- KADOKAWA (2024年10月25日発売)
本棚登録 : 142人
感想 : 6件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784041148686
作品紹介・あらすじ
一九七八年、久保田悦子はアルバイト先のスナックで、杉千佳代と出会った。舞台女優を目指す千佳代は所属する劇団で、『アナベル・リイ』のアナベル役を代理で演じるが、その演技はあまりに酷く、惨憺たるものだった。やがて、友人となった悦子に、千佳代は強く心を寄せてくる。フリーライターである飯沼と入籍し、役者の夢を諦めた千佳代は、とても幸せそうだった。だが、ある日店で顔面蒼白となり倒れ、ひと月も経たぬうちに他界してしまった。やがて、悦子が飯沼への恋心を解き放つと、千佳代の亡霊が現れるようになる。恋が進展し、幸せな日々が戻って来る予感が増すにつれて、千佳代の亡霊は色濃く、恐ろしく、悦子らの前に立ち現れるようになり――。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
テーマは友情と愛、そして死後の存在についての深い考察が織り交ぜられた作品で、読み手を不思議な感覚に引き込む。主人公の悦子と、彼女の親友であり亡霊となった千佳代との関係は、ホラー要素を含みながらも、恐怖...
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
11月とは言ってもまだ東京は20℃前後あるはずなのに、何度もゾワゾワした寒気に襲われ… 本当に上手に上手に、日本的なホラーの冷んやりの真ん中で粟立たされた…
小池真理子さん最高。このノリで大好きな「異形のものたち」を再読しようか。 -
あまりこういう幽霊系は読んだことなかったけど、面白かった。
千佳代は何故バーとみながに現れたのか、ママの多恵子を悶死させたのか、親友悦子には何故危害を与えないのか、そしてあれほど愛した飯沼を最終的には殺したのか、本当に謎だらけ。
何かヒントを探しながら読み進めるのだけど、読めば読むほど千佳代という人がどういう人なのかさっぱりわからなくてますます混乱する。
そういう謎多き部分が人を惹きつける魅力なのかも? -
2022(令和4)年に単行本として刊行された小池真理子さんのホラー長編小説。
ホラーといってもあまり恐怖感がないのは、例となって出現するのが、主人公がごく親しくしていた女性であって、危害をくわえられなそうな雰囲気がしたからだ。
が、淡々とした文章で描き出される幽霊談は相変わらず美しく、小説として充実したものだと思う。
小池さんの文体は単に「淡々としている」というよりは「暗い雰囲気のおとなしさ」を呈しているように、今回気づいた。
著者プロフィール
小池真理子の作品
