- KADOKAWA (2024年7月25日発売)
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感想 : 14件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041149287
作品紹介・あらすじ
『県庁の星』の著者が贈る、超高齢化時代に必読のエンディング小説.。終活サロンに集う終わりに直面した老若男女のそれぞれの「終活」は、悔いのない人生を終えるための準備の物語でもあった。
1.鷹野亮子 55歳……独身・子無し・仕事一筋で生きてきたキャリアウーマンの「終活」/2.森本喜三夫 68歳……憧れの長兄が認知症になった後期高齢者三兄弟の三男の「終活」/3.神田 美紀 32歳……仕事と育児に母親の介護が重なり絶望するシングルマザーの「終活」/4.原優吾 33歳……突然のガン宣告で人生が一変した若き天才シェフの「終活」/5.三崎清 53歳……70歳で貯金ゼロの未来予想図を突き付けられた終活相談員の「終活」。なんとなく、後回しにしがちな「終活」。エンディングノート、遺書、相続、お墓。人生のしまいかたのヒントが満載の実用「終活」小説。
感想・レビュー・書評
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自分の今の年齢で読んだから星5つになったかも。年齢で刺さり具合が変わりそうに思える。
タイトルからも死を連想して重そうなイメージだったけど、いや前向きに読めた。様々な年齢層の人達と終活アドバイザーの三崎が織りなす連作短編。
現在から人生の見直しをすることで、残りの時間を大切に考える。そして今までまわりに助けられていた事も実感する。新しく楽しみを見つけるばかりでなく、日々の小さな幸せも見逃さないように生活する。
と、書くと当たり前で今更なんて思えそうだけど、それを三崎と登場人物がエンディングノートと共に現実的に示してくれる。
となるとやっぱりお金の話にもなる。お金は大事だ、と再認識。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
終活とは、これまでの人生の見直しであり、残された人生に向けての出発。
50代、60代、30代とそれぞれの人生物語が心に沁みました。
思い通りにならないことが多いのが人生、その通りだなぁと。でも、最後の締めくくりは希望に近づけるのかもしれない。
しみじみとしつつも、前向きな気持ちになれる小説でした。 -
★3.5
押し付けがましくなく、でもよいきっかけとなりました。
何事も準備は丁寧にしたいものです -
5つの短編、続きものからなる。どの主人公も、最初は好きになれない人たち。それが、「人生の見直し」をキーワードに少しずつ、自分らしい生き方を見つけていく。
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日頃の会話で意思の疎通ができていれば、終活ノートはいらない。
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必ずしも後期高齢者が書くノートではなく、いろいろな世代の人たちかそれぞれ書くことで人生を見直す機会になる
親の世代が書いてくれてると良かったのに -
後悔せずに死にたい。終活サロン、そこは人生最後の優しく温かい駆け込み寺
1.鷹野亮子 55歳……独身・子無し・仕事一筋で生きてきたキャリアウーマンの「終活」/2.森本喜三夫 68歳……憧れの長兄が認知症になった後期高齢者三兄弟の三男の「終活」/3.神田 美紀 32歳……仕事と育児に母親の介護が重なり絶望するシングルマザーの「終活」/4.原優吾 33歳……突然のガン宣告で人生が一変した若き天才シェフの「終活」/5.三崎清 53歳……70歳で貯金ゼロの未来予想図を突き付けられた終活相談員の「終活」。なんとなく、後回しにしがちな「終活」。エンディングノート、遺書、相続、お墓。人生のしまいかたのヒントが満載の実用「終活」小説。 -
終活短編集
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母の住んでいたアパートを片付ける中、息抜きにこれを読んだ。母も満風ノートを書いておいてくれれば良かったのになぁ。認知症になってからでは遅いんだよな…
私は早くから書き始めようと思う。 -
終活は終いの活動ではなく、人生を改めて考え直す活動。
実際、老後と呼ばれる時になったらどうなるのか真剣に考えなきゃいけない年齢になったよなあとは思うがピンと来ない。そういうときにこういうアドバイスがもらえるところがあったら良いなあと思った。
著者プロフィール
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