朝と夕の犯罪 神倉駅前交番 狩野雷太の推理 (2) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年9月24日発売)
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  • 本 ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041147276

作品紹介・あらすじ

マンションの一室で元刑事の警察官・狩野雷太は衰弱した男児と、傍らで餓死した妹を発見する。母親を取り調べるものの、その本名や、なぜ子どもたちを置き去りにしたのかは不明のままだった。しかし、彼女が過去に巻き込まれた誘拐事件が明らかになり、アサヒとユウヒという兄弟が捜査線上に浮かび上がる。彼らがこの誘拐を企んだ理由とは。2つの事件を結ぶ糸は何か? ハラハラが止まらない、心揺さぶる傑作長編ミステリ!
日本推理作家協会賞<短編部門>受賞シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 狩野雷太の推理は1作目「偽りの春」が爆発的に面白くて、のらりくらりと真相に近づいてくる狩野雷太に、自分が犯人になったようなハラハラドキドキ、圧をかけられて逃げ出したくなるようなギューっとした感覚。これオモロいって何人にもオススメで渡してました。新種の薔薇の苗を盗んだ事件、少女誘拐でしょ、老人の泥棒たしか耳が遠いってオチやったような、先生を愛した才能豊かな美術学生の作品は衝撃やった!昨年の私のベスト10に入ってる

    そして今回の続編!めちゃくちゃ楽しみでした。
    端的に言うとやっぱりこのシリーズは短編小説がいいのよ、、、事件おきて加納雷太が来て解決。古畑任三郎みたいな感じ?今回は現在と過去と2つの事件があるから解決までが長い長い。ほんでトリック?真相?もやっぱりなぁって予想できてたわけ、この手の事件謎解きのお話は最後に向けて驚きと興奮が上昇するのがいいのに、なんか長すぎて冷めるのよ
    3作目は短編小説でヨロ

  • 「偽りの春」が面白かったので2作目のこちらも読んでみた。前回は短編集だったけど、今度は読み応えのある長編。
    終盤明らかになる事実にびっくり!
    個人的には前作の方が好みだけど、まだ続編が出るなら読むかも。

  • 長かった…。400ページ弱なので、そこまで長いわけではないはずなのに、なかなか進まなくて読み終えるのに数日かかった。
    これは狩野雷太シリーズなのかな?タイトルにある狩野が出てくるまで、これは一体誰が主人公なんだ?と思いながら読んだ。

    家がなく、車でその日暮らしをしていた父親とアサヒ、弟のユウヒ。こんな生活じゃなくて家が欲しいと願ったアサヒは車を壊しちゃえばいいとユウヒに言われて車のガソリンタンクにスティックシュガーを入れる。その後、父親は車で死んでしまった。自分のせいだと責任を感じるアサヒ。その後アサヒは実の母親の元へ引き取られ不自由ない生活を送っていた。ある日、幼い頃に共に暮らしていたユウヒと出会い、狂言誘拐に加わって欲しいと依頼される。
    その誘拐事件から数年経ち、当時誘拐された少女が自分の子を放置して死なせたと逮捕される。その背景にはアサヒとユウヒが…?!


    狂言誘拐だけの関わりの3人が、どうして数年後違う事件で繋がるのか?と疑問だらけだった。最後はなるほど、狂言誘拐の発端、ユウヒが刺された原因も判明してスッキリ。

  • 前作を読んで、続刊もあるって知って……
    元刑事、現おまわりさん狩野のキャラに惹かれるものがあって(というか、飄々として腹に一物抱えてるキャラクターが好きなんですが…照)、相変わらずのんびりとおまわりさんライフを楽しみながら目の奥にあるギラギラと獲物を射抜くような目は健在。そんな雰囲気に酔いしれた。寡黙な相棒・みっちゃんとの掛け合いをもう少し欲しかった……(笑)
    次回作、期待したい!

  • なんかすごく文章が馴染んで読みやすかった。
    内容もとても面白く、真相がわかる時は
    爽快感すら感じたが、なんとなく驚きはなかったので
    星3つ。

  • シリーズ第二弾の長編。ストーリーがとても良かった。

  • YouTubeでオススメされていて、気になっていた作品。
    このタイトルと装丁だけなら、自分では手に取らない作品だったけど、読み始めてすぐに物語の世界に入り込んでしまった。
    400ページ近い作品だけど、次から次へ話が展開していって飽きずに最後まで読み進められた。それで、それで、と次が気になる物語。
    これだから読書は楽しい!って改めて思った。

  • 無駄無く随所伏線が散りばめられており、二転三転していきます。登場人物の複雑な心境も相まって一気読みでした。

  • 待ち受ける衝撃の結末!驚きのどんでん返し!虐待の連鎖で読むのが辛かったけど考えさせられる作品。

  • 最後の推理が見事!一気読みしました。騙された。丁寧な伏線回収が好みでした。前作も読んでみたい。

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著者プロフィール

(ふるた・てん)プロット担当の萩野瑛(はぎの・えい)と執筆担当の鮎川颯(あゆかわ・そう)による作家ユニット。少女小説作家として活躍後、「女王はかえらない」で第13回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、同名義でのデビューを果たす。「小説 野性時代」掲載の「偽りの春」で第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。同作を収録した短編集『偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理』を2019年に刊行した。他の著書に『匿名交叉』(文庫化に際して『彼女は戻らない』に改題)『すみれ屋敷の罪人』がある。

「2021年 『朝と夕の犯罪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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