アナベル・リイ (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2024年10月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784041148686

作品紹介・あらすじ

一九七八年、久保田悦子はアルバイト先のスナックで、杉千佳代と出会った。舞台女優を目指す千佳代は所属する劇団で、『アナベル・リイ』のアナベル役を代理で演じるが、その演技はあまりに酷く、惨憺たるものだった。やがて、友人となった悦子に、千佳代は強く心を寄せてくる。フリーライターである飯沼と入籍し、役者の夢を諦めた千佳代は、とても幸せそうだった。だが、ある日店で顔面蒼白となり倒れ、ひと月も経たぬうちに他界してしまった。やがて、悦子が飯沼への恋心を解き放つと、千佳代の亡霊が現れるようになる。恋が進展し、幸せな日々が戻って来る予感が増すにつれて、千佳代の亡霊は色濃く、恐ろしく、悦子らの前に立ち現れるようになり――。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは友情と愛、そして死後の存在についての深い考察が織り交ぜられた作品で、読み手を不思議な感覚に引き込む。主人公の悦子と、彼女の親友であり亡霊となった千佳代との関係は、ホラー要素を含みながらも、恐怖...

感想・レビュー・書評

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  • 愛されることだけを望んだ女の情念が悲劇を呼ぶ | レビュー | Book Bang(新潮社 週刊新潮 2022年9月8日号 掲載)
    https://www.bookbang.jp/review/article/739911

    今月のベスト・ブック 幻想と怪奇『アナベル・リイ』|今月のベスト・ブック 幻想と怪奇|書評|COLORFUL(小説推理2022年10月号)
    https://colorful.futabanet.jp/articles/-/1592

    〝怖い話〟が喪失を埋めてくれた 小池真理子さん「アナベル・リイ」インタビュー|好書好日(2022.08.13)
    https://book.asahi.com/article/14693263

    彼女の愛が、私の人生を狂わせた――美しく妖しいゴーストストーリー『アナベル・リイ』刊行記念、小池真理子インタビュー | インタビュー | Book Bang(KADOKAWA カドブン 2022年07月30日 掲載)
    https://www.bookbang.jp/review/article/737731

    【伊豫田晃一website / アトリエ白色矮星】
    http://koichiiyoda.com/

    「アナベル・リイ」小池真理子 [角川ホラー文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000925/
    (単行本)
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322103000629/

  • 11月とは言ってもまだ東京は20℃前後あるはずなのに、何度もゾワゾワした寒気に襲われ… 本当に上手に上手に、日本的なホラーの冷んやりの真ん中で粟立たされた…

    小池真理子さん最高。このノリで大好きな「異形のものたち」を再読しようか。

  • ホラーだし、怖いけど、ノスタルジックな気分になる。ラストまでいくと、長年連れ添った友人に対する「もう、しょうがないな」という呆れ笑いのような感情すら覚える。唯一の友達といつまでも一緒に、手記も楽しく読めるなら、この世に残った甲斐もある。

  • 小池真理子読むのが多分初めてで、濃厚でちょっとずつ読んだ。怖かった。もっとドロドロした人間模様かと思ったら、こまやかな、小さな幸せや重たくない親しみの表現が好ましいだけに、それがブツッと切られていくのが穏やかに怖かった…。

    著者が意識したという「黒衣の女」が、もともと一番好きな小説のひとつなので、たしかに、
    全て終わった後・取り返しのつかないことが起きた後の回想、
    幽霊はただ姿を現して人が死ぬだけ、というのが作中で物凄く怖いことである、
    なぜなら主人公の人生をひたすら歪めていくから、かけがえのないものを失わせるから、
    というの、似てる気がする。じゃあ好きなわけだ…となった。

    ホラーだとお化けが出てぎゃーという話が好みなので、それが起きて全部変わってしまった後の長い人生の話は本当に怖くて、予想外に良かった。
    「なつかれた」という表現の、あくまで些細さと、結果の重大さとどうにもならなさ、
    そういう愛に付きまとわれて受け入れざるを得ない話だった(実際に何が起きてたかはともかく、主人公はその見方を受け入れざるを得なくなった)というの好きだった。


  • あまりこういう幽霊系は読んだことなかったけど、面白かった。

    千佳代は何故バーとみながに現れたのか、ママの多恵子を悶死させたのか、親友悦子には何故危害を与えないのか、そしてあれほど愛した飯沼を最終的には殺したのか、本当に謎だらけ。

    何かヒントを探しながら読み進めるのだけど、読めば読むほど千佳代という人がどういう人なのかさっぱりわからなくてますます混乱する。
    そういう謎多き部分が人を惹きつける魅力なのかも?

  •  2022(令和4)年に単行本として刊行された小池真理子さんのホラー長編小説。
     ホラーといってもあまり恐怖感がないのは、例となって出現するのが、主人公がごく親しくしていた女性であって、危害をくわえられなそうな雰囲気がしたからだ。
     が、淡々とした文章で描き出される幽霊談は相変わらず美しく、小説として充実したものだと思う。
     小池さんの文体は単に「淡々としている」というよりは「暗い雰囲気のおとなしさ」を呈しているように、今回気づいた。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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