- 本 ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041146415
作品紹介・あらすじ
どれだけ看板を出しても、
金を稼いでも、成功などなかった。
人生は、どこまで行っても蜃気楼――
インターネット広告全盛時代、
執拗なまでに看板広告にこだわり続けるブランディングは、
まさに「異端」で、「逆張り戦略」といっていい。
日本全国に掲げられた「きぬた歯科」の看板は、約250個を数える。
そうして、きぬた歯科院長・きぬた泰和氏は、
「伝説の看板王」となり、インプラント治療のパイオニアとなった。
著者のきぬた氏は語る。
「人目を気にせず、まわりの空気を読まず、
自分と向き合って生きてきた。
だからこそ、必死になって働き続けた。
働くことがわたしの人生だったからだ。
そんな生き方を【異端】と定義づけたが、
言い換えるとそれは、人生をまっとうするということである。
わたしはいまも、人生をまっとうするために働き生きている。
それがわたしなりの、自分で自分を応援する生き方だ」
「個の時代」といわれる現代社会において、
人々の考え方や価値観は変容し続けていくだろう。
そんななか、きぬた氏は自分自身をとことん応援し、
まだ見ぬ桃源郷を追い求め続けていく。
もがきながらもタフに前進する、
きぬた流・生涯をまっとうする哲学。
<目次>
はじめに 「わたし」は何者か?
序章 「個」として生きよ
第1章 所詮、他人は他人
第2章 やられたら、やり返す
第3章 稼ぎたければ「顔」を出せ
第4章 悶々としながら、進む
第5章 人生はどこまで行っても蜃気楼
おわりに 人生をまっとうせよ
感想・レビュー・書評
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かの有名な黄色いインプラント歯科医の自伝。
攻撃的な表現もあるが、イメージ以上にリアリスト。等身大の思いが綴られている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
独自の看板戦略で知られる「きぬた歯科」院長による自伝である。
インプラント治療の豊富な実績を持つきぬた歯科だが、本書はインプラントについての実用的記述は皆無に等しい。来し方と人生哲学を綴った、ド直球の自伝なのだ。
これは、著者・きぬた泰和氏にとっての『成りあがり』ともいうべき本だ。
著者の憧れの存在であったという矢沢永吉の「激論集」『成りあがり』については、本書にも言及がある。
つまり、意外にもメッセージ性の強い内容なのだ。
とはいえ、独自の看板戦略を取るまでの経緯については一章を割いて綴られているし、他にも面白いエピソードが多く、楽しめる本ではある。
お金持ちの子弟なのかとばかり思っていたが、意外に苦労人であることに親しみを抱いた。
私とは同郷(栃木県足利市)で、ほぼ同世代でもあるし。 -
尖っている方の話は面白い。「たった一人の熱狂」を思い出した。
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