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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784041148198
作品紹介・あらすじ
少し前まではのどかな武蔵野の風情を色濃く残していたG町の繁華街に、夜になると菫色の灯りがともる「黒猫」という酒場があった。つい一週間ほど前に経営者が代わり、無人のはずの店の裏手で、何者かが地面を一心に掘っているところに出くわした巡査はそこで腐乱屍体を発見する。金田一耕助は世にも難解な顔のない屍体の謎を見破ることができるか。
感想・レビュー・書評
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金田一耕助という役は
たくさんの俳優さんが
演じてきましたが、
私の場合、読んでいて
頭に浮かんでくるのは
古谷一行さん。
ぼさぼさの髪、よれた
着物、どこか所在なげ
な佇まい・・・
ちょっと、コルベや!
〇チャンにしてちょう
だい!
母がシューッと湯気を
吹くアイロンを片手に
そう言うたび、
テレビに駆け寄っては
金庫のようなダイヤル
をつまみ、
ググッ、ガチャガチャ
と右に左に回したもの
です。
時折勢い余って目的の
チャンネルを行き過ぎ
たりしながら笑。
そしてザーーッという
砂嵐の後にひょっこり
現れたあのおとぼけ顔。
気になってググったら
古谷さんの金田一耕助
が放送されていた当時、
私はまさにオギャーと
産まれたばかり!
でも、たしかに幼い頃
ブラウン管の中に見て
いた古谷さん・・・
おそらく再放送を観て
いたのでしょう。
ところで、懐かしさと
共に感じるこの温もり
はなんでしょう?
テレビを観る時いつも
膝に抱いてくれた父の
温もりの記憶かしら。
つい昨日のことのよう
だけど、
あの頃からもう半世紀
近く経とうとしている
んですね・・・ -
『黒猫亭事件』(初題は「黒猫」)は、1947年(昭和22年)12月に雑誌『小説』で発表された作品。
角川文庫版『本陣殺人事件(金田一耕助ファイル2)』に収録されています。
1978年には古谷一行主演で『横溝正史シリーズ II・黒猫亭事件』(全2回)としてドラマ化され、その際に表紙が“黒猫バージョン”になった文庫が出たようです。今では中古市場でちょっとした希少品とか。
本陣殺人事件の文庫は本棚にあった気がするのですが、本作をまったく覚えていないので、これは初読だったかもしれません。
ついでにドラマも観られたのですが、そちらもまったく記憶になく……再びの初体験でした。
「顔のない屍体」というトリックに挑んだ金田一事件簿。
横溝作品の魅力は、戦後の混沌とした時代背景と、どこか胡散臭い家族構成にあります。
本作もその系譜で、読んでいて「ほーお」と唸る場面が多かった。
トリックも犯人も共犯者も理解したつもりなのですが──ところで、殺した理由は何だったかしら。
愛と嫉妬、そして自己存在の入替─戦後の混乱のような動機だったと思う。(すでに忘れがち)
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ともちん
おはようございます
なんか8さんじゃないけど
昔 芸能人の誕生日を覚えてるってネタは
林家ペーパーさんだっけかな?
ネタ読み読書に...ともちん
おはようございます
なんか8さんじゃないけど
昔 芸能人の誕生日を覚えてるってネタは
林家ペーパーさんだっけかな?
ネタ読み読書になっちゃうわ
違うねん!季語の学習やねん!2025/12/29 -
おびのりさんの文学忌…勉強になります!
"桜桃忌" "河童忌" "檸檬忌" そして
三島由紀夫の"憂国忌"ですね!
季語のお勉強だった...おびのりさんの文学忌…勉強になります!
"桜桃忌" "河童忌" "檸檬忌" そして
三島由紀夫の"憂国忌"ですね!
季語のお勉強だったんですね!
合点がいった気がします( •̀∀•́ )b
今、ちょっぴり文学忌で調べてみたら…
奥が深くて、とても興味深い。
素敵です。
深過ぎますって♡素敵すぎますって♡2025/12/29 -
ともちん
そんな大げさなものではないです٩( 'ω' )و
川柳か俳句でもやろうかなって
思った事はあって (今は短歌か俳句かなあー)
で、...ともちん
そんな大げさなものではないです٩( 'ω' )و
川柳か俳句でもやろうかなって
思った事はあって (今は短歌か俳句かなあー)
で、文学忌を詠めたらかっこいいのではないかと
読み始めたんですけど
そうすると 年1でその方の作品を読む事が
効率が良いというか、過去作品を読むきっかけになっているんですよ。
2025/12/29
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横溝正史久しぶり!多分これが3冊目くらい。でも、そこ迄少ない様にも思えない。映画で何作も観ているし、岡山の疎開先には何回も訪れているから。
今回読んで気がついたのは、現代文と全く違和感ない文体のことですね(むしろ現代のラノベっぽい)。しかも金田一本人に「ぼくは学問があるから、とかく、難しい言葉は使ってはいかんのですが、あまり漢語を使うと、漢字制限のおりから、ぼくの記録係が困ります」とまで言わせています。記録係は言うまでも無く横溝正史のことです。とは言いながら、時々「戦々兢々」とかの当用漢字以外が出現するのが、とっても面白い。
さて、今回注目すべきは、金田一耕助が岡山県真備町岡田村の疎開先に突然現れて、横溝正史と初めて出会った場面が冒頭に描かれていることでしょう。いろいろと想像を膨らまして描かれているのに違いない小説の中で、疎開先の描写だけが事実と寸分変わらないのがとっても面白い。曰く。
農家ふうに建っている家のこととて、私の家には玄関などという、気の利いたものはない。その代わりひろい土間があって、腰の高い障子がいちまいはまっている。この障子はとても重くて、あけたてするのに不便だから、日中はあけっぱなしにしてある。土間つづきに四畳半があり、その奥が六畳の座敷になっていた。私はいつもこの座敷に寝ているのだが、胸部に長い痼疾(こしつ)※があって、開放生活に慣れてしまった私は、いついかなる場合でも、家中あけっぴろげてある。だから土間に入って来たひとは、ひとめで奥に寝ている私の姿を見通せるわけである。(6p)※自病のこと
で、黄昏時、「獄門島」事件の帰りに、自分のことを小説にしているという男を見に寄った金田一耕助が、横溝正史と初対面するというわけです。
かつてわたしは横溝正史疎開先を訪ねました。この広い土間までは行けるが、そこから先は上がれない。奥の六畳座敷に続く障子は閉められていて、金田一の「影」が浮かび上がっているという仕掛になっていました。座敷に向かって左側には、横溝正史愛用の書斎一式があったと思う。一人暮らしにはまぁ気楽な寓居です。
あ、肝心の推理小説について。なんとまぁ様式美であることか。「顔のない屍体」事件を少し捻っているという点がひとつ。中盤で村井刑事が、推理を披露して当初の見立てが逆転するというのがひとつ。それから金田一耕助真打ち登場で、その推理が更に逆転する。なんか何処かで読んだような構造。
わたしは当然、村井刑事の推理までは予想していました。が、金田一の推理には辿り着けませんでした(悲)。だって、これも金田一あるあるらしいんだけど、途中から新たな材料を出すんだもの(怒)。
「100分で楽しむ名作小説」ということで買ってみました。1日でサクサク読めるのは、確かに快感ですよね。途中お疲れでちょっと寝っちゃったけど、多分100分と少しで読めたと思う。-
雪見酒さん、
雪見酒さんのレビューの中に横溝正史がないので、何処の作品かわからないのですが、きっと「教養」として過去「黒猫亭事件」読んでいる...雪見酒さん、
雪見酒さんのレビューの中に横溝正史がないので、何処の作品かわからないのですが、きっと「教養」として過去「黒猫亭事件」読んでいるんだな、と思ってその前提で書きます(^_^;)。
3作しか読んでいないのに「あるある」を語るのは不遜なのですが、膨大な横溝正史作品レビューを読んでいると、そのことは常識の様に思えてくるのです。
横溝正史は金田一とは初対面なのに、その夜ウマがあって推理小説談義をしています。探偵小説のトリックでしばしば使われる3つがある。「一人二役」「密室の殺人」「顔のない屍体」。金田一、横溝談義は、それこそが伏線です。普通の読者ならば、私でも「顔のない屍体」と見せかけて、密室とか「一人二役」とか使ってるんだと疑いますよ。でも。途中まで出てこないんてますよ。材料が。(と思って、今さっきもう一度読み返したら、第三の女の名前がちょうど半分の辺りに出ていました!うう、もう少し気をつければよかった)
でも、戦後間も無い頃に、トリックの分類をやった上で、その裏を「かこうとしている」のがとっても興味深い。2024/06/03 -
2024/06/03
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2024/06/03
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角川文庫さんの『100分間で楽しむ名作小説』シリーズ。装丁の素敵なデザインに惹かれて、ようやく初読みの横溝正史でした。タイトルもそんなに怖くないような〜、、、『黒猫亭殺人事件』だし〜、、、
ちょっとびくびくしながら、明るいうちに。(笑)
冒頭、「獄門島」から戻り最初にぶつかったという「顔のない屍体」事件について、別便で事件に関する書類一切を送るという、金田一耕助が横溝正史宛に出した手紙からはじまっています。本人が作品の中に出てくるとは思っていませんでした。(繰り返しますが、横溝正史、初読みなんです。(´・_・`))
時代を感じさせる文言や言い回しも、作品の魅力となっていて、ぐいぐい引き込まれます。短い作品ですが、ちょっと重苦しさのある事件が後半の耕ちゃん(金田一耕助)の登場により、急速に面白みを増していきます。展開も面白いです。ネタバレしそうなので、内容には触れません!(笑)
【結尾】に、もう一度、金田一耕助からの手紙の文面がきます。そして最後の一文は、横溝正史から読者へのメッセージがー。
「私は正直にいうが、見破ることが出来なかった。読者諸君はいかに?」
私には無理ですね。f^_^;
怖すぎず汗、愉しい時間でした〜。
文字が大きめなのも有り難かったです。(*´︶`*)
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編集部からの後書きに、「本書は昭和四八年四月に角川文庫より刊行した『金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件』を底本に再編集したものです。」とあります。
そちらも手に取ってみたい気もしますが、、、あまり怖くないならば、、、。
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まんまと公式に足を取られてしまった。
宣言通りの、公式より上を行くおもしろさに興奮した。それを華麗に暴いたじっちゃんはさすがである。 -
流石流石の横溝先生、そして金田一。
恥ずかしながら結構な年齢まで金田一と言えば映画の印象でしか持っておらずでしたが、書店で目に留まったので折角だからと購入。こいつが見事に大正解!
この時代のミステリをあまり読まないもので、割と前半は苦戦したものの、金田一が出てきてからはアッと言う間に読了。楽しかった!
永く愛される金田一探偵と彼を取り巻くキャラクターの良さは本当に見事としか言いようがありません。
彼のセリフ、性格、行動、すべてに魅了されました。
前半部分の(私と本との)格闘を考えると、長編は時間がかかりそうですが、順次読んでいきたい。 -
100分間で楽しむ名作小説シリーズ。
「獄門島」の後に発生した<顔のない屍体>事件について語る金田一耕助がしたためた小説家Y(横溝正史?)へのお手紙から物語は始まります。
土中から掘り起こされた一体の女性の腐乱死体が発見されてから始まる犯人の特定、事件の結末に至るまでに繰り返される<仮説>を鮮やかに覆す新事実。
「え?そうだったの?」と何度もページを戻しては読み返しを繰り返して金田一ワールドに沈まされました笑。
物語のボリュームはそれほどなかったけれど、バタンバタンと音がするのではないかと思うほどに色々と覆されるのが楽しくもありました。
金田一シリーズ、また読み直そうかと思いました。 -
160分で読了。やっぱ遅いよねぇ…と笑
私は金田一一はドラマでもアニメでも漫画でもみたことあるし最近はYouTubeでみていた。
推理小説はスケールが高く耕助は怖いという印象があるのでドラマも小説も読まなかったが100分シリーズがあるというので今回読む事になった。
帯に書いてあるが横溝さんは探偵小説の鬼どもを、あっといわせてやりたいとの事。
他のミステリ作家を指すのかと思っていたが、私達読者にも当てはまるかと。
ちなみに犯人は最後まで分からなかった。
非常に面白かった。
犬神家ドラマ見ようかな。 -
読書に愉しむ人を少しでも増やそうとの試みだろうか、角川文庫が「100分間で楽しむ名作小説」と銘打って、文庫内文庫の刊行を始めた。おそらく短篇1編の収録になるのだろうか、通常の文庫本よりも少し大きなポイントの活字で、行間もゆったり組んである。初回エントリーは漱石や芥川、谷崎、太宰、賢治といったクラシック作品もあるが、ミステリーでは乱歩、正史、宮部みゆきなどもエントリーしている。
本書『黒猫亭事件』は初めて読む作品だったが、これはお得な一編だ。冒頭、岡山県に疎開していた作者と金田一耕助との初めての出会いが描かれている。戦前に発生した事件「本陣殺人事件」を、著者が村人から聞き伝えに書いて発表していたことを知った金田一が、「獄門島」事件の帰りに作者の下に立ち寄ったという設定。そしてそこでの会話で、探偵作家である作者は、探偵小説には「一人二役」型、「密室の殺人」型、そして「顔のない屍体」型というトリック=テーマがあることに言及し、犯人・被害者入れ替わりという公式な結末以上の結末の作品を書いてみたいという希望を、金田一に熱く語る。そして、東京に戻った金田一から、「顔のない屍体」事件に出くわした旨の便りと関係書類を受け取る。
これだけでも横溝ファンにとっては嬉しい限りだが、さらに金田一のパトロンの一人である風間俊六との関係が明らかにされているのも貴重である。内容的にも、単純に見えた事件の図柄がパッと変わってしまうところや、金田一登場後の解決に至る展開もスピーディな上、金田一が犯人に危うく殺されそうになるなどハラハラドキドキの場面もあり、とても楽しめる。
ちなみに、「100分間で楽しむ」とあるところ、読了に要した時間は82分だった。 -
この様式で書くと宣言されているにも関わらず、完璧に読み解くことはできなかった。
テレビなどで観たことのある作品は長編ものが多かったが、それに比べると短く、しかしギュッとミステリーのエッセンスがつまっている。
そして最後には、真相が語られ見事に騙されるというミステリーの醍醐味(?)を味わえる作品だった。 -
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有名な耕ちゃん物を人生初読み。ただただ気持ちの悪い殺人事件の真相をアッサリ解決。じっちゃんはやっぱり凄かった。
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古式ゆかしい探偵小説。
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『100分間で楽しむ名作小説』という文庫のシリーズだけあって軽く読み終わるが、そこは横溝正史、その中身は決して軽くない。
金田一耕助から作家Y(横溝正史と思われる)への手紙から始まるという趣向も楽しい。
事件のトリックは込み入っていて、金田一の謎解きでは頭がこんがらがったが、まあ予想の範囲ではある。
やっぱり「本陣殺人事件」を始めとする長編本格推理ものとは比べるべくもないが、横溝正史の雰囲気をそこそこ楽しめる作品でした。
でも猫は殺さないで〜
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100分間で楽しむ名作小説シリーズ
本陣殺人事件を読んでいた為、こちらは再読
この本を読んだ事で「一人二役」なのではないか「顔のない屍体」系の場合はこの人が怪しいのでは…
等のアンテナが立つ癖が出来た気がします。
(推理小説を逐一推理しながら読むのが楽しいかは別として)
そして自分の読むペースの遅さに改めて驚く… -
今の小説からしたら、そんなに怖くもないし度肝抜かれるような内容じゃない。
でも映像化された横溝作品が反芻されて、金田一は古谷一行で死体も登場人物もみんなおどろおどろしく頭の中で動いてた(笑
最後の角川の注意書き?が面白かった。
確かに現代では禁句が普通に書かれてたけど、それも文字にしちゃダメなの?って単語もあってビックリ。 -
おもしろかったああ…。途中までは、「これはわたしでも見破れるトリックなのでは」とか調子に乗ったことを思っていたけれど、きっちり騙された〜!曖昧にぼかされた部分もあるとは言え、うまくできてるなあと感心。
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途中までは推理できたが、途中からは分からなかった。面白かった。
著者プロフィール
横溝正史の作品
本棚登録 :
感想 :

(完)
(完)
あの日、岸壁に立ち、釣り糸を垂れていた...
あの日、岸壁に立ち、釣り糸を垂れていたウルトラ氏は証言する。波間に坊主頭が揺れ動くのを、たしかに見たと。そして同じ朝、海辺の公園をジョギングしていた8氏も証言する。「お布施ガー!!」と叫び、不穏な影が走り去ったと。
『シン・極道の妻たち 決着(けじめ)』劇場版、近日公開──
これは業界に大きな波紋を広げそうですよ...
これは業界に大きな波紋を広げそうですよ
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル