- 本 ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041147320
作品紹介・あらすじ
転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。優等生の澪は、クラスになじめない要に気を遣ってこわごわ話しかけ徐々に距離を縮めるものの、唐突に返ってきた要のリアクションは「今日、家に行っていい?」だった――。この転校生は何かがおかしい。身の危険を感じた澪は憧れの先輩、神原一太に助けを求めるが――。学校で、会社で、団地で、身の周りにいるちょっとおかしな人。みんなの調子を狂わせるような、人の心に悪意を吹き込むような。それはひょっとしたら「闇ハラ=闇ハラスメント」かもしれない。「あの一家」が来ると、みんながおかしくなり、人が死ぬ。だから、闇は「祓わなくては」ならない――。辻村深月が満を持して解き放つ、本格長編ホラーミステリ!
感想・レビュー・書評
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ブクログでの評価が高かったのと、文庫になっていたので新品を購入してみた。
辻村さんは、私には当たりハズレがあるからどうかなぁ?
先ずは一章を読み終わる。
うん、流石辻村さん。
学校風景とか、友人関係、描写が巧み過ぎる。
怪しい転校生が現れる。澪は学校を案内するも、彼の距離感がおかしい。初対面で、『今日、家に行っていい?』と言われたり、実際家の近所に彼が出没したり。。。
不安に思った澪は憧れていた先輩に助けを求める。
憧れていた先輩と急接近するのだが、次第に先輩に違和感を覚える。。。
そして二章。
ガラっと舞台が変わり、今度は団地。
えー!!!これ短編だっけ??
新品で買ったのにーーー!!!
チェックしたはずなのにーーー。
と裏表紙を読むと、長編って書いてある。
良かった!(⌒-⌒; )死ぬかと思った(笑)
この章では、アナウンサーの奥さんが、息子が通う小学校の読み聞かせボランティアに参加するところから始まる。
個人的にはこの章が一番ゾワゾワきた。
何と言うか、人間の承認欲求みたいなもの?マウント?意外と自分が意識しないでやってきた行動が浮き彫りにされるような気がした。
辻村さんはそういうところを描くのが上手い。
さて、この物語は私を何処に運んでくれるのか?とワクワクして読んだのだが、最後は何となく消化不良のまま終わってしまった(⌒-⌒; )
この本はホラーらしいけど、私はこういうあり得ない設定の本が苦手なのかなあ??
(吸血鬼で大興奮しているのだから、そんな筈はない)
こんなに評価の高い本を楽しく読み終わらなくて残念(ToT)
ひとつひとつの章はそれなりに面白かったのだけどな。。。-
2024/10/21
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新刊も読んでるでしょ!
そんなイジメないで〜(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
新刊も読んでるでしょ!
そんなイジメないで〜(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
2024/10/21 -
2024/10/21
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いわゆる黒辻村
この作品、ホラーなんやけど、職場、学校、様々な人の集まる場所で、少なからずありそうな気もする。
さすがに、周りで、いっぱい人死ぬとかはないにしても。
自身の考えの押し付けとか普通におるしな。私も、そういう事しないようにとは、考えてるけど、自分の価値観を人に押し付けてるような事ないように注意しておかんと!
自己チェック!
自己チェック!
ここでは、自身の闇を押し付けてるってなってるけど、価値観押し付けと何が違うかはよく分からんかった。確かに、はじめは、優しく同調して寄り添ってってのが詐欺みたいな感じではある。
個人的には、
「人は人、自分は自分」
って考えなんで、
相手に価値観押し付けられても、
「そういう考え方なんですね。良いのではないでしょうか。でも、私の考えは、こうです。」って言ってしまう。
まぁ、根底に、価値観押し付けとか何とかより、人に指図されんの嫌いというのがある。
「ほっとけ!俺は俺や」が先に来てしまうという良い悪いか分からん性格ですっ!
こんな押し付け軍団が、手を変え品を変え、親子を取り替えて、ちまたにいるのは怖い!
こんなのヤツら、祓っても、祓っても、どこかから、湧いてくるで〜!w
ここで、祓ってた「リーン」と鳴る鈴!
一家に一個、必須!w
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2024/10/30
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2024/10/30
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2024/10/30
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傲慢な感情の押し付け、闇ハラスメント
大小問わず、集団になると発生する闇ハラ
著者コメント
身近なあの名前のない悪意や善意
あの距離感や関係性に名前を付けました
「転校生」で読む、傲慢な親戚
「隣人」で読む、主婦達のギリギリの攻防
これなんか思い当たる事がありすぎる
「同僚」で読む、会社でのパワハラ
10匹の蟻の法則を思い出した
誰しも中間でいたいけど
誰しも元凶となり得る闇ハラ
そこから、闇を祓う者と元凶家族達との戦いとなる ホラーの皮を被っていただかないと怖すぎる
現実的な闇の表現は、経験者も多いのでは
そして、祓ってくれる人はいない
現実の方がホラー-
改めて自分のレビュー読み直しましたが、コメント欄含めていいこと書いてるなと思いました
水戸黄門は佐野浅夫さんで〆るあたりもさすがです
本書『...改めて自分のレビュー読み直しましたが、コメント欄含めていいこと書いてるなと思いました
水戸黄門は佐野浅夫さんで〆るあたりもさすがです
本書『闇祓』も水戸黄門感あるもんな(ないわ!)2024/06/26 -
2024/06/26
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悔しいけど
これが水戸黄門的流れになっているのよね
ちゃんと読んでらっしゃる
カリスマとソムリエ悔しいけど
これが水戸黄門的流れになっているのよね
ちゃんと読んでらっしゃる
カリスマとソムリエ2024/06/26
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闇ハラに「目的がない」っていうのが怖かった。
普通に考えたらおかしいのに、本人には何の悪気もない。自分は正しいと思っている。
うーん、こういう人っているなぁ。
その人のせいで周りはペースを乱されたり、思ってもない行動しちゃったり。
自分も経験あるなー。
あの時のあれって闇ハラだったのか!?
と思い当たることもあったりして。
しかもこれってエンドレスなんだね。
神原家だけじゃないんだ。この世に何人いるの??
・・・怖っっ。 -
闇が潜んでいるという怖さ
どこに潜んでいるかわからない怖さ
気配を感じる怖さ
第二章「隣人」はより身近な内容でゾワゾワした。
「普通の人」が持っている「悪意」は、やっかいで恐ろしいと思った。 -
うわぁ…凄かった…
ホラーなんだけど、普通に日常にあるあるな出来事で鳥肌。
闇ハラはいつでも自分の近くに潜んでる…こわ!
辻村深月さんの"噛みあわない会話と、ある過去について"に次いでゾッとする1冊だった。
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マメムさん(*´ω`*)
コメントありがとうございます!
"黒辻村"は霊的なゾッとよりも日常に誰にでも起こりうることを書いていてそれがホント...マメムさん(*´ω`*)
コメントありがとうございます!
"黒辻村"は霊的なゾッとよりも日常に誰にでも起こりうることを書いていてそれがホントにゾッとします!
ぜひ楽しんでください♡2024/06/22 -
みたらし娘さん、お返事ありがとうございます。
はい♪夏の角川フェスの対象本になるのを願って待ちます!!(おまけが欲しいやつ笑)みたらし娘さん、お返事ありがとうございます。
はい♪夏の角川フェスの対象本になるのを願って待ちます!!(おまけが欲しいやつ笑)2024/06/22 -
マメムさん(*´ω`*)
オマケ狙いいいですね\(^∀^)/
ぜひ楽しんでください☆
黒辻村気に入ってもらえますように♪
今後ともよろしく...マメムさん(*´ω`*)
オマケ狙いいいですね\(^∀^)/
ぜひ楽しんでください☆
黒辻村気に入ってもらえますように♪
今後ともよろしくお願いします(*^^*)2024/06/22
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面白かった!!時代を反映していて、しかも日常でありそうな設定だけに、ぞーっとした。最初のストーリーで、驚きの展開があり、そこから一気に進む進む。後半の登場人物の繋がりが見事!!スッキリしていく感覚だった。辻村深月さんの作品面白い!
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最初は1話完結の短編集かなと思っていましたが、
毎話違った視点から闇ハラが描かれていて、最終話で繋がる感じが面白かったです。
作者の辻村さんはいつも本当に人間の嫌な部分や、心理を言語化し、描き出すのが上手だなと思います。
著者プロフィール
辻村深月の作品





