みみそぎ (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2024年12月24日発売)
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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784041147238

作品紹介・あらすじ

作家・三津田信三のもとに届いた1冊の古びたノート。それは、旧知の編集者の祖父である三間坂萬造が蒐集した、怪異の記録だった。百物語で耳にしたおぞましい単語、真夜中の露天風呂で囁かれる怪談、なぜか父親の呟きに耳をふさぐ家族……。三津田は、内容の異様さに戦慄し、読む者に障りがあることを危惧するが――。本書は萬造のノー
トを一部再現し、その後起きた事の記録である。読むほどにざわつきに囚われる最恐の怪異譚。

感想・レビュー・書評

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  • 作家・三津田信三のもとに届いたのは、古びた一冊のノート。それは、旧知の編集者の祖父が蒐集した怪異の記録だった。
    三津田は内容の異様さに戦慄し、読む者に障りがある事を危惧するが……。

    入れ子、あるいは無限ループのような構造の不思議なホラー小説。
    語り手によってフォントも語り口も変わる怪奇譚を次々と呼んでいると、こちらも怪異に魅入られたような気分になってくらくらしてきます。すごく怖い、というよりは、どんどん深みにはまっていくような不思議で不気味で、くらくら酩酊したような眩暈のような、寄る辺ない、不安な気持ちになるようなそんな小説です。

    三津田信三さんの過去作の話が大量に出てくるので、本当はそちらを先に読んだ方が、登場人物が話している作品の類似性などがよく分かって面白かったのかもしれない……けど、こちらだけでも十分面白い。逆に作中に出てきた話を次に読んでみるのも楽しみです。

  • だんだんと物語に惹き込まれ、不気味な恐さと三津田信三先生らしさと何とも言えない恐怖を残し読みえてしまった

  • この作品には様々な怪異が記録されたノートが作中作の様な形で書かれており、読み進めるごとに違和感が膨れ上がっていく。
    この膨れ上がる違和感を含め、中盤までは面白く読めたが…
    面白い趣向だとは思うが短編でも良いんじゃないかと感じてしまった。

  • まさに三津田信三ユニバースの集大成的作品でした。自分は幽霊屋敷シリーズの1作目と怪談のテープ起こししか読んでなかったので作中に出てくる他の作品も読んでみたくなった。というか他作品に呼ばれている気がするので、読まずにはいられなくなっている。これもある意味怪異現象なのか??

  • 作中でも言及される『牛の首』は大好き。「鮫島事件」も楽しむ方。なるほどな、と思ったし、仕掛けや仕組みが怖いのも分かる。だけどあえて言いたい。「聞いたことを後悔する」「その記憶だけ取り出したくなる」怖い話を聞かせてくれよ!!!
    時折挟まれる超短編や、前振りのような怪奇現象も小粒ながらちゃんと怖い。だけど小粒。そこまで煽るほどのメイン級の話を期待してたのに。この仕組み、『牛の首』くらいの長さが楽しめるギリギリなのでは。文庫1冊分だと落胆が大きい。

  • それで、それで…と先を急ぐのだけれど、話が次々に変わるというか、広がっていくというか。
    結局肝心な部分がわからないまま進んでいく。
    未読だが、『牛の首』もこんな感じ?
    読み終える直前、急に周りの物音が気になって…

  • 大好きな三津田さん。平気さ♪と思いながら夜中に家で読んでいたらやっぱり怖くなり、出かけるときに電車の中で読むことに。

    いくつもの字体が使われている理由を知ったときはなるほどと納得。しかし通常の字体より洩れなく小さく変わるから、いつもの三津田さんほどはポンポン先へ進めない。

    最後まで読めばアナタにも何かが起きるかも……的な煽りに恐れをなして飲酒したが最後、終盤はすっかり酔っぱらってワケがわからなくなりかけました。どんな恐怖も掻き消す酒の力がいちばん恐ろしいと思うのでした。

    よう見てよう聴けよ、私。(^O^;

  • 読み始めて何度「怖っわ~」と呟いたことだろう。
    怪談の中で別の誰かがまた別の怪談を語り出し、怪談が新たな怪談で次々塗り替えられていく怪談のループはよりディープな闇へ闇へ誘われているようで終始トリハダが止まらない。
    作者の既刊ともちょこちょこ連動させながら進む趣向にもゾクゾクさせられっぱなしで、自身も気づかぬまま百物語の会に参加させられていたような緊張の疲労感と満腹感があった。
    人でないものの声は聞きたくないが、三津田さんホラーからはこれからも耳をふさいでいられないな。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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