本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784041146583
作品紹介・あらすじ
―――
【収録作品】
「国民的未亡人」
誰もが知るスター俳優であった夫を亡くした私は、一般人にして有名「未亡人」となった。
夫との美しい思い出とともに逗子で静かな暮らしを送っていたが、没後三年の追悼特番に出演するため都内のテレビ局へ向かう。
「ただ君に幸あらんことを」
大学受験期に僕が母から受けてきた酷い仕打ちを、今は六歳下の妹が受けている。
一人暮らしの家に妹を避難させ、母との間に入って守ろうとするが、僕自身の傷がうずき出していた。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
家族をテーマにした二篇の物語が描かれており、深い感情と情景描写が印象的です。著者の巧みな言葉の使い方や物語の構築力は、芸人としてのバックグラウンドを感じさせつつも、しっかりとした文学作品としての完成度...
感想・レビュー・書評
-
●読前#ただ君に幸あらんことを
お笑い芸人さんには文才がある人が意外といると実感している。傾向としては実生活で結構悩んだ感がある人。ネタ作りのセンスともつながる点があるのだろうなと思う。本作はどんなストーリーが展開されているのだろうと興味がわいたので読みたい
https://amzn.to/423JchE
●読後#ただ君に幸あらんことを
描写表現の巧みさと緻密さに驚き感心したが、それが過剰すぎて逆に鼻につくところもあったのが残念。ストーリーは入り込めるような深みがなく残念感だけ。技術はあるのに勝利へのセンスがないアスリートのようで、もったいないなぁ、と感じた
https://amzn.to/423JchE -
作者が芸人ということで、言葉の使い方や物語の構築の仕方がさすがプロだなと思った。
物語の内容が正統派な感じで個人的には物足りなく感じたので、もっと狂気じみたり意外性の要素も欲しかった。 -
「国民的未亡人」、「ただ君に幸あらんことを」の二篇収録。
どちらもまったく形が異なるが、家族の物語。救いのない悲しいお話。相変わらず感情表現や情景描写が上手く、好き。 -
ただ君に幸あらんことを、は歯痒さがひどく残った。
子どもは子どもとして、親は親としてこうあるべきだと疑わないで進んできただけのはずなのにこうも相容れないのが虚しい。どんな言葉を使おうとも言葉が届かないという絶望感がとても鮮明で描き方が秀逸だと思った。
毒々しい。それが強く残る。
ひどい親だなと感じるどこかで自分も似たような言葉や行為をしてきたことがあったのではないかと考えさせられる。
ひどい人とそうでない人の違いって何だと思いますか?そんな問いかけを自分にした。 -
今回も要所要所の筆致の見事さに唸らされながら読了。相変わらず小説が巧い。今回は2篇とも「家族」をテーマにした作品ということも相まって、前作以上に芸人・ニシダとのギャップに脳がバグりかけた。特に表題作は執筆のきっかけやその過程も含めて興味深い。
-
佐久間さんとサーヤさんの話題から予約していた本書。手元に届き1ページ、ニシダ氏が書いたと想像できない綺麗な文体。難しい表現や普段使わない漢字を一切省いたような、読みやすく、ストーリーに入りやすい言葉の使い方。
一冊の関連性はどちらも相手を想う主人公の葛藤や悩み。段々と顕になっていく本性とその感情に抗おうとする気持ちとが交差している。
素直に読み進め、どちらも完全回収ではなく読書に委ねる形。こんな表現をする方なんだなぁと再度振り返る。
所々にあるイメージづける表現は見たこともない登場人物を想像させる。〇〇の芸能人っぽいではなく一人一人に。
読み進めてよかったです。 -
初めてニシダの小説を読んだ。
情景や心理描写が細かすぎて、最初は鬱陶しく感じた。ただ、ただ君に幸あらんことをの方では慣れなのか感じなくなり、受験期の母親独特の嫌な気持ちを存分に味わえた。 -
ラランドが好きなので興味を持ったのが読むきっかけです。
表題作は、私も経験をしてきている話で(大学受験)いつの間にか物語に入り込んでいた。読み途中も気に揉み、ラストは若干落ち込むくらい引力のある小説だった。
面白かったです。
母に「ニシダのこういう本読んだ。思い返してみると、母は『勉強しろ』とも『有名大学、有名企業に行け』とも言わなかったからありがたかったです。私が勝手にその方がいいだろうと思ってただけで」とLINEしました。
そういう対話のきっかけ、再考の機会を与えてくれたこの本に感謝します。 -
前作の方が好み。
あまり話の世界に溶け込めず、、、
未婚だし、人を「愛する」ほど好きになったこともないし、
受験やこれほどの家族間でのいざこざも未経験だし、、、
本を読むことは自分が感じたことない気持ちを味わえることが魅力だらけど、
今作においては「国民的未亡人」も「ただ君に幸あらんことを」も、
自分と離れすぎていたからかもしれない。
読解力が足りなかったのかも。悔しい。
時間をおいて読み直したいなー
ただ、「ただ君に幸あらんことを」は、
いたためれなくて、でサササッと読み終えてしまった笑
-
-
二作品あったが、ただ君に幸あらんことをだけ読んだ。ニシダが家族との仲の悪いため、どういう気持ちになりながら執筆していたのか気になった。
-
2編目「ただ君に幸あらんことを」 読み終えてから色んな感情が押し寄せて泣いてしまった。 まず文章がただの「説明」ではない、非常に文学的な美しさを伴っていて無駄な言葉がひとつも無かった。 主人公は一人だけれど、登場人物全員に人生があることを思わせる描写がされており、安易に誰かを悪者と決めつけさせない、作者の繊細な優しさのようなものを感じた。
-
閉塞感ある家庭環境が生々しく表現されていた。自分を取り巻く環境とは異なる部分が多いけど、登場人物達の支配や依存や献身といった様々な感情が交錯してて、中には共感できるものもあった。自由に、優しく、強くありたい。
前作でも感じたけど、陰陽問わず各登場人物の感情描写が秀逸だった。著者は昨今、演技の仕事も増えてきているため、その中で培われた感受性や表現力も活きているのかもしれない。
あと、音楽スタジオの描写が思ったよりも細かくて面白かった。(マーシャルアンプの真空管あたためる時間待ちのところとか)著者がウクレレの心得あるからかな。 -
前作「不器用で」の方が
描写・表現が自然で心地よかった。
でも、ニシダ氏の作品から漂う苦味は
癖になってしまう。 -
2025/10/26読了
ニシダさんが好きというところはもちろん、前作、不器用でが面白かったので、読んでみた。
心の機微を描くのが上手で、また自己肯定感の低いキャラクターは共感性も高く、すっと入り込んでしまう。
こういう小説をもっとたくさん読みたい。 -
ニシダの2作品目
前作に続き、物語の終盤、読む手が止められないこの作りが最高
あと何回私はこの人の作品を読めるのだろうかと考えてしまう
締め切りを守らないのもニシダだけど
それが人間臭さを書けるニシダの一味ではあるけど、
できるだけたくさんの作品を読みたいと思う -
読んでいて心が苦しくなってしまうお話。
ただ君に幸あらんことを。
愛する妹を産んでくれた母へも。
-
いいわ〜本当に。すき。
突拍子もない設定じゃなくて、とんでもないキャラの登場人物が出てくるわけでもないのに、止まることなく読めてしまう。誰かの今を読んでいるような感覚になった。サーヤが絶賛してたのもわかるなぁ…
ニシダが何かで、「描写すべてを書いている」と言っていた。そこがいいのかもしれない。すごくリアルに想像できる。色や、音や、においが感じられる。もっと、もっと書いてほしい。楽しみです。
本棚登録 :
感想 :

作者のラランドニシダはネタ書いてません!
作者のラランドニシダはネタ書いてません!
そうなんですね、参考になりました!
そうなんですね、参考になりました!