ...

感想・レビュー・書評

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  • 夢枕獏『白鯨 Moby-Dick 下』角川文庫

    ジョン万次郎と『白鯨』を融合した海洋冒険小説の下巻。

    下巻に突入しても面白い。一気読みだった。ハーマン・メルヴィルの『白鯨』を舞台に主役を務めるジョン万次郎。

    今度はそう来たかと驚くばかりの夢枕獏の小説。『白鯨』のエイハブ船長とジョン万次郎が同じ時代に生きていたという僅かな手掛かりからとてつもない物語を創り上げたものだ、

    夢枕獏があとがきに書いているように自分も少年の頃に読んだ『白鯨』を覚えている。無論、少年少女向けの世界の名作全集の1冊なのだが、これを読む前の幼き頃に風呂に浸かりながら、父親から『白鯨』のあらすじを聞かされたことがある。ということは父親も『白鯨』を読んでいたのかと今さら気付き、何とも感慨深い気持ちになる。


    自分の片足を食い千切った巨大な白いマッコウクジラMoby-Dickに異常な復讐心を燃やすエイハブが船長を務める米国の捕鯨船ピークオッド号に救助されたジョン万次郎は捕鯨の銛打ちに抜擢される。

    次第にピークオッド号ピークオッド号に蔓延するエイハブ船長の狂気に絡め取られる乗組員たち。そして、ついに神のような白いマッコウクジラMoby-Dickがピークオッド号の前に姿を見せる。エイハブ船長の言う運命の羅針盤が導かれるかのようにMoby-Dickとの死闘が展開される。

    次々と命を落とす乗組員たち。

    エイハブ船長は……

    万次郎は……

    再び徳富蘇峰が登場し、万次郎の信じられない冒険譚を締めくくる。

    定価1,040円
    ★★★★★

  •  鯨捕りのジョン万次郎と白鯨の闘いが描かれる後編。

     クライマックスの白鯨との闘いの描写は、1行も逃せないほど、迫力があって圧巻でした。

     世界文学の「白鯨」を読んだことはありませんでしたが、その世界観を十分に味わうことができたと思います。

     しかも、あのジョン万次郎を通して。

     あの名作を下地にしながらも、万次郎の鯨捕りの生き様が見事に描き切れていると思いました。 

     最後まで読み終えることで、この物語の絡繰りが判明し、その着想にやられた感じがしました。

     作者の想像力と着想に益々の可能性を感じ、これからの作品も期待したくなりました。

  • あの白鯨を追うエイハブ船長以下、ピークオッド号に、ジョン万次郎が乗っていた。そして。
    さすが獏先生、スラスラと読ませます。
    かつての小説のようなギラギラ感はありませんが、じっとりと重みのあるお話しでした。

  • いやー…時間かかったナァ

    絶対白鯨読んでからの方が面白い。
    けどあとがきと解説読んだら、白鯨行ける気がしないね笑

  • 色んな意味で執念は感じる

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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